まさか俺の妄想作品がここまでいくとは!
作者もビックリ!
「…ん?」
俺は妙な倦怠感と共に起き上がる。体の節々に違和感を感じる…
「わっ!起きた!」
横にいたピンクの髪の子が扉を開け…
「みんなー!あの人起きたよ!」
と叫ぶと下から4人組が入ってきた。
「大丈夫…ですか?白い人…?」
茶色い髪の子に聞かれ体を見ると右肩に包帯が巻かれていた。姿は白いクウガだ。
「とりあえず…応急処置はしておきました…!」
「ありがとう…でも大丈夫」
そう言うと俺は肩にある包帯を取った。
「えっ!?出血も酷いのに何して…血が…流れない?」
俺は頷くと変身を解除した。いつまでもこの姿ってのもアレだし彼女達も変に警戒してる
「おわっ…男の人だ…」
「いやひまり…声でわかるでしょ…?」
「なんか言ってるとこ悪いけど…君たちは…?」
なーんかどっかで見たような人達だな〜…と思いつつ
「私だ!忘れたか?巴だよ!」
「巴…あっ…!」
思い出した!まだ来てまもない頃に1回話したし…
「君たち…Afterglowか!」
「「うんうん…」」
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「まさか想さんが高校生だったのか…しかも花咲川…」
つぐみが色々言いたげな目で呟き
「まぁ色々あってな、」
「そして未確認第4号…」
蘭が俯きながら呟く。
「警察が探してるって言ってる人が目の前にいるんだけど…これって夢?」
ひまりが目を擦りながら言う。
「なんで警察達と協力しないんだ?」
巴が俺の顔を見ながら言う。
「そうだよね…巴ちゃん、警察と想さんが組めば無敵だと思うんだけどなぁ…」
「まぁな…」
「でもさ〜」
そこで黙り込んだモカが口を開く
「さっきの回復力といい…人間なの?」
部屋の空気が変わった
「ちょっとモカ…!」
「今はこうやって正義のヒーローみたいになってるけどさ、私達を襲ったりしない保証ある?」
「…」
確かに、モカが言ってることは正しい。あの夢で見た姿。みんなを殺す、4本角のクウガ。いずれ俺もそうなるのだろう…薄々気づいてる。
「モカちゃん…やめなよ!」
つぐみが我慢ならないという風に叫んだ。
「さっきだって私達を守ってくれたじゃん!」
「つぐみ…」「つぐみちゃん…」「つぐ…」
「うーん…」
モカはまだ信じてないようだ。俺は立ち上がる。
「ケガ、治してくれてありがとう」
そういうと部屋の扉を開けその場をあとにする。
「ちょっ…」
後ろからつぐみの声がしたが無視をする。胸が鋭く痛んだ。
(彼女達と…Roseliaやパスパレ…は俺の事どう思ってるんだろう…)
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想が居なくなった部屋に静寂が訪れた。
「つーちゃ…!」
乾いた音が部屋に響く。つぐみはモカを…しばいていた…
「「つぐみ…!」」
「モカちゃんのバカ!」
そう言うとつぐみは部屋を出ていく。彼を追いかけに行ったのだろう。
「モカ…?」
「つーちゃん…」
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「待ってください!」
バイクを走らせようとした彼をギリギリ間に合った。
「どうした?」
その声は…何かを決めたように聞こえて…酷く悲しくも聞こえた。
「あの…!私!」
「…?」
何を言おうとしたか…何故か頭がくちゃくちゃになる。
「えーっと…その…助けてくれてありがとうございます!なにかお礼を…!」
そう言うと彼は目を丸くし…くしゃっと笑った。
その笑顔を見て胸がドキドキする…
(あれ…?なんでドキドキしてるんだろう…)
お礼…お礼ねぇ…とぶつくさ言いながら近寄ってきて頭に手を置く…
(あ…落ちつく…)
撫でられていた。
「これがお礼と言うことで…」
しばらくすると彼は手を離した
「お礼って…こんなのでいいんですか?」
「充分だろ。女の命である髪を撫でさせてもらってんだ。男にしちゃあたまんねぇだろ」
割に合わなさすぎるとつぐみは思った。同時に、少し胸が苦しくなった。彼はこれしか出来ないんだろうと
「羽沢珈琲店…また来てください!」
と笑顔で言うと、
「おっけー、明日にでも行くわ」
「明日っ!?」
「そうだな…あ、」
彼は紙とペンを懐から取り出し何かを書いて渡してくる
「これ、俺のLime。なんかあったら連絡して、最新作出来てそれの試食係としても読んでくれてもいいんだぞ」
「本音…出てますよ?」
くすくすと笑う。面白い人だなぁって
「気が向いたら呼びますよ」
「毎回呼んでくれてもええんやで、さっき一瞬通ったがめちゃくちゃいい匂いしたな、つぐみよ。お前なんかあったのか?そんな顔してるぞ?」
「バレました?実は…」
「なるほどね…つぐみは良い奴だなぁ…」
「え?なんで?」
「だってほら、こんな姿見たら誰もがああなるよ。俺だってもしかしたら敵になるかもしれないよ?」
「そんなことはないって信じます!」
「おぉ…めっちゃ強気…でもありがと、なんか自信ついたわ。」
「よく分からないけど…どういたしまして!」
「で、つぐみよ。」
「…?」
「モカしばいちゃったの…?」
「あ…はい…あの時はつい…」
「そう思ってるなら今からでも謝りに行ってみたら?多分まだ間に合うしモカもきっと怒ってないよ。じゃ、俺はこれで」
「また来てください!」
「おうよ!」
そう言うと彼はバイクを走らせていった。そこでふと思うことがあった。
「想くん…免許持ってるの…?また後で聞こう…」
そう言いながら店へと足を運ぼうとして…
「…ん!?」
何者かに布で口を押えられた。
(身体が…力が入らない…想…く…)
せめてもの抵抗。彼のLimeが書いてある紙切れを落とす。
そして車に運ばれた…。
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「私…つーちゃんに謝るね…」
「そうだな、それにしても蘭」
「つぐみ遅くねぇか?」
「確かに…1回見に行ってみよっか」
4人で見に行く。そして…
「これ…つーちゃんの靴…!」
「まさか誘拐か!」
「これ…紙が落ちてたよ!」
「ひまり!?これって…」
「ああ、八意のLimeだな」
「警察呼ばないと!」
「まってひまり!」
「蘭ちゃん…?」
「まさか蘭も同じ考えを…?」
巴が言うと蘭も頷く。わかってないふたりに言う。
「彼の…八意の力を借りよう…都合がいいかもしれないけど今はそれしかないよ。あまり騒ぎも大きくしたくないし…」
「もしかしたらつぐみが落としたんじゃ…」
「つぐみは彼を信じて…」
「早速連絡〜」
モカが気合いの入りにくい声と共に追加し早速連絡したのであった。
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「誰だ…?」
1度コンビニに寄りトイレを済ませた俺がたまたま来たLimeの通知を見ると…
パン好きの美少女があなたを追加しました。と書かれていた。しかも通話めちゃくちゃ来てるやん…
また鳴る。俺は仕方なく出る
「もしもし…?」
『八意想で合ってますか〜?』
「その声…モカか?何の用だ?」
『モカ…!貸して』
やけに騒がしい。声の主が変わる。
『もしもし、私だよ。美竹蘭。』
「蘭か、何の用だ?」
また声の主が変わる。
「私たちに力を貸してください…!つぐみが…つぐみが誘拐されたから…!」
ひまりだ。
声の主が変わる。
「都合がいいのは分かってる!でも頼む!」
巴になる。
誘拐?
俺は言葉を理解するのに2秒かかった。そして…
「は…?」
そんな声が口から漏れた