ホラー……が、好き、なので……ゾンビを……愛でたいと……思います   作:寿限夢

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 ようやく本編書けましたので投稿します!
 今回はグロ少なめ!
 代わりにちょっと熱い戦いがあったりなかったり!


 ※誤字報告ありがとうございます!(≧▽≦)


ホラー少女と紅蓮の華

 【MWO】第一回イベント観戦席

 

 

 

 

 

 308名前:名無しの観戦者

 

 誰かあの要塞止めろよwww

 

 

 

 

 

 

 

 309名前:名無しの観戦者

 

 いや無理でしょwww

 

 

 

 

 

 

 

 310名前:名無しの観戦者

 

 あんなん、勝てる奴おるん?

 

 

 

 

 

 311名前:名無しの観戦者

 

 唯一あり得そうなのが、ペインとドレッドぐらいか……

 

 

 

 

 

 312名前:名無しの観戦者

 

 あ、場面変わった。

 

 

 

 

 

 313名前:名無しの観戦者

 

 え?

 

 

 

 

 

 314名前:名無しの観戦者

 

 え?

 

 

 

 

 315名前:名無しの観戦者

 

 ちょっ待って!?

 

 

 

 

 

 316名前:名無しの観戦者

 

 なんでこんなゾンビいるの!?

 

 

 

 

 

 317名前:名無しの観戦者

 

 ゾンビが群れちょる!

 

 

 

 

 

 318名前:名無しの観戦者

 

 アイエエッ!? ゾンビ!? 

 

 ゾンビ、ナンデ!?

 

 

 

 

 

 319名前:名無しの観戦者

 

 やかましいわwww

 

 

 

 

 

 320名前:名無しの観戦者

 

 いやでも実際本当なんでこんなゾンビが?

 

 イベントはプレイヤー同士のバトルロイヤルだろ?

 

 

 

 

 321名前:名無しの観戦者

 

 運営の差し金か?

 

 

 

 

 

 

 

 322名前:名無しの観戦者

 

 だとしてもやりすぎだろwww

 

 

 

 

 

 323名前:名無しの観戦者

 

 こんなん最早バイ●ハザードやんwww

 

 

 

 

 

 324名前:名無しの観戦者

 

 あ、でも待って!

 

 なんかゾンビの真ん中に女の子がgjdjmpmu

 

 

 

 

 

 325名前:名無しの観戦者

 

 ひぇッ

 

 

 

 

 

 326名前:名無しの観戦者

 

 ひぇッ

 

 

 

 

 

 327名前:名無しの観戦者

 

 ゾンビの真ん中に、生首持った子がおる!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな風に掲示板が騒がれている頃。

 とあるイベントエリアは、壮絶な戦争地帯と化していた。 

 ただし、それはプレイヤー()プレイヤー()のバトルロイヤルではなく、プレイヤー(人類)対ゾンビの、終末戦争である。

 

『GoAAAAAッッ!!』

 

 

「射て! 撃て! 討てぇッッ!!」

 

 迫りくるゾンビの群れに、一時休戦したプレイヤーたちが一斉に矢や魔法を放ち、攻撃していく。前線のゾンビが何体か倒れ、粒子となって消える。

 

「突撃ぃいッッ!」

 

 その隙を狙い、盾や斧、鎚などで武装したプレイヤーが正面からぶつかり、ゾンビを押してゆく。

 ゾンビの隊列に乱れが生じ、隙間が生まれた。

 

「行けぇッッ!!!」

 

「「「応ッッ!!」」」

 

 その合間を縫って、剣や槍、短剣などを装備したAGI特化型のプレイヤーたちが、ゾンビの群れを掻い潜る。

 目指す先は群れの奥。ゾンビたちを使役してると思われる、生首の杖を持った小柄な少女――紫乃だ。

 

「もらったァ! 【ダブルスラッシュ】ッッ!!」

 

 ゾンビの群れを潜り抜けたプレイヤーが、紫乃の喉笛を短剣で切り裂く。

 

「【チャージソード】ッ!!」

 

「【クリティカル・スピア】ッッ!」

 

 後続して、片手剣が紫乃の体を袈裟斬りにし、槍が心臓を貫く。

 

「【ヘッド・ショット】ッッ!」

 

 そして、さらに後方から飛来した矢が、紫乃の眉間に突き刺さり、直撃した。

 一瞬にして放たれる、明らかに過剰なまでの連続攻撃。

 並のプレイヤーなら絶命は必死であろう。

 

 

 だが、紫乃は――

 

 

「……ふふっ……ふふふっ……♪」

 

 それらを受けてなお、愉しげに微笑んでいた。

 眉間に矢が刺さり、心臓を槍で貫かれたまま、楽しくて仕方がないと言わんばかりに。

 

 

「っ嘘だろ……!?」

「化け物――!」

 

 

「……【呪い】……」

 

 驚愕し、恐怖に顔を青ざめるプレイヤーに向かい、紫乃は背後から白い亡霊を解き放つ。

 

「ぅおっ!?」

「くそ、なんだこれ!?」

「は、離れな、がっ!?」

 

「ぐべぇッ!?」

 

 動きが鈍くなったプレイヤーを、紫乃の【マッシヴ】ゾンビが頭を掴み、殴り、あるいは握り潰していく。

 紫乃を貫いていた槍士は、頭を潰されながら紫乃に矢を放った弓士に向かい投擲され、弓士を槍で貫通した後、衝撃で光の粒子となって消えた。

 

「ふふふっ……♪」

 

 

「ひっ……!」

「ひ、怯むな! 退いたら負け……」

 

「ぎぃやあああっ!?」

 

 致命の傷を受けてなお笑う紫乃と、先陣を切った者たちの末路に、プレイヤーたちの間に動揺が走る。

 その隙を突き、前線でゾンビを抑えていたプレイヤーがひとり、ゾンビに押し倒され、一斉に貪られた。

 

 かつん、ごつん、ぐちゃ、くちゃ、ぐちゃ、

 

「ぁぁあああ~ッ!!」

 

「ひぃいッ!!」

「あ、おい!?」

「逃げるなッ! 待っ、ぐぉッ!?」

 

 ゾンビに貪られるその光景を見て、恐怖に打ち震えた者が逃げ出していく。

 そこからゾンビがなだれ込み、なんとか抑え込んでいた者たちも徐々に押され、前線は崩壊し始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 365名前:名無しの観戦者

 

 いや無理ゲーだろこれ!

 

 

 

 

 

 

 

 366名前:名無しの観戦者

 

 なんであの子死なないの?

 

 

 

 

 

 

 

 367名前:名無しの観戦者

 

 いや分からん、なんかのスキルだと思うけど……

 

 

 

 

 

 368名前:名無しの観戦者

 

 矢や槍が刺さったまま笑ってるの怖っ!

 

 

 

 

 

「うわぁぁあッ!?」

 

 崩壊した前線から次々とゾンビが溢れ、プレイヤーたちを襲っていく。

 辺りに響き渡る、悲鳴とうなり声。

 怯える者は逃げ、戦う者は次々と喰われていった。

 

 

「ぎぃやあああっ!!」

 

「く……っ!」

「も、もうダメだ……!!」

 

 次々と倒れていくプレイヤーに、未だ戦うプレイヤーたちの心が次第に折れ始めていく。

 倒しても倒しても現れるゾンビの群れ。 

 遂には押され、周囲を取り囲まれた絶望的な状況に、誰もが諦めかけた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「【爆炎】ッ!!」

 

 

 

 戦場に、紅蓮の炎が舞い上がった。

 

 

 

 轟ッ!!

 

 

 

 

 385名前:名無しの観戦者

 

 !?

 

 

 

 

 

 

 

 386名前:名無しの観戦者

 

 なんだなんだ!?

 

 

 

 

 

「な……ッ」

 

 

 突如として燃え上がった炎は、迫り来るゾンビの群れを焼き、瞬く間に灰燼に帰した。

 自分たちが苦戦したゾンビたちを一瞬で焼き払ったその威力に、プレイヤーたちの動きが止まる。

 

 ――ざっ、

 

 そんな彼らの前に、ひとりの少女が舞い降りた。

 それは、戦場に咲き誇る、紅蓮の華のような少女であった。

 燃え盛る炎のような赤い髪に、赤い瞳。赤い外套を羽織った少女は、その美しく凛とした顔を引き締めながら、生き残った(プレイヤー)たちに声をかけた。

 

「諸君! 私の名前はミィ! 義によって助太刀に来た!!」

 

 少女の声が戦場に鳴り響く。凛とした、よく通る声だ。

 プレイヤーの視線が少女――ミィに集まる。

 

「私は今から特攻をかける! 付いてこれる者は付いてきてくれ! ただし、無理強いはしない! 逃げたい者は、私が道を開くからそのうちに逃げろッッ!!」

 

 ミィの言葉に、プレイヤーたちの心に動揺が走った。

 この少女は何を言っているのかと。

 というのも本来、このイベントはプレイヤー同士のバトルロワイヤル。

 死ねば当然減点対象となり、得られるポイントが減る。

 ポイントが減ればランキングの順位も減り、上位入賞も難しくなる。

 

 

 ……だというのに、この少女は!

 

 

「逃げることは罪ではない! 逃げることもまた、勇気ある選択のひとつだッ!!」 

 

 

 自らを犠牲にし、他者(自分たち)を助けようとしているッッ!!

 

 

「おれは行くぞ!! あんたに付いていく!!」

 

 声を上げたのは、巨大な両手斧を持った男。先ほどまで、前線で指揮を執っていた男だ。

 

「こんなところでおめおめ引き下がれるかッ!! 奴等にひと泡吹かせてやる!!」

「お、おれも行くぞ!」

「おれもだ!」

「あんたひとりで行かせられるか!」

「どうせ死ぬなら、ド派手に散ってやらぁ!!」

 

 男の発言に続き、次から次へとプレイヤーたちは手を上げ、自らを鼓舞し、参加を決意する。

 少女が示した勇気に、心の折れかけた者たちの心に勇気の火が灯ったのだ。

 

「諸君……ありがとう!! 諸君等の勇気に、感謝するッ!!」

 

 凛とした声をわずかに潤わせながら、ミィはキッと表情で、迫り来るゾンビたちへと振り返る。

 

 

「――さぁ行くぞ! 敵は数知れず強大、だが、我々は恐れないッ!! 我らの情熱で、全て焼きつくしてくれようッッ!!」

 

「「「「「「おおおおおおおおおッッッ!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 420名前:名無しの観戦者

 

 なんだコレ熱ぃ!!

 

 

 

 

 

 

 

 421名前:名無しの観戦者

 

 胸熱ぅ!!

 

 

 

 

 

 

 

 422名前:名無しの観戦者

 

 でもなんかカッコいい!!

 

 

 

 

 

 423名前:名無しの観戦者

 

 いっけぇーーッ!!

 

 

 

 

 

「突撃ーーッッ!」

 

 

 ミィの掛け声と共にプレイヤーたちは一斉にゾンビたちへと向かい特攻していく。

 その勢いはまるで、燃え盛る炎のようであった。

 

「【爆炎】!」

 

 先陣を切るミィの炎がゾンビを焼き、一瞬にして灰にする。 

 その生み出した隙を、炎と化した一団は進軍していく。

 

「おりゃあ!!」

「せいやあ!!」

 

 両手斧を持った男と剣士が、斧と剣を振るい、群がるゾンビを斬り伏せ、道を拓いていく。

 無論、活躍するのはふたりだけではない。

 

「「「「【挑発】【カバー】!」」」」

 

 大盾を持つ者は自らに攻撃を集中させ、仲間を守っていく。

 弓を持つ者はその隙間から矢を、杖を持つ者は魔法を放っていく。

 短剣や剣、槍など近接に特化した者は、それらを守りつつ、ゾンビを蹴散らし後退させていく。

 各々が自身が今持てる最大限のポテンシャルを発揮し、ひとつの目標に向かい進軍する様は、正しく“火の如し”であった。

 その熱に押され、遂には迫り来るゾンビの数も衰え、徐々に減っていく。

  

 そして、

 

「――いたぞ!!」

 

 その炎は、遂には紫乃にまで届いた。

 

「かかれーーッ!!」

 

 進軍したプレイヤーたちが、一斉に紫乃に突貫していく。

 

「【炎帝】!」

 

 そして、最前線のミィも、自らの代名詞とも云える火球を生み出し、紫乃へと放っていく。

 ゾンビはなく、敵に囲まれた状況で、唯一の弱点とも云える炎による攻撃は、確実に紫乃を死に至らしめるであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 だが、紫乃は――

 

 

「……ふふっ……♪」

 

 

 妖しく、微笑んでいた。

 

 

「……鳴いて……」

 

 

 微笑みながら、【嘆きの妖杖()】を構える。

 

 

 

「……【嘆きの妖精(バンシ―)】……」

 

 

 女の生首が、口を開いた。

 

 

 

 

「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!」

 

「ッ!?」 

「がぁッッ!?」

「うぐぁッッ!?」

 

 眼帯越しに血の涙を流しながら、女の生首が、この世のものとは思えない声で叫ぶ。

 その凄まじい絶叫に押され、紫乃以外の全てのプレイヤーが地を這い、跪いた。

 そして、

 

「なッ……」

「あッ……」

 

 紫乃以外、全てのプレイヤーが光の粒子となって消えた。

 ただひとり、膝をつくミィだけを残して……。

 

 

 

 

 502名前:名無しの観戦者

 

 はぁっ!?

 

 

 

 

 

 503名前:名無しの観戦者

 

 まっ!?

 

 

 

 

「な……」

「……あ……すごい……生き残っ、てる……」

 

 唯一生き残ったミィに、紫乃が、若干驚きながら近づいていく。

 

「……わぁ……」

「貴様……一体……何をしたッ!?」

「……え……“即死”……だよ……?」

 

 跪いた姿勢のまま問いかけるミィに、紫乃が、首を傾げながら応える。

 

「“即死”……!?」

「……えっと……《使用者の……半径、30メートル以内の敵を……確率で、“即死”……または、“恐怖”させる……確率は……使用者、との……距離によって……変わる》……」

 

 紫乃のたどたどしい説明を聞いて、ミィの顔色が変わる。

 確率で“即死”。つまり自分が生きているのは、たまたま運がよかっただけ――。

 

「《“恐怖”は……かかった相手の……動きを、拘束する》……お姉さんが、動けないのは……それ……」

「ぐっ……!」

 

 ミィは拘束を解こうと必死に動こうとがく。

 まだ、自分は戦える。

 拘束さえ解ければ、まだ……!

 

 

「……【ダークジャベリン】……」

「あっ……」

 

 ……だが、その希望は容易く打ち砕かれる。

 “恐怖”が切れるよりも先に、紫乃が、闇の槍でミィの胸を貫いたのだ。

 ミィのHPが、急速に0に減っていく。 

 

「っ――」

「……また、ね……?」

 

 紫乃の呟きと共に、ミィは、光の粒子となって消えていった。

 

 戦場に咲いた紅蓮の華は、一瞬にして咲き誇り、そして、瞬く間に散っていった。

 

 

 

 

 

 

 564名前:名無しの観戦者

 

 ……

 

 

 

 

 

 

 

 565名前:名無しの観戦者

 

 ……

 

 

 

 

 

 

 

 566名前:名無しの観戦者

 

 ……もう終わりだ。

 

 

 

 

 

 567名前:名無しの観戦者

 

 人類の……負けだ……

 

 

 

 

 

 

「~~♪」

 

 そうしてゾンビを新たに大量召喚し、紫乃は意気揚々と歌いながら、エリアを蹂躙していく。

 もう誰も、ゾンビの進軍を止められない。

 そう思っていた時だ。

 

 

「……んぅ……?」

「ほぇ?」 

 

 

 ――紫乃は地面にお絵かきしている、黒い大盾を持った少女と出会った。

 最硬と最恐が出会い、混沌は加速する。

 

「……んぅ……?」

「んぅ~?」




 ……はい! という訳でとりあえず、ミィ好きな人ごめんなさい!!(土下座)
 彼女には【嘆き妖精】のための、犠牲になってもらいました……いや本当ごめん!
 代わりにこの件が原因で、炎帝の国メンバー&ミィ信奉者が原作の倍増えます。
 やったねミィちゃん、家族が増えるよ!!(白目)

 とりあえず次回は、かなりまったりです。
 出来る限り速く投稿出来るよう頑張りますので、評価感想引き続きよろしくお願いします!!

サービス回……いる?

  • いりゅううう!!(ホラー)
  • いりゅううう!!(セクシー&ギャグ)
  • 要らぬ!!
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