p.s:お気に入りが…50件だと…!?
ありがとうございますぅぅぅぅ!
「…ん」
自分に差し込んでくる光が俺を叩き起す。
「ふわぁ…体がダルいな…」
あれから結局バイクを押しながら歩いて帰った。当然疲労も凄まじく、結局晩飯も食わずにソファーで寝てしまったわけで…
「腹減った…なにか買いに行こ…」
寝ぼけ頭で俺は家を出る。時刻は昼の1時、それなりに暑い時間帯だ。
「あっつ…」
歩く度にどんどん眠気が覚めていき、コンビニに着く頃にはもう完璧に目が覚めていた。
「いらっしゃいませー!」「らっしゃーせー」
2人の店員が挨拶をする。聞き覚えのある声、まさか…
「あっ、想くん!」
「おーおー想さんではありませんか〜」
「モカ、リサ、お前ら2人組か…」
そう言いながら店を歩く、適当な商品を何個か取ってレジへ行く。
「今日はバイク、乗ってないの?」
レジをしてくれている途中にリサが話しかけてくる。
「ああ、バイクな、潰れた」
「えっ…!」
慌てたリサが危うく俺のカロリーバーを落としかけた
「昨日の事件が関わってたり〜?」
「事件?」
「昨日の夕方に近くの廃工場で爆発が起こったとか〜」
モカが言う。
「あー…うん、多分俺」
「ですよね〜」
「あはは、大変だね…よし!袋詰め完了!」
「ありがとさん」
俺は金を払い、お釣りを貰う。
「ありがとうございました〜!」「しゃい〜ん!」
相変わらずモカは…ちゃんと接客しろ…、そう思いながら帰路を辿る。帰路を辿りながらカロリーバーを齧り、スマホに目をやる。
「ほんとだな…」
昨日の爆発事故はちょっとしたニュースになっていた
『また未確認の仕業では』
と言い合っているコメント欄をチラ見して、画面を切りかえ、電話帳を開く
「そういや黒服さんに電話しよ」
とりあえず直してもらおう、そうしよう。
『どうしましたか?』
相変わらず早い、1コールもせずに出たぞ。
「実は…」
俺はワケを説明した。
『そろそろ新しいマシンが必要ですかね?』
黒服さんが言う。
「あるんですか?」
『まだ、形は決まってませんが名前は、ビートチェイサー2000です』
「名前だけですか…」
『はい、今はそれを実現化しようと設計図を立てています。ゴウラムの件もありますから』
「そうですね…」
『あと今日は空いております。弦巻邸まで持ってきてくれればあとはお任せ下さい』
「まじっすか!ありがとうございます!」
『それでは、また後程』
電話が切れる。俺はスマホをポケットに入れ…
「また歩かなきゃいけないのかよ…」
この炎天下の中バイクを押しながら歩くことを想像してしまった。
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「あ、そういえばリサさん」
「ん〜?どうしたのモカ?」
2人で商品を棚に詰める作業をしている途中、モカが話しかけてきたのでリサは答える。
「リサさんって、想くんのこと好きなんですか〜?」
「んえっ!?」
勢い余って手が滑り、商品が床に落ちる。それを拾い、手で払う。
「図星って感じですね〜」
「なな…違うよ!?うん!」
さらに慌ててしまい口調がおかしくなる。やはりこれだと…
「隠せてないですよ〜」
モカには隠せなかった。
「ほぉ〜…そんなことが…」
「うん…それで好きになっちゃったの…」
「つぐと似てますなぁ〜」
モカが感心するように頷く
「つぐみも?」
リサは聞き返した
「うんうん」
(つぐみも想くんが好きなんだ)
リサは何故かライバルが増えたと思ってしまった。
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「はぁ…着いた…」
俺は炎天下の中、自宅からバイクを押しながら歩いて弦巻家までやってきた。とりあえず門のインターホンを押す。しばらくしてカメラが俺を捉え、門が開く。
「お邪魔します…」
俺はバイクを押しながら中に入る。中に入ってしばらく進むと、玄関の前に黒服さん達が立っていた。
「ではバイクはこちらでお預かり致します。八意様はこちらへ」
と手際よく案内される。俺が案内されたのは1つの部屋だった。椅子に座り、メイドさんが持ってきてくれたお茶を飲み干す。
「なにか…あったんですか?」
俺は空になった瓶を見ながら黒服に言う。
「新たな未確認、第38号が活動を始めたそうです。海やプール、この時期に人が沢山いる所で、ですが決まった人数しか殺さない、それにはまだ幼い子供も入っていました」
(決まった人数しか殺さない…アイツらの言ってたゲームというやつか…)
俺には、いや俺たち人間にはあいつらの感性がよくわからない。同じ人間のはずだ、俺には分かる。殴って斬って刺して、感触が人だ。化け物とはいえ、1人の命を奪ってしまっている。
(話し合えば分かる…そんなことは無いか…)
俺は内心でそう考えるがすぐにやめた。多分分かり合えることはないだろう。
「あ、そういや」
「その件についてですが…何も掴めませんでした」
黒服が頭を下げる。俺はいやいや大丈夫ですといいながら立ち上がる。あの件は、俺の父親の事だ。アイツがどうやってこの世界に来たのか、何かあるはずだと思い俺は黒服さんに頼んでおいたがダメだったらしい。
「はい、了解しました」
「…?」
「トライチェイサーのメンテナンス、完了いたしました」
「ほんとですか!ありがとうございます」
「いえ、ではこちらへ」
俺は駐車場に案内された。リムジンやらパレード用の車みたいなものを通り過ぎた先に、トライチェイサーは置いてあった。
「ありがとうございます」
俺は頭を下げ、トライチェイサーにまたがる。アクセルを吹かすといつもの音
「じゃあ俺行きます。試運転がてらに街をぶらっと」
「わかりました。」
その時メイドさんが
「こころ様遅いですね…」
「今日はハロハピのみんなとお泊まり会をするから花火を買ってくるといい出て行って…」
「私たちでするのに、こころ様は張り切ってたから止められなかったしね」
あいつが花火を買うとか…ヤバそうと思いながら弦巻家を出た。
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「意外と楽だったな!警戒心無さすぎだろ」
大柄の男が豪快に笑う。
「この女を人質にとれば金ががっぽりですね!ボス!」
「ああそうだ!それよりこの女スタイルいいな、流石は弦巻家だよ」
「そうっすね〜、でも手は出しちゃダメですよボス」
「ちっ…わかってらぁ」
他の3人を含めた5人組の真ん中には、睡眠薬で眠らされた弦巻こころがいた。
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「やっぱこのエンジン音いいわぁ…」
俺は今、商店街に向かっている。パン屋と前々から行ってみたかったコロッケ店に行こうとしているのだ。
「あー、腹減った」
そんな呑気なことを考えながら走っていると、やけに危なっかしいワゴン車がすれ違って行った。そこに見覚えのある金髪少女が…
「こころっ…!?」
俺は急ブレーキをかけて止まる。今見たのはこころだった、間違えではない。
「あいつ…」
護衛の黒服はどうしたと内心舌打ちしながら逆方向にバイクを向ける、少々乱暴だったが何とか軌道修正を施し追いかけるべくはしりだす。あいつは極めて純粋だ。誘拐というものを知らないから多分ついて行ってしまったのだろう。
「待ってろよ…」
俺はワゴン車を追いかけるべく速度を上げる。
「よし…!」
しばらくしてワゴン車の真横にくっつく
「なんだこいつ」
とかなんやらと、ワゴン車の中から声が聞こえる、しかも数人。
「おい!その女を返せ!」
俺はヘルメットを投げ捨て叫んだ。俺は慌てている、この道を真っ直ぐ行けば鉄柵があり、その先は工事中の穴がある。何とかそれまでにこころを救い出さなければならない。
「返せと言われて返すかバーカ!」
相手は俺が手を出せないのを知ってか煽ってくる。しかもなぜか木刀を持って
「おらぁ!」
「っ!」
俺は木刀を避けるために右にハンドルを倒し避ける。体制を崩しそうになるが、何とか踏ん張る。俺は懐から拳銃を取りだし2発発砲する。1発がタイヤにあたり、パンクする
「ゴウラム!」
俺は霊石の意志を使いゴウラムを呼び出した。あとトライチェイサーの無線から黒服さんを
『お待たせしました』
「頼む…!こころだけでも救ってくれ!あの金髪の女の子だ!」
ゴウラムは俺を1度見てワゴン車に向かっていく。俺もそれに続き速度を上げる。前では後輪がパンクしたワゴン車が右往左往していた。
「っ!」
そして右に曲がったワゴン車は倉庫の薄い壁を突き破り…
「クソッタレ!」
近くの沢山の物がある所に激突し、止まった。中には缶もあり、そこから液が盛れだして…
「まずいぞ…あれ!」
俺はトライチェイサーを止めワゴン車のガラスを突き破り内側からロックを開け中に入る
「いた…!」
眠っているこころを何とかお姫様抱っこで外まで行き、トライチェイサーの横に座らせる。もう一度ワゴン車を見て…
「くそ…!」
見てしまったものは仕方がない、まだ中にいた野郎共を引っ張り出し外に投げ捨てる、扱いは雑だが命あるならいいだろう。外に黒い車が1台止まり、中から人が出てくる。
「黒服さん…!」
「こころ様!八意様!ご無事ですか!?」
珍しく焦る黒服に頷き、俺は最後の一人を担いで…その時だった、運悪く火花が飛び散り引火して…
「黒服さん!」
俺は咄嗟に最後の一人を黒服の方向へ投げ捨てる。
「くるな!」
こちらに来ようとする黒服を止めて…
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「「八意様!」」
俺は爆発に巻き込まれた。
ゴ集団の爆発は凄いですがこの作品ではなしにします
(ザザルさんを除く)