あー旦那   作:古い狩人

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地図は諦めました 半角スペースが悪さしよる


第一章 4 家畜

 

 教会本部の用事を終えたダゴンから

 紹介された宿で一泊した翌朝、アーダンたちは

 第二の中継地点ドズル城にむけエッダ城を出発した。

 北西に2日ほど歩くと関所だろうか

 大きな門が見えてくる。

 

 「先生、あの門は関所のような物でしょうか」

 

 「ああ、海賊の侵入を防ぐのと

  境界の意味があるんだよ」

 

 「きょうかい?…(さか)()って意味ですか?」

 

 「ここから先はグランベル王国の中心部ってことさ」

 

 関所はすんなりと通れた。旅の目的などを聞かれたが、

 話をして証明書も提示すると兵士たちに

 ➖その顔で12か!➖

 ➖将来有望だな、ボウズがんばりな➖

 ➖…かわいいお尻の形をしているね…➖

 ➖出世したら俺のことよろしくな!➖

 などと暖かく励まされ門を後にした。

 

 

 

 

 

 「先生、どうして北のヴェルトマーではなく

  西のドズルまわりなんですか?」

 

 王都バーハラは高台に位置するため、

 エッダ城から直線で行こうとすると、

 そびえたつ岸壁が邪魔をする。

 崖沿いに北から迂回するか

 西から迂回する二通りのルートがあり、

 ダゴンは西のドズル方面からのルートをとった。

 


 TIPS

 岸壁は天馬騎士や竜騎士ならサクッと越えられるが

 王都バーハラ周辺は基本的に飛行が禁止されている。


 

 「…君に私の故郷を見せたかった…なんだその目は」 

 

 「妙なキメ顔で言うからでしょう…

  西のルートはドズル城から、フリージ城へと

  大きく山脈をぐるっとまわるんですよね?」

 

 原作での王都バーハラへの進軍ルートを頭に描き、

 遠まわりではないかと暗に師に問う。

 

 「くふふ…それだと3か月はかかるじゃないか。

  ドズル城から北に行った

  森の中を抜ける近道があるんだよ、

  馬も通れないようなけわしい森だがね」

 

 「そんな近道があったんですね、徒歩ならではですか」

 

 「あぁ、それもあるがね…、

  実のところは王都の同僚に

  ドズル産のワインを持っていく約束をしている

  というのが一番の理由だよ」

 

 

 


 

 TIPS

 

 ドズル公国

 

 グランベル王国の地理上の中心に位置する。領土は小さめだが1年を通して安定した気候と、北西と南東にある2つの山脈からもたらされる地下水脈などの豊富な水源のおかげで農耕が盛んでありグランベル1の生産力を誇る。

 また名産のワインは貴族や商人のあいだで高値で取り引きされているらしい。

 


 

 

 

 それから6日ほどかけて

 ドズル城に到着したアーダン一行は、

 3日間程度ドズルに滞在することになった。

 ダゴンのワインの調達のためである。

 アーダンはダゴンが手配した宿でひとり、

 これまでの道中で感じたことを振り返っていた。

 

 ➖村でもそうだったけど、気のせいじゃなかったな➖

 

 村でも、シアルフィ、エッダ、ドズル周辺でも

 牛や豚など家畜を見かけなかった。

 

 ➖犬や猫とかペットのたぐいも見てない…➖

 

 アーダンは前世の学生の頃の記憶を思い出す。

 

 ➖犬は狼を家畜化したものだったっけ

   オーストラリアかどっかの島国は

   もともと猫いなかったって話を

   地理か生物の教科書で読んだ記憶があるな

   村の近くの森でも猪はいたけど

   狼は話さえ聞いたこともないし

   というか、そもそも食い物がなぁ…➖

 

 

 ユグドラルの食糧事情は、

 アーダンが前世の記憶を取り戻してから

 1番といってもいいほどの困惑を覚えた、

 前世とのギャップが大きい事実のひとつであった。

 旅のあいだの食糧は穀物の粉末を水でこねたものと、

 猪の干し肉だけである。

 

 ➖基本的に食べる量が少なくてすむんだよな

   大人でも1日にオニギリ2個程度で大丈夫らしいし

   でも水分は前世と同じくらい必要なんだけど➖

 

 おそらく、そのおかげで家畜がいないのだろう。

 食べる量が少なくてすむなら

 家畜化する必要もなかったのだと

 アーダンは結論づけた。

 そうして時間がたつうちに、

 ふとダゴンから授業の合間に聞いた話を思い出す。

 

 ➖エッダ教はあまり肉を食べないんだよな

   うちの爺ちゃんは

   肉を食べないと(ちから)がつかんぞ

   っていってたし

   肉食べないからシスターとか僧侶は非力なんかね

   …狩りをして肉食べるから、

   弓兵はあんなに(ちから)があったのかな…➖

 

 アーダンは知らない事だが、

 ロプト教団の開祖ガレがおこなった非道のなかに、

 少年や少女、子供の

 臓器や肉を焼いて食べるといったものがあった。

 これがのちに形を変え、子供を火あぶりにする

 『生贄の儀式』となり

 数多くの若い命が失われていった。

 そうした知られざる歴史の背景もあり、

 エッダ教には肉食を忌避する文化がある。

 

 ➖…豊かな土地なのに…

   ランゴバルトは何が不満だったんだ?

   …いや、食糧が重視されないから、

   より領土の小ささを気にするように

   なったのかもしれない…➖

 

 アーダンは目を閉じて

 原作の前半部分のボス連中に考えをシフトしていく。

 

 ➖フリージ王であり宰相のレプトール卿、

   ユングヴィの王子前髪パッツン(アンドレイ)

   そして今いるドズルを治める、ランゴバルト…➖

 

 

 ➖…ドズルか…➖

 

 

 

 ➖…ドズルっていえばガンダムだよな…➖

 

 ➖…ドズル・ザビ、ザビ家…あっ➖

 

 

 

 

 ➖…ランゴバルトがドズル…コワモテ…➖

 ➖…レプトールがキシリア…インケン…➖

 ➖…アンドレイがギレン…父親ごと謀殺…➖

 

 

 

 

 

 

 「つまり聖戦の系譜はガンダムだったのか!」

 

 

 

 

 「…寝よ…」




旅のあいだの食糧事情や
原作に食事風景の描写が少ないこと
クラスによるステータスの違いに
原作の村や反乱軍に飢えた描写ないのも
無理やり理由つけたらこうなってしもてん
微妙なオチですまない…思いつかなかってん


…アルヴィスの好物は焼肉に違いない…
…ソシャゲの鬼周回で心がすさんでおります…
…落ちつくまでしばらく更新ありません…
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