あの事件から3日が経った。
私、月島まりなはもう大忙し!
警察に質問攻めされたり
circleの後処理も手伝って…
そしてライブ会場は散々なことになっていた。
あっちこっちの壁にへこみや穴があり、様々な物が散乱し、そしてなにより、様々な人の血が1番ダメだった。吐きそうになったくらいだ、この事件はニュースにデカデカと取り上げられ、新聞も一面を飾っている。羽丘女子学園も、花咲川女子学園も休みだった。もちろんcircleも休みだ。そして八意くんは今、弦巻財閥の病院にいるらしい、こころ曰く
「お医者さんたちがきーっと治してくれるわ!」
だそうだ。弦巻家って…秘密が多いなって思いました。はい。その時、今井リサから連絡があった。
「八意くん、1日前に目が覚めました」
「えっほんとに?今行くね!」
彼が目覚めた、そう聞いた。タクシーを呼び病院へ行く。リサから病院がどこか聞いている。着いて、中に入る、面会許可証を持ち3階へ上がると待合室には友希那以外のRoselia集合だった。友希那は遅れてくるらしい
「紗夜ちゃん、右手…どう?大丈夫?」
「ええ、私は大丈夫ですが…」
手をさすりながら紗夜が答えた
「ですが…?」
そう考えるとなんだか雰囲気が暗い、リサが説明してくれた、
「彼…紗夜を怪我させたのは自分のせいだって酷く自分を責めてて…」
とあこが続ける。
「それであこ達、追い出されちゃった…」
「そうなのね…」
彼、八意はそんなにも自分を責めているのだろうか…
「私…行ってくる…!」
「まりなさん…私達も…いいですか…?」
「もちろん!」
目を覚ます、白い壁、白い蛍光灯…では無かった、シャンデリアだった。しかも目に優しいカラー、こうして病室で目が覚めるのも2回目だなと苦笑する。1回目とは違って、全身が痛いのがあれだが、さっき、Roseliaのみんなが来てくれたな…でも追い返してしまった。
「っ…!」
あの状況を思い出す…
自分のせいで紗夜さんの手を…ギタリストの命を奪ってしまった、俺に…彼女達と関わる資格はないのかもしれない。
「…?」
そんな風に思いながら机に目をやると、丁寧になにか置いてあった。手紙を見ると、リサさんのクッキーらしい。手紙にはRoseliaメンバー皆から一言ずつ書かれていた
「なんで…どうして…!」
何をどうして、なんの理由があってそこまでしてくれるのか…俺にはわからなかった。しかも出会ってまもないのに…そして余計に悔しくなる。何回涙を流したのだろう、食欲もあまり無かった。もういっその事なら、この世界から消えたかった。
『それは、彼女達を見捨てて、逃げるってことだ』
頭の中から声がする。
「ああ…そうだな、俺は薄々気づいてたんだ。俺が死んだ時お前は俺に力をくれた。戦うための力を、名前は覚えてないがな…なぜお前が俺に力をくれたのか、そして何故この世界に来たのか…もう俺は戻れないんだろ」
『ああ…その通りだ、それよりもお前、客が来たぞ』
そういいアマダムは気配を消した。次の瞬間扉を叩く音がした、そして…
「入るよ〜」
との声、そして来たのはまりなさんとRoseliaの4人だった。
「八意くん…身体大丈夫?」
「ええ…おかげさまで…大丈夫ですよ」
そう笑顔で答える
私から見た彼の笑顔は、とても弱々しく感じた。目も少し腫れている、沢山泣いたのだろう、沢山自分を責めたのだろう、でも私達には何も出来ない領域なのだ。
「本当に…大丈夫なの?」
口から自然とそんな言葉が出ていた
「大丈夫ですよまりなさん、なんだか…お母さんみたいじゃないですか」
「絶対嘘だよ、すごい泣いた後もあるし…辛かったん…」
「分かったような口、聞かないでください」
彼から冷たく言い放たれたその言葉が私の心を突き刺す。
「え…でも…」
つい言葉につまる。
「まりなさんには…分かりませんよ…」
「八意さん、そのような言い方はよくありません」
紗夜が言う、それにリサが続く
「そうだよ…!まりなさんだって心配してくれてるんだよ…?」
「私なら何回も言いますが、私は大丈夫です、怪我もすぐになおりますから…」
「あんたらに…!お前らに何が分かるってんだ!?」
「「!?」」
そこで初めて私達は、彼が今まで思っていた気持ちを知る。
「人庇ってトラックにひかれて!!成仏かと思いきや訳の分からない…!右も左も分からない世界に放置されて!化け物と戦わされて!そして恩人の1人に怪我負わせて!本来なら関係なかった人も巻き込んで…!」
とめどなく涙が溢れ出す。これまで言えなかった事を…洗いざらいぶちまける。
誰も…何も言わずに俺の話を聞いてくれた。明らかにおかしいことを言ってるはずなのに、誰も疑うような眼差しは無かった。まりなさんがこちらへ近づいてくる、そして何も言わずに、俺を抱きしめた。
「!?」
俺が困惑する
「!?」
Roseliaのみんなも困惑する。俺は抵抗しようとしたが、出来なかった。すごく…すごく懐かしい。そんな気がした。そうだ…俺の母親だ。最期は弱ってるところを無理やりクソ父親…あんなやつ父親とも呼びたくない…コイツに殺された。
「母さん…!かぁさん…!」
また泣き出してしまう。そうして俺は泣き止むまでまりなさんに抱き続けられた。
「あー…なんかすっきりした…皆…なんかありがとう…ってかなんか俺クソ恥ずいことしちゃってね!?」
と病室で叫ぶRoseliaの皆も、まりなさんも、笑っている。
俺はその中…下を見て俯いていた。みんなの笑顔はとっても美しかった。だから俺は…決意する。
この笑顔を…circleの皆を守ると…絶対に…そう誓う。
そしてリサさんのクッキー美味しい…!そして喉詰めた
「八意くん…!?大丈夫…ですか…!?」
「そんな一気に食べるからだよ〜もう…」
紗夜さんから水を貰い、飲み干す。死ぬかと思った。
次か次には…!マイティフォームを…!