自称エレガントなネコが、対人(対動物)関係のちょっとした不満をグチりつつ、眠りにつく話です。

※この作品は「小説家になろう」「pixiv」「youtube」「niconico」に重複投稿しています。

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夢を見るネコ

 

 

この世界に、ネコは星の数ほどいるけれど、その中でも私はかなりのべっぴんさんだと思うの。

 

水たまりに映ったネコが自分なんだと知ったときは、それはもう飛び跳ねるぐらい驚いたものよ。

 

……勘違いされては困るから、一応付け加えておくけれど……飛び跳ねるってのは比喩だから。私はいつだってエレガントな女なの。わかった?

 

 

 

……本当かしら?

 

まぁいいわ。

 

ところで、あなたの方はどうなのかしら?

 

 

 

何がって……あなたがイヌの中ではどれぐらいカッコイイのかってことよ。

 

私の感覚からすると、あなたは中の中ってところだと思うのだけれど、あいにく、私にはイヌの美的感覚がわからないのよ。

 

 

 

……そう。考えたこともなかったのね。

 

まぁ、わかったところで私の感性が変化するわけでもないし、構わないのだけど。

 

 

 

……え? 何よ、またなの? もう! 前にも言ったじゃない!

 

私、それ苦手なの。できればもっとおしとやかな遊びがいいわ。ごめんなさい。

 

……特に代案がなければ、今日はここでお開きにしましょう。また明日ね。

 

(……だって、仕方ないじゃない……私はネコで、あなたはイヌなのだから)

 

 

 

 

 

 ・ ・ ・

 

 

 

 

 

はぁぁああぁあぁぁぁぁ~……暖かくて……気持ちいい……眠くなってきちゃう……やっぱり、冬のおこたは最高ね!

 

私たちネコは当然のことだとして、人間もおこたが大好きみたい。

 

わかるわ。

 

でも、先客がいるのを確認もしないで足を突っ込むのは止めてよね。まるでマナーがなっていないわ。この私を見習いなさい。

 

ま、いくら注意したところでわかってくれないのが人間だものね。もう諦めたわ。

 

こういうときにはあいつに愚痴を聴いてもらいたいのだけれど。

 

……んっしょ……はぁ、おこたの外は寒いわね。

 

さて、あいつはどこかしら……うーん……こっちではない……あ、いたわ……って、げ!

 

……こ、こほん。

 

あら、これだけ寒いのにお外で走り回っているなんて……やっぱり毛皮の違いかしら? ちょっとだけ羨ましいじゃない。

 

よく見たら雪が積もっているわね……ということは、肉球にも違いがあるのかしら?

 

って、そういう分析はしなくていいのよ!

 

まったく……ホント、あいつは元気でいいわね。

 

……お外、大好きだものね。

 

私は真逆よ。家の中でじっとしているのが好き。

 

だから、私とあいつは、反りが合わない。

 

 

 

 

 

 ・ ・ ・

 

 

 

 

 

私だって、散歩に出かけたくなるときがある。

 

ただのんびり歩いたり、狭いところを探したり、体型を維持するための運動をしたり。いつもそんな感じね。

 

でも、たまに下品なやつらと出くわすこともあったりして、そういう日はいつも以上に疲れちゃうの。

 

私がおでかけから帰ってくると、あいつはいの一番にお帰りと言ってくれて、そして、自分の水入れを私に使わせてくれる。

 

あいつにはそういうところがある。

 

他にも、人間が何かを失くしてしまったと騒いでいると、あいつはそれが何なのかもよくわかっていないのに、あちこちを探して回るのよ。

 

あいつはそういうやつだと、私は知っている。

 

 

 

 

 

 ・ ・ ・

 

 

 

 

 

私が塀の上でひなたぼっこしていたいとき、あいつは私を遊びに誘いに来るの。

 

私はそれに付き合ってあげる日もあれば、そうじゃない日もあるわ。

 

遊んであげると、私は決まって疲れてしまい、終わった途端に寝床へ向かって一直線よ。

 

それで、私は意識が落ちるぎりぎりまで、遊びに付き合ったことを後悔したり、感謝したり……。

 

そうしていると、こんな考えが思い浮かぶの。

 

私はなんで、あいつと遊ぶとこんなにも疲れてしまうのかと。

 

もしも……もしも最後まで疲れきらずにいられたのなら……毎日だって、あいつと遊んであげられるのに……。

 

そうしたらきっと……毎日が……もっと……楽しく……なる……のに……。

 

 

 

 

 

「……また遊ぼうね。おやすみ」

 

 




ヌコを飼ってみたいと思う今日このごろ。
短いお話でしたが、いかがでしたか。
これは自分が対人関係から想起した考えを擬獣化(?)した小説です。

ちなみに、このお話って変則型アルジャーノンなのでは? と思ったり、思わなかったりしています。
「アルジャーノンに花束を」は名作なので、読んだことがない方はぜひ読んでください。
そして知人に勧めるのです。
……なんで私は人様の作品をダイマしているんでしょうか?

以上。絵が描けたら絵本にしたい! 志賀雷太でした。


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