笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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皆さん見てくださりありがとうございます!


page30 殺意と紫の鎧と剣

「剣道部見に行ってみようかな…」

昼休み、そんなことを呟く

周りはめちゃくちゃ喋ってる中教室で考え…

俺はふと思い出した。あの夢で見た紫のクウガは剣を使っていた、なら剣を特訓すれば行ける、でも近くに剣を使うような…

あった。剣道部だ。あそこならイヴがいるからそれなりにやりやすいかもしれない。

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

剣と言うよりかは刀だな…

 

と思いながら体育館へ向かう。

とりあえず体験という扱いらしい。

体育館に着いた。剣道部らしき人は見つからない。

「あれ…?まだ更衣室か?」

その時、右側から気配がした。そして…

パァン!と澄み切った音が耳をつんざく。

「っ!?」

俺は間一髪、その竹刀を受けとめる。

「へぇ…いまの受け止めるんだ。」

一瞬クウガになるという思考が働いたが相手は人間だった。

(一撃なのに腕が…痺れる…!)

竹刀を受け止めたまま俺は話す。

「お前は…何もんだ…?遊びにしては冗談がきついぞ…!」

「お前こそ…ここに何しに来たの?男の人は僕信用出来ないんだよね。」

一気に腕にかかる負荷が大きくなる、

(まずい…!腕が折れる)

俺は辛くも竹刀を受け流し体育館の床を転がって立ち上がる。

「あ!八意さん!って何してるんですか!?」

「あ、イヴ先輩、あまり近寄らない方がいいですよ。後竹刀借ります。」

「え…?」

イヴから丁寧に竹刀を取ると俺の方へ投げてきた。床に転がる竹刀を見つめる。

「どうしたの?早く取りなよ」

「チッ…」

俺は舌打ちをしながら床にある竹刀を取る。ずっしりと伝わる重み、表面には少しの傷が沢山ついていた。イヴは沢山努力したのだろう。

「やめてください…!」

「イヴ、大丈夫だ。舐められっぱなしも癪だからな」

(腕の痛みはだいぶ引いた…だが勝てる自信があまりない…)

「へぇ…大口叩くじゃん。なら…僕から行くよ…!」

言うやいなや凄まじいスピードで走ってくる

(嘘だろ…!速すぎる…)

俺は感覚で竹刀を振り竹刀を受け止める。

「っ!」「…。」

ギシッと竹刀が軋む。俺はゲームの知識を使い、竹刀を流す。

「おぉ…それ使うんだ。ならこれは?」

今度は下からの斬撃。

「っ!?」

俺は後ろに宙返りし避ける。青のクウガのお陰だ。相手は道着、俺は制服。明らかに動ける範囲が違う。いつの間にかたくさんの人が体育館周りに見物していることを知らず俺と相手は竹刀を打ち合う。だが圧倒的に俺が劣勢だ。

「っ!」

肩にかすり制服が少し破ける。

(なんちゅう速度と威力だよ…)

かすったからわかる。あれをもろに受ければ大怪我だ。

俺はただ踏み込めず防戦一方を強いられた。

「どうしたの〜!さっきから守ってばっかじゃん!」

「るせぇ…!」

「もしかして守ることしかできないの?」

「…!」

「図星か…てか君、大口叩いた割には弱いね、その竹刀には何もこもってない。そんなんじゃ守る人も守れないんじゃない?」

「…!!」

守れない…?俺が弱いから…俺が…もっと強ければ…守れてたかもしれない…

その時、俺の中で何かがちぎれた音がした。

 

 

「殺してやる…」

 

自分でも背筋が冷たくなるほどの声で言う。そして…

信じられない速度で放たれた一撃が相手目掛け当てようとする。さっきとは違う。ただ殺意だけの一撃

「…っ!」

相手が何とか竹刀で受け流す。そこに繰り出すもう一撃。普段の彼からは考えられない気配が彼にはあった。氷川紗夜はたまたま体育館で騒ぎがあったので駆けつけると…彼がいた。まるで氷のように冷たい眼をした彼が、足が竦む。声が出ない…それほどに……怖かった。それは他の人たちも同じらしい。燐子も、ポピパの皆も…

「八意さん…」

そうつぶやくことしか出来なかった。

 

 

殺す

 

 

殺す殺す

 

 

殺してやる

 

 

今自分はただ、殺意だけに囚われていた。ただ目の前の女が憎い。憎い…

『おい八意…!それ以上はまずいぞ…!』

アマダムが声をかけるが聞いてない。

「君…さっきとは全然違うね…!」

「…。」

「まるで殺人マシーンだ…!」

「…。」

さっきよりだいぶおせている。これならいける…

 

「そこまでっ!」

 

誰かが精一杯叫んで試合を終わらせた。

「テメェ…紗夜…どうゆうつもり…だ?」

紗夜の顔を見ると半分泣きそうになっていた。

「俺は…」

頭が痛い。さっきまで何をしてたんだ?辺りを見回す。皆、怯えた表情をしていた。

「あ…あぁ…」

力ない声が漏れる…竹刀を体育館の床に落とす。俺は何を…?

「はっ…紗夜先輩。邪魔しないでくれる?」

「そうゆう訳にも行きません。小川さん!貴方本当に殺しあっていたでしょう!」

「ちぇー、バレてたか」

「八意さんも…落ち着きましたか?」

「ご…ごめん…」

「え…?」

俺はそう言うと一目散に校舎裏へ走り出した。

 

_________________________

 

 

「はぁ…はぁ…」

校舎裏、誰もいない場所で俺は膝を着く。涙が出てくる。

(人を殺しそうになった…イヴの竹刀を折りかけた…)

『お前…過去になんかあったのか?』

アマダムが話しかけてくる。

「過去に1度…守れなかった人がいた。俺の初めてで最後の彼女だったんだ。殺されたよ…」

『そうだったのか…さっきのあれは…』

「ああ…ただ殺すとしか考えられなかった。俺もまだまだガキだなぁ…図星当てられてブチ切れるなんて…」

『たまにはいいんじゃねぇの?それにほら、お前ここ最近お前は頑張りすぎだ』

「それは女の子に言ってもらいたかった…」

『なんだよそれ…人が心配してやってんのに…』

「お前人じゃなくて石だろ」

『失礼な!石じゃなくて霊石だ!』

「変わらねぇじゃねぇか。石だ石」

『ちぇ…おっとお客さんだな。俺は失礼するぜ』

「…?」

気配がして振り返ると…走ってきたのだろう息を切らした紗夜がいた。

「紗夜…」

「なんで…逃げたりなんかしたんですか?」

「なんで…ほんとなんでだろな」

言葉の温度は冷たいが目を見ると、複雑な感情が入り交じっていた。その目から逃げるように視線を逸らす。

「なんであんなにキレてたんですか?」

「率直だな…言わないなんて言ったら?」

「言うまでここを通しません。」

道を塞ぐように立つ紗夜。俺がその気になれば紗夜を突き飛ばして進むのに、まるで紗夜は俺がそんなことをしないと思っているかのように感じた。

「そうかよ…分かったよ話すよ。」

「誰にも言いませんよ」

「知ってる」

そして俺は話し始めた。今わかってる記憶の事を、酷く、たどたどしかったはずだ。それを紗夜は静かに聴いていた。

 

「そんな過去が…」

全て話し終えると紗夜がそんな一言を呟いた。

「何も面白くないだろ?」

俺はそれを言い紗夜を通り過ぎ行こうとすると…

「紗夜…?」

紗夜が背中に抱きついてきた。

「お前、風紀委員だろ…風紀とか気にしないのかよ…」

「別に…いいんです…!」

「そうか…」

「辛かったですよね…悲しかったですよね…」

「そうだな…辛かったな…」

「でも…あまり自分を責めては行けませんよ。彼女もそれは望んではいないはずです…」

「ありがとな、紗夜」

俺は紗夜の方を向き、頭を撫でる。

「…」

紗夜の胸の中に暖かいものが溜まっていく、なぜか落ち着かない。心臓の鼓動が早くなる。

(なぜでしょうか…)

 

 

 

 

ドォン!

 

「「っ!?」」

 

体育館付近から爆発音が聞こえた。

 

 

_________________________

 

 

 

「大丈夫ですか!?」「おい!大丈夫か!」

俺達が走って体育館辺りへ着くと…まるで地獄だった。部活途中の様々な生徒や警備員が血を流している。その中にはイヴもいた

「イヴ!大丈夫か!」

気を失ってはいるが特に怪我も無さそうだ、俺はこの主犯の人物に耐え難い怒りを覚えた。

「八意さん…」

「行ってくる」

俺は主犯がいる体育館内へ行く。

 

「ジョパギビンゲンダバシザ!」

警備員2人を投げ飛ばしたグロンギがそこにいた。相手も気配に気づいたようだ、俺の方向を向き

「ゴラゲバ…」

俺はベルトを出す。構えて…

 

「変身!」

「ボンゾボゴギベ!」

相手が爆発弾を撃ってくる。爆発が起こる。紗夜は爆発が起こった運動場に走る。

(八意さん…!)

「あ…」

爆発した場所には、紫のクウガが立っていた、

 

(紫か…)

もう突然変異(?)にも慣れた。俺は近くに落ちてるイヴの竹刀を拾う。半分から上が折れていた竹刀を構える。

すると…紫の剣へと変化した。

俺はそれを右手に持ち歩き始める。

「ギベ…!」

1発、

「ギベ!」

また1発打ち込んでくる。だがしかし俺にはダメージは来ない、俺は歩く。殺意も何も無い。ただ歩く

 

そして剣の射程に入る。俺は立ち止まる。

「バゼ…!」

相手はなぜ攻撃が通用しないのか困惑している。俺は剣を両手で持ち

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

俺はその剣を相手目掛け突き刺した。

「ぐっ!」

刺した感触が腕にまで伝わってくる。

「…っ!」

俺は顔を下に向ける。速く、終わって欲しい。

「うわぁぁぁ!」

そして次の瞬間、相手は爆発四散した。

 

「はぁ…はぁ…」

俺は顔を上げそこに立ち尽くすしか出来なかった。

「八意さん…」

遠くから見守っていた紗夜は考えていた。

相手は化け物だ。でも八意さんにとっては1つの命を奪ったのとおなじ。話し合えば分かると言う考えが一瞬頭をよぎったが…その考えはすぐに切り捨てる。今のところだが知能があるとは思えないヤツらばかりだったからだ。

 

俺は変身を解除する。まだ刺した感触が右手に残っていることに若干気持ち悪さを覚える。

「八意さん…大丈夫ですか?」

「紗夜か、俺は平気だ。」

その後、俺達は駆けつけてきた警察官に色々聞かれたが知らないと言ってその場を凌ぐ。それぞれ各々家へ帰宅する。

 

_________________________

 

朝10時

 

学校は明日明後日休校、しばらくは短縮授業だ。近くにある羽丘女子学園も同じ措置を取っている。

ニュースではまた未確認生命体第4号が倒したんじゃないかと騒がれている。

自分達学生は自宅待機を強いられた。circleも休み、Roseliaの集まりも危ないということで通話しながら話すという事に、最初は練習ムードだったが今は雑談になっている事に紗夜は苦笑する。たまには悪くないと

『ねぇ紗夜〜』

「どうしたんですか?今井さん」

『昨日の事紗夜知ってる?確か現場が花咲川女子学園だったからさ!』

「見ましたよ、彼の闘いを…」

『そっか…あまりいいもんじゃないでしょ』

「今井さんも…見たことあるんですか?」

『1回だけね』

『あこも見てみたいなぁ〜!』

『あこちゃん…』

『紗夜…後ろに誰かいるわよ?』

「湊さん…って日菜!?いつの間に!」

「あっバレた…Roseliaの皆!こんにちは!」

「日菜ちゃん!」「日菜じゃん!」

そしてここからはRoseliaに日菜を加えた6人で会話をしたのであった。

 

 

_________________________

 

 

「八意様…身体の神経が…」

黒服さんに言われる

「知ってますよ、俺もアイツら未確認みたいになっていってるんでしょう?」

「はい…」

「大丈夫ですよ、俺は」

弦巻邸、一室。ここはもはや俺の実験室的なものになっていた。まぁ実験と言うよりかは検査室だが

 

 

端的に言えば

 

 

 

 

俺はこの力を使い続ければ、アイツらグロンギと何ら変わりない生き物になるってことだ。むしろわかっていた気がする。だから怖くもなんともない。

その日の検査を終え、こころと少し談笑して家に帰る。

時間は昼の2時。暇だ。特に何かをする訳でもなくソファーに寝転ぶ。スマホを取りだし適当にネットサーフィン。

「みゃ〜」

下から黒い毛玉が歩いてきて俺の太ももに座る。

「どうしたタマ?」

と言いながら撫でる

「ゴロゴロ…」

モフモフの毛並み、

こいつは子猫のタマ、あの日の帰りに捨てられていた子猫だ。そりゃまぁ丁寧にケースに入れられて手紙にあったのは

「拾ってください♡」

だとよ、何がハートだよクソッタレたご主人だな

7月、クソ暑い。1回は無視しようかと考えていたが中を見るともうそんな気は無くなり拾った。水と冷蔵庫にあったツナ缶あげたらめっちゃ懐いた。可愛い

 

そんなことを考えながらあいつの顔を思い出す。小川だったかあの野郎。ぜってぇ許さねぇ…

「…?」

Limeが来る。誰からだ?と思いつつ開くと紗夜からだった。

(そういえばLime交換したんだったな)

すっかり忘れていた。内容は

 

『貴方の家にRoseliaのメンバーでお邪魔してもいいですか?』

だった。

 

 

_____________________ん?

 

今自宅待機強いられてるよね?

なんでそうなったか事の経緯を聞く

 

リサが俺の家について話した

あこ達が興味を持つ

じゃあ全員突撃

拒否る

強制(友希那、燐子)

NFOの誘惑に負けた(紗夜)

 

「…。バカか?」

とりあえず…暇だし…

「いいですよ」

と送っておいた。

 




次回!
Roseliaとなんかする!(未定)
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