汚い幼女が多過ぎるので片っ端から虐待()して減らすことにした 作:ブラブレ8巻難民
──『掃除屋』の朝は早い。
日の出と共に朝食の準備を始める。彼女の『虐待』に『インスタント』という手抜きは無い。『作り置き』も基本的にはしないのが彼女のポリシーだ。
それが完成すると同居人を起こし、朝食を取る。実に健康的──いや、今日は少し趣向を変えてきたらしい。
(昨日は初日からハードな虐待の連続だったから、今日は緩め──なぁんて優しいことはしてやりやせん。まずは子供の大嫌いな『早起き』から始め、朝食でも虐待を行いやす。
具体的に言うと──今日の朝食は『ラーメン』
食事としてのグレード自体は、昨日の『ゴミ処理』と比べれば大幅に上がっていやすが……圧倒的、塩分過多! 朝っぱらからこんなモンを食わされたら、肥満や高血圧になること請け合いの代物!
フフフ、これが遅延性の虐待とも知らず、美味そうに食べている……実に将来が楽しみッス)
……この女、相変わらずの阿呆である。
『呪われた子供たち』はガストレアウイルスに守られているため、肉体が強制的に健康な状態を保つようになっている。彼女達は病気とは無縁の存在なのだ。つまり──生活習慣病にもかかる訳がない。
そもそもこれを普通の子供に行ったとしても、一日二日で効果が出るようなものではない。
『掃除屋』は『虐待』への慣れ防止のために、手法を毎度のように変えてしまうから本当に意味がないのだ。遅延性の虐待は、『掃除屋』には向いていなかった。
──そこ、『そもそも虐待ってなんだっけ』とか言わないっ
(さて、食事が終わったら──)
「──来い」
「はーい!」
口調と声だけは『悪い大人』のような『掃除屋』だが、行動が完全に『良い人』なせいで、攫ってきた少女からは昨日と打って変わって全幅の信頼を向けられている。
(ククク、美味いものを食べて気分がいいのでしょうが……今からその笑顔を絶望に変えてやりやしょう……!)
……本人は全く気付いていないらしいが。
「──注射だ。じっとしていろ」
「ちゅーしゃ? でも私、どこも悪くないよ?」
「そんなことは知っている。お前たちは無駄に頑丈だからな。これは『侵食抑制剤』と言って、お前たち『赤目』の寿命を伸ばすものだ」
(子供が大嫌いなものその二。注射! 数少ない、直接的な痛みを伴う合法的虐待!)
侵食抑制剤は貴重なので、基本的にはガストレアと戦う役目があるイニシエーターに優先して供給されている。しかし聖天子主導の『呪われた子供たち』との共生政策により、彼女のように『子供たち』を引き取った人間には、数こそ少ないものの、侵食抑制剤が支給されるのだ。
──ただし、注射器は当然針無しである。
(…………反応が薄いッスね)
──やはり、『掃除屋』はアホだった。