想「…って…?」
寝すぎたせいか幾らか気持ち悪い頭を起こす。もう動けるようになったんだなと思いながら辺りを見回すと、誰もいなかった。
想「よかった…ちゃんと学校行ったか…」
そう言いながらベッドから起きて用意してある服に着替える。黒服さん準備よすぎるだろ…
想「…」
肩を伸ばしながら俺は思った。
今、楽しく過ごせてるなと、これ程充実した日々を送るのは久しぶりだなと…これも全てアイツらのお陰で今の俺がある…
____だからこそ、守らなければならない。俺にはその使命がある。戦うことしかできないから、それ以外は不器用な俺だから、だからせめて…この世界の人達の笑顔と夢を守る為に戦う。
想「最初は戦うだなんて思いもしなかったな…」
最初は感じた人を殴る気持ち悪い感触、あれは今でも慣れない、剣も弓も槍も、普通なら持たないよな…
でも今はこの力があって良かったとさえ思う。そんな思いにふけていると…
黒服「八意様?」
黒服の存在に気づかなかった。
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想「ごちそうさまでした…」
俺は黒服から出された料理を食べていっぱいになった腹を擦りながら黒服さんと話をする
黒服「41号についてですが…」
想「…!」
41号…俺と数回バイクで戦いあったライバル的存在。名前はたしかバダーとかいっていた
想(前にもバダーみたいな名前がいたような…)
俺が青のクウガを使いこなそうとした時…えっと…
想「あ!」
俺はがたんと席を立ち上がりながら叫ぶ。それに対し黒服がやや変な目でこちらを見てきた
黒服「…?」
想「すいません何でもありません…」
俺は恥ずかしさで顔を赤くしながら倒れ込むように座った。そして思い出した名前は、バヅーだ。俺を落とそうと…いや落とされたわ。覚えてる。ほうき振り回したら武器になったやつだ
黒服「あの…八意様?」
また考えにふけこむ俺を、黒服さんが現実に戻してくれる。「ほぇ?」とだいぶ間抜けな声をだした気がするが私は知らない(鋼の意思)
黒服「電話ですよ?」
八意「あ、ああ電話ね…一条さん?」
大体一条さんから電話が来る時は未確認絡み。今回も未確認絡みだと思い電話に出る
一条『え?ああ出た』
八意「はい?」
一条『体は大丈夫なのか?』
八意「大丈夫…ですけど?」
一条『大丈夫ならいいんだが…実は頼みがある…』
八意「分かりました未確認絡みですね今から行きます」
一条『え?あ…ああ!頼む!場所は花咲川海岸線近くだ!』
眠たいのだろうか一条さんは、いつもより言葉にキレがないそう思いながら電話を切り、トライチェイサーまで走る。
黒服「ご武運を」
想「ありがとうございます」
俺はそう言うとヘルメットを被り、弦巻家から走り出す。
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〜同時刻、花咲川女子学園〜
紗夜「…」
時刻は昼休み、風紀委員の仕事をいつも通りこなそうとしている紗夜だが、燐子でもわかるくらいにいつもとは様子が違うかった。
紗夜(どうしてさっきから彼の顔がチラつくのかしら…)
大怪我をして弦巻家に運ばれて、そして朝起きた時には彼はまだ寝ていて…
紗夜(大丈夫ですよね…彼ならきっと戻ってきます…)
燐子「あの…紗夜さん?」
紗夜「白金さん…!」
燐子「さっきから…ボーッとしてますけど…何かあったんですか?」
紗夜「いえ…特に…」
燐子「もしかして…彼絡み…だったり?」
紗夜「…!」
図星をつかれた紗夜が固まる。その反応を見て燐子は「やっぱり」と言った。
燐子「あの人を心配するのは…私も一緒です…なんとなくですけど…目を離すとふらっとどこかへ消えちゃいそうで…」
紗夜も、それには激しく同意した。危ういのだ、確かに命のやり取りをしている。人であり人あらざる者である怪物達と戦って、毎回ボロボロになりながらも心が暖かくなる笑顔を向けてくれて…
紗夜は1つ、なにか気になることがあった
紗夜(私達は…彼になにかしてあげれてるのでしょうか…?)
私達はいつも守ってもらえてる、最近はそれを当たり前とさえ思いかけているのでは無いか…?
紗夜「白金さん…」
燐子「はい…」
紗夜は、燐子に話すのであった。
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〜花咲川海岸線沿い〜PM1:10〜
想「どこだ…?」
俺はトライチェイサーを走らせながら辺りを見回す、この作業をさっきから何回もやっているのだが一向に見つからない。もう既に逃げたのだろうか…、そう諦めそうになった矢先だった。
想「…!」
俺はバイクのシルエットを見た瞬間に、急ブレーキをかける。
___赤いマフラー、黒いヘルメット、そして黒いバイク、
それだけであいつと断定するのは容易だった。
想「まて…!」
だんだん離れていく距離を縮めるために、俺はバイクを走らせ追いかける
想「変身!」
俺は赤のクウガに姿を変える。トライチェイサーのカラーリングを変え、速度をさらに上げて奴に近づく。
バダー「…」
1度後ろを見た相手は、化け物に姿を変えた。バイクに肘のパーツを差し込み、バイクも姿を変える。
想「…!」
バイクの横に並び、道路を右に左に曲がりながら並走する。途中、車と数台ぶつかりかけたのだ、だが俺と相手はバイクテクニックで全て躱す。
しばらくすると、俺より前を走っていた相手は何を思ったか突然オフロードバイクが走りそうな場所へ入っていった。ゴツゴツした岩が大量にある
想「近くに海あるし…」
俺は多少怖かったが相手を追い、その中に入った。
想「…!」
相手の横に並走するが、先にある道を狭く、俺はうしろにまわる。相手が曲がった道を少し大回りになりながら相手のよこに並ぶ。
想・バダー「…!」
そして岩場を思いっきり同じタイミングで飛び上がる。互いに車体のバランスを均等にしながら地面にタイヤをつける。バウンドしながらも着地した俺目掛け相手が上げた前輪を横に倒し攻撃しようとするが…
想「っらぁ!」
前輪を強引に上げて岩場に引っ掛け思いっきり相手の前輪に叩きつけると…互いに火花が散る。相手は体制を崩し、何とかふみとどまる形になった。俺はその間に少し距離をとる。
想「…っ!」
バダー「…!」
俺は後ろに車体を向けると、既に相手が前輪をあげながらこちらに迫ってきていた。俺も前輪を上げながらすれ違いざまに激突する。互いの前輪から火花を散らし、互いに体制を崩す。体制を建て直した2人はまた並走しながら岩場をとびこえる。
想「…!」
俺の方が地面が高かったので、相手と同じ高さに降りる。そのまま後ろに振り返った相手の車体に、俺の前輪を乗せるが…
バダー「っ!」
想「くっ…!」
相手はそれを器用に払い除ける。タイヤを地面に着いた俺が相手の方を見ると、相手は前輪を上げて、俺自身に攻撃しようとしてきた
想「うぉ…!」
体を後ろに反らせて避ける。そして互いに逆に走り距離をとる。
想・バダー「…!」
互いに前輪を上げながら前を向く。
海の波音に重ねて、2つのエンジン音が鳴り響く。
想「…!」
バダー「…!」
2人はバイクを上げ、宙に飛ぶ。両方のバイクが激突し、2人ともバイクから落ちる。互いはそのまま地面に体をうちつけ呻く
バダー「グッ…!」
想「うあっ…!?」
バイクが地面に落ちる。ガシャーンという音と共に、
バダー「…っ!」
想「おい…!」
バダーは慌ててバイクにまたがる。その跨ったバイクは俺のトライチェイサーだった。バイクならなんでもいいと言うのか…
俺も立ち上がり構える。相手はまるで楽しむかのようにエンジンを吹かす。そして、前輪を上げながら俺に襲いかかる。
想「ふっ…!」
痛む身体を引きずり何とか横に避ける。相手はこちら側に向き、またエンジンを吹かす。そしてもう一撃与えようと前輪を上げながら走り出した時だった。
想「っ!?」
相手の乗るトライチェイサーから火花が散る。
バダー「!?」
途端にトライチェイサーは動かなくなった、火花の散った場所には、煙がたなびいている。
バダー「…」
しばらく跨がっていたバダーだったが、しばらくするとそれを乗り捨てて自分のバイクに跨る。そして人の姿になり、走る去る際、俺に一言言った
バダー「お前を殺すのは最後だ…」
そう言ってヘルメットを被り、走り去る。
想「…」
さざ波が聞こえる岩場に、俺とトライチェイサーが残った。
想「…」
トライチェイサーを持ち上げて立たせる、エンジンを掛けてみるが何も起こらない。
想「…っ」
何故か両目に涙が滲む。ただの鉄の機械だと知ってても、涙が止まらない。その涙は、悔し涙でもあった。たまらなく悔しかった。
初めてこいつに乗った時は、ハチャメチャだった。それからはメビオを倒したり、色々な人を運んだり、ゴウラムと合体させたり、色々なところで壊れてたな…
想「お疲れ様…ありがとう…」
俺は車体を撫でながら言う。金属ボディが、まるで反応したかのように光った。
本編をなぞるだけじゃダメだ…オリジナルを作らなければ…
ifストーリー失踪してもーとる…
作者「早く…何とかしないと…!」
バイクアクション中々伝えにくいですね…