月曜日。世間一般的には1週間でもっとも憂鬱な日。中には水曜日などと言う人もいるであろうが、大多数の人は月曜日と答えるであろう。
しかしそんな月曜日をあっという間に楽しくする方法が俺、不知火 悠馬にはある。
それは───────────
そう、妹である!!!
我がベリーベリーキューティーシスターこと玲奈がいれば全てが変わる!!!
憂鬱だった月曜日は最高の月曜日に!!!
楽しかった休日はより楽しい休日に!!!
春夏秋冬365日 平日休日関係なしに玲奈がいればハッピーに!!!
はいそこの「うわぁ…こいつやべぇやつじゃん…」みたいな顔してる君!!!
君は玲奈のかわいさを知らないからそんなことを思えるんだ!俺が少しだけ教授してあげよう……え?いらない?いやいや遠慮しなくていいから!ほんの126個(未だ更新中)のうちの100個ぐらいだけだから!
そんじゃまず1つ目は───────
「…ねぇお兄ちゃん?さっきからなにニヤニヤしながら悶えてるの?ちょっと気持ち悪いよ?」
おっとマイプリティーエンジェルに話しかけられてしまったから玲奈のかわいさはまた次の機会に……
「なんでもないぞ、ただ今日も玲奈と登校できて嬉しいなって思ってただけだ」
「み、道のど真ん中で変なこと言わないでよ恥ずかしいなぁ!!!」
「別に何も変なことは言ってない、かわいい妹と一緒にいたら嬉しくなるのはこの世の心理!当然のことだ!」
「か、かわいい!?そんなことないからっ!別に普通だから!!!」
「ほう?いくら玲奈本人だからといって俺の妹のかわいさが分からないと言うならば玲奈のかわいさについて俺が100個ほど教授しt「わ、わかった!!わかったから静かにしてぇ!」…そうか?ならいいが…」
「うぅ…辱められた…」と顔を赤くしてつぶやく玲奈。失礼な、事実を言っただけなのに………だが、うん。やっぱり赤面してる姿も可愛いな。やはり俺は間違っていなかった。
「おはよう2人とも。いつも通り仲良いわね」
「雫か、おはようさん!それと俺達兄妹が仲良いのは当たり前だぜ?」
「お、おはようございます雫さん!べ、別に普通の仲ですよ!?」
八重樫 雫。こいつは実家が剣術道場を営んでいて、そこの道場に俺が習い始めた時以来の仲だ。もうかれこれ10年ぐらいの付き合いになる、所謂幼なじみってやつだ。
ちなみにこの子、剣道めっちゃ強いです。
小学生の頃から大会では負け無しだし、男の俺とも打ち合える。男女の差で俺の方が力が強いから勝つことができるが、もし雫が男だったら多分俺が負けているだろう。
さらに身長172センチという高身長、すらっとした体型、切れ長でありながら柔らかさもある目でモデル顔負けの美人でもあるからたまに雑誌の取材とかも来るらしい。
俺も取材された時があるがなんて答えればいいかわかんないんだよなぁ。「自然体で率直におっしゃってくださいね。」って言われたけどそうしたら…「全ての答えに妹関係してるとか前代未聞!」って怒られるし…言われたとおり正直に答えたのに、解せぬ。
「兄妹でその仲の良さが普通だったらこの世の兄妹全員不仲だと思うわよ…?」
「えぇ!?……もしかして私たちっておかしいのかなぁ…?」
「おい雫、うちの妹を困らせるな。他所の兄妹がおかしいだけだろ」
「…はぁ、もうそれでいいわよ。それで、今日は悠馬来るのよね?」
「あぁ、身体慣らしたらちょっと相手してくれるか?」
「!!……えぇいいわよ!やりましょう!具体的には私が勝つまでやるわ!!!」
「まぁお手柔らかにな……って聞いてねぇな…」
戦闘狂?な幼なじみの隣でボヤく悠馬なのであった。
~~〜~~~〜~~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~
しばらく歩くと最後の横断歩道が見えてくる。ここの横断歩道は毎朝学校の先生が立っているのだが……今日はよく知っている先生だった。
「おはよう愛ちゃん先生」
「愛子先生、おはようございます」
「おはようございます」
「悠馬くん、玲奈さん、八重樫さん、おはようございます!」
可愛らしい笑顔で挨拶を返してくれたのは畑山愛子先生。
今年で25歳になる彼女だが、身長が150cmに加え、童顔も相まって生徒たちから「愛ちゃん」と呼ばれている。ちなみに彼女はそう呼ばれるのを良しとしない。威厳ある先生を目指しているらしいが…まだまだ先は長そうだな。
「あれ?愛ちゃん先週も週番やってなかったっけ?」
「はい、今週担当の先生が今日は出張だそうで…代わりに引き受けました。」
「ほへ〜愛ちゃん偉いなぁ!なんか困ったことがあったらお兄ちゃんになんでも言うんだぞぉ〜?」
「ゆ、悠馬くんは私の兄じゃないでしょう!?しかも妹ですか!?私の方が年上なのに…」
「すみません愛子先生……こんな兄で良ければいつでも貸すのでなんでもやらせちゃってください!」
「い、いえいえ!いつも配布物などでお世話になってますし大丈夫ですよ!!」
「いえ先生、悠馬は動いてないと落ち着かない性分なので働かせてください!」
「おいおい雫、俺は動いてなくたって落ち着いてるっての…まぁ動くのは好きだけどさぁ…」
「…じゃあ悠馬くん、申し訳ないのですがまた配布物お願いしてもいいですか…?」
「…りょーかい、配っときます」
「ふふっありがとうございます。あ、信号青になりましたね!それじゃあまた後で。」
「はい。また教室で!」
「一旦じゃあね〜愛ちゃん!」
「こらお兄ちゃん!すみません先生、また授業でよろしくお願いします!」
~~〜~~~〜~~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~
教室に着き、ドアを開ける。
「あ、シズシズ、悠馬君、レナレナおはよー!!」
「3人ともおはよう。相変わらず仲良いね。」
「谷口と中村、おはようさん。」
「おはよう。2人の方が仲良いと思うけどね。」
「鈴さん、恵里さんおはようございます!」
挨拶をしてくれた2人は谷口 鈴と中村 恵里。
谷口はクラスのムードメーカー的存在だ。小さい体のどこにそんな元気があるのかというぐらい元気がある。たまに心の中におじさんを飼ってるんじゃないかと思う時があるけど気の所為だと思いたい。…気の所為だよな?
中村は谷口と仲がいい大人しめの女子だ。いつもグループから1歩引いている印象がある。個人的には後ろで見守ってる感があるので谷口と親友ってよりかはお姉ちゃんって思っている。
「おはよう不知火くん。」
「不知火おはよー!」
「おはよー悠馬ー!」
「おーおはようさん!」
挨拶をしてくれる友人に挨拶を返し、学校の三大女神のうちの二人と一緒に登校してくることへの羨望、嫉妬の視線をスルーしながら自席へ向かう。
自席に着くと本を取り出し、栞を挟んだところから読み始める。
この本──所謂ライトノベルというものはとある親友から勧められて読み始めた。今まで純文学しか読んでこなかった俺だがなかなか面白い。
特に今読んでいる『剣で奏でる電子遊戯』は俺のお気に入りとなっていてついこの間現在出ている二十数巻全巻購入をした。早くアニメも見たいなぁ…
数十ページ読み終わったところで俺の親友が教室に入ってきた。
数人に睨まれ、少々縮こまりながらも挨拶をしてくるクラスメイトに挨拶を返している。そして俺の隣の席に着く。
「おはようハジメ、今日は早いな。」
「おはよう悠馬…昨日の練習が厳しすぎて起きてられなかったんだよ…」
「ははっ、いいことじゃないか!じゃあ次からもあの練習量な!」
「げぇ……まぁ頑張るよ…」
俺の親友こと──南雲ハジメ。
中学校は違えど中学2年生からの付き合いで、漫画や小説、ゲーム、映画などが好きな──所謂オタクだ。
しかしただのオタクではなく、確か父親がゲームクリエイター、母親が漫画家であり将来の夢のために両親の仕事をバイトという形で手伝ってたりもするのだとか。1度仕事場に行かせてもらったけどハジメは大人の中に加わっても全く問題ないレベルの技術だった。その道のプロに肩を並べられるとかシンプル凄いんだよなぁ…ハジメは自分を低く見すぎだと思う。
そんなハジメとこの漫画のどこが面白かった、このラノベが今アツい!などと話していると…
「おはよう南雲くん!今日は早いんだね! あっ、悠馬くんもおはよう!」
「あ、ああ、おはよう白崎さん。」
「おはよう香織。」
白崎 香織。先程も言った学校の三大女神の一人、つまり玲奈、雫と並んで女神と言われている雫の幼なじみだ。微笑を絶やさず、面倒見がよくて責任感もあり、男女問わず人気者──というのがみんなからの印象だが俺と雫の中の印象は違う。あることが絡むと暴走しがちで俺たちの中でのあだ名は暴走列車である。
あることっていうのはまぁ今俺の目の前にいる南雲ハジメなのだが…好きなんだなぁ、ハジメのことが。
どうやら俺とハジメが知り合った時に一目惚れ?したらしいが…まぁアレはなかなか強烈だったよなあ、カッコイイとは思うけどさ。
そんな親友と暴走幼なじみを眺めていると
「南雲くん。おはよう。毎日大変ね。」
「香織、また彼の世話を焼いているのか?全く、本当に香織は優しいな。」
「悠馬、香織、それと南雲、おはよう。何の話してたんだ?」
幼なじみたちが話しかけてきた。
雫、光輝、龍太郎の三人だ。
天之河 光輝、容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能という世の人間のお手本のように見える人間だ。しかし思い込みが激しく、自分が正しいと思ったことは曲げない、いや曲げられない人間でもある。正しいと思ったことは曲げない──なんていうのは周りを見て、キチンと判断できる人が言うからカッコイイのであってコイツ──光輝の場合はただの我儘だ。そんな我儘に俺と雫がどれだけ苦労したか……しかも光輝は実力などがそれなりにあるから面倒くさい。
坂上 龍太郎、幼なじみでありステータスは身体に全振り…いわゆる脳筋タイプである。脳筋なので努力!熱血!根性!が好きであり、高校入学時は努力してなさそうでボーっとしがちなハジメが嫌いだったらしいが俺がハジメがバイトをした漫画やゲームを見せて「こいつはこいつで自分の夢のために努力をしている」と教えると納得してくれて対応が柔らかくなった。脳筋馬鹿だが良い奴だ。
「おはよう、八重樫さん、天之河くん、坂上くん。僕が読んでいる本の話をしてただけだよ」
「おはよう坂上、お前が苦手なライトノベルの話だよ」
「うへぇ、あの文字ばっかのやつかあ…」
「おい悠馬!俺を無視するな!」
「だってお前挨拶してないじゃん…」
「うっ…お、おはよう悠馬」
「はいおはようさん光輝」
そんなやり取りをしているうちにチャイムが鳴る。朝礼の時間のようだ。幼馴染組が自席に散らばる。
「…すまんなハジメ、後で光輝は〆とくから…」
「ははは、大丈夫だよ。いつもの事だしね」
「うーんお前は相変わらず優しすぎ─おっと先生だ」
「そうだね、また授業が終わったら話そ」
「おう、了解」
そして朝礼が始まった。
細かな設定はトータス転生後にあげたいと思います。
対ありでした。