ホラー……が、好き、なので……ゾンビを……愛でたいと……思います 作:寿限夢
誠に申し訳ございません!
あれも入れたい、これも入れたいと書いていたらめちゃめちゃ長くなってしまい、削るのに時間がかかってしまいました!
という訳で今回は連続三話!すべてゾンビ回となります!
主人公が少ないです(泣)
それでは、どうぞ!
※誤字脱字報告ありがとうございます!
――ある大学で行われた、ある実験の話をしよう。
その実験で行われたのは、AIの知能進化について。
狩猟・補食・繁殖・死――そして、わずかな知識の蓄積・遺伝のみをプログラムされたAIを、ひとつの
サーバー内にはエサとなる
そして、ある一定期間が経つと、古いAIから“
そういった状況下で、AIはどのような変化をするのか?
1・ただひたすらにプログラムされた行動を繰り返す。
2・エサを食いつくすほど捕食・繁殖する。
3・突然、一斉に死亡する。
etc.etc.etc.……
様々な結果が予想されたが、結果は、このいずれでもなかった。
驚くべきことに成長し、進化した“彼ら”が行った行動は“信仰”。
狩猟したデータを捕食し、繁殖出来ることを【■】に感謝し、そして、
そう。
彼らは進化し、“認識”したのだ。
自身より絶対的上位者たる――
【神】の存在を。
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「……あっ……」
蛭を倒してから、進むこと二時間。
ようやく湿地帯を抜けた紫乃たちの前に現れたのは、鬱蒼とした森であった。
「今度は森か……」
「……あんまり、変わらない……ね……?」
「まぁ、沼地よかマシだな……」
「「「「「Gu!」」」」」
ゾンビ神輿に揺られながら、紫乃たちは森の中へと入っていく。
森の中は薄暗く、見通しが非常に悪い。
藪も非常に多く、奇襲にはうってつけの地形だったが、二人の予想とは違い、モンスターが一匹も出てこない。
「……何、も……出てこないね……?」
「だな……」
「「「「「Guuuu……?」」」」」
あまりの静けさに、紫乃とメアリーが小首を傾げる。
ついでにゾンビたちも首を傾げる。
周囲のゾンビたちが、文字通り草の根分けて藪の中に顔を突っ込んだりしてみたが、それでもモンスターは現れない。
そうこうしているうち日が沈み、暗かった森が段々と、より暗くなってきた。
「……どう、する……?」
「……仕方ねぇ。今日はこの辺で休むか」
このまま無理に突き進んでも、あまり成果が得られるとは考えにくい。
夜半の奇襲に特化したボスモンスターの存在も考えられるし、何より、どこかにメダルが隠されている可能性もあるのだ。
ちょうど少し先に拓けた場所が見えてきたこともあり、ふたりは早々に、休むことにした。
「ここをキャンプ地とする!」
「「「「「Gu!!」」」」」
「……? なに、それ……?」
突然の親友の宣言に紫乃が首をかしげる。
「あ? オーイズミ・ヨーだよ? 日本のコメディアンだろ? この間、父さんがDVD見て爆笑してた」
ぐだぐだで面白かったぞ? といいながら、メアリーはインベントリから小さな糸を取り出し、神輿の周囲の草や木を縛り、結んでいく。
簡易式の罠である。
結ばれた枝が視界を覆い、結んだ草が、足に引っ掛かり相手を転ばせる。
ついでにゾンビたちにも軽く穴を掘らせ、気付かずに進むと足をとられる、簡単な落とし穴を設置していく。
「まぁ、こんなとこだろう」
「「「「「Gu!」」」」」
およそ15分足らずで、神輿を中心にした罠だらけの陣地が完成した。
しかも、一見すれば無作為に設置されているが、その実、避けながら進むと自然と決まったルートを通るように仕向けられている。
仮に罠を見破られたとしても、決まったルートで来る相手を狙い撃つのは容易い。
油断したところを狙い撃ちする、二段構えの鬼畜仕様である。
「そんじゃ紫乃、仕上げ頼む」
「……ん……ゾンビ……!」
「「「「「GuU!!」」」」」
紫乃の掛け声に、ゾンビたちが集結し整列する。
「……辺りを、警戒してて……呼びかけが、あったら……すぐ集合……それ以外は……
「「「「「GuU!」」」」」
「……それから……これ……」
言いながら紫乃が、インベントリからアイテムを取り出した。
取り出したのは、一抱えもある大きな瓶である。
瓶は透明になっており、外から色とりどりの飴玉が詰まっているのが見える。
「……みんなで……食べて、ね……?」
一番手前のゾンビから、紫乃が一体一体、手渡しで飴玉を与えていく。
受け取ったゾンビたちは嬉しそうに飴玉を口に入れ、舌の上で転がしながら、うまそうに嘗めはじめた。
「……みんな、頑張って……ね……?」
「「「「「GuOOOOOOOOOOOOッッ!!」」」」」
紫乃の言葉に、ゾンビたちが喜びながら某銀翼部隊のような敬礼で応える。
一体どこで覚えたのやら。
口いっぱいの飴玉を頬ばりながら、仕掛けた罠を避け、ゾンビたちがあちこちに散っていく。
「……なぁ、紫乃」
「……んぅ……?」
「アイツら……賢くないか……?」
「……うん……賢くて……かわいい……ゾンビ……♡」
「いや、そうじゃなくてよ……」
「……?」
「……なんつーか、妙に賢くなってきてないか?」
散っていくゾンビたちを見て、メアリーがぽつりと言った。
「「「「「Guuuu……」」」」」
深い森の中を、複数のゾンビが歩いていく。
紫乃に言われた通り、辺りを警戒している。
しているが、
『シノ様――』
複数いるゾンビのうち一体が、ぽつりと呟く。
周囲には単なるうめき声に聞こえるだろうが、彼らは互いにその意味を理解していた。
『シノ様……我らが
『我らが主より、恩賞を賜った……』
言いながら、口の中の飴玉を、舌でかろりと嘗める。
彼らの言う恩賞とは、この飴玉のことである。
『かような恩賞を、我らに賜りくだされるとは……』
『なんとお優しい』
『このような素晴らしき恩賞を味わえるのは、すべてはシノ様のおかげ――』
こんなにも素晴らしい物をくれる我が主は、やはり特別な存在なんだと彼らは思う。
故に、彼らは考える。
『『『『『主に、報いねばならぬ――』』』』』
通常では、あり得ない考えであった。
単なるAI、しかも、死んでもすぐ代わりが出来る
どうしてこうなったかといえば、すべては
それというのも実は、【死霊術】で召喚されるゾンビのリソースは、
要するに【死霊術】とラベリングされた蜂蜜の瓶の中から、元となるリソースの蜜を取り出し、それを元にゾンビという蜂蜜飴を作っているのである。
そして、使い終わったなら、また同じ瓶に戻していくのだが、その際に余計な付着物がついてくる。
この付着物が、知識や経験だ。
本来であれば、これらの付着物は瓶に戻した際、キレイに取り除かれるのだが、それでも僅かながらに蓄積されていく。
といっても、蓄積されるのはそれこそ、砂糖一粒分くらいの量なので、本来なら問題はないのだが、そこにイレギュラーが登場した。
それが紫乃だ。
圧倒的MPによる、ゾンビのゴリ押し大量召喚。
超々時間に渡る運用。
それらは、予想されていた【死霊術】の使用量を遥かに上回っていた。
それに加え、第2のメイプル&紫乃を生み出さないために処置したモンスターのAI強化のアップデートによって、うっかり【死霊術】ゾンビのAIまで強化され、蓄積量も増えてしまった。(これは完全に運営のミス)
結果、元々ネタ枠で用意していた、【死霊術】ゾンビのAI初期化の処理能力を大きく飛び越え、紫乃のゾンビたちは自我を獲得した。
紫乃を【"
『我らが主に報いねばならぬ』
『うむ』
『うむ』
『どう報いる?』
『より、大きな
『ばか、そんなことは当たり前のことだ』
『今さらすぎる』
『おい、今お前ばかって言った?』
腕を組み、頭をひねりながらゾンビたちは考える。
なお、警戒することも忘れない。
そんな時、一体のゾンビが口を開いた。
『ひとつ、思いついたことがある……』
『なに?』
『何だ、何を思いついた?』
『なあ、今お前ばかって言ったろ? なぁ?』
『メダルだ……』
『メダル!?』
『お前たちも見ただろう? 我らが主は、メダルを集めている……』
言われたゾンビたちが、ぴたりと足を止めた。
言ったゾンビも足を止める。
そのうちバカと言われたゾンビは、言ったゾンビをガン見している。
『メダルを集めて、主に捧げれば良い……』
『なるほど』
『その手があったか』
『なぁお前今ばかって言ったよな? なぁ?』
『しつこいな』
『しつこい!? 今しつこいって言ったァ!?』
『お前らうるさいよ』
『だが、我らは主より"警戒しろ"と言われているぞ?』
騒ぐゾンビを余所に、二体のゾンビが話を進める。
彼らにとって主の命令は、自身の命より遵守すべきことである。
『主の命令は絶対だぞ?』
『問題ない……』
『なに?』
『どういうことだ?』
『お前ら、よぉく思い返してみろ。主は最後に、
『『『『あっ!』』』』
話していたゾンビ以外、その場にいた全員が思わずハッとした。
確かに、言っていた。
言ってはいたが、自分たちの自由より、先の“警戒しろ”,という命令を遵守するあまり、そこまで考えが巡っていなかった。
『なれば警戒しつつ、メダルを探せばいい……』
『なるほど!』
『その手があったか!』
『お前、天才か!?』
『他の者にもそう伝えよう……我らだけで探すより、見つかる率が高くなる……』
『うむ! では、我はあちらから伝えてくる!』
『ならば、我はこちらからだ!』
『なら、我はそちらに』
『それならば、我は向こうに伝えてくる! ばかじゃないので!』
『まだ言うか……』
そう言ってゾンビたちは、それぞれ別の方角に散り、仲間の元へ向かっていった。
今しがた話した内容を、それぞれの仲間に伝え、次から次へと広めていく。
話を聞いたゾンビたちは、それぞれ警戒をしつつ、まだ話を聞いていない者にも伝えながら、文字通り草の根を分けるようにして、メダルを探し始めた。
『探せ』
『探せ』
『メダルだ』
『メダルを探せ』
『主に献上するのだ』
『探せ』
『探せ』
『あちらか――』
『いや、こちらか』
『こちらにはない――』
『ならば、あちらか』
『探せ……』
『メダルを……主に献上するのだ……』
暗い森の中を、蠢くゾンビのうめき声が響いていった。
★その頃、とある森の中では――
「うう……怖くない怖くない怖くない怖くない……」
「大丈夫、ほら! シノちゃんの気持ちになって!」
――徘徊する野良ゾンビに怯え、思わずメカクレで対処する二人と。
「――ハッ! いま、とてつもなく素晴らしいメカクレの波動が!?」
……どっかの管理室で反応する、とある変態がいたという……。
サービス回……いる?
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いりゅううう!!(ホラー)
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いりゅううう!!(セクシー&ギャグ)
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要らぬ!!