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強化体
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究極体
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死体
(YouTubeのコメ欄より)
〜弦巻邸一室・AM9:00〜
想「はぁ…」
俺は頭を抱え、昨日の出来事を忘れようとする。だがあの顔、あの悲惨な死体は目に焼き付いてしまい中々離れなかった。
想「はぁ…」
再び、ため息をつく。あの後、ほとんど記憶がなかった。次目覚めた時は弦巻家の部屋に寝かされていた。
黒服「お目覚めになられたでしょうか?」
想「今起きました…学校は…そうだった」
弱々しく言う八意に、黒服が目を瞑る。自分達の権力を使ってもどうしようもなかった。弦巻家よりも上の資産家の手によって八意は辞めさせられた。
黒服(本当なら…今も学校に行けて皆様と笑われていたでしょう…)
だがそれを今の本人に言う訳には行かなかった
黒服「お食事は…どうしましょうか?」
想「今はいらないです。ありがとうございます」
黒服「承知致しました。なにかご要件があればお呼びください」
想「分かりました」
そう言って黒服さんは出ていった
想「俺は…あんなやつと戦わなくちゃいけないのか…」
めちゃくちゃ強くなっていたゴオマを一撃で葬り、更に長野県内全域を停電させる。果たしてそんなやつと戦って勝てるのだろうか
想(いや、やれ。俺が…俺がやらないと…)
その俺の思考に、声が響く
燐子『何かあったら…私達を頼ってください…』
小川『それくらいでへこたれるようなやつじゃないだろ』
紗夜『それくらいで私達は離れたり見捨てたりしません』
言われてたなそんなこと…俺は1人じゃない…
想「そうだったな…」
俺は少し微笑み、外の空気を吸いに行った
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〜警察署・未確認生命体対策本部〜
杉田「なんだよこれ…」
一条「わかりません…だけどこれは…」
一条達が見ているとあるネットサイト、何故それを見ているのか
ジャーザと名乗る女が投稿した内容だった
『これから567人殺す』
杉田「殺害予告…」
一条(また八意を頼るか…?いや…)
あれだけ無理をさせた。なのに帰ってきて即座に未確認生命体。それは可哀想だと思う
杉田「八意くんはどうしてるんだ?彼を呼べばどうにかできるんじゃ…」
一条「いや、今はそっとしておいてあげてください」
杉田「…一条」
杉田は現場に行って八意の様子を見たひとりだった。あれだけ無理をして、頑張って戦ったんだなと思うと。守るはずの我々が惨めに見える。
杉田「そうだな…少しは頑張ってみるか…」
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想「久しぶりのドライブ〜♪」
俺はビートチェイサーに乗りながら海岸沿いを走っていた。この海岸は、俺とトライチェイサーが最後に走った場所だった。
そこを通り抜け、近くの街にでる。しばらくするとライブハウスcircleの看板が見える
想(やっべ…バイトやらないとなぁ…)
そのまま近くの道に出る。
想(ここが俺が初めてこの世界に降り立った場所か…このあとすぐグムンと戦ったっけな?)
我ながら笑ってしまう。ここに来てからそろそろ1年になる。時が流れるのも早い
想(もう、あの世界には戻れないか…)
この世界は楽しい、だが元いた世界を思うと、少し寂しく感じるのだ。でももう戻れない
第一向こうに戻っても何も無いし…
無線『ピー!ピー!』
想「…?」
俺は突然鳴り響いた無線に驚きながらも応答ボタンを押す。
無線『本部から転写!老人会を乗せたツアー船が、未確認生命体第44号に襲われた模様!44号はその後行方を眩ませましたがツアー船最後の通信によると、上陸地点は…』
想「!?」
最近のツアー船、すげぇ。一体誰が乗ってるんだすげー気になる。と思いながら俺も向かうべくビートチェイサーを走らせる。
〜花咲川内・PM1:00〜
一条「…!?」
予想上陸地点に向かうべくパトカーを飛ばす一条。その横に誰かが着く
一条「八意…!」
ビートチェイサーに乗った八意が手を出し、言う
想「一条さん!拳銃を貸してください!」
なぜ来た。あれだけ悲しそうにして、ろくすっぽ睡眠だって取れてないはずだ。なのに何故…
想「…」
一条は何かを言いかけたが八意の目を見て諦める。今の彼は止められない。
一条「頼む!」
一条は懐から拳銃を渡すと、八意はスピードを上げて走っていった
一条「強いな…あいつは…」
一条はそう言って、少し微笑んだ
〜予想上陸地点・PM1:15〜
想「…!」
俺はバイクを地上ギリギリで停める。あと少しミスったら海に落ちるところだった。近くは倉庫街、情報によれば相手は海にいる。倒すならいまだ
想「変身!」
俺はベルトを出し、赤のクウガに姿を変える。そのまま拳銃を取り出し、構えて時間まで待つ
想「…」
俺は、何か嫌な気配がしていることに気づく。誰かに見られているような…そんな気配だ
想「…」
近くを目だけで見回すが何も見当たらない。だが気配だけでわかる。これは人間じゃない
想「…!」
気持ち悪い感覚を抱えながら俺は緑の金のクウガに姿を変える。ハッキリと音が聞こえる。
さらに気配が気持ち悪くなった。だがモヤがかかってるかのように遮られ分からない
想「!?」
だが突然、そのモヤが晴れ、自分の後ろに異様すぎる気配が感じ取れた。
それに気を取られ、海から飛んできた1本の槍に反応が遅れた。
想「っ!?」
俺がボウガンを放つより早く
俺の左肩を槍が貫いた
想「ぐわぁぁぁ!!ぎぃあぁぁあああ!」
凄まじい痛みを感じながら俺は後ろに吹き飛ばされ、近くの倉庫に宙ぶらりんになる。それを止めるのは左肩に貫通した槍。
想「ぐっ…うぁ…!」
緑の金のクウガのせいもあり、その痛みは凄まじいものだった。まるで全身を刺されているような…
肩から地面に血が滴り落ちる
想「ぐっ…!」
俺は左肩を貫く槍を持ち、引き抜こうとする。
想「ぐぃ…!ああぁああぁ!うぁぁあああ!あああ!」
少しでも気を抜いたら気を失いそうな痛みを全身が襲う
まだ抜けないのか。どれだけやってもまだ抜けない。
想「ぎぁあああぁ!ぐぁっ!!」
肩から槍を引っこ抜く。周りに血と肉片が飛び散る、俺はふらつく足取りで槍を投げ捨てる。その時に腕を見たのだが、白色だった
その槍はアクセサリーのようなものに姿を変え、その場に落ちる
想「ぐっ…うぅ…」
俺はパトカーの音がした瞬間、俺の中で何かが弾けたのか、その場に倒れ意識を失った
一条「…か!…!」
最後に聞こえた声は、一条さんの叫び声だった。
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〜弦巻家・PM3:45〜
想「っ!」
美咲「おわっ…!」
俺は飛び起きて、辺りを見回す。あの未確認はどこに行った。だが目の前でおどろいた顔をしている美咲を見た途端に…ここまさか弦巻家か?またここにリスポーンしたのか?と考えた
想「…」
上を見る。相変わらず綺麗なシャンデリアだ。
美咲「そんないきなり動いて大丈夫なんですか?」
想「ああ」
俺は肩にある包帯をとりながら言う
美咲「えっ…ちょなにして…!?」
美咲が途中でとまる。それもそうだ。貫通した傷は塞がって完治していた。
美咲「傷が…無い…?」
俺は頷く。美咲はしばらく目を擦っていたりしていたが、やがて俺に聞く
美咲「そのお腹にある石?となにか関係があるんですか?普通の人間ならそんなすぐ治りませんよ…前だって死んだのに生き返ったりとか…」
想「ああ、普通の人間なら出来ない」
美咲「その言い方じゃまるで自分は普通じゃないって…」
言えない。このままでは戦うだけの、アイツらと同じ存在になってしまうことなど、
ココ最近、改めて自覚することが増えた。最初は使う時に激痛が走った金の力も、最近じゃ自分の意思でなんの痛みもなく出せる。それほど中身の構造が変わったのだろう。戦うために、その最適解を目指すために
想「もうこうやって戦ってる時点で普通の人間じゃないだろ…」
俺は笑いながら言う。美咲もそれに釣られる
美咲「ですよねぇ…というか次は一体どんな敵と戦ってんですか?」
想「姿は見てないし…分からんなぁ…」
美咲「え?相手は空にいたんですか?」
想「違う、海の中だった。緑の金のクウガだったんだけどな」
美咲「あ〜…なら余裕…とは言えなかったんですね」
想「ああ、何かに邪魔されて気が散ったんだ。その時にグシャーって」
こころ「美咲ー!!あ!想も起きたのね!」
美咲「こころ…」
想「おう、お陰様でな!」
こころ「ちょうど良かったわ!」
想「ん?何がだ?」
こころ「美咲!船上ライブをするわよ!!」
そう言いながらこころが紙を広げる。そこには大きく、
『circle合同船上ライブ!!』
と書かれていた。
美咲「はい?」
想「へぇ〜…」
横で美咲が口を開けている。俺はもうほとんど慣れてしまった…
ジャーザのゲゲル期間は5時間だっけな?そんな設定はなかった
八意が学校を辞めさせられたにはなにか裏が…
そして最近筆が進むぞ…!進むぞ!