笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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今回べミウがおまけみたいになっとる…

15000!ありがとうございます!


page59 青の金と過去との再開

べミウ

一条「そろそろ16時だな…」

 

一条が右腕にある腕時計を見て呟く。周りでは着々と片付けが行われていた、自分達はまだ遊んでいる。そろそろ自分達も片付けを始めなければと思い海を見る…

 

一条「なんだ…?何かあったのか?」

 

海では、1人の周りを数人で囲んでいた。何かあったのだろうか、まさか溺れてしまったのかと思い近づこうとしたその時だった。

 

一条「っ!?」

 

その若者たちの近くに化け物が1人顔をのぞかせた

 

場にいた若者たち「「きゃあああ!?」」

 

場は騒然として、沢山の人が海から離れていく。

 

想「一条さん!!あれって!」

 

海から彼女達を連れて離れてきた八意が緊迫した声で言う。

 

一条「ああ、38号だ」

 

燐子・有咲「!?」

 

紗夜「とにかく…逃げま…」

 

想「変身!」

 

皆「!?」

 

八意が走り出して赤のクウガに姿を変えた。

 

一条「君たちは絶対に動くんじゃないぞ!」

 

香澄「は、はい!」

 

 

 

俺は襲われそうになった1人を助けるために赤のクウガになり、走り出した

 

???「クウガ!」

 

想「はぁっ!」

 

ジャンプし、顔にパンチを撃ち込む。相手が後ろによろめく。だが波のせいで自分も体勢を崩しかける、

 

想「大丈夫か!?早く逃げろ!」

 

男性「あ、ありがとうございます!」

 

そういい男性は向こうへ走り去っていった。これで相手に集中出来ると思った時、肩が急激に冷たくなり鋭い痛みが走る

 

想「ぐっ…!」

 

右肩は白くなっていた。それが瞬時に凍らされたと分かり、相手を見る。

 

べミウ「美しい死の音色を奏でる。ゴ・べミウ・ギだ」

 

そう言いながら足首からひも状の何かを取りだし右手に持つ、それが瞬時に鞭に変わる。先程の攻撃はそれから発せられたものだと理解した。俺は右に走り、波が来ないところまで行く。相手も右に走り俺から少し離れたところで構えていた。

 

べミウ「フッ!」

 

相手から鞭が飛んでくる。

 

想「うおっ!」

 

俺はそれを右に転がり避ける。当たったら不味いことになる。既に当たった右肩の体温は分からないくらい冷たくなっていた。クウガでこれなら生身の人間なら…

 

想「っ!」

 

俺はその先の思考を中止し、目の前の敵に意識を集中させる。相手が鞭を右に左に振る、俺はそれをギリギリで躱し続けるが…

 

想「ぐっ…」

 

だがそんな躱しがいつまでも続くわけなく…俺は左胸に、そして右足にヒットした

 

想「くっ…」

 

身体が急激に冷えていく、このまま回避に専念したとしても攻撃の隙が無い。紫のクウガになればごり押せるかもしれないが…

 

想(いや…まてよ)

 

素早く回避ができて尚且つ攻撃を打ち込める姿…

 

想(ある…青のクウガだ!それに金の力をプラスすれば…)

 

勝機は…ある

 

だが金の力を使えば…

 

想(俺はとんでもない嘘つきです許して黒服さん!)

 

俺はベルトに手を触れる、霊石が赤から青に変わる。

 

想「超変身!」

 

俺は青のクウガになり構えた。体には、まだ治ってない傷が残っていた

 

 

 

それを少し離れた場所から見ていた彼女達の内、リサが口を開いた

 

リサ「なんだか彼、戦い方上手くなっているというか〜…」

 

紗夜「今井さん?それは一体…」

 

リサ「なんとなくね、私、彼がどんどん人間じゃなくなってる気がするんだよ。戦うための…道具みたいな?」

 

あこ「それ…大丈夫なのかな…?」

 

リサ「多分黒服さんに聞けば色々分かるんじゃないかな?」

 

よく彼も黒服さんに調べてもらってると言っていた。

 

燐子「また…聞いてみましょうか…」

 

リサ「うん、そうだね。友希那も一緒に行く?」

 

友希那「ええ、いいわよ」

 

そこに、車から戻ってきた一条が走ってきた。手にはライフルが握られていた。みんなはそのライフルを見て固まる。

 

リサ「それ…いつも持ってるんですか…?」

 

一条「一応持ってるんだ。現に今必要だろ?」

 

有咲「危ねぇ…」

 

たえ「私も触ってみたい…」

 

沙綾「おたえ、ストップ」

 

香澄「それで連携プレー…!凄い!」

 

一条「まぁ…そうゆうことだ」

 

一条はみんなより前にでる、ライフルを構えて射撃体勢に入った

 

 

 

 

 

想(くそっ…武器になるもんがねぇ…!)

 

さっきより回避は断然楽だ。だが隙がなく打たれる鞭の回避に全力を注いでいるので中々武器が見つからない。なにか隙を作りださなければ…

 

想「!?」

 

べミウ「!?」

 

その時、銃声が聞こえ、べミウの手から鞭が落ちた。向こうを見れば、一条さんがいた。

 

想「ナイスサポート一条さん!」

 

俺の足元に波が流れる。そこに流木が1本流れてきた。俺はそれを足で空中へ浮かして手に取る。今以外にチャンスを逃せばもう攻撃の隙はない。

 

流木が青いロッドへ変わり、鈴の音を鳴らし先端が伸びる。俺はそれを振り回し飛び立つ。

 

想「おりゃあぁぁぁ!」

 

べミウ「ウアッ!」

 

ロッドを相手に突き刺す。腹に紋章が現れ、確かな手応えが腕に伝わるが…

 

べミウ「ハァ!」

 

想「っ!?」

 

俺はべミウに蹴られ後ろに転がる。その間にべミウは紋章を消し、また足から鞭を取り出す。俺はロッドを構える。

 

体の感覚がほとんど無い今、残された時間も少ないだろう。一刻も早く決める。

 

俺は戦闘に意識を切りかえた時だった。ベルトに電気が流れる。

 

一条「!?」

 

香澄「ビリビリしてる!」

 

想「っ!」

 

俺は相手の鞭を躱し前に転がる。その電気はやがてベルトから体に伝わり…

 

べミウ「!?」

 

青の金のクウガになった。青のロッドの先端には尖った金の装飾が施されている。俺はそれを振り回す。

 

想「はぁっ!」

 

振り回し俺は地面を蹴り飛ぶ。そして相手との距離を一気につめ

 

想「おりゃあああ!!」

 

ロッドを突き刺す。今度こそ確かな手応え、相手は鞭を落とし、呻く。俺は持ち方を変え、力を込める。そして相手を海に振り回し投げ飛ばす。

 

海に落ちた敵は、その後すぐに爆発した。

 

 

一条さんたちが近づいてくる。

 

香澄「すごいすごい!!」

 

沙綾「すごいね…!」

 

たえ「しびれた…!雷だけに?」

 

燐子「やりましたね…!」

 

リサ「グッジョブ!」

 

紗夜「凄いですね…」

 

と色々な事を言われる。俺は親指を立てて頷いた。ベルトが消え、元の姿に戻ると…途端に痛みが走る

 

想「っ…!!」

 

リサ「えっ!?ちょっ…」

 

俺はその場で倒れそうになるが、何とか抑え込む。体の感覚がほとんど無いのだ。それを誰にも言わずに我慢する。どこか…精神も蝕んでいるような…

 

想「ああ…少し疲れてな…」

 

リサ「ならよかった…でも無理しちゃダメだよ?」

 

想「うん、無理はしない…」

 

時刻は夕方、少し気温が下がった時間帯だった。

 

 

〜帰り道〜

 

一条さんとは海で別れた。あの人車で来てたからね

 

リサ「電車もあんまり人いなかったね〜!」

 

紗夜「もう空も真っ暗ですね…」

 

あこ「でも楽しかった!」

 

香澄「そうだね!」

 

たえ「うん、楽しかった」

 

りみ「また行きたいね…!」

 

有咲「わ、私も…」

 

沙綾「八意くん?」

 

突然歩くのが止まった八意が気になり沙綾は声をかける

 

想「…」

 

沙綾「えっ…」

 

突然前に倒れたっきり動かない八意。体を揺らそうとたえが体に触れるが…

 

たえ「いたっ…」

 

紗夜「痛い?」

 

みんな咄嗟のことに理解が出来てない

 

あこがたえの代わりに触り、驚く

 

あこ「冷たすぎて痛いんだよ!ほら!」

 

リサ「そんなことより救急車!」

 

香澄「今呼ぶね!!」

 

あわてて救急車を呼ぶ香澄。周りには何事かと次々に人が集まる。その中に2人、人影があった

 

 

 

 

 

???「なにかあったんですかね?」

 

???「私には関係ないわ、行くわよパレオ」

 

パレオ「はいっ!チュチュ様!」

 

チュチュ「新しいギタリストを探さないといけないんだから」

 

その2人は、急ぎ足でその場から去っていった。

 

 

そこにもう1人人影が…

 

 

小川「あれは…八意想か、なんでぶっ倒れてんだ?まぁ…いいか」

 

夏休み明け、また八意はめんどくさい奴に絡まれる…

 

 

________________________

 

とある冬の話、俺はいつも通りの道を1人歩き家前に着く。何故か、胸がチクリと痛むが寒さのせいだと誤魔化し歩く。

 

想「おぉ…寒…」

 

俺はかじかむ手をさすりながら家へと入る。そしてそこには…

 

???「あっ!おかえり!」

 

母「おかえりなさい!」

 

暖かい家庭が待っていた。当たり前の日常。だがそれが無性に懐かしくて…

 

想「あ…」

 

母・???「ええっ!?どうしたの突然泣き出して!」

 

想「…いや…なんでもないよ…」

 

???「もう…おかえり!想!」

 

「ただいま…凛…」

 

凛は花が咲いたような笑顔で俺を迎えたのだった。

 

 

凛「不思議な夢?」

 

想「ああ…なんか俺が戦士になる夢だよ…ちょっとしか見てないからどう言えばいいのかわかんないけど…」

 

母「なにそれ、変なの」

 

母親が苦笑しながら食卓を準備する。俺は首を傾げる、戦士なんてそんなバカげた夢があるかと自分でも疑いたくなる…

 

想「っ!?」

 

頭に鋭い痛みが走る。俺の頭に誰かの、知らない名前が、でも守りたい…そう決めたはずの名前が…今井リサ…

 

凛・母「大丈夫?」

 

想「ごめん…ちょっと…部屋に行くわ」

 

凛「うん…大丈夫?」

 

母「ご飯はどうするの?」

 

想「先、食べといてくれ」

 

やけに思い足取りで階段を登り自分の部屋に行く。頭が疲れた、俺は部屋に入ってすぐベットに体を預けた

 

想「今井…リサ…誰だ…?」

 

知らないはずの名前、そのはずなのに…

 

想「氷川…日菜……羽沢…つぐみ…?」

 

誰なんだ。さっきからどんどんと他人の、知らないはずの人の名前が頭に入ってくる。

 

目を閉じると、様々な記憶が、声が、顔が浮かぶ…なにか忘れては行けない…だがそれが思い出せない

 

想「なんなんだよ…お前ら…誰なんだよ…!」

 

俺は謎の苛立ちに涙を流す。

 

想「…?」

 

ふと、目を開けると、懐かしい匂いが鼻をくすぐる。クッキーの匂いだ。そして…猫

 

想「タマ…?」

 

タマ…氷川日菜…氷川紗夜、今井リサ、奥沢美咲、山吹沙綾…!

 

想「なんでだ…!?なんで忘れてたんだ!?」

 

俺はベットから飛び起きる。 殆ど落ちたに等しいが…

 

想「戦士…クウガ!」

 

凛「どうしたの大丈夫!?」

 

想「っ…」

 

その心配そうな顔を見て、胸が痛む。本来ならここにいたい…暖かい家庭で…幸せに囲まれて…

 

想「ごめん…」

 

凛「え…?」

 

だがそんな現実はもう無い。とっくに壊された平和な世界。仇だってまだ取れてない。アイツらを守れてさえいない。

 

悲痛な顔を見てしまい胸が張り裂けそうになる。歯を食いしばりそれに耐える。

 

想「俺…行かなきゃ…」

 

凛「まって…!」

 

行こうとしたところを腕を掴まれる。その手は異様に冷たく、それに驚く

 

凛「また、ほって行くの?」

 

想「っ!」

 

凛「あの時みたいに、また私たちを置いて自分だけ生きるの?」

 

俺は腕を振り払い睨みつける。

 

想「だまれ…凛が…凛がそんなこと言うと思うか!」

 

俺は激怒する。

 

想「俺の知ってる凛は!そんなこと言わねぇんだよ!誰のまやかしだが知らないがもう俺は騙されねぇぞ!!」

 

精一杯叫ぶ。そうでもしないと目の前の悲痛な顔に精神がやれてしまいそうだから

 

???『こっちこっち!』

 

想「!?」

 

???『想くん!』

 

俺は窓の方から伸びる手を握る。光が俺を包み…

 

________________________

 

想「っ…!」

 

飛び起きた俺が見たものは、シャンデリアだった、酸素マスクを取り外し、周りを見る、周りにはリサ達Roseliaが囲んでいた、リサが手を繋いでいる

 

 

リサ「よかった…生きてた!」

 

あこ「生きてる!よかった!」

 

腕や足には包帯が巻いてある。寝たら治るかもしれないが今はヒリヒリする。

 

アマダム『起きたかよ』

 

頭の中で声がする。

 

想『アマダムか…』

 

アマダム『本来なら即治療といきたいんだがな、邪魔された、見ただろうあの夢を』

 

想『ああ…』

 

アマダム『あれはお前の父親のアマダムが共鳴してしまったんだよ…最悪だ…悪意が強すぎてどうしようもなかった』

 

想『助かったから多分大丈夫だろ…ありがと』

 

リサ「バカ…無茶しちゃダメって言ってたのに…」

 

リサから体をぽんぽんと叩かれる

 

想「みんな…いたのか?」

 

時計を見ると夜中の3時、普通なら寝ている時間帯だ

 

紗夜「どれほど心配したと思ってるんですか…!」

 

想「ごめんな…友希那は?」

 

リサたちの後ろを見ると座りながら寝ていた

 

想「寝ちゃっ…てるな」

 

燐子「でも心配は…してましたよ…」

 

みんな安心したのか欠伸などを漏らしている。それ程疲れているのだろうか…

 

想「みんな…ありがとう」

 

俺は目を閉じて皆に礼を言うが…誰からも返事がない

 

想「…?」

 

頭をあげると、みんな事切れたかのように眠っていた。

 

想「はは…やっぱり疲れてるんだな…」

 

自分も眠気に襲われたが何とか立ち上がる。まだあちこち感覚がないが点滴を杖代わりにしあるき扉を開ける、

 

想「やっぱり…いたんですね…」

 

黒服「八意様…」

 

想「彼女達を…寝かせてあげてください…」

 

黒服「わかりました…」

 

俺は彼女達が違う部屋でねかされるのをみてから、自分も寝た…と言うよりは意識を失った

 




次回は爆発もでかいあの野郎です(真顔)
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