笑顔をつくる物語   作:エヌラス

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文才が無さすぎる人はどうする…?


page74 日菜

〜昼頃〜

 

 

想「…」

 

羽丘女子学園、花咲川女子学園両方が休みになって1日目、だが昨日にも花咲川、羽丘合わせて12人が死んだ。死因はみんな同じ。

 

想「くそ…」

 

俺は今日も、朝早くからビートチェイサーを走らせて奴を探していた。早く止めなければ、あいつを…これ以上の犠牲は払いたくない。

 

一条『八意、聞こえるか!』

 

無線越しに一条さんが話す

 

想「はい、聞こえます!」

 

一条『何かあったか?』

 

想「何も無いです…」

 

一条『八意…1回休め』

 

想「え…でも…」

 

一条『いいから休め!以上!』

 

そう言って無線を切られる。

 

想「おっと…」

 

無線を切られた途端、視界がふらつく。そう言えば朝から何も口にしていなかった。

想「…」

それを思い出したせいか、体が一気にだるくなる。これは流石にまずいと思い、俺はコンビニに走った

 

_________________________

 

紗夜「さっきからなんなの…」

 

日菜「怖いよおねーちゃん…」

 

2人が肌を寄せあって震えている。それも仕方がない。さっきから鳴り止まない無言電話。しかも同じ番号からずっと鳴っていた

 

そしてマンションのはずなのに玄関やベランダ、もしかしては自分達の部屋でなっているかもしれないフィンガースナップの音。怖い、ただ怖い

 

紗夜も流石の日菜も精神がどんどんすり減っていく感じを味わいながら紗夜はスマホを取り出した。

 

彼に…連絡を入れるために…

 

紗夜(はやく…!)

 

日菜「おねーちゃん…」

 

連絡帳から彼の名前を調べ連絡をかけようとした時だった。不意にフィンガースナップの音が真後ろでしたのだ

 

日菜・紗夜「…!」

恐る恐る後ろを振り返る。

 

 

紗夜「…!」

 

日菜「っ…!?」

 

窓の向こう、ベランダに…黒い服の青年が立っていた。執拗に爪を噛んでいる。だがしかし、窓ガラスを割って中に入ってきたのだ。紗夜がスマホを落としてしまう

 

 

 

 

紗夜「なんで私達を狙うんですか!」

 

こちらへじりじり近づいてくる相手から逃げるべく後ろに下がる途中、紗夜が話かけた

 

ジャラジ「君達が苦しむのが…楽しいから…」

 

紗夜・日菜「!?」

 

彼は微かに笑いながら言った。2人の背筋がぞわっと恐怖で埋まる。だめだ、

 

日菜「そんな理由で…酷い…」

 

日菜は微かな怒りを込めて言葉を放つ。でもまるで聞いていない。どんどん、どんどん、楽しむかのように近づいてくる。

 

紗夜・日菜「…」

 

逃げ場所が無くなり、壁に追い詰められる。そこで相手が人から化け物に姿を変える。

 

 

 

_____その時だった。下から聞き覚えのあるバイクの走行音がした。そして次の瞬間には…

 

ジャラジ「…!?」

 

想「大丈夫か…!2人とも!」

 

ジャラジに後ろからしがみつく青の戦士、八意がいたのだ。

 

日菜「想くん!」

 

紗夜「想さん!」

 

想「よかった…間に合った!」

 

俺はジャラジを掴み投げる。相手は体をソファーにぶつけて少し跳ねて転がる。

 

ジャラジ「クウガ…ゲゲルの邪魔しやがって…」

 

想「クソがっ…!」

 

相手は微かな怒りを滲ませながらそう言うと、俺をおしのけベランダから下に降りていった。俺もそれに続く。途中、日菜のシャーペンを拾い指でクルッと一回転させると、青のロッドに変化した。

 

想「はぁぁぁ!」

鈴の音を鳴らしながら相手の逃げる背中にロッドを突き刺そうとするが…

 

想「んなっ…」

体に当たるより先に相手が消えたのだ。俺は慌てて辺りを見回す。

 

フィンガースナップの音が右からした。

 

想「…!」

次は左から

 

まるで人を弄ぶかのように

 

そして上から、

 

想(上はまずい…!)

 

俺は紗夜と日菜がいる場所のベランダに飛び上がって着地した時だった。こちらへ飛んでくるなにかに気づき、防御しようとロッドを回すが…

 

想「ぐぁ…!」

 

紗夜・日菜「…!」

 

俺の右の太ももに鈎針が4本刺さった。

 

想「ぐぁ…あぁ!」

 

俺が痛みに片膝を着いた時に、今度は左腕に4本、痛みでロッドを落として地面に倒れる。その胸と背中にそれぞれ八本鈎針が刺さる。

 

想「ぐっ…!うぁ…!」

 

全身に走る激痛に動けなくなる俺に、冷ややかな声が届いた

 

ジャラジ「次…ゲゲルの邪魔したら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コロスヨ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想「ふざけるな…!」

 

俺はもうどこかへ逃げたであろう相手に憤慨するが、体はやばい。

 

紗夜「大丈夫ですか!」

 

我に返った紗夜と日菜が俺の元へ走ってくる。俺はあっちこっちに刺さっている鈎針を引っこ抜くと、激痛が走り、傷口から血が出る。

 

紗夜「!?」

 

日菜「その針、先が曲がってるから痛いんじゃ…」

 

想「大丈夫だ……それよりお前らは…?」

 

紗夜「私達は大丈夫です、それより自分の方を心配してください!今救急車を呼び…」

 

救急車を呼ぼうとした紗夜を止める

 

想「やめろ…後々めんどくさい…」

 

日菜「でも…」

 

想「心配してくれて…あり…がと…あれ?早く奴を追わないと…」

 

 

 

全ての鈎針を引っこ抜くと、身体が途端に重くなり意識が霞む。

 

 

痛みのせいもあるだろうが、朝からの疲労もあるのだろう。少し…休もう…

 

 

 

さっきの激戦が嘘のように静かになった自宅で、彼はすやすやと寝ていた。

 

先程の顔とは打って変わって、今の彼はなんというか…母性本能をくすぐられる。無性に守ってあげたくなるのだ。

 

紗夜「…。」

 

隣にいる日菜を見やると、やはり双子。同じような雰囲気を漂わせていた。目が合う。

 

紗夜・日菜「くすっ…」

 

2人は起こさないように静かに笑ったのだった。

 

_________________________

 

〜昼頃〜

 

想「うっ…」

 

重い頭を起こし、俺は辺りを見回す。自分の体には、不器用ながら頑張って巻いてくれたのだろう包帯と、

 

想「…」

 

多分これ日菜の仕業と思われる猫の絆創膏が身体中にあった。

 

日菜「あっ起きたの!って…何してるの!?」

 

俺は丁寧に巻かれた包帯と絆創膏を取り外す。それに日菜がぎょっとする。

 

日菜「え…」

 

だが受けた傷は全て綺麗に、何事も無かったかのように塞がっていた。

 

想「俺…本格的に人間じゃなくなってるみたいだわ」

 

俺は微笑みながら言う。それに日菜はしばらく黙っていたが…

 

日菜「そうなんだ…でも私は別に人間じゃなくても大丈夫だよ!」

 

想「…?」

 

さっきとは変わって顔を赤くした日菜が言う

 

日菜「この際だし…言うね…?」

 

想「うん…」

 

そして言われたのは、かつてリサにも言われた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日菜「好きです…想くん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好き。という言葉だった。




あーっと!日菜選手!ここで告白をしていく〜!

どうなる次回!
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