ホラー……が、好き、なので……ゾンビを……愛でたいと……思います   作:寿限夢

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 長らくお待たせいたしました!
 ようやくの投稿です!
 英語の表記が難しく、難儀しました!
 もう英語表記止めようかな……(つд`)
 今回は後半メアリーちゃんが主役です!
(あと、メアリーちゃんの姿が想像し難い方は、アイマスのキノコな子や、艦●れのレ級を想像すると分かりやすいかもです……)

 それでは、どうぞ!

 ※メアリーの武器補正値を修正しました!


ホラー少女と虐殺者

「……か~ごめ、かごめ。か~ごのな~かのと~り~は~……♪

 

「「「「「GuruGuru……」」」」」グルグル

 

 町の広場の噴水の前。

 その一角に、紫乃はいた。

 初期設定をしているメアリーと待ち合わせしているのだが、その間暇なので、ゾンビを5体呼び、かごめかごめをしていた。

 

 

「……い~つ、い~つ、でやる♪ ……よあけの、ばんに……♪

 

「「「「「GuruGuru……」」」」」グルグルグル……

 

「ひっ……!?」

「ひぇッ!?」

「おっふ!」

 

 

 なお、周囲はドン引きである。

 いや、なぜか一部手を合わせている者もいる。

 皆それぞれ紫乃やゾンビから距離を取り、遠巻きにその様子を眺めていた。

 

 

「……つ~るとかめが、すべった。うしろのしょうめん、だ~ぁ~れ……♪

 

「……HEY Shino」

 

 

 と、そこへ、紫乃に声をかける者がいた。

 初期設定を終えログインしてきた、メアリーである。

 

 

「……あ、メアリー……」

 

「《相変わらず良い声してるな……歌手デビューしても、うまくやれるんじゃないか?》」

 

 

 言いながらメアリーが、ニヤリと笑いながら紫乃に近づく。

 

 

「《おぉ、これが噂のゾンビか……》」

 

「《……かわいい、でしょ……?》」

 

「《ククっ……あぁ良いねぇ……なかなかの面構えだ……殺り甲斐がある……》」

 

「Gu!?」

 

 

 獲物を見るメアリー(捕食者)の視線に、目の合ったゾンビが思わず声を上げる。

 しかし、それがメアリーなりの褒め言葉だと知っている紫乃は、ゾンビを褒められてニッコリしていた。

 

 

「《クククッ……》」

 

「《……あ、そういえば……髪、銀色に……したんだ……》」

 

「《ん? ……あぁ。一回、こういうのやってみたかったんだよ。鮮血色(ブラッディ・レッド)とどっちにするか、悩んだんだけどな……でも》」

 

 

 こっちの方がクールだろう? と言って、メアリーは左手で髪を掻きあげる。

 今のメアリーの髪は、豪奢な金髪から白く輝く銀色に変わっている。

 銀糸のような髪が流れるように揺れ、日の光を反射し、さらさらと音をたてた。

 

 

「《……うん、かっこいい……!》」

 

「《だろ? リアルじゃ染められないからな……母さんがぶち切れる。……それにしても、紫乃。その格好……》」

 

「……?」

 

 

 メアリーの目が紫乃の装備へと向けられる。

 主に、黒のミニスカドレスである【弔詩ノ礼装】へと。

 

 

「《……なんていうか、普通にエロいな》」

 

「《……え……えっちじゃない……もん……!》」

 

「《あはは! 照れんな照れんな!!》」

 

 

 自身より背の高いメアリーの胸元を、紫乃がむぅむぅ言いながらぽかぽかと叩く。

 それを笑いながら受けとめるメアリー。

 

 

 一方、そんなふたりの様子を見ていた周囲は。

 

 

 

「……おい、あのシノちゃんと話してんの誰だ?」

 

「英語? 外人さんかな?」

 

「つーか顔ちっちゃ! 腰の位置、高っ! 」

 

「モデルさんかな?」 

 

「かわいいってよか、カッコいい……抱かれたい」

 

「バカヤロウ! 百合に男が混じるンじゃねぇ!」

 

「ちくわ大明神」

 

「おい、誰だ今の?」

 

 

 

 ものすごい勢いでヒソヒソ話していた。

 

 

「《……なんか、ずいぶん視線を感じるな……》」

 

「《……メアリー……?》」

 

「《……ま、別にいいか。それよか、行こうぜシノ》」

 

「《……うん……♪》」

 

 

 周囲の視線を気にするが、特に敵意が感じられないので無視するメアリー。

 そのまま紫乃とふたり(+ゾンビs)、仲良く街の外へ向かい歩いていった。

 

 

 

 

 メアリー

 Lv1

 HP 35/35

 MP 25/25

 

 【STR 15】〈6〉

 【VIT 0】

 【AGI 50】〈5〉

 【DEX 35】〈10〉

 【INT 0】

 

 装備

 頭 【空欄】

 体 【空欄】

 右手 【初心者のボウガン】

 左手 【空欄】

 足 【空欄】

 靴 【初心者のブーツ】

 装飾品 【空欄】

 【空欄】

 【空欄】

 

 スキル

 

 

 

 

「《……わぁ、色々……振ってある……》」

 

「《そうか?》」

 

 

 街の外へと出てしばらく。

 ふたりは互いにフレンド登録し、パーティーを組むと、ステータスを見せ合っていた。

 

 

「《紫乃の方は……INTとMP二つに集中して振ってるのか……ほとんど固定砲台だな》」

 

「《……えへへ……》」

 

「《しっかし変なスキルばっか取ってるな? 【屍喰鬼】? 【呪い】? 【死霊術】はゾンビとして……この二つはなんなんだ?》」

 

 

 紫乃のステータスを見て、メアリーが首をかしげる。

 そんなメアリーに紫乃は、取った経緯とその効果を教える。

 

 

「《……で、魔法以外……ダメージを受けなくなる、の……》」

 

「《マジかよ……ゾンビの群れといい、まるっきりヘル●ングのアー●ードみてぇだな……と、着いたか?》」

 

 

 歩きながら話すふたりの前に、鬱蒼とした森の木々が広がっている。

 街から少し離れた森。レベルが上がり、“初心者の森”から脱したプレイヤーが主に使用することで有名な、“中級者の森”だ。

 

 

「《……》」

 

「《……い――》」

 

 

 いる? と無言のメアリーに紫乃が、問いかけようとした。

 だが、問いかけようとした時点で、既にメアリーはボウガンを抜き、構え、狙い、そして撃っていた。

 流れるように行われた動作は、一秒の半分にも満たない。

 放たれた矢は瞬く間に森の中へ消え、そして。

 

 

『レベルが2に上がりました』

 

 

 レベルアップという形で、命中したことを告げた。

 

 

「《……距離40、やや右寄り、か……やっぱ、銃よか遅ぇな……》」

 

 

 メアリーがボウガンに矢を装填しながら言う。

 

 

「《……何が、いたの……?》」

 

「《ん? あぁ、ウサギだ、ウサギ。それも、前に紫乃ん家でメイドが切ってたみたいな、リンゴのウサギみたいなの》」

 

 とりあえず、こめかみ撃ち抜いた。と言って、メアリーは矢を装填したボウガンを手に、森の中へと歩き出した。

 その後に続いて紫乃、それから、ほとんど空気になっていたゾンビたちも森へと入っていく。

 

 

『レベルが4に上がりました』

 

『レベルが5に上がりました』

 

 

 森に入ってからも、メアリーは歩きながら矢を撃ち、標的に当てていく。

 それも、ほとんど見ずにだ。

 しかも一撃で仕留めているのだろうか、撃たれた標的から追撃はなく、また、何の反応もない。

 森に、メアリーが撃つボウガンの音だけが響いている。

 

 

『レベルが6に上がりました。スキル【早撃ち】【頭部射撃】を取得しました』

 

 

 【早撃ち】

 弓・ボウガン専用スキル。

 武器を構える動作のみAGIが+30される。

 取得条件

 射程距離内に入ってから3秒以内に撃破を10回、連続で成功させる。

 

 

 【頭部射撃】

 弓・ボウガン専用スキル。

 標的の頭部を狙撃した際、ダメージを二倍にする。

 取得条件

 頭部への狙撃を10回、連続で成功させる。

 

 

「《……おし、そろそろいいか……紫乃!》」

 

「《……なぁに……?》」

 

 

 手に入れたスキルをさっと確認したメアリーが、紫乃に呼びかける。

 

 

「《だいたいワカった(・・・・)から、そろそろトバしてく。 付いてこれるか?》」

 

「《……ん、ちょっと、待って……【マッシヴ】……》」

 

「GuoAAA!!」

 

 

 紫乃がゾンビたちに次々と【マッシヴ】をかけ、巨大化させていく。

 それを見てメアリーは「《おおっ!?》」と声を上げた。

 

「「「「「GuooOO!」」」」」

 

「《はははッ! いいねぇ! 実にいい! さっきよりもっといい面構えじゃねぇか!》」

 

「《……ふふっ……♪》」

 

「《よし! ついでに音楽もかけていこう! 紫乃も聞くか?》」

 

「《……うん……♪》」

 

 メアリーは青い半透明のパネルを操作し、" ミュージック"のアイコンをクリックする。

 先日のアップデートで追加された機能で、個人やパーティーメンバー内のみで、ダウンロードした曲を流すことが出来る。

 ちなみに発案者は、【ΝewWorld Online】社長(金髪ロリ巨乳)だ。

 

 

Are you Ready!?(準備はいいか!?)

 

「……okay(いい、よ)……!」

 

「「「「「GuAAA!!」」」」」

 

okay(よし!)! It's war time(戦争の時間だ!!!)!!!」

 

 

 激しいドラムとギター、ベースの音を背に、メアリーが走りだした。

 

 

Hi yahoaaa!(ヒャッハアアアッ!)

 

 

 森を駆けながらメアリーは、次から次へと森に矢を放ち、射程範囲に入った(モンスター)を狙撃していく。

 一歩、二歩、三歩――

 三歩進む間に、三発以上だ。 

 その速度は先ほどまでよりさらに速く、そしてより正確さを増しており、撃たれた標的の悉くが急所である頭部を撃ち抜かれ、瞬く間に光の粒子となって消えていった。

 

 

『レベルが7に上がりました。スキル【韋駄天】を取得しました』

 

 

 メアリーの速度がさらに加速していく。

 倒されるモンスターもさらに増えていった。

 しかし、モンスターもただやられている訳じゃない。

 進行方向の先から偶然、森からリポップしたばかりの熊型のモンスターが現れ、メアリーに向かい襲いかかってきた。 

 

 轟ッ!!

 

 熊が、獣の声を上げながら右の前脚を振り抜いてくる。

 しかしその脚は、メアリーを捉えることはなかった。

 熊が前脚を振り抜いた時、既にメアリーは熊の前脚を掻い潜り、懐に潜り込んでいたのだ。

 振り抜かれた熊の手を、メアリーが片手で掴み上げる。

 そして、

 

 

Ha!!(ハッ!!)

 

 

 振り抜いた勢いと、潜り込んだ勢いをそのまま利用して、熊の前脚を捻り上げた。

 間接を極められた熊の前脚の手首、肘、肩の靭帯がめちめちと音をたてて捩じ切れる。

 熊が、悲鳴のような声を上げた。

 その隙にメアリーは、腕を捩じ切った勢いのまま熊の背後に回り込み、膝裏をブーツで蹴りつけた。

 熊が、前のめりに倒れこむ。

 そして、

 

 DON!!

 

 無防備になった熊の背に乗り、後ろから眉間にボウガンを突きつけ、そのまま撃ち抜いた。

 急所を射抜かれた熊の体が、光の粒子となって消える。

 

 

Hi yahoaaa!(ヒャッハアアアッ!)

 

 

 消える熊の背から飛び降りたメアリーが、その勢いのまま森の中へと向かい、また驀進していく。

 遠くにいる(モンスター)は撃ち、近ければ素手で破壊する。

 まるですべてを撃ち貫く弾丸のように、メアリーの蹂躙は止まらない。

 

 

『レベルが上がりました。スキル【虐殺者】を取得しました』

 

 

Hi yahoaaa!(ヒャッハアアアッ!)

 

 

 その日、“中級者の森”に、少女の皮を被った悪魔が現れた。

 




 メアリーの遙か後方。
 紫乃「……わぁ……速ぁい……♡」

 はい、という訳で、メアリーちゃん早速暴れています(笑)
 ちなみにメアリーちゃんがかけた曲は、西川●教の『JAP』を想像して書きました(笑)
 レッツパーリィー!!ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
 おかげで、頭の中で、ゾンビたちが足軽ダンス踊っています(笑)

 次回も多分メアリーが主役になりそうです!
 次回もまた、出来る限り速く投稿出来るよう努力しますので、感想評価の方、どうかよろしくお願いします! 

サービス回……いる?

  • いりゅううう!!(ホラー)
  • いりゅううう!!(セクシー&ギャグ)
  • 要らぬ!!
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