改善点はまだ見られてないかと思いますがとりあえず、対よろです。
昼休み、教室はざわめき始め、仲のいい人と昼食を食べるために生徒は動き出す。
俺とハジメは隣の席なので特に移動はしないで鞄から昼飯を出す。
「お、ハジメ、今日の昼飯は自分で作ってきたのか?」
「うん、今日は早く起きたから適当に作ってきたよ」
「あの昼飯ゼリーだったり菓子パンばっかり食べてたハジメが昼飯をねぇ…お兄さん感動だよ」
「はは、あのとき悠馬に言われたことはご最もだったからね。将来の自分のためだよ」
高校入学当時、ハジメは両親が忙しいため昼飯は買ったパンだったり酷い時には10秒チャージをするゼリーだったりした。
見かねた俺は「ハジメのなりたい職業はずっと椅子に座っての作業だったりするんだから飯気をつけないと身体壊すぞ?今から作ってみたらどうだ?」と提案した。
元から手先は器用だったハジメだったので料理の腕はどんどん上達、そして本人も料理にハマり、現在では毎日三食作るときも珍しくないという。
「そのきんぴらごぼう、美味しそうだな。食わせてくれよ、なんか代わりにあげるから」
「いいよ、じゃあ…卵焼きが欲しいかな」
「あいよ…おっ、ハジメまた腕を上げたんじゃないか?ピリ辛で美味しい」
「悠馬もさすがだね。綺麗に美味しく作れてる」
「いやぁ、まだまだ玲奈には敵わないけどな」
「確かに玲奈さんの料理、凄い美味しいもんね。悠馬が羨ましいよ」
「はは、まぁ今度また食べに来いよ。玲奈も歓迎してくれるよ」
「ありがとう、またお邪魔するね」
「南雲くーん!一緒に食べ…今日はお弁当作ってきたんだね!」
「あ、う、うん白崎さん。今日は早く起きれたから…」
「白崎もハジメのおかず1個交換してもらって見れば?また腕をあげたんだよこいつ」
「ゆ、悠馬!?」
「そうなんだ悠馬くん!それで、その、いいですか、ハジメくん…」
「あ、えっと、はい、その…どうぞ…」
ハジメを睨んでくる奴らを俺が睨み返し牽制している中、南雲作の肉巻きアスパラガスを食べる香織──
「美味しい!美味しいよ南雲くん!」
「あ、ありがとう白崎さん。うれしいよ 」
興奮気味に軽く前のめりになり両拳を握って胸のところにやる香織。
自ずと距離が近くなりどもるハジメ。
もう一歩…いけるか?
「香織、お前の分のおかずで1個お返ししたらどうだ?」
「ゆ、ゆゆゆ悠馬ぁ!?」
「!!! そうだね!ハジメくん!何が食べたい?」
ハジメの目の前にズイッと弁当を差し出す香織。とても美味しそうな弁当だ。確か香織も自分で作ってるんだったよな。ほんと、俺の周りの人ハイスペックすぎる…
「い、いや、大丈夫だよ!そんな僕のおかずの1個ぐらい気にしないで!」
とハジメはチキる。もう一押し必要か…?
「あー香織、そのハンバーグ美味しそうだな。俺の唐揚げと交換してくれないか?」
「!! うん!いいよ悠馬くん、はい!」
「ありがと…おぉ、美味いな、さすが香織だ」
「えへへ、ありがとう!」
…これならいけるだろ?ハジメの顔を見て軽くGoアピールする俺。
ハジメは目を見開き驚きつつも諦めた感じで
「じゃあ、その、コロッケを…」
「ちょっと待った。南雲が香織の美味しい手料理を食べるなんて、俺が許さないよ?」
こ・い・つぅうううううう!!!
俺が瞬間的に頭働かせてここまで動かしたのにぃいいい!!!
天之河ァ………!こいつあとで絶対にシバく。泣かせてやる…!
「え?何で、光輝くんの許しがいるの?」
「「ブフッ!!!」」
香織の発言により俺と雫が吹き出した。
雫はそこからすぐに笑いを堪えられたようだったが俺は無理だ!笑いが止まらん!!!
「コロッケだったよね!はい、南雲くん!」
何も無かったようにニッコニコしながらコロッケを差し出す香織。
色々なことが突然起こりすぎて唖然としながらも渡されてしまったものを返すのは失礼すぎるので大人しく食べるハジメ──
「美味しい…!」
それを聞いた香織は周りに花が見えるような満面の笑み───
「「「グハッ!?!?」」」
雫、玲奈、鈴を筆頭にクラスメイトの何人かが萌え死んだ。
「すごい美味しいよ白崎さん!今度作りk…あっ」
「……はぁ、香織。ハジメと俺は今料理の勉強してるから今度作り方教えてくれ」
「! いいよ!教えてあげるね!!!」
口が滑ったであろうハジメに光輝たちからのタゲをこちらに逸らしつつ、「てめぇら邪魔したらわかってんだろうなああん?」という視線を送る俺。
そんな視線に光輝は自席に退散、他のクラスメイトは慌てて目を逸らす。
そんな出来事は露知らず、ハジメと楽しそうに話す香織。
その光景を見ながら俺は昼飯を食べるのだった。
ハジメ達より一足早く昼飯を食べ終わった俺はハジメと香織の話をボーっと聞く、どうやら今はハジメが今やっているゲームの話をしているようだ。
平和。賑やかな教室。暑すぎず寒すぎない気温。晴れやかな外を見ながら、思う。ずっと、こんな日が続けばいいのにな…
刹那、違和感。
謎の違和感を感じた俺は瞬間的に意識を底から呼び戻す。
(どこだ…!どこに違和感を感じているんだ……!?)
立ち上がり、気づく。体が異様に重い、と。
足元を見ると謎の円環、謎の文字。
その円はどんどんと広がっていき教室を飲み込むまでに大きくなる。
クラスメイトが気づき始めたのか悲鳴が上がり出す。
「皆!教室から出て!」
未だ教室にいた愛子先生が叫んで───
教室から、人が消えた───
キリがよかったから切りました。対ありでした。