笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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いつかネタが尽きそう。

体育大会ぶっちぎり優勝!やったぜ!その代わり主は全身筋肉痛で死んでます


page49 予兆

「夏休みも半分かぁ〜」

 

ここ最近、未確認事件は2週間前から忽然と消えた。4号がやってくれた。勝ったんだなどと言ってはいるが俺はそんなこと思わなかった。なにかでかい事をやらかしそうだったからだ。一条さんにもその事は話しておき一応警戒はしてもらっている。

 

「こうやって…落ち着いていられるのも後何日だろうか…」

 

そこに1本の連絡。日菜からだった、悪寒がしつつもLimeを開くと、要件はこんな感じだった。

 

『今日パスパレのみんなと隣町に遊びに行くんだけど想くんもどう?ちなみに許可取ってまーす』

 

みんなそうだが何故か俺を呼ぶ。そんなの女子だけで行けばいいじゃないか。女子会だ女子会、そこに男子を巻き込むでない。

 

『女子だけで行くのは…?』

 

即返信が帰ってくる。

 

『あ、もうみんなに行けるって言っちゃった。駅前で待ってるねー』

 

俺は危うくスマホをへし折りそうだった。こいつ、人の話を聞かないなと

 

「はぁ…」

 

俺は最近、なんやかんや言いながらこいつらに振り回されると確かにめんどくさいが嬉しいとも思い始めてきた。

 

「って…何を考えてるんだ?俺は…」

 

確か隣町だったな、と思いながら身支度を済ませる。今回は電車なのでトライチェイサーはお留守番だ。家を出て15分くらい歩き駅前に着く

 

「女の子待たせるなんてひどいぞ想くん!」

 

「日菜か、こんちゃ」

 

「えっ無視!?」

 

「えーと他には…」

 

ぺしぺし叩いてくる日菜を無視しながら周りを見るとパスパレ全員集合していた。みんなそれっぽい変装はしている。

 

「俺は何?ボディーガード?」

 

「今回はタダ働きだけどね、でもアイドルの素顔見れるからそれでチャラ!どう?」

 

「すいません帰らさせていただきます」

 

「えっ…うそ、うそだよ!?ちゃんとみんなで遊ぶんだからね!」

 

「そうか、ならいいんだが」

 

「よろしくおねがいします!」

 

「お願いします!」

 

「久しぶり、麻弥とイヴ」

 

挨拶も程々に、一同は改札をくぐり…

 

「なんでみんなそんなに速いの!?」

 

「何してるの〜?想くん?」

 

みんな何故かスマホをかざすだけで改札を通ってしまうので、切符勢は俺だけだった。

 

(ICカード…作ってもらお…)

 

電車に乗って、10分が経ったところで俺達は異変に気づく

 

「なぁ…日菜、なんかお香みたいな匂いしないか?」

 

「んー?そうかな、あっ確かにする…くんくん…」

 

匂いの元はすぐに分かった。

 

「彩ちゃんお香みたいな匂いする!」

 

「えっ…?私?お香なんか炊いてないよ?」

 

「えー」

 

その中俺は、一人の女と目が合った。白いノースリーブの服を着た怖そうな女と、だがなぜか、異様な気配がした。俺の頬から冷や汗が流れる。だがその女は、別の車両に入っていった。

 

「ねー!想くん?」

 

「あ、あぁ日菜?どうした?」

 

「いや、なんでさっきから向こう向いてるのかなーって」

 

「いや、別になんでもない」

 

「ふーん、あ、次の駅で降りるよ!」

 

「分かった」

 

俺は思考を切りかえてつり革を握った。

 

 

 

 

 

俺たちが降りた駅は花咲川より少し大きく、周りにはショッピングモールやのが沢山あった。

 

「都会だ…」

 

「まずはどこへ行きましょうか?」

 

イヴが尋ねる。俺に聞かれても困るんだけどなぁ…。

 

「とりあえず、行きたいところでいいんじゃないか?」

 

俺はそう言いながらスマホを取り出す、時刻は昼の11時。まだまだ沢山あるんだからね

 

 

 

 

「…で、なんで楽器店なんだ?」

 

俺は今、楽器店にいる。めちゃくちゃでかい規模の、別にいいんだがなぜここまで来て楽器店なのだろうか。まぁみんな楽しそうだし別にいいんだが

 

「俺もギターとかやって見るか…?」

 

ギターが沢山置いてあるところを見て回る

 

「想くんもギターに興味あるの〜?」

 

「日菜か、まぁあれだな。やれたらの話だ」

 

「やろやろ!絶対楽しいよ!うん!」

 

途端目をキラキラさせながら飛びついてくる日菜を止めてギターを見る。赤色や青色、モカがもってたギターなどがあり見れば見るほど引き込まれていく。そして俺は自然的に動いた手で1つのギターに触れた。

 

そのギターは、黒と金で彩られたギターだった。

 

「これに、しようかな」

 

口からそんな言葉が出る

 

「んー?うわっ、それ高いよ?」

 

横から覗いてきた日菜が値札を見てギョッとする。

 

「ほんとだ…まぁ大丈夫だ。」

 

自分の休める趣味を見つけたいなと思っていたが、ギターはもしかしたらいいかもしれない。

 

 

❁❁

 

 

「お会計ありがとうございました!」

 

俺は新品のギターケースを担ぎ店を出た

 

「意外だわ、貴方がギターを始めるだなんて」

 

「千聖だって見た目に遭わずベースしてるだろ」

 

「そのギター、とってもカッコイイです!」

 

「ありがとう、イヴ」

 

「この種類は…めちゃくちゃいいやつじゃないですか!」

 

俺のギターを見ていた麻弥がずり落ちたメガネを直しながら言う

 

「そうなのか?俺的にはかっこよかったから買ったんだが…」

 

「えぇ…そんな理由?」

 

彩が苦笑いしながら答える。とりあえず店を出て…

 

「なんか、騒がしいね」

 

右の方を見ながら彩が言う。

 

「それに…なんかこっちに歩いてきてない…?ほら!」

 

日菜が指を指す。その方向を見ると…

 

「っ!?」

 

俺は戦慄した。さっきの電車にいた女だ。しかも右手には薙刀を持ち、気味の悪い笑顔でこちらに来ている。その後ろには…首の取れた死体が2つ転がっていた

 

「お前ら見るな!目を閉じろ!」

 

「なんで…!?」

 

「いいから!」

 

とりあえず皆の目を閉じさせて先導しながら後ろに後退する。その女は、歩くのを止めて、息を大きく吸い込み…

 

「次は、こっちか」

 

と俺の方を見ながら歩いてきた。

 

(何かを匂いだ…電車の中…)

 

『彩ちゃんからお香の匂いがする!』

 

瞬間、頭の中に日菜の言葉が蘇った。

 

「お香…もしかして狙いは彩か…!」

 

俺は途中で立ち止まる。後ろには彩達がいるが、ベルトを出し

 

「変身!」

 

赤のクウガへと姿を変えた。相手は立ち止まり、俺の姿を一瞥すると、

 

「クウガ」

 

と少し微笑みながら答える。そして元の厳しい表情に戻り

 

「クウガ、貴様を倒すのは…このガリマだ」

 

と言い持ってる武器に反したスピードで俺に切りかかってきた

 

「っ!」

 

俺は何とかして頭を動かし躱す。振り向きざまに化け物に変化した相手を掴み、できるだけ彩達から離して蹴り飛ばす。右から斬りつける攻撃を避けると…俺の傍にあった看板が真っ二つになり転がる。

 

「切れ味抜群じゃねぇかよ…!」

 

攻撃を避けるが薙刀を器用に使いもう片方の刃で斬りつける。俺は避けれずに右腕でガードする。その場に留まれず、近くの店の壁にぶつかる。

 

「っ!」

 

なんとか膝蹴りをして相手を左に逸らし壁から離れる。振り向きざまの攻撃を後ろに飛んで躱し、左からのもう1連撃を地面を右に転がって避ける、また1つ、今度は店のコンクリの壁を切り裂いた、俺の真横に落ちる、

 

(この切れ味、やばい…!)

 

飛んできた相手の右からの斬撃をを躱せず、みぞおちに当たる。

 

「くっ…!」

 

薙刀の持ち手を俺の首に押し付け後ろに下がらせる。近くの壁に俺をぶつけ、ギリギリと首を絞めていく

 

「…っ…っ!」

 

少し宙に浮いた足を相手にぶつけ、俺は横に倒れ、相手を後ろにさがる。相手がまだ倒れている俺を斬りつけようと上から斬撃を繰り出す

 

「はっ…!」

 

俺は相手の薙刀の持ち手にキックを決め込む。すると相手の薙刀は真っ二つに折れて地面に転がる

 

「!?」

 

動揺した相手の腹にパンチをして相手との距離をとる、その間に俺は手をベルトにあてる。霊石が赤から紫へと変わり

 

「超変身!」

 

俺は紫のクウガへと姿を変えた。落ちた相手の折れた薙刀を拾い、紫の剣へと変える。

 

 

 

 

「わっ、紫色になった…!」

 

「剣を使ってます!」

 

彩とイヴが目を光らせながら見る。麻弥と千聖は何も言わずに見守っていた。日菜は目を光らせて見ている。

 

「やっぱりすごいですね。あの人」

 

麻弥が口を開く。それに千聖が反応する。

 

「そうね、だけど…」

 

「どうしたんです?千聖さん?」

 

(やっぱり彼、まだ何か隠してる。何か…深い闇が…)

 

それっきり口を閉ざした千聖を不思議に思いながら麻弥は視線を戻す。そこでは…

 

 

鎌のように反った剣で俺を斬るべく右から襲いかかるが、俺はそれを右手に持った剣で迎撃する。

 

「ふっ…!」

 

俺の肩辺りでせめぎ合う剣をなんとか片手で押し返しながら前へ進む。相手は後ろにさがりながら1度剣を離してもう一度、今度は左からの迎撃する。俺はそれを肘打ちで下に押しつけ、両手持ちにした剣で左から切り裂くが躱される。

 

「っ…!」

 

相手が俺の背中に斬撃を入れようとするが紫のクウガの硬さでなんとかガードする。だが背中には衝撃が走り地味に痛い。

 

「はぁっ…!」

 

斜めに斬り下ろすが避けられ代わりに俺の胸の装甲辺りに一撃が入る。鎧は傷つかないが地味に身体が痛いのだ。

 

「っ!」

 

相手の2連撃を躱し後ろに下がる。そして両手で剣を構え直した時、剣に金の電撃が走る。

 

「なんだ…!?」

 

それは次第に全身に渡り…剣の先っぽのほうに、金のパーツがついて伸びる…がすぐに全て消える。

 

「うぐっ…!」

 

意識を持っていかれたせいで相手の攻撃に気づくのが送れる。辛くも弾き飛ばされるのは免れたが5分の鍔迫り合いには持ち込めず、俺が膝を着いて上から押し込まれる形になった。

 

「…っ!」

 

俺は隙を作るべく相手の剣を横に流す。ギャリィィ!という金属どうしの擦れる嫌な音が耳に響くが無視して相手に左腕で拳を打ち込む。紫の剣をそこら辺に投げ捨てて更に拳で追い打ちを叩き込む。相手はさすがに耐えきれず後ろに吹っ飛んだ。

 

「っ!」

 

俺はその隙を逃さず赤のクウガになりキックの姿勢をとる。足に炎が宿り…そこに少し、先程の電流が加わるが気づいていない。

 

「おりゃああああ!」

 

渾身のキックは相手の胴体に命中する。俺は膝をつきながら息を整える。

 

「はぁ…はぁ…」

 

さらに吹っ飛んだ相手の腹には、紋章が浮かび上がっているが…

 

「うぉぉぉぉ!」

 

相手は女とは思えない気合いを出して紋章を消した 。

 

「なにっ…!?」

 

俺は立ち上がり、もう一度やろうとするが相手は俺に蹴られた腹を抑えてどこかへ素早く逃げ去ってしまった。

 

 

「あちゃー…逃がしちゃったね」

 

後ろに駆け寄ってきたパスパレ、日菜が口を開く

 

「あぁ、早く止めないと。あとお前ら、今日はもう帰るぞ」

 

「「えっ」」

 

俺は困惑する彼女達に状況と経緯を説明する。

 

「まさか彩さんが…」

 

「嘘…」

 

「あのお香が原因…」

 

それぞれ口に出す傍らで俺は相手の剣を持ち上げる。意外とずっしり来る剣を叩きつけてバラバラにする。俺が使いまくったせいなのかはしらないがもう耐久力がなかったのだろう。その破片を拾いながら考える。

 

(しかしあいつ…女の割には怪力だな)

 

破片を何個かポケットに入れる。とりあえず一条さんに届ければ今後の対策になるかなと考えたからだ。とりあえず電車に乗りその日は帰った。

 

〜帰り道〜

 

「なぁ彩」

 

一応護衛をするために彩の家まで着いていくことにした。その途中、余り喋らない彩を気にして俺は声をかける。

 

「どうしたの?」

 

「気にしてるのか?お香のやつ」

 

「うん…またみんなに迷惑かけたなぁって」

 

「大丈夫だ。あいつは俺がとっちめてやるから安心しろ」

 

「うん…分かった」

 

家に着いてそのまま別れた。

 

 

「さてさて…ギターの練習でもしますかな」

 

俺はそう呟いて帰路を辿る

 

 

 

 

 

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