ホラー……が、好き、なので……ゾンビを……愛でたいと……思います 作:寿限夢
それはそれとして怖がってる女の子って、可愛いですよね?
少女――
たまたま見ていた動画で、たまたまオススメに出てきた配信動画を、なんとなく再生したのがきっかけだった。
『ども! “NewWorldOn-line”配信プレーヤーの、
『同じく、
「……」
画面に出てきたのは、ゲームのアバターらしき、大剣を持った男“Gen★G”と、槍を持った少女“Hay★K”。
どうやら、ゲームの実況配信らしい。
ふたりの後ろには、薄暗い夜の森が広がっている。
『今日は“北の森”の探索をしたいと思いま~す!』
『思ま~す!』
『それじゃあ行ってみよ~~チェケラッ!』
画面のふたりは、少し古くさいかけ声を上げながら、森に進んでいく。
だが、特になにも起きない。
なんだ、普通のゲームか……。
そう思って紫乃が、画面を切り替えようとした、その時――
『うおっ!? いきなし出てきたぁ!!』
『ニギャー!
「え……っ!?」
《ゾンビ》と聞いた紫乃の目が、グワッと見開かれた。
そのまま画面に釘付けになる。
そこには、信じられない光景が広がっていた。
「わぁ……っ!」
それは正に、ホラー映画の一幕であった。
空には無数の人魂や、透けたドクロの顔が浮かび上がり、地には蠢きあう、無数のゾンビや
腕や足がないもの、顔の肉が腐った死体や、恨めしげな死霊まで、おぞましく恐ろしい異形のものたちが、配信者のふたりを取り囲んで、犇めきあっていた。
『ちょ、これ湧きすぎ!』
『いやいやいやこれは無理だわ!』
『て、撤収ーー!』
あまりの膨大な数のゾンビたちに、配信者のふたりが、慌てて逃げ出そうとした。
武器を振り、囲いを突破しようとする。
しかし、敵の数が多く、なかなか抜け出せない。
「えっ、うわぁっ!!」
そうこうしている間に、GEN★Gが声を上げながら、地面に横になった。
攻撃の隙をつかれ、後ろからゾンビに押し倒されたのだ。
倒れたGEN★Gの体に、ゾンビたちが群がる。
「GEN★G、てっ、のわっ!?」
慌ててHEY★Kが助けに行こうとしたが、その足を、倒れたゾンビの一体が思い切り掴んだ。
まだ、仕留めきれていない個体がいたのだ。
振りほどこうとしたHEY★Kに、ゾンビが群がっていく。
一体二体と襲いかかられ、ついにはHEY★Kも地面に押し倒されてしまった。
『ヒギャーッ!!』
『ウギャーッ!!』
押し倒されたふたりの体に、死者たちが群がっていく。
ぐち、ぐちゃり、かつっ、ぞぶり、くちゃ、ぐちゅ、ぶちゃ、くちゃり、
ゾンビが手や足を掴み、牙を立て、肉を貪る音が響いていく。
朽ちた武器を手にした
まさに、阿鼻叫喚の地獄絵図。
生者を貪る、死者の宴であった。
気の小さい者やホラーが苦手な人が見れば、卒倒しそうな光景である。
そんな光景を見て、紫乃は――
「あはっ……すっごい……♡」
目を輝かせ、興奮していた。
頬を紅潮させ、桜色の唇から、熱い吐息をこぼしている。
「"New world On-line"……」
ふたりのHPが尽き、
パソコンでネットショップへのページを開き、【ゲーム】【VRMMO】【New World On-line】で検索。
目的のソフトが出てきたら詳細を確認し即購入。速達で届くよう手配した後、パソコンから離れ、ベッドに横になった。
「フフッ……フフフッ……」
照明を暗くした部屋の中に、紫乃の囁くような笑い声が響く。
「あの
髪に隠れた両目が、暗闇の中で妖しく光りを湛えていた。
注文したソフトが届いたのは、その翌日だった。
一気に四話投稿します。
サービス回……いる?
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いりゅううう!!(ホラー)
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いりゅううう!!(セクシー&ギャグ)
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要らぬ!!