あー旦那   作:古い狩人

19 / 46
憑依転生と転生憑依の違いがわからない


第二章 7 憑依転生

 

 

 アーダンはあまりの暑さに眠りから目覚めた

 

 寝台の側にあらかじめ用意しておいた水を口に含み、

 ふたたび眠気が訪れるまで寝台に腰掛けて

 1人、今の状況を整理することにした。

 

 

 ➖蚊がいないのはありがたいけれど…

 

 夏の盛り、王都の夜は寝苦しい

 王都を囲む城壁と邸宅の外壁の高さが

 北からの海風をすべてさえぎり、

 湿気だけが王都に住む人々に届く結果になっていた。

 

 貴族達も、この暑さには辟易したのだろう。

 

 この時期に 夏休み がある理由のひとつが

 アーダンにはわかった気がした。

 

 

 ➖やっとある程度、自由に使える金もできたことだし

 

 祖父の口座の引き継ぎも終わり、

 アーダン本人に初の給付金も支給されている。

 

 残高は6000Gといったところか

 アーダンは3000Gほど引き出して

 修理屋や中古屋を探し物色する予定を立てていた。

 

 何か掘り出し物があれば

 借金してでも買うつもりのようだ。

 

 ➖明日は早めにでないとな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえば君が原作知識をある程度持って

 聖戦の系譜に憑依転生したとしよう

 

 君は原作知識を生かしてあらゆる手段を探すだろう

 

 リターンの杖やワープの杖は上手く使いたいところだ

 敵が君より賢くないことを祈るばかりだ

 

 中古屋でこわれた武器ガチャもいいかもしれない

 その道のプロである店のオヤジより詳しいのならば

 

 ステータスオープンで勝てる相手とだけ戦うのも良い

 文字通りオープンだ、相手も君のすべてを知っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 ➖中古屋にはガッカリだ…そうくるか…

 

 アーダンが期待していた『掘り出し物』は

 何ひとつ無かった。

 

 商売である、こわれた武器など扱う理由がない。

 並べられていた武器や防具は、ほぼ新品のようだった。

 王都だというのに質も鋼の武具どまり

 杖や魔導書も低級のものしかない

 それどころか、主に扱っている品物は

 食器や服飾品、家具など 

 まるでリサイクルショップのようだった。

 

 ➖他の店でも何もなければ、

   お土産でも買いに後でもう一度来てみよう…

 

 アーダンは店を出て次の目的地に向かうようだ

 あらかじめ調べていた情報のとおり、

 中古屋は王都の西側、平民街にあったが

 闘技場、修理屋、占い屋などは王都の南側だ

 アーダンは南側の教会通りにむけ、歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえば君が原作知識をある程度持って

 聖戦の系譜に憑依転生したとしよう

 

 資金稼ぎに闘技場もいいのかもしれない

 

 相手を殺した時点で君は出禁となる。

 決闘ではあるが殺し合いではないそうだ

 君は自らに賭け金を賭けた挑戦者でしかない。

 相手は闘技場に雇われている契約者だ

 対等の立場では無い。

 

 君は相手を殺さずに勝つ必要がある

 また、勝ち続けたとしても相手がいなくなれば

 そこでおしまいだ。どれだけ稼げるだろうか?

 

 それに、君が死ねばそこで君の物語は終わりだ

 その後のことは心配しなくていい、君の死体は

 闘技場の近くにある教会が有効利用するだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ダゴン司祭様の消息が途絶えた?」

 

 ダゴンの所在を確認しようと王都教会を訪ねていた

 オーガヒルに1人向かうところが最後の目撃情報であり

 海賊や山賊に襲われたのではないか との事だった。

 オーガヒルの海賊で代替わりがあり、

 海賊の頭領の方針が変わって

 ブラギの塔への巡礼の道はより険しさを増したそうだ。

 

 

 ➖ロプトとして本格的に活動し始めたのか…

   …ん?海賊の代替わり?ブリギッドは?

   もしかして上手くいった?リング卿すげぇな…

 

 

 定期的にダゴンの所在を掴むことで

 ロプトのおおまかな動きを知ることが

 出来なくなるのは痛い が

 アーダンにとってそれは喜ばしい情報であった。

 

 

 ➖少なくとも原作のユングヴィとは違う展開になる…

   これで少しはマシになってくれればいいが…

 

 

 中原の豊かな国、ドズル公国の ランゴバルト や

 王国の宰相でもある、フリージ公国の レプトール

 王家の親衛隊長、ヴェルトマー公国の アルヴィス

 ユングヴィ公国の公子であり、

 エーディーンの弟でもある アンドレイ

 

 これらは原作で同盟をして暗躍し、

 グランベル王子、シアルフィ公、ユングヴィ公の

 暗殺を行った 

 

 公子アンドレイは、

 父親であるリング卿を殺したことになる

 

 どうしてそこまで憎しみが育ったかはわからない

 

 聖武器を扱えるかは遺伝によって決まる

 

 聖武器を扱えない父親が

 同じく聖武器を扱えない自分の事を

 なかなか後継者にしなかった 

 という怒りは理解できる

 

 見えない母親の存在も気にかかるところだ

 もしかしたら母親だけが

 アンドレイの味方だったのかもしれない

 

 家系図を調べていた際に気づいたことがある

 

 アーダンとアンドレイは同じ年に生まれていた。

 アンドレイはもうすぐ13になる。

 

 双子の姉の片割れであるブリギッドが戻ったことで

 時間はかかるだろうが家族の絆も取り戻すのを

 アーダンは願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえば君が原作知識をある程度持って

 聖戦の系譜に憑依転生したとしよう

 

 どのような生まれであれ聖戦は避けられない

 

 ロプト教団の開祖ガレになろうと

 暗黒大司教?のマンフロイになろうと

 アルヴィスでもシグルドでも誰でも同じだ

 ラスボスは別の世界から来るのだから

 

 

 たとえ原作終了後でも戦いは散発している

 

 神とやらの血をひく聖戦士に連なる 血族

 平民と貴族、ロプトの埋められない 断層

 ロプト教団にいいように操られた エッダ

 周辺国は空前の発展を遂げたとあるが

 肝心のその後が触れられない グランベル

 

 

 君はなんらかの形で争いに巻き込まれるだろう 

 

 

 

 

 君が戦う敵は人間だけではない

 

 

 『向こう側』から介入してくる自称 神や竜族

 死体から知識や記憶、人間性、全てを乗っ取り

 さも本人のふりをして、子作りまでするような

 筆舌に尽くし難い輩にまで対処せねばならない

 

 

 そう、まるで君みたいな

 

 




 一部の読者へのストレス回、軽いアーダンいじめ
 ただ、後にあるはずのストレス発散回を
 作者は未来の作者に丸投げした ヒドイ
 正直何も考えずにやっちまったし
 スルーしてやる!書けるわけないでしょ!
  
 文章で人に迷惑をかけてはいけないよ 
 脳内作者が作者に語りかけてくる…
 BJ本間先生みたいなこと言うなよ…暫く更新無しで

 
 2020.9.14 追記
 ストレスを感じた読者の皆様は、たとえば〜 の部分を
  ドラえもん の声で想像してくだされば軽減されるかと

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。