あー旦那   作:古い狩人

7 / 46
本拠地、横浜スタジアムで迎えた中日戦
はじめて貰った評価は1、打線も勢いを見せず惨敗だった
スタジアムに響くファン(お気に入り登録者)のため息、どこからか聞こえる「今年は100敗だな(感想ゼロは当然)」の声
無言で帰り始める選手達(閲覧者たち)の中、昨年の首位打者内川は独りベンチ(ふとん)で泣いていた。


第一章 王都への旅はワインとともに
第一章 1 内川


 原作ゲーム聖戦の系譜は約20年にわたる物語である。その最初と最後でもっとも地形が様変わりしているのが、アーダンの故郷として設定した村と原作のスタート地点であるシアルフィ城との中間の風景だ。

原作スタート時はほとんど木がないのに、ラストステージではかなり深い森になっている。

 

 FE聖戦ファンたちのなかでもたまに話題になり、やれ反逆者たちの出生地だから迫害されただの、ただのゲームの進行の都合でしょステージデザインとかさ?などのマジレスなどがある。しかし共通する意見として

 

   10年20年で森になるってなんなのさ?!

 

 その原作ゲームのツッコミどころを上手く設定に生かすのは殆ど不可能と言ってよかった。村が伐採した材木の主な取引先がシアルフィであり、原作のストーリーの展開の結果、取引先が無くなったため木を切る必要が無くなったから森になったんだと、それっぽい説明はできる。

 だが森になるスピードについての説得力がたりない。

ユグドラルの樹木は魔力を帯びておりそのため成長が速いと力業でとおすのもいいだろう。ツッコミだけで無視(スルー)するのもありだ。そういう話は内川も読んだ覚えがある。

 しかし、アーダン転生憑依モノをお気に入りにする読者たちだ、頭がおかしいやつしかいないだろう。下手な内川コピぺ改変だけだと殺されるかもしれない。対策(工夫)せねば。

 

 

 

 

 

 

 祖父の死から2ヶ月あまりがたったある夏の日。

 

 アーダンには2つの道がしめされていた。

 王立の士官学校とシアルフィ騎士団の

 どちらに進むのかという選択肢だ。

 

 ➖士官学校って主人公(シグルド)がいってたとこだよな?

   (アーダン)、士官だったんか?

 

 アーダンの疑問はすぐに解けた。

 両親が祖父の遺書をアーダンにしめしたからだ。

 アーダンにあてた遺言には、〜騎士にならずとも〜とあったが、条文の爵位に関する部分でアーダンが望むなら騎士爵を継がせ、王立の士官学校に入れるよう書かれていた。王立の士官学校は王族または高位貴族の血縁者か爵位持ちしか受け入れていなかった。

 

 死後、騎士爵を返上せず継がせる場合、多額の寄付金を納めることとなる。爵位を金で買う形になるが、騎士爵は騎士団に長く務めたものや、それなりの武功をあげた騎士や魔術師に与えられる勲章のようなものであり、継承されるものではなかった。また騎士爵には給付金があるので寄付金で回収するということなのだろう。

 

 ➖そういえばゲームの(アーダン)

   クラスチェンジでジェネラルになってたな…

   ジェネラル…文字どおり将軍とか

   司令官ってならそういうこともあるか…

 

 原作においてアーダン以外のジェネラルは数が少なく、

 基本的に城主や

 騎士団の隊長クラスにしか見受けられない。

 少し例外はあるが。

 

 ➖ゲームの(アーダン)に士官学校にいってた描写なかったし、てっきりシアルフィの騎士団にはいるもんだと思ってたわ

 

 アーダンは両親の話しを聞きながら、原作の自分がどの道を選んだのか考え、やがて一つの結論を得た。

 

 ➖おそらく原作の俺は騎士爵ついだまま、

   シアルフィ騎士団のほうを選んだんだな…

   …爺ちゃん死んだばっかだし、

   家族と離れたくなかったんだろう…

 

 ➖でもこれはチャンス(分岐点)だよな… なせば成る(MOVE ON)*1

   いくしかない!決めた!

 

 アーダンは両親に士官学校に進みたいと願い、やや時間がかかったが息子と離れることを嫌がる母親を、やや複雑な表情をした父親とともに説得し、許しを得ると母親に抱きつき謝りながらも感謝を述べた。

 

 そのとき母親は、12にもならないのに

 自分の身長とおなじくらいに育った息子に 

 もう子どもではいてくれないのね と

 声にだせない声をあげる事しか出来なかった

 

 

 

 

 

 夜も少しふけたころ、アーダンの父親はまだ祖父の気配を感じさせる少し前にあらたに主人(あるじ)となった部屋で、家計簿といえばいいのか、いくつかの書類を手に机にむかっていた。

 

 祖父の遺産が思っていたよりも少なかったのだ。

 過去にさかのぼり金の出入りを調べると、理由がわかりため息をはいた。ダゴンの魔法授業である。教会の主を約2年にわたり拘束し、教材も実物を使っていたからだ。明細があり、後半の一年間は割引され半額になっていたがそれでもかなりの出費だった。

 

 アーダンの士官学校にかかる費用と爵位継承にかかる寄付金を合算すると、屋敷以外の遺産は8割ほど飛んでいく計算になった。騎士爵の給付金はアーダンの収入になるので、計算には入れられない。

 

 父親はひとつの夢を諦めることにした。村の開発である。シアルフィ城と村のあいだには鬱蒼としげる森林があり、森の中、シアルフィと今の村との中間地点に新たな村を作るという夢である。

 亡くなった義理の父であるトールキンの家系はさかのぼると今の村を開拓した木こりであり、そのことをトールキンは誇りにしていた。父親はトールキンにたいしてある種の複雑な思いを抱いており、それを晴らすため新たな村の建設を夢に描いていた。

 

 

 結果、アーダンの選択で

 原作から村がひとつ消えたことになる。

 

 

 

 

 消えた村の名前はセイラムといった。

 

 

 

(ಠ_ಠ)ノ ーーー*2 ∑(゚Д゚)

*1
内川コピぺが作られた、2007〜2009の横浜ベイスターズのスローガン

*2
「どうすりゃいいんだ・・・」内川は悔し涙を流し続けた

どれくらい経ったろうか、内川ははっと目覚めた

どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ。右肩の下あたりに熱を感じる、体と敷布団に長時間はさまれたiPhoneが現実に引き戻した

「やれやれ、トレーニング(ソシャゲ周回)をしなくちゃな」内川は苦笑しながら呟いた

立ち上がって伸びをした時、内川はふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」

ベンチから飛び出した内川が目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった

千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにベイスターズの応援歌が響いていた

どういうことか分からずに呆然とする内川の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた

「なにセイイチ?、森ネタをアーダンと上手くからめたいんだって?」声の方に振り返った内川は目を疑った

「す・・・鈴木さん?」 「アゴ、逆にかんがえるんだよ」

「こ・・・駒田コーチ?」 「なんだ内川、かってに駒田さんを引退させやがって、10年20年で森になるようなところはな、もともと森だったんだよ」

「石井さん・・・」 「そうだウッツ、アーダンの祖父は斧騎士だし、木こりの家にすればいいんじゃないか?森を切りひらいて村を作った事にすればいい」

「佐伯さん・・・」「おい内川!森の任期は2001からだろう?まだ俺が監督だぞ」

「権藤監督・・・」

内川は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた

1番:石井琢 2番:波留 3番:鈴木尚 4番:ローズ 5番:駒田 6番:内川 7番:進藤 8番:谷繁 9番:斎藤隆

暫時、唖然としていた内川だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった

「書ける・・・書けるんだ!」





内川も中根も吉村も村田も皆、生きてます。
投稿した頃は、コロナでピリついてたんで流石にね

村の名前はセイイチにしてもよかった気がします。

セイラム村についてはFGOで取り上げられてた事が
あるらしいので知ってるかたも多いかと。
知らないかたは魔女裁判で検索してくだされば幸いです。

また、クトゥルフ、消えた村で検索すると
いくつかTRPGが表示されます。
TRPGは私にはあわなかったのでアレですが、
興味のあるかたはどうぞ。

2020.10.9 現在 感想が 4 ついてます。
当時はゼロやったんや…

ワイ知っとんで!お気に入りぃはずさすんはぁ野球と政治と宗教の話をすればええんやろ?雑ゥなエセ関西弁でダブルパンチや!ソレとチョイ長い間、更新ナシやで!ガチ!
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