笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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page54 弦巻家の出来事

俺は妙なまどろみを感じながらまぶたを開く

 

「……知ってる天井だ」

 

この豪華な感じ、弦巻家だろう…てことは?

 

今、俺の右手は誰かに包まれてるかのように暖かい。

 

視線を動かし妙に暖かい右手を見る。

 

「うん…大方予想はついてた」

 

弦巻こころが、俺の右手を握って座って寝ていた。すやすやと寝息を立てて

 

「こころなりに心配してくれてたんだな。ありがと」

 

そう言って撫でてやると

 

「想…」

 

と万円の笑みで寝ていた。

 

 

「よいしょ…」

 

時刻は朝6時。たっぷりと昨日の夕方から寝ていたせいか腹がだいぶ減っている。寝ているこころを俺が寝ていたベッドに寝かせて俺は音を立てずに部屋を出る

 

「しっかし長ぇな…」

 

弦巻家の廊下を歩くと大体そんな感想がでてくる。

 

「おはようございます、八意様。具合の方はいかがでしょうか?」

 

「おお…びっくりした。おはようございます黒服さん。はい、今のところ大丈夫っすよ」

 

俺は笑みを作りながら肩を回して答える。

 

「……ならよかったです。トライチェイサーの整備も完了しました」

 

俺は頭を下げる

 

「ほんとすんません…気をつけます」

 

「いえ、お気になさらず。」

 

「あと〜…1ついいですか?」

 

「はい、なんなりと」

 

その時、くぅ〜という音が静かな廊下に鳴り響いた

 

 

「…承知しました」

 

「ありがとうございます…」

 

これだけで察してくれた黒服さんに感謝しつつ庭に出る。まだ夏場だと思わされる気温が、この時間帯にあることに顔をしかめる。

 

 

庭にあるベンチに座り、俺は空を見上げる。

 

「青空…か」

 

雲一つない快晴っぷりを見ながら考えた。

 

最近の俺は少し荒れすぎている、少し休もう。1日だけでもフレッシュという日が欲しいかもしれない。だとしても、自分の趣味は無い、というよりかは無くなった。

 

「タマ…」

 

俺もすっかり涙脆くなってしまった。視界がぼやけ、目から涙が滴り落ちる。

 

「これじゃまた怒られるな…」

 

俺は涙を拭き、立ち上がる。

 

「おにぎりとタオルです、どうぞ」

 

「うわっ!?」

 

いつの間にか黒服がいた事に驚きながら受け取る

 

「気配消してますよね?ね?」

 

「いえ、今は1人がよろしいですか?」

 

「まぁ、そうですね。気持ちを整理したいので」

 

「かしこまりました」

 

そう言うと黒服は消えていった。忍者かな?あの人たちは

 

俺は再びベンチに座り、おにぎりを食べた

 

_________________________

 

 

 

 

「朝からおにぎり4つはやりすぎた…」

 

後悔しながら弦巻家の廊下を歩く。朝、おにぎり4つを食った俺は腹が痛かった。さながら食い過ぎというやつだ。

 

「あっ!想!ようやく見つけたわ!」

 

「あ…こころじゃないか…」

 

「どうしたの?想」

 

「お腹が痛いんだ…ははは」

 

「それは大変ね!大丈夫かしら?」

 

「うん、すぐ治ると思う。心配してありがとな」

 

「ええ!」

 

と胸をはるこころ。

 

「こころは何してるんだ?」

 

そういえば珍しくこころがトレーを持っていた。こころはトレーを見せながら

 

「ハロハピ会議をしているの!お菓子のトレーを今返しに行こうとしてる所よ!」

 

「そうか、邪魔したな」

 

「大丈夫よ!…そうだわ!想もハロハピ会議に参加してちょーだい!」

 

「強制なのね…」

 

俺は暇だし特にやることもないのでここは大人しくこころに従う。

 

〜会議室〜

 

「お邪魔します」

 

「あ…」「あ!」

 

それぞれ色んな反応をする。だがひとつ、引っかかる点があった。

 

(美咲が気まずそうにしてる…なんでだろう)

 

ギノガの件以来、美咲は俺に対して遠慮がちというかなんというか…

 

(後で話…してみるかな)

 

俺はとりあえずそう思い、部屋を見回す。花音や薫やはぐみや勢揃いだ

 

「久しぶり!」

 

はぐみが元気よく声をかける。それに薫や花音が便乗する。

 

「久しぶり」

 

俺は3人にいい、美咲を見ると…視線をそらされた。なんか傷つく。

 

「美咲、ちょっとこっちこい」

 

そう言うと美咲の肩がビクッと跳ねた。いや…そこまでビビる?

 

「わ、わかりました」

 

「美咲ちゃん…」

 

花音が心配そうな声を出す。俺は美咲を連れて、庭に行った。とりあえずベンチに座ってもらい俺も横に座る。とりあえず視線を合わしてみるが何故かそらされる。

 

「なぁ美咲、なんでそんなに俺を避けるんだ?」

 

「…!」

 

「俺なんかした?」

 

極力優しく言う。下手に怖がらせてもあれだ

 

「いや、別に想さんは悪くないですよ…!」

 

「今だってそうだ。視線くらい合わせてくれたっていいじゃないか。俺は別に怒ってないぞ?」

 

なんのことか分からないが、と心の中で付け足した

 

「あんなことしちゃっても…ですか?」

 

「あんなこと?」

 

「私が…私のせいで想さんが死んじゃったんですよ…あの時から…謝りたくて…」

 

美咲の声が小さくなっていく。ズボンを握りしめた手に涙が滴り落ちる。

 

「はぁ…」

 

俺がため息を吐く。

 

「…!」

 

美咲はビクッと震える。

 

「あのな、美咲。もういいんだ、終わったことだし、俺もこうやってピンピン生きてる。しかもみんな無事と言うおまけ付き!」

 

美咲の肩を持ち、俺の方へ向ける。目が合い、俺はその目を見つめ…ニッと笑った

 

「はぁ…こんなことで悩むなんて…気にしなくてもいいのに」

 

俺はそう言いながら美咲の頭を撫でる。

 

(ど、どうしよう…///)

 

「美咲、ほら泣くな」

 

しばらくそこで泣く美咲をあやし続けたのだった

 

 

 

 

 

「ほら、落ち着いたか?」

 

「はい…ほんとありがとうございます。迷惑ばっかかけちゃって…」

 

「別に全然いいよ。」

 

「あともう一つだけお願い、聞いてくれます?」

 

「俺が聞ける範囲ならいいが?」

 

突然もじもじする美咲を不思議に思いながら…

 

「もう1回だけ…頭撫でてもらっても?」

 

顔を真っ赤にし、俯きながら言う美咲

 

「別にいいが…」

 

俺はとりあえず撫でる

 

(あっヤバ…落ち着く…///)

 

「もういいか?ほら、時間もだいぶ経ってるしみんなも待ってるし…花音だけじゃアイツらを抑えられる気しないし…」

 

「あはは…ですね。行きましょーか!」

 

そういった美咲の顔は、笑顔で満ち溢れていた。

 

 

 

 

 

「ねー美咲?聞いてるかしら?」

 

「あっ…ごめん」

 

「みーくんらしくないねー大丈夫?」

 

美咲は会議に集中出来なかった。なぜかと言うと…

 

(これが恋ってやつか…)

 

 

 

 

 




ライバル増えた。

この小説のスピンオフ的なやつ作ろうと思うんだ。NFOとか…、実は考えてあるんだけど描いてもいいかな?(別作品てきなやつにはなるかも)

  • 書いてもいいよ!
  • 書かなくても大丈夫!
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