ガノタ系TS転生Vtuberいきまーす!   作:ゼノアplus+

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唐突な閑話……ネタ切れではありません。ネタ不足なだけです(暴論)ちなみにこれを書き終わったのは1時間ほど前なので本気でカツカツです。気長に更新をお待ちいただけると幸いです〜。


閑話 特にVtuber関係ない日常#1

8話

 

 

昨日の初配信は大成功だったって言っても過言じゃない。私の配信が終わった後、興奮冷めやらぬうちにカミラやレッサー君の放送を見た。カミラは勢いで視聴者を圧倒してインパクトを残した。レッサー君は不安になる程細々とした喋りだったけど、披露した一曲の歌が大盛況。チャンネル登録者数も結構増えた。みんな個性があっていいな〜。私にも欲しい。

 

 

「いや、お姉ちゃんは十分凄いでしょ。一番登録者多いのお姉ちゃんだしさ」

 

「凛花はどうしてそう私の心を読んでくるのかな?」

 

「何年一緒に遊んでると思ってるの?」

 

「……うっす。ってあ!!そこで下格はせこいでしょ!!暴力反対!!」

 

「スマブラで暴力反対とはまさに暴論。弱い方が悪いんだよお姉ちゃん」

 

 

私の操るロボットが綺麗なメテオで場外へ飛ばされて試合終了。クソ……コンボとか知らないよ……私はガチ勢じゃない。無慈悲な言葉が私に刺さる。ちなみにいつも通りの結果です。

 

ハロー。私は菫紅葉、新人Vtuberです。昨日の初配信から翌日。何故か従姉妹の凛花が遊びに来てスマブラをしてる。今日は夜から雑談配信と銘打ってタグやらLimiterのマークやらを決めていこうと思ってる。昨日の配信もだいたい1時間弱で終わったから尺的な意味でもちょうど良い。凛花だってそれをしないといけないにも関わらずここにいるのは何故かというと……

 

 

「で、何でうちに来たの?」

 

「暇だったから〜」

 

「アンタねぇ……」

 

 

ふざけてんのか。私は今日の配信の流れをしっかりメモして練習してたところなんだよ。凛花が遊びに来た瞬間お菓子を買いに行ってしっかりゲームしてたのは確かだけど私は忙しい!!

 

 

「凛花、今日も配信するって言ってなかったっけ?」

 

「するよー。タグ決めとかもろもろ〜。お姉ちゃんもでしょ?今日って日曜日なんだよね」

 

「ああなるほど……()()なの?」

 

「うん……勉強教えてください!!」

 

 

30分ゲームしていうセリフがそれか我が従姉妹よ……。合掌してまでお願いしてきた凛花を見ながら私はそう思うけど、2週間に一回レベルのペースでそれが行われているから別に何とも思いやしない。家庭教師みたいなものだし。

 

 

「今日はどの教科?」

 

「数学ⅡB!!」

 

「ああ、それくらいなら全然」

 

 

ササッと折り畳みの机を展開して勉強スペースを確保。凛花も慣れた手つきで鞄からノートやら教科書やらを取り出した。

 

 

「ここなんだけど……指数対数が全く分からない」

 

「もうここ勉強してるの?早いねぇ……logの公式を思い出して……」

 

 

凛花は飲み込みが良いから教える側としても気持ちが良い。私の声と凛花の疑問の声、シャーペンのカリカリとする音が部屋中に響くこと1時間とちょっと。凛花が教えて欲しい範囲までいけたので休憩をする事になった。

 

 

「あー疲れたー」

 

「お疲れ様。はいコーラ」

 

「ひゃっ!?……ありがとー」

 

 

グデーンと横になって伸びている凛花のほっぺたにキンキンに冷えたコーラをシュウゥゥ!!もちろん投げていません。私の部屋がベトベトになるなど言語道断。可愛い悲鳴とともに起き上がった凛花は私からペットボトルを受け取って少し飲んだ。

 

 

「お姉ちゃん……」

 

「んあ?どうしたー?」

 

「あの事、誰にも言ってない?」

 

「あの事……?ああ、凛花の性癖?」

 

「ちょっ!!あんまり大きい声で言わないでよ」

 

「ごめんごめん」

 

 

あわあわしてる凛花を見ながら私は謝る。別に良いと思うけどねー。70億いる人類誰も同じ人はいないんだし。

 

 

「別になんとも思ってないよ。人それぞれだし。私も男性は無理だし……」

 

「だったら私のハーレ「却下で」……なんでぇ!?」

 

 

なんでも何も無いでしょうが……この子、こんなに奔放……だったねそういえば。今更か。

 

 

「従姉妹でしょ」

 

「はい。従姉妹です……親戚です……血の繋がりがあります……」

 

 

私も対象だったのかい。身内が1番怖いわ。リアルでこんな経験なかなか無いね。

 

 

「ねぇ、いつもの話的にさ、陽キャのグループに居るのって……」

 

「キラキラした女の子ってすごく可愛いじゃん?」

 

 

アッハイ。そっすね凛花さん。せめて断言してくれたらわかりやすいんですけどね、どうして明言してくれないんですかねぇ。そして凛花を狙ってた男子はドンマイ、いい気味だよ。

 

 

「だからちょっとねお姉ちゃん。そこに正座してくれない?」

 

「今の話を聞いて私がすると思ったか???」

 

「今度オフコラボしよーね」

 

「オッケー今来い。さあ早く。そして満足したら帰れ」

 

 

すぐに正座して凛花を迎え入れる準備をする。誰が配信でそんな場面をお届けするか。なんならBANされるわ。

 

 

「ふへへ……太もも柔らかい……」

 

「ひぅ」

 

 

思わず変な声出たわ。なんでコイツは膝枕の要領じゃなくて顔面からダイブしてきてるんですかね……

 

 

「お小遣い全部返してもらおうか?」

 

「辞めてください死んでしまいます!!」

 

「今だから聞くけど何に使った?」

 

「え……百合本に決まってるじゃん」

 

「R指定は?」

 

「もちろん18……あたっ!?」

 

 

殴った私は悪く無いだろう。私からのお年玉やらなんやらをエロ本買うために使いやがったのか……ちょっと興味あるから今度借りよう。

 

 

「未成年が何やってるの。ダメでしょ」

 

「卒業してからひたすらガンダム追ってるお姉ちゃんに言われたくは無い」

 

「あ?」

 

「ナンデモナイデス……」

 

 

 

今更だけど、仲は良いからね?私の言葉選びがちょっと……ちょっと!!暴力的なだけで全然普通の会話でありますよ?

 

 

「こーやって部屋見てるとほんとに凄いよね。あの1番でかいやつとかいくらするの?」

 

「んー?ああ、ディープストライカー?何円だと思う?」

 

 

いやーあれを素組する時は辛かったね。何故私はアレを作るのに塗装出来ないんだ、って。まあ合わせ目消しと墨入れくらいはしたけど。デカール貼りは良いデカールがネットで売り切れてたから出来てない。

 

 

「参考価格は?」

 

「1番左上にあるRXー78……初代ガンダムが1000するかしないかくらい」

 

「うーん……じゃあ3000円くらいかな?」

 

 

プラモデルとか知らない人はそんな感じで思っちゃう感じか。

 

 

「まだまだ」

 

「え……えっと、7000円?」

 

「甘い甘い」

 

「1万円……超えるの?」

 

「その倍は軽いね」

 

「…………」

 

私が買った時は確か2万以上はしたはずだったかなー。驚く程目を見開いている凛花を見ながら私は軽く告げる。にゃはは、これくらいでビビってたらまだまだだねぇ。ネオジオングを見てみな。

 

 

「お姉ちゃん……」

 

「どうしたの?」

 

「私、もうちょっと大人しくするね」

 

「あはは……今まで気づいてなかったのね。そうしてくれると助かるよ」

 

 

どうやら私達の世界の恐ろしさに気づいてしまったらしい。でもね凛花……絶対にそこの襖を開けてはいけないんだよ。ここまで秘密を共有してる従姉妹にでさえ、マグアナック36機セットの未開封箱は見られたくないんだ……

 

 

「お姉ちゃん今日はありがとねー」

 

「まあいつものことだし。ほら、そろそろ会話デッキ考えて来い。あとファンアートタグと配信タグとか」

 

「うぅ……そうだった〜。あ、どうせだし一緒に雑談配信とか……」

 

「2回目の放送のタイトルが『同期に食われました』になるんだけど……燃える?」

 

「さぁて帰ろっかな〜」

 

 

調子が良くて何よりです。シュッと私の膝から起き上がった凛花はテキパキと身支度を整えて行く。

 

 

「お姉ちゃん、いや桃花」

 

「……どうしたのユリィ?」

 

 

急に振り向いた凛花がユリィの時のちょっとテンション高めの声で私こと、聖桃花に話しかけてきた。なので私も聖桃花として話す。

 

 

「ユリィ=キリングとして、絶対に桃花を堕として見せるからね!!」

 

「…………へ?」

 

 

そのまま部屋から出てった凛花。私は見送りする事も出来ずに思わず放心してしまった。途中、お母さんと凛花の会話が聞こえてくるけど気にならない。

 

 

「あー……客観的に見たらてぇてぇ?」

 

 

視聴者映えを気にするあたり、私はもうVtuberとしてはしっかりしてるのかもしれない。

【期限は1日程度】ガンダムコラボあったしバトルスピリッツ(カードゲーム)の話しても大丈夫?

  • 大丈夫
  • ダメ
  • バトスピ知らない
  • カードゲームやってない
  • ガンオンから逃げるな(大丈夫、と判断)

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