笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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修学旅行楽しかったゾ!

でも筋肉痛が…


page63 新学期と過去

〜朝5時、弦巻家〜

 

想「金属疲労?」

 

俺はトライチェイサーの状態を確認しに朝早くに弦巻家について、見てもらっていた

 

黒服「はい、この状態だと…本格的なメンテナンスが必要かと、最高級の整備士などで…」

 

それから色々なことをつらつら言う黒服に俺は思考力が落ちていく

 

想「なるほど…あ、そういえば」

黒服「…?」

 

俺は話題を逸らすべく話をする

 

想「新マシン、どうです?ビートチェイサー…ですっけ?」

 

黒服「ただいま、仕上げまであともう少しかと、とある人の協力でだいぶスムーズに進みました」

 

想「とある人…?」

 

黒服「それは内緒です」

 

内緒って言われると余計に気になるのは俺だけなのだろうか…?

 

黒服「内緒です」

 

想「えっ…はい…」

 

黒服の威圧に負けた。だって本当に怖いんだもん…

 

黒服「ついでとはなんですが…こころ様と朝ごはんを食べていってください、八意様の分も用意しております」

 

想「ほんとっすか?」

 

黒服がサムズアップで答える。俺もそれにサムズアップしようとすると…腹がなった

 

黒服「行きましょうか」

 

想「そうっすね」

 

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想「…」

 

朝飯を食い終わってそろそろ行く時間だ。俺は既に制服に着替えてこころを待っている。

 

想「そろそろ長袖の季節…?」

 

まだ9月1日と言うのに少し肌寒さを感じながら俺はその場に佇む。そして…

 

こころ「待たせたわ!想!」

 

後ろから飛びついてくるこころ、最初はあれだったが最近はもう慣れているせいかなんの抵抗も無くなった

 

想「ほら、行くぞ早く降りろ…」

 

こころ「ええ!」

 

想「ほら、ヘルメット被れ」

 

俺はそう言いながらこころにヘルメットを渡し、自分も被る。そうして2人でトライチェイサーに乗りエンジンを掛けた。

 

 

金属疲労を起こしかけているトライチェイサーは、割といいエンジン音を立てた。

 

こころ「何だか久しぶりね!」

 

想「ああ、そうだな。ほら!しっかり捕まってろ!」

 

俺は笑顔でそう答えると、こころは腕を俺の体にまきつける。

 

そして、弦巻家から1つのバイクが、走り出していった

 

 

 

_________________________

 

〜花咲川女子学園、校門〜

 

想「おはよう、紗夜」

 

紗夜「おはようございます」

 

想「もうツッコミすらしなくなったな」

 

紗夜「はい…それが無いと貴方も大変でしょうし…」

 

想「ありがとう」

 

俺は紗夜に感謝しながら校門を通る。向こうでは美咲といつの間にか向こうへ行ったこころがわちゃわちゃとなにか話し合っている、右では千聖と花音が、左ではポピパのみんなが話しあっていた。

 

想「2学期が始まったな…」

 

俺は微笑みながらそう呟いて、駐輪場へ向かった。

 

 

 

_________________________

 

 

 

想「校長の話はどこの世界でも長いんだな…」

 

体育館で校長の話を聞く始業式ならではの光景、大体の生徒は寝かけているか友達と話しているかだ、俺は沙綾が前にいる、名簿が近いからだ

 

沙綾「確かに長いよね…」

 

沙綾もそう言う

 

想「終わったか…」

 

そうして次は生徒会長、風紀委員など様々な人達から話をされた

 

 

〜放課後〜

 

その日は4時間だったので、俺は帰宅しようとする。初日から部活はにぎやかで、俺はその中を歩く。

 

想(そういえば…未確認のやつらはどうしたんだ?)

 

そんなことを考えながら歩いていると、後ろから元気な声がかけられた。

 

イヴ「お久しぶりです!」

 

声の主は、イヴだった。道着を身にまとっているということは剣道部の途中なのだろうか…

 

想「どうした?イヴ」

 

俺は振り返り、イヴに声をかけた。

 

イヴ「実は…」

 

イヴの顔が一転して、気まずそうになる。

 

想「あいつが原因か?」

 

イヴ「…!?」

 

俺はそう言うと、イヴの肩が跳ねた。俺はそれを見逃さず、体育館へ向かう

 

想「どうせ狙いは俺だろ」

 

イヴ「はい、その通りです…でも…」

 

想「前みたいにはならないから安心しろ…」

 

そう言いながら頭を撫でてやると、心配が解けたのか、顔が元に戻る

 

イヴ「わかりました!」

 

 

〜体育館〜

 

想「さっきぶりの体育館だな…」

 

そう言いながら体育館に入る、バスケ部が活動しているのを見ながら1歩進む…

 

想「思わずの大歓迎に恐縮だな…」

 

右から飛んできた人影目掛け蹴りを放つ、竹刀が足に激突し、体育館に響く。バスケ部がみんなこちらを見る

 

小川「前より強くなってるね…!大体竹刀を蹴りで受け止めるとか人間…?」

 

そう言いながら距離を取る人物を目で見る

 

想「久しぶりだな」

 

 

俺は冷淡に言う。それに少し小川は驚いて…

 

小川「前よりマシになってるんじゃない?」

 

と言い…

 

小川「手合わせしてみようよ」

 

と笑顔で告げた。相変わらず、底の知れない奴だ

 

想「ああ、全然いいが…前みたいにはならないからな…」

 

俺はそう言いながら竹刀を1つとる。イヴに「借りるぞ」と言うと、イヴは頷いた。それを了承の合図とみて、俺は構えた。

 

想「…」

 

小川「…」

 

周りの野次の声が遠ざかる。

 

 

周り「っ!?」

 

イヴ「…!」

 

 

 

2人はまるでタイミングを知ってたかのように同時に踏み込んだ。

 

想「っ!」

 

小川「…!」

 

小川の右から迫る竹刀を左手に持ち替えたしないで受け止める。足を踏ん張り何とか半歩下がるだけで済む。

 

小川「なっ!?」

 

 

俺は一気に後ろに下がり、壁を両足で蹴り、一気に相手に近づく

 

想「…」

 

・・・・・

普通の人間なら出来ないことだ。

 

小川「っ!」

 

小川はギリギリのところで横に逸れ俺の竹刀を避けた

 

小川「今の…人間じゃない動き方だね…!」

 

想「そりゃどうも」

 

俺はそう言いながら踏み込み、右腕に竹刀を打ち込む

 

小川「っ!」

 

そのまま足をかけて相手をコケさせ、竹刀を首元に当てる。

 

想「勝負あったな、もういいだろ」

小川「…」

 

小川は無言で手から竹刀を離した。それを負けを認めたとみて俺は話し始めた

 

想「なぜ俺に絡む?前に言ったな…男の人が信用出来ないと」

 

小川「…」

 

想「なんでだ…」

 

その時、携帯が鳴った。俺は仕方なく取り出し電話に出る。

 

一条「八意!今どこだ!」

 

明らかに緊迫した声、俺は何事かと聞き返す

 

一条「41号だ!そいつが現れて次々とライダーを襲ってる!」

 

ライダー、バイク乗りか。最近よくバイクが倒れて放置されているというニュースを見たがまさかこいつらのせいだったとは…

 

想「タイミングが悪いな…ったく!おいお前!後で話し聞かせろよ!」

 

俺はそう言いながらトライチェイサー目掛けて走る。しばらくするとつき、俺はエンジンを吹かす

 

想「トライチェイサー…!頑張ってくれよ!」

 

 

それに答えるかのようにエンジンは高らかとなった。

 

_________________________

 

 

イヴ「小川さんはどうして彼に関わるんですか?」

 

八意が居なくなった体育館で、イヴは小川に問いかけていた。小川はさっきとは打って変わって違う態度でイヴに話し始めた

 

イヴ「…!?」

 

その内容は酷かった。

 

父親を含めた半グレ共に自分は利用されていたこと

 

初めてできた友達を目の前で無惨に殺されてしまったこと

 

自分は逃げたこと

 

ただひたすら守れるだけの強さが欲しく竹刀を振り続けたこと…

 

 

小川「男なんかみんなクズなんだ…また出来た友達を失いたくは無い…!」

 

イヴ「…小川さん…」

 

紗夜「小川さん…そんなことが…」

 

気づいて振り返ると、いつの間にか紗夜が立っていた

 

小川「紗夜先輩…」

小川は涙を流しそうになるのを堪えながら紗夜を見る。その目には、さっきのような余裕はなく、哀しさがあった。

 

紗夜「彼は悪い人ではありません…」

 

紗夜は目を伏せ、言い始める

 

小川「なんでそういうことが言えるんですか…?」

 

怒りを含めた声で言う。

 

紗夜「彼は…彼もまた…大切な人を失っています…」

 

小川「!?」

 

紗夜「あの人はただひたすら、自分を攻め続けた。自分に守れるだけの力があれば…もっとあればって…私達はその話を聞いた時、どうしようもなかった…」

 

小川はそこで理解した、前に打ち合った時、あれだけキレたのか、溢れ出る殺意がでたのは

 

紗夜「今でも自分を攻め続けてる…この場所でも、暴力が嫌いでも、ずっと戦い続けてる、今までも…そしてこれからも…」

 

小川「それは一体…どういうで?」

 

紗夜「彼は…クウガ…4号なんです」

 

小川「!?」

 

イヴ「サヨさん!それは秘密だって…」

 

そういうイヴを紗夜は見る、その目には、『信じて』と書いてあるような気がして、イヴは黙る。

 

小川「…」

 

イヴ・紗夜「!?」

 

小川が無言で立ち去り、そこにイヴと紗夜が残る。2人は、走り去る小川の背中がやけに小さく見えた

 

_________________________

 

 

想「一条さん!」

 

赤のクウガに姿を変えて、目的地に走っていた俺は、途中で一条さんのパトカーと合流した。パトカーの横を八意は並走しながら会話する

 

一条「八意…!41号は犯行後、バイクに乗って移動しているらしい!赤いマフラーに黒のヘルメットをしているらしい!」

 

想「まさか…一条さん!」

 

一条「なんだ!?」

 

想「もしかしたら俺そいつ知ってるかもしれません!先行きます!」

 

一条「…わかった!場所は…」

 

俺は一条さんから言われた場所を目指すため、一気に加速して道路を走り出した。

 

 

 

〜とある港のビル〜

 

 

俺はトライチェイサーを走らせて目的の場所に到着する

 

???「うわぁぁぁ!」

 

想「!?」

 

俺はトライチェイサーから降りて声がしたはずの建物の屋上を見上げる。

 

想「…!」

 

 

その屋上に、化け物…未確認が1人たっていた。

 

???「…」

 

相手が右手をあげる、そして

 

 

親指を立ててサムズアップをした

 

 

想「!!」

 

とてつもない不快感が体を襲い、俺は走りながら青のクウガになり、屋上へ飛び立った

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