ガノタ系TS転生Vtuberいきまーす! 作:ゼノアplus+
2話
「にゅーん……」
変な唸り声を上げてしまった……いや仕方ないんだよ?誰が悪いのかって言われたら確実に私が悪いんだけどさ。
『→東京』
簡易的で私はいいと思うよこの看板。見ての通り私は今東京行きの新幹線に乗っている。何故かって?……ふふふ、決まってるじゃん?Vs学園2期生の2次審査のためだよ!!凄くびっくりした。私が知ってる2次審査って言ったら、通話面接のところが多かったしここもそうかと思ってたんだよ……前世の記憶だけども。
ちなみに一次審査の内容は書類と5分〜10分の動画だった。書類は言わずもがな、動画に関しては余裕だった。ていうか、私って結構こだわるタイプだから10分ギリギリにアニメーション映像を作り込んだ。本気でVtuber目指してるってわけじゃないけど、仕事でも動画を作ってるからプロとしては手が抜けなかったよね。そのままノっちゃって、2日前くらいにやったバトオペ2のクリップとか作ったりもしたけど用途もないのでUSBの肥やしになった。
『御乗車、ありがとうございました』
「わわっ、降りなきゃ……」
座席で蕩けていたらいつの間にかドアが開いていた。たくさんの人が降りてっていて、周りの人より身長が高くない私としては人並みに揉まれそうでちょっと怖い。なんとか改札を抜けて駅の外に出ると綺麗な青空が目に入る……と思いきや、目の前には既にバカでかいビル、ビル、ビル。
「う、うわぁ……ここが東京……やばっ、帰りたい」
都会オブ都会。ていうか首都だ。そりゃあビルも出かけりゃ人も多い。ここから歩かないといけないのか……えっと、送られてきた資料だと……
「え、これ……北ってどっち?」
スマホの地図はわかりやすい。でも、リアルな土地が分からない。まあ面接自体は明日だし、今日はホテルも取ったからゆっくり探索すればいいんだけど……私って割と方向音痴な所があるから1日前に目的地の確認しないと怖いんだ。
「うーん……こっちが駅だから、こっちで合ってるはず???」
こういう時に自分の勘を信じれない。割と前科あるからね私。地下街に行きたかったはずなのになんでエレベーターで上がっちゃったんだろうね。あの時はマジでバカじゃねえの自分、って思ったよ。
「…………よし、素直に駅員さんに道を聞こう」
変に動き回らないのが迷子にならないコツ。お母さんには何度も迷惑かけました……
私は駅に戻ろうとした。その時……
「君、さっきからオロオロしてたけど何か困っているのかい?」
「え……あの……」
後ろから話しかけてきた高身長のスーツを着た女性。クール美人という言葉がよく似合う。突然のことで思わず固まってしまった私に、苦笑しながらさらに言ってきた。
「もしかして……道が分からない?」
「えっと……はい」
「分かった。どこに行きたいのかな?」
話し方もボーイッシュでイケメンな感じがする。でも、おっぱいが大きいから確実に女の人だ。
はっ!?……まさか、これがおっぱいの付いたイケメン!?実在していたなんて!!
「ここなんですけど……少し道が入り組んでて……」
「ふむ……ん?ここは……君、Vs学園の2次審査かい?」
「えっ!?はい、お姉さん何で分かったんですか?」
地図にはVs学園とか書いてないのに。地図見ただけで分かるなんてこの人、東京慣れしてる敏腕キャリアウーマンっていう感じかな?
「ははっ、まあ慣れって奴さ。案内してあげるよ」
「いや、流石にそこまでは……お姉さんの予定を崩すわけには……」
「だいじょーぶだいじょーぶ!ほら、時間は有限だよ。私の予定を邪魔したくないんだったら早く行こう?」
「ありがとうございます。お人好しなお姉さん」
「あっはは!!君面白いな。私は
この人、話すのが得意だね。声もよく通るし、こういう人がVtuberに向いてるんだな〜って思う。私も、高校時代は放送部に所属してただけあって発声には自信があるけど、普段からここまで綺麗な声で喋る人はなかなか見ないな〜。
「えっと、
「わお!私のお気に入りの植物が2つとも名前なんて素晴らしいね」
え……うーん、世間って狭いな〜。
『グゥ〜』
「にゅ!?」
「……ふふ、時間的にさっき東京に着いたのかな。だったらお昼もまだだよね。腹が減っては戦は出来ぬ。折角東京に来てくれたんだ。良いお店を紹介してあげるよ!」
「………///」
は、恥ずかしいぃ……カッコいい人の前でお腹鳴るって凄い恥ずかしいや。赤くなってる私の手を引いて東京を案内してくれる霊堂さん。道中色々と話題を振ってくれて、受け答えも完璧。自分から話題を出せない私に気を使ってくれてるんだろう。
そして、霊堂さんオススメという件のお店にやってきた。
「へいらっしゃいっ!!」
『らっしゃい!!』
「……?」
「はは、そんな目で見ないで欲しいな」
あれ……と思ったのも束の間、暖簾を潜って入ると、ひたすらに麺を啜る音と店員さんの元気な声が聞こえて来る。思わず霊堂さんを見てしまったが私は悪くないと思う。
「ラーメン屋……ですか」
「おや、もしかして苦手だったかな?」
「いえ、超大好物です」
「なら良かった。さあ、座ってメニューでも見ようか」
空いてる4人席に向かい合って座った私達は、とりあえず注文をしてラーメンが来るまで雑談することにした。
「よく来るんですか?」
「まあね。1週間に1回とか2回とかは来るよ。自分へのご褒美ってやつかな」
「へぇ〜」
週に2回もラーメン屋に行ってこのプロポーション。コイツ……出来る!?
「そういえば、なんで私に話しかけてきたんですか?駅前でキョロキョロ不審な行動をしてるなんて、普通話しかけないと思うんですけど……」
「可愛い女の子を助けるのに理由が必要かい?まあ……臭い言い方をすれば、君が助けて欲しそうな目をしてた、からかな?」
「なっ……///」
この人は素でこういうことを言うのだろうか……聞いてるこっちが気恥ずかしい。
「ま、まあ本当に助かります。何かお礼を……あっ、ここは私が払います!」
「女の子には払わせられないよ。うーん……あ、Vs学園一次審査合格記念兼、二次審査合格祈願!!ってことでね」
「……むぅ。霊堂さんはずるい人です」
「あはは……同僚からよく言われるよ。ま、性分だからね」
「お待たせしやしたー!」
少し話しているうちに注文したものが運ばれてきた。霊堂さんは豚骨で私は塩だ。この後も動くから軽めにね。
ズルズルと麺を啜り、その美味しさを噛み締めていると霊堂さんは笑った。
「ここのラーメン、美味しいでしょ。何度も食べたくなるんだよねー」
「分かる気がします。地元にはこう言ったお店が無いので羨ましいですね〜」
「そうなのかい?」
「はい、代わりにあるのは若い女の子向けなキャピキャピしたランチのお店でして。私にはちょっと明るすぎるんですよ」
「あー、分かるなぁ〜。私もこう言う雰囲気の場所の方が好きだからね」
へぇ〜。気が合うなこの人。今までこんなふうにあまりキャラを作らずに人と話すのも久々だし、私自身結構楽しんでるのかも。
そんなこんなで完食。お腹にたまるラーメンの感覚を反芻しながらお水を飲んで口をリフレッシュする。はぁ……美味しかった〜。
「奢ってもらってありがとうございました」
「良いっていいって。幸せそうな君の顔も可愛かったからね、ご馳走様です?」
「からかわないでくださいよ……」
あ、この人も割とネットの民っぽい。同類だーやった〜。
「何かお礼をさせて下さい。流石に道案内してもらって、お昼も奢ってもらってだと申し訳ないです……」
「ふふ、律儀だねぇ。そうだな〜…………あ」
何かを思いついた様子の霊堂さん。変なこと言わないかな……?
「じゃあ、Vs学園の二次審査。絶対受かってね」
「急にハードル上げてきたなこの人!?」
「あっはは!!なぁに、私の知り合いはVtuberです、なんて一度は言ってみたいじゃないか。それに君は面白いし、きっと合格できるよ」
優しい顔でそう言ってきた霊堂さんは私に頭を撫でてきた。
「わわっ……何するんですか。私、これでも21歳ですよ?」
「私は23だから問題ないさ」
2つしか違わないじゃないっすか……ひとしきり頭をわしゃわしゃした後、霊堂さんはふと立ち止まった。
「ほら、着いたよ」
「え?……って、本当だ。到着してた……」
そんなに歩いてない。ていうかさっきのラーメン屋さんから一直線にしか進んでないのにもう着いちゃった……
「ここが……Vs学園の……」
「君の本音、存分にぶつけてくるといい。ここの人も随分と色んな人が居るからね。頑張って」
「ッ、はい!!ありがとうございました!!」
「うん、じゃあまた会おう紅葉ちゃん。待ってるからね」
そう言って、霊堂さんは手を振りながら去っていった。はぇ〜最後までかっこいい人だったな〜
「…………うん?待ってる?」
【期限は1日程度】ガンダムコラボあったしバトルスピリッツ(カードゲーム)の話しても大丈夫?
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大丈夫
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ダメ
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バトスピ知らない
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カードゲームやってない
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ガンオンから逃げるな(大丈夫、と判断)