笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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page3 目覚めはアルコールの匂いがする病室

目を開けると、蛍光灯の光が目に入ってきた。

くっそまぶしいやんけ、と思いつつ辺りを見回す。

 

身体中に刺さった大量の管、誰も入れないようになっているガラス張りの部屋

 

 

「…あれ?」

 

アマダムの言ってた通りならと思い、起き上がる。手を動かす、足を動かす、刺された箇所は相変わらずズキズキするがマシな方だ。

そして、突然動いたせいかあっちこっちの点滴やら電極やらが取れて機械音が鳴り響いている。慌てたように医師や看護師が飛び込んできて、俺を見て固まる

 

「あっ…おはようございます」

 

と気さくに挨拶する。俺以外の人間の笑みが、引きつっていた

 

それから検査が始まり、腹の刺された傷以外は完治していたのである。医師は絶句していた。正直いって自分も驚いていた 俺…人間だよね…?とも思う

 

 

 

そして3日後 退院した。

最後まで引きつっていた笑みを浮かべた医師たちにお礼を言い、歩き出す。

この制服に袖を通すのも久しぶりだな…………

 

「っておい!!」

 

俺は叫んだ、今自分が置かれていた状況にようやく気づいた。ざっとまとめよう

 

・家無し!

・高校無し!

・おまけにここどこ!?

 

「歩けば何か見つかるか…?」

 

これから俺異世界ホームレスと化した俺。

 

「あ、そうだ」

 

と呟きポケットをまさぐる。あった、人類の最強兵器”スマホ”、これさえあれば何とかなる。

 

「…」

 

電池がつかなかった…そらそっか、まる3日は放置だしそりゃ電源も落ちるよな…

 

詰みじゃねぇかァァァァァァ!

 

心中で絶叫しながら歩こうとすると、不意に後ろから声がした。

 

「あの…貴方は確か…」

 

ん?なんか見覚えあるぞ?、黒くなびく髪、少しオドオドとした目…

 

「こんにちは?えっと…たしか前にいた子…であってる?」

 

「あ、そうです…名前は…白金燐子です…この前はありがとうございます…」

 

丁寧に頭を下げながら彼女は名乗った。

 

「燐子さんて言うのか…よろしくね、俺の名前は八意想、八意って呼んでも想って呼んでもどっちでもいいよ」

 

「分かりました…じゃあ八意君で…いいですか?」

 

「おう」

 

「それにしても…お腹の怪我…大丈夫ですか?」

 

「全然大丈夫だよ、あんなのへっちゃら!」

 

嘘である、めっちゃズキズキして痛い

だけどカッコつけさせて、うん…

 

「なら良かったです…あの時は本当にありがとうございます…!」

 

もう一度頭を下げてお礼を言ってくる、それほど怖かったのだろう…いや当たり前か、あんなの怖くない方がおかしい…

 

「うんうん、全然大丈夫!むしろ君たちに怪我がなくて良かったよ!」

 

「優しいん…ですね…」

 

「!?」

 

顔を少し赤らめながら言ってくる彼女に思わずドキッとなる

…?なんだ今のドキッは…と思いつつ、でも悪い感覚では無かった。

 

「私…そろそろ用事があるので…失礼しますね…」

 

「あ、ちょっといい?」

 

俺は去ろうとする彼女を止め、聞きたいことを聞く。

 

「…?」

 

「とりあえずここどこか分からないからさ…ついて行ってもいいかな…?」

 

「大丈夫ですよ…でもどこか分からないって…外国人の方ですか…??」

 

「う〜ん……まぁ燐子さんになら話してもいいか」

 

「…?」

 

 

「俺実は、記憶喪失なんだ」

 

 

 

 

 

 

「…えっ…?」

 

 

気軽に言った俺に対し、燐子の反応はあまりに驚いていた。

 

_________________________

 

〜ある廃墟〜

 

 

一方、その頃、蜘蛛怪人”ズ・グムン・バ”は白いアイツに殴られた腹を擦りながら座っていた。

 

「効率よくゲゲルをし…俺はいち早くメに昇格する…!そのためには…」

 

人が沢山集まる場所…俺は知っているて

 

そいつが持っていたポスターは、ライブハウス

circleのポスターだった…

 

 

 

 

 

 




グロンギ語…使おうかなぁって思ってたんですが、日本後で書きますね
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