あー旦那   作:古い狩人

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中身ほぼゼロの繋ぎ回っす、規約は華麗に避けてるはず
解説も試しに減らしてみた、伝わらなくても伝わるはず


第三章 8 デデン星フロ2

 

 

 現代の時間であらわすなら昼の3時頃だろうか

 アーダンが門番に帰りの挨拶をして邸宅の門をくぐり

 表からは見えない屋敷の裏口に向かう途中、

 裏庭のほうから複数の歌声と手拍子が聞こえてきた

 

 「ラ〜ラ〜ララン「よっ」

  ラ〜ララ〜ララ「はっ」

  ララララララララ、ラ〜ラ〜ラララララ「ほっ!」

 

 見慣れない顔を含む10人程度の使用人達に囲まれて

 裏庭の芝生で合唱に合わせてシルヴィアが踊っていた

 

 「ラ〜ラ〜ララン「よっ」

  ラ〜ララ〜ララ〜ララ〜ララ〜ラ〜ララ「はっ」

  ラ〜ララ〜ララ〜ララ〜ララ〜ラ〜ララ「えいっ!』

 

 最後に宙返りを成功させると、使用人達から拍手が

 彼女に送られた、幾ばくかの金銭も手渡しされている

 シスター風の服を纏ったままの宙返りには

 確かに金銭を払う価値はあるとアーダンは思った

 

 

 

 

 踊り子のダンスについて少しだけ

 

 彼女たちのダンスは モダン・ダンス といわれる

 20世紀初頭に イサドラ・ダンカン などによって

 成立されたジャンルの舞踏表現である 宙返りは別だが

 

 90年代〜2000年代初頭の体育の教科書には

 創作ダンスの例として布を用いたこのダンスが

 紹介されることが多い。踊った人はいないだろうが。

 

 ちなみに ガラスの仮面 での扱いはよくない

 連載当時、バブル期に差し掛かり、

 意識高めの女子大生などがやたらとあのダンスを

 発表会などで披露していたため食傷していたのだろう

 

 

 

 「ふぅーっ…、教会の人に怒られそうだけど

  こういう衣装で踊るのもいいかも…どう思う?」

 

 「もう少し身長があったら完璧じゃないか?

  今は子供が頑張ってる って感じだな、

  あとは衣装が白じゃなければ問題ないだろう」

 

 「そりゃ今は子供だし〜

  …で、ソレ楽器だよね、弾けるの?」

 

 「フフフ、聞いたな?

  もちろん「あー、弾けないんだ」…ああ」

 

 「ふーん、ちょっと見せてよ、私、大体イケるし」

 

 

 踊り子が踊りしかできないという事はない

 ストリップ紛いの踊り子とは違い

 楽団に所属するレベルの踊り子には

 様々なスキルが求められた

 簡単な演奏はもちろん、ある程度の教養や

 計算、話術、字の読み書きも仕込まれた。

 

 

 「よっ…と、金属製の弦の手弾きだがどうだ?」

 

 「なにコレ?凄い光ってるけど?なんか塗ってるの?」

 

 「『銀』の弦さ」

 

 

 シルヴィアと集まってきた使用人達に呆れられながらも

 アーダンが軽くひと鳴らしすると

 皆その響きに一瞬動きをとめた、

 息を呑む音が聞きえてくるようだった

 

 

 「音が大きいので、練習場所は部屋はダメですよね?」

 

 「…そっ、そうね…、地下の貯蔵室とかなら…」

 

 「すっごい音…だね、ね〜弾いてみてもいい?」

 

 「優しい感じのやつを頼む」

 

 

 シルヴィアはギターを受け取り

 弦を押さえる場所を変えながら何回か試し弾きすると

 ユグドラルの多くで字を覚える際の

 数え歌として伝わっているという

 シンプルな1音ずつ奏でる曲を弾き語りした

 

 

 ➖…これは「キラキラ星」じゃないか…

   さっきのやつも聞いた事ある気がするし…

   この世界の音楽事情はどうなっているんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 「どうですかー?聞こえますかー?」

 

  少しだけ聞こえまーす

 

 

 「やっぱ少し漏れるっぽいね」

 

 「夜中じゃなきゃ大丈夫だろう」

 

 

 屋敷の地下にある貯蔵室の室内での演奏が

 どれぐらい外に漏れるか実験しているようだ

 階段の降り口の扉が開かれ、

 女使用人が室内に降りてきた

 

 

 「ココでの練習は時間を選んでくださいね?」

 

 「もちろん夜中はしませんよ」

 

 「違います。忙しい時に聞こえてくると

  周りの使用人からあまりいい印象は貰えませんよ?」

 

 「あっ…そうですね、ありがとうございます」

 

 「…でさ、簡単なヤツなら私が教えてあげるけど、

  そういえばなんでコレ買ったの?」

 

 「あー、士官学校でな…

 

 

 

 

 

 

 「アーダン君は

  シグルド様の発表会に参加するんですか?」

 

 「わかりません、来月の終わり頃なので

  お呼びがかかってもドラム持ちになりそうです…」

 

 「じゃなんでコレ買ったの?間に合わないじゃん」

 

 「歩兵コースの3年目の発表会が本番なんだ」

 

 「なら間に合うか…何か弾きたい曲あるの?」

 

 「それは私も気になってました…何かあるんですか?」

 

 「曲名はわからないのですが…口笛なら…

  少し恥ずかしいので後ろ向きますね」

 

 「変なトコでシャイなの〜」「ホントにね…」

 

 

 

 

 

 

 最初の頃は鬼平犯科帳のエンディングや

 彼らのもう一つのインスト曲をやりたいと思っていた

 出来る出来ないは別にして

 

 だけど、ベッドで横になると見える物が

 あのゲームを、あの曲を思い出させる

 

 

 糞遅いテンポの戦闘、糞つまらないメモカのミニゲーム

 マスコンバット(サウスマウンドトップ)、攻略本のおまけの小説

 

 

 剣といっても大きさはまちまちだ

 中古屋のは3キロもなさそうな細い剣だった

 東方のイザークには人の身の丈もある『大剣』もある

 

 

 ツール、クヴェル、ためる、ためる、ためる、袈裟斬り

 樹、袈裟斬り、袈裟斬り、斬る、ファイアブランド

 

 

 元は処刑用らしく、装飾は最低限であり

 一撃で生命を断つ為なのだろう

 普通のより幅広でやや長めの鋼の剣

  

 

 ジニー、ウィル、エッグ、アニマ

 

 

 人間なのよ ギュスターヴ

 

 

 

 あの曲が頭から離れない

 

 

 

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