でもネタ切れがァァ!
〜circle・PM4:00〜
一条「ここがあいつのバイト先か…いい店じゃないか…」
まりな(何あのイケメン!?)
一条はそう言いながら外の景色を眺める。ライブハウスの奥からは様々な楽器の音が聞こえる
香澄「いぇーい!!」
こころ「いぇーい!!」
有咲「お前らぁ!」
リサ「元気だなぁ…」
一条(…練習…だよな?)
練習を…しているのだなと思わせる。それらを聴きながら、アッサムティーを飲む。本来なら休憩などしないのだが…
杉田・桜井『『お前は1回休め!!』』
と二人に押し切られた。言い方は乱暴でも優しい人達だ。そしてそれに少し甘えて今ここにいる。
一条「クリスマスイブにライブか…」
確か八意も手伝いで出ると聞いていた。
そう考えた一条は1度頷いてから
一条「そうだな…見てみるか…戦闘以外のあいつも…」
と呟くのだった
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〜とある道〜
俊介「ふんふ〜ん」
陽気に歩く俊介、それに3人が絡む
チンピラ1「おい!お前!」
チンピラの1人はニヤニヤしながら囲み、言う
チンピラ1「俺に当たっただろ!謝れよ!あと慰謝料な」
チンピラ2「逆らうなよ!」
俊介「なんだお前ら、いま俺は機嫌がいいんだ。はやくどけ」
そう言いながら通り過ぎようとすると、チンピラ3が行く手を阻む
チンピラ3「逃げんなよおっさん…」
俊介「…」
チンピラ1「ごっ…ごぁ…」
チンピラ2・3「…?」
咄嗟のことで理解が追いつかない。チンピラ1は痙攣しながら口から血を吐く
チンピラ2「え?」
おぞましい量の血をみて後ずさるチンピラ2、だが今度はチンピラ2の首が落ちる。
チンピラ2「……」
その場を赤い噴水が汚す。ようやく状況を理解したチンピラ3がその場にへたりこみ、後ずさる
チンピラ3「…ひっ…あぁ…化け物…!」
俊介「やっぱ楽しいなぁ…人を殺すのは。この感覚が忘れらんねぇ!ひひっ!ははははっ!」
チンピラ3「あああああっ!!」
そう言いながら黒い剣を持ち上げ、チンピラ3を切り刻む。その周りにいる人達も巻き込みながら
女性「うぐっ…!」
子供「おかーさん…?」
俊介「あーあ、おかーさん死んじゃったね」
子供「…え?」
突如として動かなくなった母親をゆずぶっていると、上から声がした
俊介「大丈夫」
子供は微笑む黒い人を見あげ……
俊介「すぐにおかーさんのとこに送るからねぇっ!!」
子供「…ぐふっ…」
次の瞬間には、腹を串刺しにされ、宙ぶらりんになっていた。
それを引き抜きながら、母親の上に子供の遺体が乱暴に重ねられる
俊介「ははっ!あはははっ!」
__悪魔は、circleへ歩みを進めていた
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〜路地裏〜
ガドル「家族…」
昨日のあの件からガドルはずっと、自身がむしゃくしゃしていた
ガドル「守るべき…弟?妹…」
今まで殺してきた警官は、いつも家族を呟きながら死んだ。当然それを見て悲しむ遺族を見たことがある。人間は人が死んで泣く弱い生き物、そう思っていた。だが今は、それを思い出すと、胸が苦しくなる。
ガドル「一体…なんなのだ…」
その時だった。ライブハウスがある方角から凄まじい嫌な気配がした。ガドルは瞬発的に立ち上がる。化け物の姿に変わり、青色の目になり一気に走る
普段ならどうでも良いと思えたが、放って置けなかった
〜circle・PM4:30〜
一条「もうこんな時間か…」
一条は時計を見あげ、もうこんな時間になっていたことについて少し驚く。何か一つに集中するとすぐ周りが見えなくなってしまうのだ。外は少し曇りがかっていて、少し雨が降りそうだ…
そろそろ会計をして、本部に帰ろうとした時だった。
俊介「ふんふーん…」
独特な気配を発した男性が1人、店に入ってきた。やけにニヤついた顔をした男だった。鼻歌を歌い、薄気味悪いオーラを発していた。
一条(なんだ…何か嫌な予感が…)
一条はじっくり観察しながら行動を見ていた。男は歩きながらとある女性スタッフに近づく
女性スタッフ「どうしましたか?」
いつも通りに発した言葉、それに返ってきたのは…
俊介「ばいばーい」
一条「!?」
その言葉の意味を即に理解した一条は反射的に拳銃に手をかける。あの男は、まるで闇の影に包まれるがごとく
___黒のクウガになった。目は紫、4本角
一条「うぉぉぉ!」
黒のクウガが女性を剣で切り裂くより早く。一条の拳銃から放たれた弾が手の甲に当たる
俊介「…なんだぁ?」
女性スタッフ「え?…え?」
その場の思考がフリーズし、止まっている中、一条は拳銃を構え思考を無理やりはたらかせ言葉を放つ
一条「お前…何者だ?なぜクウガの姿になれる…何が目的だ…」
相手は1度首を傾げる。そして頷き、答える
俊介「俺の名前は八意俊介…八意想の父だ」
一条「なんだと!?」
一条の体が驚愕で震える。それは何事かと影から見守るリサ達もそうだった
燐子「あれが…想くんの…?」
美咲「そんな…」
俊介「八意想を知ってるな?」
一条「ああ…それがどうした?」
俊介「そうかそうか…あっはっはっ!!」
突然笑い出す俊介に一条は警戒を強める
俊介「そうか、なら冥土の土産話に1つ。昔俺はあいつの大切なものを全部奪ってやった!めちゃくちゃにしてやったぜ!全身味わい尽くしてなぁ!あいつの彼女!凛子って名前してたなぁ…!」
一条「んな…」
驚愕に体が強ばる
そういえばあいつは昔の話を何もしなかった。なにか聞いてはいけないような気がして、一条は今まで聞いてこなかった。
それを聞いていた____盗み聞きしていたリサ達は、絶句した。なぜ今まで自分達をある程度離れたところで見守り、絶対に心の距離を近づけなかったのは…
凛子という女の子を思い出すから、八意が近づけば自分達が不幸になるとおもって
俊介「この奥にいるんだろ?想の大切なもの達は…」
その言葉にリサ達は息を詰め、身を隠す…
俊介「あはっ、やっぱりいるんだ」
だが声はこちらを向いていた。次に聞こえたのは一条さんの呻き声。
一条「ぐっ…あぁ…!__ぐふっ…」
俊介「そこで大人しくしといてくれや」
そう言いながら背を向け、奥へ____彼女達がいる方へ悠然と歩いていく。だが一条は動けずにいた。
___まるで何かに縛られたかのように、体が動かなかったから
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〜とある道〜
想「…!」
俺は法定速度をガン無視して、ビートチェイサーを走らせていた。さっきのんびりと休憩していた時に「circle辺りで騒ぎがあった」と言う声を耳にして、今俺はこうして走っている
もしかするとあの未確認が警官以外を狙い始めたかもしれない。早くしなければ、まりなさんが、リサ達が…!
想「…!?」
その時だった。俺の目の前に人影が降ってきた。俺は慌てて急ブレーキをかけ、前を見る。だがその姿は…
____人ではなかった。
想「なんでお前が…!」
そう言いながらベルトを出そうとするがその手が止まる。なにか様子がおかしい
ガドル「クウガ…何故お前は…我々と同じ種族でありながら、人間を守る?」
俺はそう聞かれ、咄嗟に反応が遅れる。
ガドル「人間は俺たちとは違い脆い、すぐに命は尽きる…なのに何故、その一瞬の命のために自らの身を犠牲にしてまで戦う?何故守る?」
クウガはグロンギと同じだったのか…、俺はそれに考え込むが後回しにする。
想「何故、守るか…」
俺は1度目を閉じる。脳裏に浮かぶのは、リサやつぐみ、日菜や紗夜。様々な人達の笑顔。俺が守りたいと本気で思えた物
想「確かに、人の命は一瞬かもしれない。でもそれが、堪らなく愛おしいんだ。儚いんだ。必死に生きて、夢を叶えて、時に失敗をしても支え合う仲間がいて…だから…」
ガドル「…?」
俺は憎しみを込めながら言う
想「それを、その一瞬の人生を、ゲームの一環で奪うお前たちを俺は許せないんだ…」
俺はビートチェイサーのハンドルを握りしめながら言う。あまりに強すぎて一瞬ハンドルがミシッと音を立てた。
ガドル「…」
ガドルはしばらく黙り込む。今まで自分がやってきたことは正しいのかという迷いと自身のプライドが葛藤する。だがその葛藤も一瞬で壊れる
___circle方面から悲鳴が聞こえた
想「悪いと思ってるなら!せめてもの罪滅ぼしに俺と一緒に戦え!本当は守りたいんじゃないのか!」
ガドル「俺は…」
そう言いながら俺の手を取る。俺は1度微笑み、アクセルを加速させた。
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〜circle〜
まりな(私が守らなきゃ…)
最年長としての意地なのか、それともただ単に見捨てられなかっただけなのか。まりなは先頭に立つと手を広げる
香澄「まりなさん!!」
後ろから心配の声が上がる。だが現実は非情。近づいてくるクウガ___俊介が面倒くさそうに黒い剣を振り上げる。
まりな「…?」
だが斬られる感触はなかった。その変わりに「キン」という金属どうしがぶつかる音がして…
つぐみ「あ…」
そんな声が次々漏れる。まりなを守って剣を受け止めていたのは
___紫のクウガ、八意想と
想「…っ!」
___紫の目をした、ゴ・ガドル・バ
ガドル「…っ!」
即効で作られたガタガタチームの初戦の火蓋が
想「よぉ…!」
切って落とされた