筆者は幼女戦記は原作(web版)とTV版のみ既読及び視聴済みです。書籍版、漫画版、映画版は未見です。
筆者の趣味により他作品(大体仮想戦記)の小ネタがあります。
「どうしてこうなった」
下ではアメリカ太平洋岸連邦軍とアメリカ連合国軍が戦っていたが、両軍ともにM1921戦車*2を運用しているため見分けがつかない。
識別用にアメリカ太平洋岸連邦軍は星条旗のカントンの部分のみを切り取ったような自国の旗を車体上面に描いているがやはりわかりにくい。ロックアイランド造兵廠あるいはジェームズ-カニンガム記念人民工廠と改名されたカニンガム社が彼我のどちらかの勢力圏内有ればM1926中戦車かM1軽戦車*3の独特な形状で見分けがつくのだが…今はどちらも
ああ、全く何たることか、今やアメリカの大地は北東部を支配するジャック-リードのアメリカサンディカリスト連盟、南部を支配するヒューイ-ロングの
敵はアメリカ太平洋岸連邦以外の諸勢力だけではない。協商国の盟主であるカナダはアメリカサンディカリスト連盟の成立と共に介入してアラスカとニューイングランドを制圧した。自由の鐘は今頃大英博物館…はサンディカリストの支配下だからオタワの歴史博物館あたりに強奪されているだろう。その同盟国の大日本帝国はサンディカリズムの拡大阻止を理由にグアムやフィリピンに出兵している。たしか、グアムにいたのは合衆国に忠誠を誓う部隊でフィリピンでは選挙の結果民主主義陣営*4が勝利していた筈なのだが
協商国以外の動きも活発だ。赤くなっていたイギリスとフランスはアメリカサンディカリスト連盟に多数の義勇兵を送っていた。ベルギーやインドシナ、そしてアルザスとロレーヌを巡ってサンディカリスト陣営との緊張が高まっていた先の大戦の勝者ドイツ帝国を中心とした帝国協定はアメリカ連合国に対し援助をしており、小説でも書いていればいいものの何の間違いか政権を握ってしまったボリス-サヴィンコフが支配するロシア国はアメリカ合衆国に援助を行なっている。アメリカ合衆国がロシア人から銃をもらうとはなんという皮肉か*5
不穏なうわさも数多く流れていた。戦前からの合衆国海軍のご自慢だったティルマンの最大戦艦*6はトーマス-J-ジャクソン*7と改名されて連合国海軍に編入された。サンディカリストの支配下にあるデトロイトでは山のように兵器が吐き出されており、早ければ来春にも大攻勢が行われるらしい。マッカーサーは敵対者を容赦なく拷問したうえで処刑しているらしい。大日本帝国がハワイを経由して西海岸に攻めてくる、いやハワイじゃなくてガラパゴス諸島経由だ。*8イギリス人はニューイングランドだけでなく北米全体を征服するつもりらしい。混乱に乗じてメキシコ人たちがアーストランという新国家を作るために秘密裏に活動しているらしい*9レーニン、トロツキー、スターリンなどのボリシェヴィキたちは実は生きていてロシア人を特権階級に据えたアメリカ社会主義合衆国を建国する*10つもりらしいなどといった嘘か本当かわからない様なうわさが飛び交っていた。
「おのれ、
この世界では未だに出会った事はないが、こんな混沌とした世界に自身を放り込むのはアイツしかいない、とターニャは思い呪詛を唱えた。
ターニャ-デグレチャフという少女は大戦争の始まる一年前にカリフォルニア州のサンフランシスコのスラブ系ドイツ人移民の家庭に生を受けた。そしてその年にうちに彼女には
平和な日本で会社員として順風満帆な人生を歩むはずが些細な事で駅のホームから突き落とされたこと、その時神を名乗る
だからこそターニャは生まれたての自身の性別に落胆する同時に自宅の窓から見える星条旗に微かな喜びを感じたのだった。時代や性別は違えどもまぎれもなく元々の
さらにフランスとイギリスでは社会主義革命によって真っ赤に染まり、元々の政府はイギリスはカナダに、フランスはアルジェリアに亡命する破目になってしまった。
これはおかしいと思いながらも、ターニャは生物学的にはともかく精神的には立派な成人男性であるため、この時代の女性ならば当たり前に用意されているはずの結婚という選択肢を回避するべく、自身の能力と経験をフル活用する事にした。
架空歴史小説という体で史実の歴史を書いてみたら、カナダから自身の作品の盗作ではないかという抗議の手紙が来て、差出人の名目を見たらチャーチル*11で腰を抜かしたりするなどいくつかのアクシデントはあったが、1925年の恐慌*12も市場の動きを見て乗り切って、概ね成功した若き独身女性という事で西海岸では知らないものは居ない存在になったターニャだったが、そんな彼女の人生を一変させる出来事が起こる。
はじまりは1930年代末から始まった、急進的な思想を唱える勢力、特にアメリカ社会党とアメリカ第一党の勢力伸長だった。両党は比較的リベラルであった西海岸でこそあまり勢力は伸ばさなかったが、他地域では確実に勢力を伸ばしていき、ついに1936年の大統領選挙にてアメリカ第一党のヒューイロングが大統領に就任してしまう。
しかし、それに反発したマッカーサーがロングを追放し、軍事政権を樹立。すると、暴君の打倒を呼びかけたジャックリードらアメリカ社会党が北東部でサンディカリスト連盟を建国し、更にクーデターを生き延びたロングが南部でアメリカ連合国の独立を宣言し、軍事政権、サンディカリスト、ロングのいずれも認めたくない西海岸の三州はアメリカ太平洋岸連邦を結成してこれに対抗した。四つどもえのアメリカ内戦の始まりだった。
軍事政権も、社会主義も、全体主義もターニャの思想には合わなかった為、彼女は軍に志願した上で後方勤務を希望し
カリフォルニアの工場から出てきたばかりの銀色の機体で戦うその姿は意図せず、戦場の味方を鼓舞してしまい、以後白銀の名で呼ばれる事になる。ターニャは転生を繰り返しても戦争と縁が切れない己の運命に苦笑しつつ女子補助飛行隊初のエース*13としてその名を知られ、劣勢なアメリカ太平洋岸連邦軍にとっては勝利の女神として持ち上げられることになる。…いつになったら平和な後方勤務ライフを送れるんだろうか。まあアカやファシスト*14や軍事政権の下で平和な日々を送るよりかは戦場に身を投じた方がましだが
『…リー08、フェアリー08』
自身の人生を回想しながら、その境遇を嘆いている間に地上の味方から支援要請が届いていたらしい。
『08了解』
会社員であった時も、魔導士であった時も、そして今も業務内容こそ違えども仕事というものは本質的には変わらない。さて、今日も給料分の仕事をするとしようか
筆者のHoI4プレイスキルがアメーバ以下(前にロシアでプレイしたら中華統一戦線にタタールの軛アゲインされかけるレベル)なのでkaiserreichのプレイが全然進んでいないのと、
当作品はあくまでもなろうで書いている小説の息抜きで書いているので、更新は未定です。
次書くときはメアリー(原作通りの狂信者)の扱いをどうにかしないと…
8月6日追記
セーブデータのバグにより本作品は打ち切りとなりました。詳しくは活動報告の方をご覧ください。