Fate/Minecraft   作:天空ラスク

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十四話!原作キャラの話し方が難しい……。
『ロボ出しといてなんだが、これ実際に作れるのだろうか』
「しゅー?(パソコン買えば?)」
『…………』
「…………(察し)」


ポップコーンマシンのハンドルっていくら回しても量は増えないよ

 燃え盛る冬木をマシュ達は群がる怪物を蹴散らしながら駆けていた。しかしよく見ればその中に一人足りないことに気づくだろう。

「先輩待ってくださいよぅ……」

 ただでさえ戦闘で疲れているマシュはもう大声を出す体力は残っていなかった。それもそのはず、先程駆け出した立香を今も追いかけているのだから。どういう訳か立香は怪物の間をするすると抜けて走り去っているのだ。正しくは怪物の間合いに入り、気付かれて攻撃を仕掛けられた時にはもう間合いから出て走り去っているだけなのだか、何故一般人があんなに早いのか謎である。逸般人とでも呼んだ方があっている気がしてならない。

 ありゃあそこらの戦士より早えなとクーフーリンがボソッと呟くくらいだ。

 そうしてどれほど走っただろうか、ようやく立香が立ち止まった。

「先、輩、やっと、追いつき、ました……」

「あんたねぇ、周りと、ペースを、合わせなさいよ……」

 クーフーリン以外の面々は肩で息をしている。戦闘よりも疲れているのでは無いのだろうか?

「一人で走って行かないでください!心配したんですからね!」

「………………………………」

「先輩?どうしたんですか?」

 マシュの呼びかけにも立香は応じなかった。ただボーッと何かを見つめているので正直少し間抜けに見える。

 一同が立香の視線を辿ると。

「「「「………………」」」」

 なんかあった。

 洞窟の前で仁王立ちしている、あれは何なのだろう?二足歩行の猫のようにも見えるが十メートル以上ある物を猫とは言わないしそれ以前に二足歩行の猫がいるかも怪しい。それに明らかに金属質な体は生物の気配は一切なく、作り物でしか無かった。

「全員集まったようだな?それじゃ──」

 ソレから聞こえてきたのは男性の声だった。

 パチン、と乾いた音が不自然なくらい響き渡った。

「──ミューズィック、スタアアーットッ!」

 そう言い切ると同時にソレが動いた。

 腰を少し屈めて、片腕を円を描くように回し、ソレ自身も回り出した。見る人が見れば『あれチューチュート〇インじゃね?』と思う踊りをソレは踊り出したのだ。だがそれだけではソレの活動は終わら無かった。

『ハロー、〇ティ!こんにちは「「出来たてのポップコーンはいかがー?」」キ〇ィはみんなのにんきもの「「出来たてのポップコーンはいかがー?」」わんぱくいじわる、おこりんぼうもー、やさしいキテ。と、いっしょならー!つられてやさしくなっちゃうな〜「「アィッ!!」」』

と、子供向けな明るい音楽が不気味なくらいに響き渡った。

「超合金ハ〇ーキティ……」

 立香がボソッと呟いたが、最早異世界と言っても過言ではない謎の雰囲気に飲まれ誰も聞いていなかった。

『そろそろみんな合流できた?ってなんだあれー!?』

 ロマニの叫びも虚しくコダマして、場の空気は完全になんかヤバいやつ(〇ローキティ)に支配されたのだった。

 

☆カルデア一行休憩中☆

 

「すまんかった」

 あの後所長からこんな状況でふざけ過ぎだと怒られた俺は現在土下座をさせている。……超合金波浪(ハロウ)キティに。俺?もちろん操縦席で寛いでますが何か?

「アンタまだ巫山戯てるの!?」

「所長!もう落ち着いて下さい!?」

「まだよ!こいつに一発ガンドを撃ち込まないと私の怒りが収まらないわ!」

「所長落ち着いてくださあああい!?」

 おーおー所長が怖いねー。まだ乗ったままでよかったわー。もう降りないわーおほほほほほー。

「感じるっ!あいつ中で笑ってる!!」

「所長いい加減に落ち着いてください!?」

 なぜバレたし。……まあそろそろ降りないと話が進まないか。これ乗ったまま洞窟行けそうもないしな。

「遊希ー、先に降りて話し合っててくれー」

「うむ!わたしにまかせろ!」

 内部に設置したハシゴをするすると滑るように降りて行く遊希であった。

 俺が降りたら確実になんかやられるからな。遊希を先に下ろすことで『え?なんでメイド?アイエエエ!?メイドナンデ!?』状態を作りこの事を有耶無耶にするのだ。俺の作戦はもう完遂したも同然よ。

「ふふふ、ははは、ふはははははははははははゲッホゲホヴェッ」

 高笑いしすぎて喉痛ぇ……。

 むせた時に脱げたフードを被り直しつつ外の様子を観察する俺なのだった。

 

 

 猫型ロボットの真下で、オルガマリーは舞寺理来か出てくるのを待ち伏せていた。

「私を怒らせるとどうなるか解らせてやるわ……」

 完全に堪忍袋の緒が切れていた。

「リック大丈夫かなあれ……」

「先輩、先にお祈りしましょう」

「そうだね、助かるように──」

「ご冥福を」

「死んでないよ!?」

 後ろで立香とマシュが夫婦漫才みたいな事をやっているときだった。

 カタン、カタンと硬質な何かを踏む音がした。

「やっと降りて来たわね……ふふ」

 左の手のひらに右の拳を打ち付ける。

「不味いですよ先輩、理来さんに所長パンチが炸裂しちゃいますよ……」

「魔術(物理)怖い……」

 女子2人が震えている中、超合金ハロー規定の足元から自動ドアのような音がした。

 そして降りてきた人物を見てカルデア一行は驚愕することになった(ロマニ以外)。

「「「何でメイド!?」さんが!?」いるんですか!?」

 見事に重なりつつもちゃんと誰が誰かわかるという偶然がおきた。ちなみに所長、立香、マシュの順で喋っている。

『あれ?この間舞寺君の所にいた……』

「む?……ああ、はくいチキンか」

『白衣チキン!?』

「いやまておもいだす…………たしか、ローマだったか?すまぬローマ。なをまちがえた」

『それも違うよ!?僕自己紹介したよね!?』

「…………………………………………………………………………………………いや、されてないぞ」

『え゛』

「ドクター、せめて自己紹介はしておいた方がよろしいかと……」

 マシュの視線が痛く感じるのは何故だろう、とロマニは心の中で思った。

「うちのドクターが失礼しました。私の名前はマシュ・キリエライトです。それと──」

「改めまして、ドクターことロマニ・アーキマンだよ。皆からはよくドクターロマンって呼ばれるよ」

「人理継続保証機関カルデアの所長、オルガマリー・アニムスフィアよ」

「私は藤丸立香!得意科目は体育!好きな物は美味しい食べ物!好きな言葉はネバーギブアップ!よろしくねっ!」

「キャスターのクラスで現界してる、クー・フーリンだ。よろしくな嬢ちゃん」

「マシュマロにローマにイルカにふじさんにキャスターだな!おぼえたぞ!」

「『「「「違う!」」」』」

「む?」

 あれ?何か間違えたかな?と首を傾げる遊希なのでした。

 

 

 数分後。

 そろそろ降りても大丈夫な頃かね?ハシゴを降りてドアを開けると、カルデア一行+遊希がなんか楽しそうに話してた。なんか思ってたのと違うがまあいいか。やっぱ平和が一番だ。

「おーいお前らー。そんな所でわちゃわちゃしてないで行くぞー」

 わー凄い女子会見たいな空気になってるー。

「あ!居た!リックウウウウウウウウウウ!!」

 俺に気づいたぐだ子が俺に駆け寄り、

「会いたかったよおおおおお!」

 勢いを一切殺さずにダイブしてきた。

「いやちょ待っ──」

 さすがに俺でも背後の逃げ道が絶たれている上にポーションも飲んでいなかった故、避けられる訳もなく。

 哀れ、地面と後頭部がキスを交わす羽目になった。

 体力ちょっと減った。

「モッガガンガ、モゴゴグゴガグイモモイ(立香さんや、降りてくれ暑い重い)」

 現在の状態を説明しよう!下から順に地面・俺・ぐだ子のサンドイッチ!以上!ていうかこれ俺どこに潰されてるんだ?やけに柔らかいんだけども。

「え?何て言ったの?」

「モガゲガモッゲイムガマギモエメエンガモーガ!モゴモ!(お前が乗っているから聞こえねえんだろーが!降りろ!)」

 頭だろう位置をべしべし叩くと、痛い痛いと言いながら上からぐだ子が降りた。

「あー窒息するかと思った」

『……立香ちゃん、意外と着痩せするタイプなんだね』

 ロマニよ、何を見てそう思った。

「全くもー。リックったら!カルデアに居るんならいるって言ってよ!冬木に来てから探し回ったんだからね!」

 腰に手を当てて頬を膨らませて『私、怒ってます!』と言いたげな様子。

「へいへい居ますよ此処に」

「今言われても……」

「黙らっしゃい大型犬少女藤丸立香」

「あだ名が斬新すぎる!?」

「ほれリンゴやるから少し静かにしてな」

「わあい」

 ぐだ子はとんでもないチョロインだったよ……。

「んで、そっちの面々は……二人知らねえのがいるな」

 所長とマシュ、クーフーリンの方を見てそう言った。

 別に知らない訳では無いがマシュにはあった事が無いので一方的に知っている訳もなく、クーフーリンに至ってはそもそも知っていていい訳が無い。なので知らないフリをするのだ。

「あ!自己紹介が遅れました!マシュ・キリエライトです!よろしくお願いします」

「クー・フーリンだ。キャスターのクラスで──」

「おう!よろしくなマシュマロ!」

「違います!ていうかまたですか!?」

「俺は無視か?」

「いや?ちゃんと聞いてるぞ?クランのワンコさんだろ?」

「違ぇよ!全然話聞いてねえだろう!?」

「うん!もちろんさ☆」

 0円スマイルもお付けします。あ、笑顔のまま青筋が浮いた。怖いわこのワン公。

「私の事は覚えているかしら?」

「おー所長来てたんですかーてっきり蹲って『助けてレフ、1人は怖いのよ!もうやだおうち帰りゅ!(裏声)』とか言ってるかなと……あー、その構えた右手は何でせうか?」

「ガンドォ!」

「うおああああっ!?」

 危ねっ!?盾出さなかったら当たってた!

「チッ」

「所長今の舌打ちですよねー?舌打ちしましたよねー?所長として行動が相応しくないと思いませんかー?かー?」

「アンタの頭の中割って見てやるわよ!?」

「おー怖い怖い。……まあお遊びはここまでにして──」

 改めてカルデア一行に向き直る。

「──また会えて良かった」

 これは紛れもない俺の本心だ。無事でいてくれてありがとう、皆。




今回の登場MOD
jointblock(ロボット)
『はい、という訳で正解は超合金ハロー〇ティでした!わかった人はいるかなー?』
「シューッ!!(わかるかー!)」
『理不尽なドロップキックが俺を襲ゴフゥッ!?』
『シュッ!(検索しないと出てこないようなの出すな!)』
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