あー旦那   作:古い狩人

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前の話の最後は字数そろえたりしてブリーチ意識してましたがなにか?パクリの部分のほうがいい文章?そらそうよ


序章 4 墓-はか-

 

 

アーダンが11になり、ひと月ほどたった冬の朝、   

アーダンの祖父は体調の不安を、          

かねてから付き合いのある老シスターに訴えていた。 

自らの死がちかい事を感じていたのか        

遺書を書いて写しをシスターに預け、        

執事には感謝と                  

やや相場よりかは多めの退職金を渡すなどの     

身辺整理を始めていた。              

 

大陸南部にちかく温暖な気候といえるシアルフィでも 

それなりに寒い冬場も終わりにさしかかり、     

すこし勇み足をした木々が             

ぽつりぽつりと花を咲かせていたとき、       

魔法授業を終え、これからは本格的に戦闘術を学びたい

と祖父にお願いをしようと             

祖父の部屋を訪ねたアーダンは           

寝台から上半身がすべり落ち            

仰向けに大きく口を開いたまま動かない祖父を発見した

 

遺書と、                     

アーダンの知らないところで            

両親と話しをしていたのであろうか、        

葬儀はおこなわれず、近親者による別れの会のあと、 

村の東側にある丘の中ほど、村を一望できる場所に、 

老シスターによる簡易な儀式のあと埋葬された。   

 

墓碑には祖父の名が刻まれていた。         

 

 

トールキン

 

 

 

 

 

帰り道の途中、アーダンはダゴンに         

 

君がよければ教会で司祭見習いにならないか?    

 

と話しかけられた。                

アーダンは突然の誘いに心が動いているのを感じたが 

➖これがロプトのやりくちなのかもしれない…➖  

と自分に言い聞かせて               

自らの名前の由来を理由に断った。         

 

ダゴンが祖父に何かしたという可能性は       

一欠片も頭によぎらなかった。           

 

このときの誘いにアーダンが乗り、         

ダゴンのもとにいったならば            

ダゴンがロプトから抜け出す            

そんな未来もあったのかもしれない。        

 

 

 

 

 

老シスターに託されたトールキンの遺書の写しが   

資料として現代に残っている。           

内容は全11条におよんでいるが、          

はじめの5つまでは屋敷や財産、爵位についてのもの。

あとは短い条文で                 

 

・自分の葬儀は不用なり、弔問も断るように手配を頼む

・長い間皆に世話になった。わがままをいってすまない

・墓はあの丘の妻のちかくにたのむ         

・シルマリル、クリストフ             

 アーダン、ベオル、ハドス、ハドル        

 皆元気でいるように               

・アーダンは騎士にならずともよい         

 じぶんのなりたいものになるといい        

 

と、短い文章のなかに               

たくさんの思いがこめられているのがわかるだろう。 

 

トールキンは幼少時、体が弱く           

たびたび教会の世話になっていたが         

成人になってからは健康で、            

酒も飲まなかったという話が伝わっている。     

理由としては酒を飲まない騎士は当時相当珍しかった。

ちなみに現在でもシアルフィやドズル地方では    

酒を飲めない男性を                

➖お前はトールキンなのか?➖とからかう事がある。

 

トールキンはシアルフィに属する騎士であったが   

剣や槍の才能がなかったからか           

シアルフィでは珍しい斧騎士だった。        

酒の件もあり同僚とは微妙な距離があったに違いない 

当時の騎士団は                  

兵種を統一することが良しとされるうえに、     

酒の席でのコミュニケーションが重視されていた。  

相当苦労したのだろう。              

 

  

最後にアーダン向けの遺言の手前にあった      

ひとつの条文をしめして終わりとしたい       

 

 

 

 

自分は努力だけはしてきた 

好きだったからだ     

思うように成果はなかったが

 

 




…元ネタは作家の松本清張氏の遺書とエピソードです…

参考文献
知識人99人の死に方  荒俣 宏・岩川 隆

しんみりとしているけどどこか暖かい話に
ネタをはさみこむのは無理でした…

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