〜現場〜
一条「タクシーごと溶かすなんて…」
杉田「ああ、信じられないよな…でも現実こうだ。未確認の事件が相次いでる、被害にあった人達は…全員乗り物ごと溶かされてる…」
一条「何故建物に乗った人たちだけを狙うんでしょうか…」
杉田「さぁな、でもこれから操作を続ける感じだ。で、八意くんの方はどうだ?大怪我したそうじゃないか」
一条「ああ、はい。今は元気にしてますよ」
杉田「そうか…よかった。しかし大変だなぁ、まだ高校生なんだろ?彼、よくやるよ。」
一条「ですね」
杉田「その分俺達も徹底的にサポートしてやらないとな、大人としての面目がたたねぇぜ、よし!」
杉田は現場に気さくに声をかけてゆく、一条は微笑みながらそれについて行くのであった
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〜路地裏〜
ゴオマ「これが…ダグバの…ベルトの破片…」
一番最初にゲゲルに失敗し、バルバに下僕として扱われてきたズ・ゴオマ・グ
彼は今、究極の闇、ン・ダグバ・ゼバ復活に向けて散らばっていたベルトの欠片を集めていた。もちろんバルバの命令だ、決して逆らえない。だが…
ゴオマ「これを…俺の体に入れれば…」
今まで散々バカにされた。同じズ集団にも、メ集団にもこき使われて、太陽の下も歩けず、クウガには毎回負けて、何か失敗する度にバルバに、誰かに殴り飛ばされて
もうこの生活にはうんざりだ
もう、これからは誰の元にもつかない。
俺がダグバを殺す。そして自分が究極の闇になる。
ゴオマ「今に…今に見ていろ…!俺は…俺は!」
その執念、怨念の力に突き動かされ、ゴオマは自分のベルトの辺りにダグバのベルトの破片を埋め込んだ
ゴオマ「グッ…ウァァ…!」
直後、凄まじい激痛がゴオマを襲った。それに耐えられず地面に倒れる。草を噛みちぎり自分の肉を引っ掻いて抉る。それくらいしないと身体が持っていかれそうだった
ゴオマ「ウァァァァアアア!!」
夕方の、人気のない路地裏に、絶叫が響いた
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〜circle〜
想「修学旅行?」
俺はモップをしている腕を止めて振り返る
リサ「明日なんだ!しかもこれがまた花咲川との合同らしくて!」
紗夜「ええ…」
はしゃぐリサ、だが紗夜は頭を抱えていた。多分日菜だろうな、あいつまたなんかやったんだろうな
想「ところで何処に行くんだ?」
俺は話を変えるべく聞いてみる
燐子「長野…です」
想「へぇ…長野なんだ、いいなぁ…」
確か長野は自然が綺麗な場所だったはずだ。ネットでも有名である。修学旅行は3年生の思い出作りの1つと言っても過言ではない大イベント
想「楽しんでこいよ!」
俺は親指を立ててそういった。それにリサが返す
あこ「Roselia私だけじゃん〜!」
後ろであこがボソッと呟く。寂しいんだろうな、きっと
想「俺少しはギターできるし…練習手伝おっか?」
あこ「いいの!?やったぁ〜!」
リサ「何それ2人きり!?ずる〜い!ずるいずるい!」
想「お前は子供かよ…」
紗夜「…」
想「紗夜?」
黙ってこちらを見る紗夜に俺は聞く。我に返ったのか紗夜は何故か顔を赤くしながら「いいえ…!なにも!」といいてくてくと歩いてしまった。
想「そういえばもう終わるのか?」
友希那「明日が早いからよ」
想「へぇ〜、お疲れ様」
そうしてRoseliaは帰って行った。
想「そうか、明日か…」
花咲川の3年…彩と千聖と…花音と…燐子と紗夜がいなくなるのか…
それに少し寂しさを感じながら俺はモップ掃除を再開した。
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〜次の日・早朝〜
想「…!!」
俺は朝早い4時半に1本の連絡で叩き起された。それは
想『はい…?一条さん?』
一条『八意!朝早くに済まないが至急来てくれ!未確認生命体が現れた!』
そこで俺の意識は覚醒する
想『…!?分かりました!』
一条『杉田さん!大丈夫ですか?』
杉田『ああ、中に2体いた。片方はあの溶解液を使う未確認だ。少し吸っただけでも肺がやられそうだった』
一条『もう一体は?』
杉田『ああ、3号だった。でも前とは少し違ってな、身体が全体的に黒くなって毛も生えてた…』
想「…」
そんな会話を無線越しに聞きながら俺はまだ暗くて少し冷える町をビートチェイサーで走っていた。
想「…?」
途中、何台かの大型バスとすれ違った。あの中にリサ達もいるんだなと思いながら走る。
〜バス内〜
リサ「あれ!想くんだ!」
燐子「ほんとですね…また未確認でしょうか?」
〜別バス内〜
日菜「あっ!想くーん!」
麻弥「すぐ行っちゃいましたね…」
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想「…杉田さん!」
杉田「八意くん!まだ中で争ってる。一条は爆破予定ポイントを探してくれてる。溶解液を使う方が少し厄介だからな…」
想「ありがとうございます、それじゃ俺頑張ります!」
杉田「ああ、頼んだ」
想「変身!」
俺は赤のクウガに姿を変え建物の中に入る。
想「うっ…」
扉を開けて進むと、何かが腐ったような…不快な匂いが鼻をおおった
想「これはやばい…」
そう言いながら青のクウガに姿を変える。そして上に上るハシゴのようなものを見つけ、一気に飛び上がる
想「…!」
そこで最初に目に入ったのは、机などを蹴散らしながら戦う2体の未確認だった。周りはあっちこっち溶けている。戦っている片方が溶解液を使うのだろうか、華麗に舞いながら爪のようなものから血を出して相手を攻撃していた。もう片方は避けながら互角の戦いをしている。
想「あいつ…」
俺と何度もたたかっているので記憶はある。あのコウモリ男だ、しぶといやつめ…
想「…!」
俺は大体の様子を見終えると、近くにある壊れかけている鉄パイプを手に持ち、振り回す。鉄パイプがキュイン、と言う音と共に青のロッドに変わる。
想「はぁぁ!」
それをせめぎ合 う2体に目掛け上から飛びながら振り下ろす
ゴオマ・ザザル「…!」
2人は手を離し、俺の攻撃を避ける。すかさず床に着いたロッドを振り回し、溶解液を出す相手に当てる。
ザザル「グッ…!」
相手は呻きながら後ろへ机を巻き込みながら倒れていった。
想「おりゃあ!」
俺はもう片方のロッドの先っぽをゴオマの顔目掛け突き出す。
ゴオマ「…!」
想「…っな…!?」
だがロッドの先端を手で掴まれる。意外に力が強くロッドがビクともしない。
ゴオマ「まさか…この俺を甘く見てるんじゃないだろうな…?」
想「…!?」
そう言いながら片方の拳で顔を殴られる。
想「ぐぁっ!?」
俺の体は後ろへ吹き飛び、角に頭をぶつける。
ゴオマ「逃げたかザザル…まぁいい、俺の力でバルバを探す」
そう言いながらどこかへ行くコウモリ男。俺は何とか立ち上がりながら考えた。
想「バルバ…?一体誰なんだ…」
そんな疑問が、俺の頭の片隅に残る
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俺は来た道を帰って外に出る。杉田さんが気づいたらしくこちらに手を振る。
想「すいません…2体とも逃がしました…」
項垂れる俺の肩を叩きながら杉田さんが
杉田「大丈夫だ!気にするな、次があるだろ?」
と励ましてくれた、俺はそれに元気づけられる。
杉田「今は…まだ朝の五時か…1度帰って寝るといい、今日も学校だしな」
想「ですね、ありがとうございます」
俺はそう言いながらヘルメットを被り、その場を後にして家に帰った。
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次のお話もお楽しみに!