ホラー……が、好き、なので……ゾンビを……愛でたいと……思います   作:寿限夢

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 大変長らくお待たせしました!
 申し訳ございません!
 言い訳をすれば、連続した親知らずの抜歯と痛み+甥っ子の誕生日プレゼントの創作により文章の書き方を忘れたことと、それとはまた別で、オリジナルで一人称の作品(娼館もの)や(MMORPGもの)または呪術廻戦や蜘蛛ですがなにか? などの二次作品を書きたい衝動などとの葛藤により遅れました……
 あと、モンハンとうまぴょい。
 真に申し訳ありません!
 こんな感じでぐだぐだですが、更新です!
 それでは、どうぞ!


 ※誤字脱字報告ありがとうございます!



ホラー少女と真っ二つ

「……【死霊術】……」

 

 現れた扉の前で、スキルを使用し、ゾンビを量産する。

 量産したすべてのゾンビに【マッシヴ】をかけ、強化し終わったら、準備完了だ。

 

 

「……行って……」

 

「「「「「GuOOOOOOッッ!!」」」」」

 

 

 ゾンビたちが高さ5メートルほどの重厚な岩の扉を開け、一斉に中へ雪崩れこんでいく。

 紫乃たちもそれに混ざり、中へと入っていく。

 猛烈な熱気が風になって、二人の体にぶつかる。

 

 

 扉を抜けた先は、巨大な溶岩の滝壺のようになっていた。

 学校のグランド程もある円状の地面を、高さ50メートル程の溶岩の流れる崖や堀がぐるりと囲んでいる。吹き抜けとなった天井からは、青い空が見えた。

 

 

「Ah……なんとなく次来る展開が読めたぜ……」

 

「……うん……」

 

「「「「「GuUッ!」」」」」

 

 

 立ち上る煙を見ながら、二人は警戒しつつ、地面の中央へと歩み寄っていく。

 ゾンビたちも辺りを警戒して進んでいく。

 やがて、二人の足が地面の中央へと到達した。

 

 それと同時に、二人の正面の溶岩の滝を突き破り、中から巨大な鮫が顔を出した。

 先ほどまで倒していた鮫より、およそ二十倍ほど大きい。

 現れた鮫が大きな口を開け、牙だらけの口の中から、 巨大な炎弾を二人に向け吐き出してきた。

 

 

「そら来た!」

 

「……散、開……!」

 

「「「「「GuUッッ!!」」」」」

 

 

 吐き出された炎弾をメアリーが飛び退き、紫乃がゾンビに抱き抱えながら回避する。

 炎弾が地面に激突する。

 それと同時にメアリーが銃を引き抜き、紫乃が杖を構えた。

 

 

「【パワー・ショット】!」

 

「……【閻王】……!」

 

 

 二人の得物から、それぞれスキルで強化された弾丸や漆黒の閻弾が撃ち込まれる。

 放たれた二人の攻撃は、現れた鮫に真っ直ぐに向かっていった。

 だが、二人の攻撃が届く前に鮫は身を翻し、自身が現れた溶岩の中へと潜り込んでしまった。 

 

 

「……あっ……!」

 

「チッ!」

 

 

 二人の攻撃が流れる溶岩にぶつかり、辺りにマグマの飛沫が飛び散った。

 周囲を見回し、隠れた鮫を探す。

 その時、二人の後方に位置する堀の溶岩が揺らいだ。

 

 

「ッそこだ!」

 

「……ッ!」

 

 

 二人が振り返るのと同時に、牙を剥いた鮫が堀から飛び出し突っ込んでくる。

 向かい来る鮫を、二人は左右別々に分かれて避けた。

 

 

「ハッ!」

 

「……【閻王】……!」

 

 

 攻撃を空振った鮫に、二人が銃撃と魔法で迎撃する。

 放たれた攻撃が鮫の側面に直撃する。

 だが、

 

 

「……!?」

 

「ああっ!?」

 

 

 攻撃された鮫のHPは、まったく(・・・・)減っていなかった(・・・・・・・・)

 代わりに、黒く硬化した溶岩が鮫の体から剥がれ落ちていく。

 マグマから出た際、鮫の体に纏わり付いた溶岩が冷えて固まり、二人の攻撃を防ぐ盾となっていたのだ。

 

 

「Shit!」

 

 

 攻撃が防御されたことを知り、メアリーが悪態吐く。

 通り過ぎた鮫はそのまま反対側の堀へと進み、また溶岩の中へと潜り込んで行った。

 

 

「紫乃、大丈夫か?」

 

「……うん、大丈夫……」

 

「「「「「Guッ!!」」」」」

 

「そうか……さて、どうするかな?」

 

 

 親友の無事を確認し、メアリーが鮫が潜り込んで行った溶岩を睨めつけながら独り言ちるように言う。

 潜り込んだ鮫はこちらの隙を窺っているのであろう、姿を現さない。

 こちらの攻撃が届かない溶岩(安全圏)の中を高速で潜行し、死角から炎や特攻で襲撃してまた身を隠すヒット&アウェー戦法に、こちらの攻撃を防ぐ溶岩の鎧。

 攻撃力は喰らっていないので分からないが、戦法から察するにおそらく相当高いであろう。

 防御力に振っておらず、一撃でも喰らえば即死する紫乃やメアリーとの相性は、まさに最悪と言ってよかった。

 

 

「なんとか溶岩から引きずり出せねぇかな……」

 

「……あ、それなら、大丈夫……」

 

「あ?」

 

「「「「「Guu……?」」」」」

 

「……えっと、ね……?」

 

 

 疑問符を浮かべるメアリーに、紫乃が顔を近づけ、その耳元にポショポショと囁きかける。

 メアリーが耳をそばだて相づちする。

 ついでにゾンビたちも耳をそばだて相づちする。

 

 やがて、説明が終わるのと同時に、メアリーが牙をガチガチと鳴らして笑った。

 

 

「いいなそれ! それで決まりだ!」

 

「「「「「GuU!!」」」」」

 

「……それじゃあ……早速……」

 

 

 メアリーとゾンビたちの支持を得た紫乃が、おもむろに杖を掲げる。

 それと同時に集まっていたゾンビたちが散り、周囲に散開した。

 

 

「……【呪い】……」

 

 

 紫乃の背後から、無数の白い亡霊たちが解き放たれる。

 放たれた亡霊たちは宙を舞い、やがて、流れる溶岩のある一点へと真っ直ぐに向かっていった。

 

 --そう。

 この場にいる唯一の"敵"である、鮫の元へと。

 

 

「そこかぁっっ!!」

 

 

 白い亡霊の後を追い、メアリーが駆け抜ける。

 亡霊が向かったのは溶岩の滝、その上部だ。

 

 

「【跳躍】ッ!」

 

 

 地面ギリギリのところでメアリーが跳躍し、一気に空中へと躍り出る。

 飛び上がるのと同時に銃を乱射。亡霊が集う滝の一点を狙撃すると、中から無数の亡霊にとり憑かれた鮫が、頭から飛び出してきた。

 

 飛び出してきた鮫が、空中にいるメアリーに食らいつかんとする。

 

 

「ハッ、遅ぇっ!!」

 

 

 だがその一撃を、メアリーは身を捻り空中で縦回転することで回避した。【呪い】の影響によりAGIの落ちた鮫の攻撃では、メアリーには遅すぎたのだ。

 攻撃を避けられた鮫の頭が、メアリーの真下にくる。

 回転したメアリーが、踵を振り上げた。

 そして、

 

 

「墜ちろ、【蹴撃(しゅうげき)】ぃッ!!」

 

 

 回転する勢いをつけたまま、真下にいる鮫の頭蓋に、強力な踵落としを叩きつけた。

 ばきりっ、という、鈍い音が辺りに響く。

 特化されたSTRに加え、攻撃を回避した勢いをも上乗せされたカウンターの蹴りが、鮫の身に纏っていた溶岩の鎧ごと、頭蓋を陥没させたのだ。

 

 口から赤いエフェクトを吐き出し、HPを二割以上減らした鮫が、地面へと落下していく。

 

 

「……」

 

 

 紫乃が待つ、地面へと。

 

 

「…【嘆きの妖精(バンシー)】……」

 

 

「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!」

 

 

 紫乃が掲げた杖から、死を招く女の悲鳴が解き放たれる。

 空中でもがく鮫の動きが止まる。 

 ボス故の耐性により《即死》は免れたが、代わりに動きを封じる《恐怖》が発動したのだ。

 

 受け身も取れないまま、鮫は地面へ落下していく。

 このまま地面に叩きつけられれば、さらなるダメージを食らうだろう。

 

 

 だが、鮫が再び、地面に触れることはなかった。

 紫乃がコツン、と、杖で地面を突く。

 

 

「……【闇磔刑(やみのたっけい)】……」

 

 

 紫乃の足元に、黒く巨大な魔法陣が展開されていく。

 そしてそれは、鮫の真下にも展開されていた。

 鮫が、魔法陣の中心へと落ちていく。

 その次の瞬間。

 魔法陣の中心から、黒く巨大な円錐状の()が突き出され、落ちてきた鮫の背中に突き刺さった。突き刺さった杭は、背鰭を裂き、背骨を砕きながら腸を引きちぎり、体外へと貫通する。

 空中で串刺しにされた鮫は、そのまま兇器()の半ばまで突き刺さったところで止まり、百舌の早贄のようにその身を、空中(その場)に縫い(とど)められた。

 

 

『――――ッッ!!!?』  

 

 

 

「oh、思ったよりスゲェ絵面だなぁ」

 

「……あ、メアリー……」

 

 

 いつの間にか着地したメアリーが、紫乃の元へと帰って来ていた。

 

 

「アレも【閻王】のスキルか?」

 

「……うん……“相手にダメージを与えるのと……同時に、一定時間……相手の動きを、拘束する”の……あらかじめ、相手に……動きを抑制、する……状態異常が付いてると……効果時間が、“倍”……」

 

「相手を強制的に“鴨撃ちの鴨”にするスキルか……えげつねぇな……ヒトラーでも泣いて人権訴えそうだぜ」

 

「……代わりに、使ってる間は……私も動けない、けど、ね……」 

 

 

 

『…、……ッ!』

 

 そうやって二人が話している間も、鮫は動かない体を震わせ、刺さった杭から逃れようとしている。が、当然杭は抜けない。どころか、無理に体を動かそうとすればするほど、突き刺さった杭がより深く傷口に突き刺さり、より痛み(ダメージ消費)が激しくなっていく。

 

 

 ガ、ズズズ……

 ガ、ズズズ……

 

 

 と、その時、鮫は自身を貫いた杭を伝い、何かが頭上(地面)から這い上がってくるのを感じた。

 視線を、頭上(地面)へと向ける。

 

 

 

 ガ、ズズズッ……!

 

 

「「「「「Guu……!」」」」」

 

 

 見れば、そこには自身()を貫く杭を登るおびただしいゾンビの姿があった。

 散開していたゾンビたちが集まってきたのだ。

 迫りくるゾンビに、鮫が声にならない悲鳴を上げる。

 その鮫の頭に、いち早く杭を登り切ったゾンビの一体が、拳を振り、

 

 

 ぐぢゅっ、

 

 

 震える鮫の眼球に、その腕を突き立てた。

 

 

 

『――ガ、ァアアアアッッ!!?』

 

 

 

 

「……わぁ……」

 

「いったなぁ……」

 

 

 眼球へ突き立てた腕を、ゾンビがおもむろに引き抜く。

 引き抜く腕につられて、潰れた眼球が眼窩からこぼれ出てきた。

 こぼれ出た眼球を、ゾンビがくちゃくちゃと音をたてて咀嚼する。

 その音につられるように、他のゾンビたちも我も我もと杭を登り鮫の身体に齧りついていく。

 あっという間に鮫の身体は群がるゾンビたちに覆われた。

 群がったゾンビたちの身体の下から、鮫の肉やはらわたを貪る音が響いてくる。

 

 

 くちゃ、ぐちゃ、ぞぶり、ぞぶり、がつ、がつ、くちゃり……

 

  

『ァ、ガアアァアア……ッ!!』

 

 

 

 

「oh……スゲェ食いつきっぷりだな」

 

「……やっぱり……おいしいの、かな……?」

 

「Ah,かも知れねぇな。だって要するにアレ、フカヒレだし」

 

 

 鮫がゾンビに群がられ、喰われていく光景を、二人はのんびりと遠目から眺めていた。

 その間にも、鮫のHPもどんどん減っていく。

 すでに先ほどまで響いていた鮫の鳴く声も、徐々に小さく、弱々しいものになっていた。

 やがて……

 

 

 ず、ぐ……、

 

 

「「ん……?」」

 

 

 ずぐぐ……めちめちめちめちぶつん!

 

 

「「あっ」」

 

 

 突き刺さった杭を中心に、ゾンビに覆われた鮫の身体が、真っ二つに裂けてちぎれた。

 大量にゾンビが覆い被さり、鮫の身体の肉を喰らったことにより、重さに耐えきれなくなったのだ。

 裂けてちぎれた鮫の身体が、地面へ落下していく。

 しかしそれよりも速く、鮫の身体は光の粒子となっていき、まるで光の雪のように降り注いでいった。

 

 

 

 

「……終わ、ちゃったね……」

 

「わりとあっけなかったな」

 

 

 粒子となった鮫を眺めながら、二人が呟く。

 そんな二人の元に、空から降ってきたゾンビたちが舞い戻ってきた。

 

 

「……みんな、お疲れ、様……」

 

「「「「「GuU!!」」」」」

 

 

 戻ってきたゾンビを紫乃が撫で、一体一体労っていく。

 そのうちの何体かは、それぞれ巨大な鮫の牙とヒレをそれぞれ2つ、計4つを協力して持ってきていた。

 

 

「……わ、おっきい……」

 

「あらためて見るとデケぇな……」

 

 

 持ってきた鮫の牙は、紫乃と同じくらい大きい。

 ヒレにいたっては、ゾンビと同じくらいだ。

 明らかに最上級素材であることが予想出来る。

 

 

「……イズさん、に……また何か、作ってもらおう……かな……?」

 

「Ah……あの姉ちゃんか……」

 

 

 メアリーの脳裏に、天を仰ぎ膝から崩れ落ちるとある生産職プレイヤーの姿が思い浮かぶ。

 先日、紫乃に紹介されて初顔合わせをし、その時ついでに紫乃がMPポーションを買うため換金目的に持ってきたレア素材の山を見て唖然としていたことは、未だ記憶に新しい。

 

 

(破産するって泣き叫んでたな……)

 

「……? どうか、した……?」

 

「いや別に何でも。それより……」

 

 

 気を取り直したメアリーが、地面の中央へと向かう。

 そこには、荘厳な装飾が施された赤い宝箱。

 実はつい先ほど、鮫を倒した際現れたのだが、紫乃がゾンビを撫で(労っ)ていたので、終わるまで放置していたのだ。

 

 

「……とりあえず罠はなさそうだな」

 

 

 念のため罠がないか確認するメアリー。

 リアルではこういう場合、たいてい爆発物が設置されている。(メアリー談)

 

 

「そんじゃ、開けるぞ」

 

「……ん……」

 

 メアリーが宝箱を開ける。

 中に入っていたのは、銀色のメダルが二枚。

 そして、先ほど倒した鮫を彷彿とさせる、赤いヒレと牙が装飾された回転式グレネードランチャーが入っていた。

 

 

ヒャッハ! こいつは大当たりだ!!

 

 まさかのグレネードの登場に、メアリーが牙を鳴らし喜ぶ。

 そのまま手に取って触れ、性能を見る。

 

 

【グレネード・ラバー・シャーク】

【STR+150】

【炎弾射出】

 

 

【炎弾射出】

 巨大な鮫型の炎弾を射出できる。

 一日六発限定。

 

 

「ヒュー!!」

 

「……どんな、武器だったの……?」

 

「グレネード式の火炎放射器みたいな銃だ! 一日六発限定だが、STR+150!」

 

 

 言いながらメアリーが銃を構え、銃口を溶岩の滝へと向け引き金を引く。

 すると銃口から巨大な炎の鮫が現れ、空中を飛んで溶岩の滝へと激突した。

 

 

「ヒャッハァァ!!」

 

「……わぁ……!」

 

「「「「「GuOO……!」」」」」

 

 

 溶岩の滝にぽっかりと空いた穴を見て、紫乃とゾンビが感嘆の声を上げる。

 穴の大きさから見て、相当な火力であることがわかる。

 

 

「コレ、私が貰ってもいいか!?」

 

「……うん、いいよ……」

 

「ッしゃっ!」

 

 

 代わりに、鮫のヒレと牙をひとつずつ、紫乃が多めに貰うことになった。

 それから二人は、宝箱の後ろにあった魔法陣へと向かう。

 

 

「……ふたつ……あるね……?」

 

 

 紫乃の言う通り、現れた魔法陣は二つ。

 どちらかは穴の入り口で、どちらかは別のところだろう。

 

 

「どっちがいい?」

 

「……なら、こっち……」

 

「理由は?」

 

「……なんと、なく……」

 

「んじゃ決まりだな」 

 

 

 紫乃の言葉に、メアリーが即決して応える。

 この親友の感は間違いないと、経験から知っているのだ。

 

 

「……じゃあ、行こう……」

 

「「「「「GuOO!!」」」」」

 

「ああ」

 

 

 二人が魔法陣の中へと入り、光の粒子となって消えていく。

 無論、ゾンビたちも。

 後にはただ、静かに溶岩が流れる音だけが響いた。

 

 

 

 

 

 




 はい、という訳でなんやかんやで圧勝です(笑)
 鮫くんは串刺し&捕食&真っ二つで、かわいそうなことになってしまいました。
 ごめんな……自分が苦戦したりさせる描写、苦手なばっかりに……。

 ま、別にいっか(▼∀▼)

 次回はグロ少なめののんびり回です!
 グロ好きな人にはちょっと物足りないかもしれませんが、その分、次々回はやります!


 不定期かつ、ぐだぐだマイペース亀更新になっておりますが、今後ともご指導ご鞭撻の方、よろしくお願いします!
 あと、出来れば良ければ評価感想の方、よろしくお願いします!!
 あと、ブクマ外しは簡便してください!(メンタルクソ雑魚)

 それでは、次回また!

サービス回……いる?

  • いりゅううう!!(ホラー)
  • いりゅううう!!(セクシー&ギャグ)
  • 要らぬ!!
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