古今東西、幻想の原動力は探求心なりや。
蒸気烟る時代の端にいた青年は、とある幻想に囚われていた。
その青年は『ジャック』の名前に従って巷を騒がせる怪人であった。
夜も更け、場末の酒場で出会った少女を今宵も悲鳴の中へと突き落とそうとするが、それは叶わず、『ジャック』は少女の摩訶不思議な技に翻弄される。
そんな中で街では歓声上がる場所があった。そこはサーカス団が訪れて芸を披露していた。
猛獣使いに道化、奇術師、役者、そして美麗な団長率いる『藍譚曲技団』。
そこで『ジャック』が目にする少女はあの酒場で出会った少女だ。諦めきれない『ジャック』はサーカスに潜り込んで悲鳴に酔いしれようとするが、しかしそのサーカス団、『藍譚曲技団』は数ある幻想の集まりだった。
  第一話()
  第二話()
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