笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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( *・ω・)ノ


page67 慈愛の女神と複製

〜想の自宅〜PM6:30〜

 

想「…はぁ…」

 

あの後、一条さんに家に送ってもらった。俺のわがままで持って帰ってもらったトライチェイサーは、今は弦巻家のガレージに眠っている。修理も不可能らしい。そして家に帰ってずっと溜息をついている

 

想「腹…減ったな…」

 

とりあえずコンビニに行こうと思い、立ち上がるが…

 

想「歩きか…めんどくさいな…」

 

自分でも情けなくなってきた。それほどあのバイクに依存していたのだろう。誰か料理を作ってはくれまいか…、

 

想「…。」

 

そう思い、玄関を見ると____インターホンがなった

 

想「いや…まさか…そんな奇跡が…?」

 

半場信じながら扉を開けると…

 

リサ「やっほー☆」

 

両手に袋を抱えたリサ…いや女神がいた。

 

想「女神がいる…」

 

俺は立ちながら思ったことを言う。

 

リサ「えっ…!?会って早々女神は照れるな〜///」

 

そう言いながら袋を俺に渡し、中に入っていく。俺…何も言ってないんだけどな…、俺はそう思いながら扉を閉めた

 

_________________________

 

リサ「いや〜…冷蔵庫も冷凍庫も空っぽだね〜…ちゃんと生活してる?」

 

想「会って早々失礼だな…ちゃんと生きてるぞ〜」

 

リサ「むにゃ〜!」

 

リサの頬をぐにーんと引っ張ると可愛らしい奇声を出す。それに俺は苦笑する。怒ったリサが頬を膨らませながら言う

 

リサ「そんなことする人にはご飯作りません!」

 

想「すいませんでした」

 

俺は土下座する。そんな俺にリサは「嘘だけどね☆」と言いながら冷蔵庫などに食材を詰めていく、

 

想「俺も手伝うよ」

 

リサ「ほんと?」

 

それから色々なことを頼まれながら食材などを詰め込んだ。一瞬にしてパンパンになった冷蔵庫と冷凍庫。それらを眺めながら俺は財布を取りだし、リサに2万円を渡す

 

リサ「何この大金!?」

 

想「お礼だよお礼、年頃の女の子がわざわざ俺のために沢山買ってきてくれたんだ…これぐらいカッコつけさせろ、あと俺あんま金使うことないしな〜…」

 

リサ「寂しい人…?」

 

想「失礼だな?」

 

リサ「いやでも…」

 

想「はい!俺の金だし使い方は自由!よってリサに渡す!以上!」

 

リサ「ぬぐぐ…」

 

そう言いながら受け取る。

 

リサ「でも…ありがとう!」

 

ちゃんとお礼を言う辺り賢い子だなぁ…凛も確か誕生日プレゼントとかは喜んで何回もお礼言ってくれてたっけな…

 

リサ「…?」

 

リサに不思議そうな目で見つめられる。

 

想「どうした?なんかついてるか?」

 

リサ「なんか遠い目してたな〜って、ま、いいか!」

鼻歌を歌いながらキッチンで料理を始めるリサ。相変わらずの手際の良さに俺は「ほぇ〜…」と眺めておくことしか出来なかった

 

 

リサ「よし!完成!」

 

想「おぉ〜…!」

 

時刻は7時半、色々しながら料理を完成させたリサ。それを2人で囲んで食べる。

 

想「なんか夫婦みたいだな」

 

飲み込んだ俺がそんなことを言うとリサが「えっ!?」といい突然顔を赤くする。

 

想「…ん?」

 

リサ「確かに…夫婦みたいだね…あはは」

 

それから先は、食べ終わるまで何も話さなかった

 

_________________________

 

〜想の自宅〜PM8:30〜

 

リサ「それで友希那がね〜…」

楽しそうに話すリサから視線を外し、スマホを見る。あっ…なんか結構遅い時間だ…

 

想「そろそろ帰らなくてもいいのか?」

 

リサ「え…?あ!ほんとだ!もうこんな時間!」

 

スマホを開いたリサがやらかしたというふうに声を出す。今まで何をしてたかって?

 

学校での話とかRoseliaの話、リサのちょっとした愚痴を聞いていたんだ

 

リサ「想くん〜!バイクで送って…?」

 

想「ごめんな…」

 

リサ「…?」

 

想「今日戦った時に壊れたんだ…」

 

リサ「…!」

 

突然悲しそうな顔をする彼。アタシはやったらダメなことをした気がした

 

リサ「ごめんね…?なんか…」

 

想「大丈夫だよ、俺が歩いて送るよ」

 

サムズアップをする彼の姿には、どこかもの寂しさがあった。

 

 

 

リサ「ひぃ〜…寒い…」

 

想「意外と冷えるな…ほら、リサ」

 

2人して背中を丸めてリサの家へ歩く。

 

リサ「うん、そうだね…」

 

想「明日も学校だし…風邪引きたくないな…」

 

リサ「体育祭も近いしね〜!しかも今年は合同!」

 

想「あ、そうだったか…」

 

あの日菜がやっちゃったやつ…つぐみの振り回される姿が目に浮かぶ…リサも同じことを考えていたのだろうか、目があいお互い苦笑する

 

リサ「なんてったって羽丘vs花咲川!張り切って挑まないとね!」

 

想「へぇ〜……ん?」

 

ちょっとまて今なんて?花咲川vs羽丘?

 

リサ「ん…?どうかした?」

 

想「あ、いいや…何でも…」

 

リサ「今年は花咲川に男子が1人いるからねー!打倒男子!で燃えてるよ!」

 

想「骨が折れそうだな」

 

俺は肩をすくめる。大方日菜の仕業だろう。あいつまた会ったらとっちめてやる…

 

想「羽丘に負けないように頑張るさ、リサも頑張れよ!」

 

なんやかんや話し合っていると、時間もあっという間に過ぎ去る。もうリサ宅前まで来た。

 

リサ「今日はありがと!」

 

想「おう、俺も楽しかった。またな」

 

最後にリサの頭に手を置く。そして丁寧に撫でる。しばらくして俺はリサから離れる

 

想「あまえたかよ…」

 

俺が見えなくなるまで手を振り続けるリサに手を振り返して、俺は帰路を辿る。

 

_________________________

 

 

想「〜♪」

 

イヤホンを耳にさしながら鼻歌を歌う。周りも人が少ないので多少なら大丈夫だ。だからそろそろ出てきて欲しい

 

想「そこにいるやつ〜、隠れてないで出てこい」

 

俺はイヤホンを外しながら後ろをむく。さすがに観念したのか、人物は物陰からでてきた

モカ「さすがはクウガですな〜」

 

想「あ〜えっと…モカか」

 

モカ「美少女モカちゃんで〜す」

 

笑顔で手を振りながら近づいてくる。こういう奴は何考えてるか分からないから苦手だ

 

想「まず色々聞きたいんだが〜…」

 

モカ「バイト帰りにたまたま見かけたので後ろをつけてみました〜」

 

想「別に普通に話しかけて見りゃいいだろ…」

 

モカ「ふふふ〜…」

 

ダメだ…やっぱ何考えてんのかわかんない…、俺はモカを振り切ろうとした時、右の方で悲鳴が聞こえた。

 

モカ・想「!?」

 

俺は悲鳴のした方へ走る。その後ろをモカが着いてきた。

 

ビラン「…!」

 

俺は人に襲いかかろうとした化け物に飛び蹴りを食らわせて吹っ飛ばす

 

想「大丈夫ですか!モカ、この人を頼む!」

 

モカ「りょうか〜い!」

 

俺は自分と対峙するやつの顔を見て、驚いた

 

想「お前は…!?」

 

ビラン「…」

 

俺は前に、こいつと戦った。一条さん達と初めて手を組んだ時だ。なのに何故今ここにいる?確かにあの時、俺の前で爆発して死んだはずだ

 

想「変身!」

 

俺は疑問だらけのまま赤のクウガに姿を変えた。後ろでモカが「おぉ〜…」と声を出す。

 

想「っ!」

 

こちらに走ってきた相手を殴り、蹴りを入れる。

 

想「…、」

 

俺はそこで違和感を覚えた。知性が感じられない…

 

ビラン「…!」

 

俺は相手のヒレを受け止め顔を殴る。十分な距離を取り、キックの構えをする。

 

想「おりゃああああ!」

 

俺は気合いとともにキックを放つ。相手はさらに吹き飛び倒れる。

 

想「…。」

 

相手に紋章が現れて次第に体に広がり…

 

想「…!」

 

解けるようにビランの見た目が剥がれていき……

 

 

 

 

 

___中から人が、出てきた

 

想「人…!?」

 

俺はそこに倒れる人に駆け寄り声をかける。

 

社会人「…う…」

 

死んではいなかった。ではあのビランは…

 

モカ「コピーみたいな〜?」

 

想「コピー…」

 

いつの間にか後ろにいたモカが口を開く。コピー…いや複製…?どっちにしろ許されることでは無い。それは死んで行ったあいつらをバカにするということだ

 

想「…!」

 

俺は耐え難い怒りに拳を握りしめた。

 

モカ「…。」

 

モカは拳をにぎりしめる想を見る。最初のイメージとは違ってとても優しくていい人だった。これはつぐみに叩かれても仕方がない。そう思ったのだ

 




たとえ鉄の機械だとしても、長く愛用したものが潰れてしまうと人は悲しくなる


複製を使った人物とは…
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