陸奥の国に、賊ありて、将軍これを退けんとし、鎮守府にものす。
賊先んじて鎮守府を襲いて、将軍を殺めんとす。
手勢六ほど、敵は幾千万なり。
将軍生き延ぶや。
古文成分尾張!平定!
気づいたら、俺は砂浜にゲロと6人の少女と共に横たわっていた。辺りを見回そうと、頭を上げる。
突如、ヒュゥン!と頭の上を何かが掠めた。
バッバッバッバッ・・・
遠くから、そんな音が聞こえる。
慌てて地面に伏せる。
天龍「チッ、何だようるせぇな・・・」
天龍が起き上がろうとした。
わし「危ない天龍!」俺は叫び、すぐに天龍に飛び付き、押し倒す。
天龍「テメエ!何すんだ!裏切ったな!」
わし「違う!俺達は銃撃を受けている!伏せろ!」
天龍「・・・!またかよ畜生!」
わし「全員目を覚ませ!だが起き上がるな!撃たれるぞ!」
一連の騒ぎを聞いて艦娘たちは一人、また一人と目を覚ます。
天龍「敵襲!敵襲だ!起きろ!おい、将軍!武器は持ってるな?」
わし「拳銃を持ってるが、この距離じゃ当たらない!」
天龍「じゃあお前は鎮守府に戻れ!屋上に対空砲があるから、それであいつらを蹴散らしてくれ!それまで俺がみんなが起きるまで持ちこたえる!」
すると天龍は主砲をプローンで構え、射撃を開始した。
わし「分かった!みんなを頼む!」
俺は頭を低くして鎮守府まで疾走した。
眼下直下には砂浜が、頭の一寸上には弾幕が迫る。
柔らかい砂の上は走りにくく、低姿勢を保って走るとなるとさらに難しい。太ももが、腹筋が、悲鳴をあげ、幾度となく躓く。
それでも進み続けなければ、止まったらそのときが最期である。蜂の巣になって喜ぶほど俺はMではない。
玄関から入るのももどかしく、タックルで窓ガラスを破って鎮守府内部に飛び込む。時折弾の飛び込む螺旋階段を駆け上がり、屋上にいたる鉄の梯子をよじ登る。
わし「あったッ、・・・」
屋上には対空機関砲座が3門設置されていた。一番前線に近いものに飛び乗り、クモの巣のようなサイトをマズルフラッシュの方向に合わせる。
わし「死ねェェェェェッ!」
引き金を引く。
ドドドドドドドドドドドドドドド!!!
耳を突き破り、腹を打つような爆音が木霊した。
あり得ないほどの速度で連射された20ミリは、襲撃者達を瞬く間に赤い霧へと変えた。次から次へと現れる敵の肉体を、順番通りに吹き飛ばす。
腕がクルクルと宙を舞い胃や腸が ぶちまけられる。それでも敵は迫ってくる。だが今のところ優勢だ。
天龍達を見ると、もう皆起きており、急ごしらえの塹壕から艦砲射撃を行っていた。その最中、ロシア駆逐艦2人が射撃を加えつつ塹壕からのカバーを受けて鎮守府に避難を開始していた。
彼女らも機関砲についてくれればこの勝利は確実だろう。
ぅぅぅぅぅぅぅぅぅんんん・・・
次第に、遠くの空からからそんな音が聞こえる。
ふと気になって、地上の砲撃をしつつも、目だけで空を見る。
空には黒い雲がかかっていた。だが今日は晴天だ。雨の降る様子もない。青い空に、一際黒く目立っている。それはどんどん近づいてくる。
やがて雲の細部が見えてくる。それは水の結晶ではなく、ある程度の大きさを持つ黒い塊の集合体だった。翼のようなものを持ち、空を飛んでいる。時折オレンジ色の光を発する・・・
わし「かなり恐怖を感じた」
危険を感じ、咄嗟に対空砲から飛び退く。
次の瞬間、対空砲は爆散した。続いて鉄の雨が降ってくる。
俺は大急ぎで天窓から室内に飛び降りる。一瞬の後、無数の鉄つぶてと共に黒い飛行物体の一団が通過する。飛び降りなかったら危なかった。
そして落下した俺は床に強かに打ち付けられる。
わし「痛いんだよお!(マジギレ)・・・チキショー、あいつら航空戦力を持っていやがる」
俺は一人ごちる。
ガシャアァァン!
突如俺の側の窓ガラスが割れる。俺は咄嗟にその音の方向へトカレフを向ける。
ヴ「撃つな!味方だ。」
ヴェールヌイがタシュケントを抱えていた。タシュケントの服は一部破れ、右腕から血を流していた。
わし「タシュケント、なんかあったのか?」
ヴ「同志は敵の砲撃を受けた。ガングート同志達も限界だ。航空機の攻撃が激しすぎる。」
た「ごめん、ヴェールヌイ。運ばせちゃって。」
ヴ「気にするな同志。それよりも将軍、対空砲はどうした?」
わし「砲撃中に空飛ぶあいつらの攻撃を受けた。タシュケントの応急処置が済んだらお前も手伝ってくれ。」
ヴ「了解だ。このときばかりは協力してやろう。」
俺は再び屋上を目指す。対空砲が無い限りあの飛行物体に対抗出来ない。
焦りで手が滑りそうになるのを堪えつつ、梯子を登っていく。後ろからタシュケントの手当てを済ませたヴェールヌイもやってくる。
だが、屋上に戻った我々を迎えたのは、空襲ですっかり駄目になった対空砲だった。砲身はひしゃげ、弾倉は何処にいったかすら分からない。
わし「・・・ヴェールヌイ、どうする・・・?」
ヴ「私に聞かれてもな、無いものはない。今できることを・・・」
ドォン!
言葉を遮るように、ヴェールヌイの近くに砲撃が命中した。
「ヴェールヌイ!大丈夫か!?」
叫ぶも、返事は無い。
急いで駆け寄る。
ヴェールヌイは既に意識が無く、左足の皮膚がズタズタになり、大量の血を流していた。
だがまだ息はある。早急に止血したい。
ヴェールヌイのセーラー服のリボンが使えるだろう。
彼女の胸元のそれに手を伸ばす。緊急時だ。俺はロリコンじゃないし、ま、多少はね?
ズバババババッ!
だが丁度その時敵の航空部隊の攻撃が再開される。見れば黒い飛行体はもう眼前まで迫っていた。一瞬のうちには俺はヴェールヌイ共々挽肉となっていることだろう。
回避行動を取りたいが、もはや間に合わない。
死の直前はスローモーションになると言う。確かにそうだ。飛行体はゆっくりとこちらに照準を合わせる。だが俺も緩慢にしか動けない。
将軍就任1日しないうちにこうなるとは・・・
俺が皆を酒宴に誘っていなければ、という後悔が頭をもたげる。遅すぎる後悔。それを生かす未来は、もう来ないだろうというのに。
彼女達はまた次の将軍に警戒せねばならないのだろうか。彼女達が疑うのは俺一人で十分すぎるいうのに。
いや、それより前に彼女達もここで死んでしまうのではないか。となると、彼女達をお互いに信頼していた数少ない仲間たちから引き剥がしてしまったのはブラック鎮守府改革を叫んだ俺だ、ということなのか・・・
ドオォォオン!
目の前の黒い物体は、四離爆散して臓物を撒き散らした。
ファッ?!(驚愕)
我々を襲おうとしていた機体は次々に何者かの砲撃でバラバラのパーツと化す。この砲撃は只者ではない。戦艦の砲撃だろう。
だが塹壕の戦艦(何とこの鎮守府には3隻もの戦艦がいる・・・)は皆敵の地上戦力で手一杯だ。では一体誰が・・・いや、ボケッとしている暇があったらヴェールヌイの止血だ。
『ザーッこちら長門、聞こえるか?聞こえたら応答せよ。繰り返す、こちら・・・』
突如として通信が入る。な、長門?いたっけそんな奴?
わし「あーもしもし、こちらは陸奥国鎮守府将軍藤原景隆であります、貴官の名前と所属を」
俺はヴェールヌイの脚の根元にスカーフを固く巻き付けながら聞く。
『こちら長門型1番艦長門、現在所属は無し、貴官に救助され先程まで療養中だった者だ』
へー救助されたんだあ良かったね。その人ホント親切。絶対将来うまく行く。ついでに俺が長門なら惚れてるかも。
ウホッ、いい男!
で、その貴官とか言う奴は─貴官って、お前って意味だ。つまり、二人称代名詞で、会話文では聞き手の方を指す。俺もさっき使った。
んで、長門は話し手、聞き手は俺かあ・・・貴官=俺。つまり、俺はホモうけのいい男で、親切で、救助したんだね。何を?
わし「うぇっ?!もしかしてあの肉片・・・?!」
この間たっぷり1秒。アダルトビデオみたい。
第一章 提督脅迫!駆逐部員達の逆襲!みたいな?
長門を名乗る肉片と思しき姉貴『まあ、貴官の言葉で言うならそうだ。あの海岸に打ち上げられていた肉片だ。』
ええ、そうなんすか。ところであの肉片、入渠による治療中だったな。最低3日必要とか同志ガングート達が言ってた希ガス・・・
わし「ってぇ、ダメっすよ!長門さん!あの火傷じゃ3日は入渠してないと!頭の先から尻尾まで!」
長門・・・でいいよね?『この襲撃で貴官共々死んでしまえば元も子もない。だから、砲撃支援をさせて頂いた。』
わし「ちょ、だからって・・・」
長門『それより攻撃目標の座標を頼む。まだ機体の出所を砲撃出来ていない。辺りに空母が無いか?」
わし「わ、わかった。」
機体の来た方向を見ると、遠くに空母と思しき深海棲艦が見えた。
黒い物体が、湯気のようにしきりに湧いて出てきている。
黄色いポインタを合わせてどっかのボタンをボチリと押したら
長門『座標確認。これより砲撃を開始する』
何か座標が伝わった。(CoD並感)
次の瞬間、空母は炎とともに爆発炎上し、千切れた肉体の紅い花火がうち上がった。
その後も長門の砲撃による支援は功を奏し、地上兵力を撃退することに成功した。
自己満自問自答コーナー(人はこれをオナニーと呼びます(中島みゆき「糸」並感))
古文成分めんどい→だったら前書きで補充すればいいだろ!
平安成分ない→都じゃないからね、しょうがないね
なにこれ? あ ほ く さ →あとがき何か書いとけ