心配ご無用でござる。繋ぎ回なので短いっす。ゴメンね
草は生え、花も開いた、酒姫《サーキイ》よ
七、八日地に伏せるまでに楽しめよ。
酒を呑み、花を手折れよ、遠慮せば
花も散り、草も枯れよう、早くせよ。
ルバイヤート 121
シアルフィ公邸宅から王都郊外の旅の楽団に向かう
その途中でアーダンが見たものは
道端の壁によっかかって寝ている酔っぱらいどもだった
貴族街では、門番か誰かがかたづけたのだろうか
酔っぱらい達は通りの角の広場に仲良く雑魚寝していた
この道を歩んで行った人たちは、ねえ
もうあの誇らしい地のふところに臥したよ。
酒をのんで、おれの言うことをききたまえ
あの人たちの言ったことはただの風だよ。
ルバイヤート 13
そこから南に少しくだると王都の中心部の大通りにでる
王都の中心部にあるこの大通りは道端が広く
新王の門出を祝う戴冠式のパレードや
遠征に出た軍の勝利を祝う凱旋式などが行われた
大通りの酔っぱらいは道端の荷車や台車を
ベッドがわりにして眠りこけている
地面と台車で2段になり寝ているその様子は
アーダンに前世の2段ベッドを思いださせたことだろう
身の内に酒がなくては生きておれぬ、
葡萄酒なくては身の重さにも堪えられぬ。
われは奴隷だ、それが忘れられぬ。
ルバイヤート 76
ここまで酔っぱらいどもが道に寝こけているのを
アーダンは前世では一度も見た事はなかった
王都南門の教会通りを行くつもりだったが
寝ている人々の浮かべる表情がどこか愛おしくて
もっと彼らの痴態が見たい と西に靴先を向けて
王都西部の平民街に向け歩きだした
はじめから自由意志でここへ来たのでない。
あてどなく立ち去るのも自分の心でない。
この世の憂いを生の酒で洗いなさい。
ルバイヤート 94
臨時で開設したであろう酒場の片隅で
酒甕に顔を突っ込んで寝ていた男性客を
店の女将が引っ張り出して顔に水をぶちまけていた
薄い酒だな〜、水で薄めてんじゃねぇぞ
急所を蹴られ、うめき声をあげる男
連れらしき老人が男を助け起こしながら言った
哀れ、人の世の
この一瞬を我がものとしてたのしもうよ
明日の事など何を心配するのか?
さあ、早く酒盃を持て、今宵も過ぎていくよ
ルバイヤート 113
王都西門の門番達には毎年のことなのだろうか
手慣れたように荷車に積まれて運ばれてきた
酔っぱらいどもを壁際に並べて寝転がしていた
荷車は外の
王都の空は徐々に黒が薄くなり
世界がその色をとりもどそうとしている
宵越しの金は持たない という言葉がある
酔っぱらって道に寝こけても盗まれる金がない と
そういう意味なのだろうとアーダンは思った
酔っぱらいどもは大半が男だった
女性の酔っぱらいもいたがどれも側にツレがいた
王都の治安はそれほど悪くない と
これなら 王都の店で踊りたい とシルヴィアが
言い出してもある程度安心して送り出せるだろうと
アーダンは彼女のこれからを考えながら歩く
遠目に見える楽団の天幕の白が
透明な空気の色と同化しようとしていた
白い朝 はもうすぐそこまできている
通りを歩くだけの話が書きたかったけど難しくて挫折、
酔いどれ詩人に助けてもらいました。嗚呼、