「ホルスターも本格的だな…」
ズボンを履いて、その腰部分にホルスターをつけ中に拳銃を入れる。なんとなく腰にかけるポーチみたいな見た目をしている。
「カモフラージュをバッチリか…さすが黒服だ」
俺は少し笑いながら…それと同時に部屋の扉が元気よく開く
「おっはよー!もう出発だよ!」
「おいこら日菜、ノックしなさいノックを」
「えーいいじゃん!」
「俺が良くない」
ぶーすか言う日菜を連れロビーまで行く。みんなでチェックアウトしお礼を言い出ていく。バスに乗り目的地へ、俺はいつも通りバイクに跨りバスの後を追う。
遊園地は昨日の事を隠して営業していた。まるで何も無かったように、
「どうなってやがる…!」
あの3人の犠牲は一体なんだったのか。俺は少し腹が立った。
そうやってモヤモヤしたまま撮影を開始、何事も無く早く終わった。そうして遊園地を出ていく
「ねーねー想くん…?」
日菜が裾をつまんで話しかけてくる
「どうした日菜」
「さっきからずっと…怖いよ?」
「…!」
「どうしたの?」
「いや…少しな、俺は大丈夫だ。ありがと、日菜」
俺はそう言いながら日菜の頭を撫でる
「…///」
「嫌だったり…する?」
「いや全然!そんなことないよ!」
「そうか?ならいいんだが」
「日菜ちゃん!バス乗るよ!」
「はーい!じゃまた後で!」
「へいよ」
バス目掛け走り去っていく日菜、俺もバイクを動かす。
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「自由時間だ〜!」
と海めがけて走り出す彩の腕を掴む
「ちょいまてい、色々あるんだから勝手に行くな」
「なんかお母さんみたいですね」
「麻弥…なんか言ったか?」
「なんでもないです」
「そうか」
「私は砂でお城を作ってきます!」
「ちょいまてい、イヴ今の話聞いてた?」
なんかもう自由人過ぎない?この人達、ただ1人、真面目な千聖を除いてだが
「海に入るのは足だけな」
「「えぇー!」」
「またちゃんとした休みの日に行け」
「あとあまり遠くに行くな、はぐれたらやばいから」
「「はーい!」」
「…。」
ここは保育園か何かか?
「「わーい!」」
「ぶべっ!?」
早速走り始める4人…1人転けたな麻弥転けたな
「ほら言わんこっちゃない。顔かせ」
「え?」
俺はカバンの中からタオルを取りだし顔を拭く、メガネもついでに拭いておく、
「麻弥…メガネよりコンタクトでいいんじゃないか?その方が可愛いぞ」
「かっかわ!?」
「こら八意くん?ナンパはダメよ?」
やっべぇ…背筋が凍る。前は砂だらけ後ろは雪だらけじゃないのか…?
「千聖…ナンパなんかしてないぞ?俺はただ拭いてただけなんだが…」
(無自覚なのね…やはり)
「…?」
「…なんでもないわ」
俺は砂の上で棒立ちする
「うーん…」
上を見上げる、日光が眩しくて目を細める。
「どこにもいないよなぁ…」
黒服から言われたことを気にかけ、俺は空を見ていた。
「にしても…雲ひとつない快晴っぷりだな…」
耳を済まし、眼を凝らす。
ブーン…
「…!?」
俺は衝撃に見舞われた。今、羽音がした。確実に
「きゃあ!?」
「何今の羽音!虫!?」
「みんな俺のとこにこい!速く!」
「え…ええ?」
「さっさとこい!」
俺のただならぬ感じを察してくれたのだろう
「どうしたの?いきなり」
説明を求める千聖、
「後で説明する」
とだけ返し、ホルスターから拳銃を抜きだす。
「え…それって…」
「言いたいことはよーくわかる。でも今は…うん」
「う、うん…」
俺はベルトを出し
「変身!」
クウガになる。途端、大量の音が俺の耳に入ってきた。
俺は地面に膝をつき、息を荒らげる。
(よりによって緑かよ…!)
「大丈夫…!?」
「八意さん!?」
ブーン
「しっかりして!」
ブーン
(聴こえる…やつの羽音が…!上に意識だけを向けろ…俺!)
俺は集中する。羽音だけを捉えろ。やれ、やれ!
そして…
羽音以外聞こえなくなる。
人間の極限の集中力だ。
拳銃を構える。
「!?」
拳銃は形を変え、ボウガンに変わった
(そうか…そうゆうことか…これでやつを撃ち抜くと…!)
黒服さんありがとう。すごい役に立った。
上から降ってくる音がする。
「ふっ…!」
俺はそれを指で受け止める。
「「すごい…」」
奴の針だ。それを砂に投げ捨て今度はボウガンを構える。
姿は見えなくとも気配はわかる。
俺はボウガンを引き、上に構える。そして…
放つ。
(どうだ…!)
空中で爆発がおこった。
「相変わらずよく爆発するもんだ…」
人間、集中力が切れると…
「っ…!?」
忘れてた。また耳に入る情報量が上がる。何とかして変身解除
こうしてまた1人、未確認を倒したのだ
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あの時よりかはましだが
「耳鳴りがすげぇ…頭いてぇ…」
完全ダウン状態
それに対し、
「あれはかっこよかったね」
「あれは白刃取りですね!」
「針だけどね…イヴちゃん」
とまぁ盛り上がっている。
さすがにこの状態でバイクはキツイので運んでもらっている。スタッフさん方も俺の変身を見てたらしく戦闘シーンも録画したらしい
「それ、テレビとかで流すなよ?」
と言っておいたので大丈夫だと思うが…あともう1つ。俺は何故か、パスパレの命の恩人と言われていた。俺は別に何もしてないと言っているのに、なんだが金の話まで出ていた。
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「はぁ…」
事務所に戻ってきて社長室に呼び出され社長に頭を下げられている
「この度は本当にありがとう!君の望みならなんでも叶えよう!」
「なんでも?」
「ああ、なんでもだ。」
「じゃあパスパレのライブチケットと握手会チケットくれ、それだけで充分だ」
「え…?本当にそれでいいのかい?」
信じられないみたいな顔されても…やっぱアイドルだからな
「おう」
「そ、そうか!すぐ渡すから待っててくれ!」
周りにいる秘書やスタッフさんにも
(こんなんでいいのか?寂しい人なのかな…?)
と思われていたことを知らない。
社長からチケットを2枚貰い
「毎度あり」
と言い社長室を出ていく。この2日間はまぁまぁ楽しかったな。そう考えていたせいで日菜からのタックルに気づかなかった。
「とぉー!」
「オンドゥル!?」
「あはは変な声!」
「おい日菜ぁ…」
「日菜ちゃん!?何してるの!?」
「助けて彩さん…」
「…頑張ってね!」
「オンドゥルルラギッタンディスカ!?」
「日菜ちゃん…?なにしてるの?」
「千聖ちゃん…!いや何もしてないよ!」
「そんな状況で言われても説得力がないのだけれど…」
背を向けて倒れてる俺に馬乗りになる日菜、ファンが見たら俺殺される光景である。
「助けて千聖…」
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「じゃあ…皆さん、ありがとうございます!」
「「2日間ありがとうございました!」」
「あ、そうだ」
俺は5人に近づき…
「お疲れ様だな、お前ら。楽しかったぜ」
と言いながら5人の頭を撫でた。
「「…///」」
「ん、じゃあな」
俺はバイクに跨り家に帰ることにした
「あーゆーの、本当卑怯だよねー」
「まさかの不意打ち…」
千聖は怒るかと思いきや…
なんとなく、顔を赤くしていた。
仮面ライダークウガ
ペガサスフォーム
感覚に特化した仮面ライダークウガの戦闘形態。身体能力は他のフォームと比べて劣るが、視力・聴力といった感覚が極限まで研ぎ澄まされ、情報収集に優れている。
武器も含め、クウガの基本4フォームの中では唯一遠距離攻撃に対応した形態となっている。
しかし全身の神経が極限の緊張状態に陥るために体力の消耗が激しく、変身時間は50秒と短い。
50秒を経過する前であれば他のフォームに変身したりすることは可能だが、時間を過ぎると強制的にグローイングフォームの姿となってしまい、更にその後2時間はクウガに変身できなくなるという弱点を持つ
スペック
パンチ力 1t
キック力 3t
ジャンプ力 ひと跳び15m
走力 100mを5.2秒
カタログスペックはマイティフォーム、ドラゴンフォームのお互いの短所を合わせたような感じで、激しく奇襲をしかける戦闘には向いていない。また感覚強化に伴い触覚(痛覚)も強化されるため、防御力も低くなってしまう(一応ボディアーマーは防弾仕様になっているが)。その感覚を活かし、敵の遠くからの射撃にも俊敏に反応する事も出来るため、上記のデメリットを十分補える。武器はあくまでボウガンなので、銃のような連続射撃等は披露しない。
武器
ペガサスボウガン
銃や弓などの「射抜く物」を変形させたボウガン。劇中では警察官から拳銃を借りて変形させていた。