Nordic iron storm 〜陸上の海賊〜 作:COTOKITI JP
『海皇高校』
それがこの学校の名前だ。
学園艦としての規模はかなり小さいが、生徒数はそれに反して意外と多い。
二年前に出来たばかりの学園で、一般的な部活は行っていたが戦車道は今まで行った試しが無かった。
そしてこの海皇高校には致命的な欠陥があった。
《オルルァッ!!死ねぇぇぇぇゴミカスゥゥゥゥゥ!!》
「三号車何やってんだ!!標的に体当たりすんじゃあねえっ!! 壊れちまうだろうがっっ!!」
《トラトラトラァァァ!!!!》
「ここはパールハーバーじゃあねえっっ!!!」
生徒の血の気が多過ぎる。
特に我々二年生はその割合が高い。
過去の部活の大会でも乱闘等の暴力沙汰を起こしており、他の高校から辛辣な非難を受けていた。
この余りの血の気の多さにネットでは学園艦を有している事もあり、『海賊』等と呼ばれている。
しかし、この海賊という渾名を逆に利用した人がいた。
それがこの海皇高校の生徒会長である『三北 アルヴァ』という女子だった。
アルヴァは我が校の生徒へ向けてこう言い放った。
「海賊と呼ばれるのならば、我らはそれを更に極めて見せよう。 その方が奴らの目も肥える事だろうさ……そうだな、ヴァイキングを名乗るなんてのはどうだ?」
この後に、我が校の方針はヴァイキングを目指すという滅茶苦茶な方針に決まった。
結果だけで言えばこれは良い意味でも悪い意味でも成功したと言えるだろう。
こうして戦車道の世界に踏み込めたのも生徒達の努力あってこそだ。
努力には、答えなくてはならないな。
「全車、10m感覚で進め。 森林に入り次第、散開せよ。 駆逐は所定のポイントへ向かい、待機」
《了解》
現在、我々は二つのチームに別れて実戦を想定した模擬戦を行っている。
その内のAチームの指揮は自分がする事になった。
そういえば自己紹介を忘れていたな。
私……ではなく俺の名は『井島 利恵』である。
戦車道
アルヴァとは友人関係。
搭乗車両は……
「しかしこの中は随分と風通しが良いな」
「そりゃあ、半自動装填装置がはみ出してますからねぇ……」
Strv M/42 Delat torn。
戦後に開発されたスウェーデンの中戦車。
しかし総合的な性能などを鑑みて特例で使用の許可を得た数少ない車両である。
《こちら二号車、敵車列を発見! Bルートを通過する模様》
「了解。 駆逐はそのまま待機、こちらが攻撃して森の中から叩き出すからその時に撃ってくれ」
《了解》
戦いというのは味方を知ることから始まる。
スウェーデン車両すき(惑星脳)