銀魂:白銀ノ魂録実況プレイ 虚ルート 作:一億年間ソロプレイ
ifルートはまたどっかで書いて投稿しようと思います。
そして番外編もifルートも首を長----くして待ってもらえたらと思います。
そういやこんな話もあったな程度で見てください。
でもデコボッコ編は絶対にやるって決めてるので頑張りたいと思います!!!!!
映画見に行ってきました!追加シーンで死亡しました!好き!!(告白)
今回の話は本編ストーリーに半分関わる虚さんとテコ入れとして書きたい部分を無理やりぶっこみました。
(最近文章書いてなかったのでキャラブレ(今更)とか口調がおかしいことにご容赦ください)
朧は生活の中で非常に馴染んでいた。食事に清掃、食料や備品の買い出し。
朝食は虚と松陽が起きる前に食卓に並んでおり、空木邸の床は毎日光り輝く程に磨き上げていた。
また、食事の栄養バランスもよく考えスーパーで買い物をする姿からは、かつて暗殺集団の頭領であったとは思えない程に日常に馴染んでいた。
「もう四日です」
「何が四日なんですか…」
そんな朧から竹箒片手に「行ってらっしゃいませ」と送り出され、朝の日課に恒道館道場で新八と試合することが追加された虚が誰に言うでもなくそう言った。
新八は呆気なくやられて手放した木刀を取りに行きながら虚に聞いた。
「師匠がバイトへ赴いてからもう四日です」
「あ、ハイ」
「…四日ですよ?ちょっと日が経ち過ぎていませんか?」
「いや、最初に空木さんは十日間バイトで出掛けるって自分で言ってませんでし――」
ヒュッと新八の顔の横を木刀が過ぎ去った。
(め、めんどくせェェェ!!!)
「暇でしょうがないんですよ」
はぁ、と木刀に手を這わせながら溜息を吐いた虚は心底キていた。一日の大半を部屋で過ごす空木に付き添って、師の部屋で大半の時間を過ごしていた虚はかなりの暇を持て余していた。
町で歩いて買い物をする欲も無く、松陽の様に人間の営みに好き好んで入る程虚は人間好きではない。結果として生まれたのが、四日間師の部屋の天井の木目を数える遊びをして過ごす虚の姿だった。
目玉を剥き出しになりながらも新八が名案を思い付いた様子で言い放った。
「じゃあ、暫く万事屋を見学しませんか?万事屋にいると毎日刺激で一杯ですよ」
||
折角だからと声を掛けられた虚は万事屋と万事屋従業員新八の姉、お妙を含めた鍋団欒にお邪魔することになった。
「へェ、最近姿が見えねェと思ったらそういうことだったのか。俺ァてっきりおっちんだのかと」
「先に貴方を墓場に入れますよ」
「ねーねー銀ちゃん、もうちょっと具材入れる?もっと入れちゃうアルか?」
「あーそうだな、この際だから冷蔵庫にあるもん全部入れるか」
「じゃあこれも入れてください」
「いいもん持ってんじゃねーか。コイツは俺が頂くわ」
こたつの上で虚は普通の鍋から魔改造されそうになっている鍋に入れようとしたマカデミアンナッツチョコをかすめ取ろうとした銀時だったが、あえなくマカデミアンナッツチョコは鍋に入って鍋の仲間入りを果たした。おそらくコーティングのチョコが溶け、中の硬いナッツが少し柔らかくなって生産者たちの口に入るだろう。
「鍋は色々入れた方がうまいからな」
「バランスよく野菜も追加しましょう」
「ならもっと肉も入れるアル!こんなんじゃ足りないヨ!」
「根菜を」「牛乳とか」「砂糖も」………
志村家の冷蔵庫にある物を一通り入れて出来上がったのは異臭のする謎の液体だった。姉の帰りが遅いと心配していた新八はそのことに気が付き、ツッコミを入れ始めた。
「まったく、虚さんもどうして止めなかったんですか!」
「いえ、私は止めましたよ。折角の御同伴でしたのに……」
「おい、何しれっと安全圏に行こうとしてやがる。オメーも入れてたじゃねーか」
「嫌ですねぇ。ちょっとした隠し味ですよ」
「ハーゲンダッツも入れたら姉御も喜ぶネ!」
「おい待てェェェ!!」
片付けようとこたつの机を動かし始めた銀時と新八とそれを抑えようとする神楽、そしてこたつから出てそれを眺める虚。
「新ちゃーん。冷蔵庫に入れてたハーゲンダッツ知らない?」
いつの間にか帰ってきたのか、お妙の声がこたつのある居間にも届いた。それは穏やかながらも死刑宣告にも等しい力を持っていた。
「ヤベー!奴め、ハーゲンダッツに早くも気づきやがったよ!お玉はどこいった?」
「無理無理!もう溶けてますよ!」
慌て始めた銀時は咄嗟に鍋の中から溶けたハーゲンダッツを掬おうとして手を入れてしまった。
あつァつァつァつァ!!という叫びと共に銀時は鍋の中身と共に手を振り払った。
そしてそれは襖を開けて客人を案内しようとしたお妙の顔に降りかかった。
お妙は能面のような笑顔で銀時と新八の顔をタコ殴りにした後、ハーゲンダッツを100個買ってくるまで二人は家に入れなくなった。
一連の流れに僅かに顔を青褪めさせた虚に気が付くと、先程のことは無かった様に「こんなに大勢でお鍋なんて初めてね」とお妙は笑い、鍋を新たに作り始めた。
「私止めたネ。全くしょーがない奴等アル」と掌をクルックルッと裏返しながら神楽はこたつに入った。
それに倣い、虚も「聞く耳を持たないというのは恐ろしいことですね」とこれまた掌を裏返してこたつに入った。
そして、お妙の連れてきた客人である花子が浮かない顔をしながらもこたつに入った。
あまりにも浮かない様子に「大阪出身だから、お鍋じゃなくてお好み焼きの方が良かったかしら」とお妙は言うが、花子は静かに涙を流し始めた。
「アカン…。ごめん。江戸に来てから人の優しさに触れたことなんて、あんまなかったもんやから。
アンタみたいな人もおったんやな。こんな近くに……」
「花子ちゃん…」
「オーカサどーしたァァ!!元気出せよオメー!」
飲め!コレ、飲め!と鍋を勧めてくる神楽を横目に、花子はお妙にお金を貸して欲しいと頼もうとしたが、”おか”の二文字で内容を察したお妙が圧を掛け、花子は涙を流しながら「話…聞いてくれる?」と身の上話をし始めた。
踊り子になる為、江戸へ出稼ぎにきた花子は言いくるめられてインチキ宗教に入信させられた。
夢を掴むにはドリームキャッチャーと呼ばれる力が必要だと言われ、かの家康公も豊臣秀吉も持っていたと吹き込まれて高い金で購入したのが毛の付いた付けホクロだった。
このホクロさえ付けていればドリームキャッチャーに、夢を掴むことが出来る!
そして、お妙はホクロを付けた花子の顔を鍋に沈めた。傍では神楽がオーカサこと花子をはい上がってこい!と応援している。
馬鹿げた話に乗る輩もいるものなんだと虚は考えていたが、外から聞こえてきた足音に耳を澄ました。
鍋からはい上がってきた花子は夢幻教に入信させられたことによる被害を話始め、お妙に縋りついていた。
大阪は人情の街だが、江戸は冷たい。そんなことを言いながら花子は泣いていた。
お妙からさり気なく地元に帰るように言われるが、まだ花子が江戸に残って夢を追いたいと考えているのならいつでも力を貸すとも言った。
「江戸には江戸の人情ってものがあるんだから」
ハーゲンダッツを買い占め終わった後、縁側に座ってハーゲンダッツを食べている二人に向けて言った。
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あの時の小僧の言葉に乗るんじゃなかった。間違っても志村家の魔改造鍋を一緒に製造することなく、宗教に騙された小娘を見捨てて真っ直ぐに家に帰るべきだった。
そう虚は死んだ目をしながら考えていた。
「みなさ~ん!夢見てますかァ!!」
「「見まくってまーす!!」」
「夢にむかって走り続けてますかァ!!」
「「走りまくってまーす!!」」
かつて松陽の弟子だった男というのは存外に他人を思いやる心があるらしい。小娘の奪われた貯金とやらを取り返す為、夢幻教という神通力の扱える男が作った宗教に潜り込むことになった。
「ハイ!みなさ~ん夢見てますかァァァ!!」
「「見まくってまーす!」」
声は出さずに腕だけは上げるポーズをした。
「志村妙さん。アナタの夢はなんですか?」
「父の道場を復興させることです」
「花子ちゃん。君の夢は言わずとしれたァ?」
「インチキ宗教団体から金をとりもど…」
目的を言いそうになった花子の頭を銀時とお妙が叩いた。
「私の夢はァご飯一膳に「ごはんですよ」を全部まるまるかけて食べることです!
でもォ!夢は叶うと寂しいからずっと胸にしまっておこうと思います!」
「ハイ。そーですか」
夢幻教の創始者斗夢はいつの間にか神楽に奪われたマイクを取り戻して新八に向けた。
「君は……眼がよくなりたいとかそんなんだろどうせ。いいや」
「オイ!ちゃんと聞けやァァァ!!」
ぞんざいな扱いにツッコむ新八からマイクは虚へ向けられた。
「君の夢は?」
「師匠と再会することです」
一も二もなく答えたが、お妙の時同様に軽く流された。そして斗夢は銀時にマイクを向けた。
「君の夢は?」
「夢?そんなもん、遠い昔に落っことしてきちまったぜ」
「お前何しに来たんだァァァ!!!」
見かねた新八が「サラサラヘアーになりたい、とかでいいんじゃないッスか」とぶっきらぼうに言い、銀時はそれを自分の夢に採用した。
「……君達、ロクな夢も持たずにここへ入信してくるとは。どーいうつもりだ。ホントに信者か?」
「そいつァこれから決める。なんでもアンタ、夢を叶える神通力が使えるらしいじゃねーか。
そいつをこの目で一度拝んでみたくてなァ」
「ちょっと銀さん!」と新八が止めに入るも、銀時は斗夢を煽る為に喋り始める。その銀時の斗夢に対する態度に怒り始めた夢幻教信者たちが野次を飛ばし始めた。
消えろ!消えろ!という声にほんの少し眉を顰めながら虚は不気味に笑い始めた斗夢を見る。
ドリームキャッチャーの力の一端を見せようと、斗夢はポーズを決めて叫んだ。
「ドッーリームキャッチャァー!!」
暫く沈黙した後、斗夢が銀時の頭を指差した。
「君…ものっそいサラサラヘアーになりたいっていってたよね?頭をごらんよ」
その場にいた者の視線が全て銀時の頭に集中する。
そこには、髪型がぱっつんに変わったサラサラヘアーの坂田銀時の姿があった。
「ウソ?ウソでしょ、ちょっと…」
疑わし気に自分を指差した銀時は、お妙の持っている手鏡で自分の姿を確認すると喜んだ。そして斗夢の前に膝をつき、忠誠を誓い始めた。
一体これはどういうことだと動揺するも、斗夢はまたしてもドリームキャッチャーの姿勢をした。
すると、神楽の頭の上にごはんですよがまるまる乗っけられたご飯の茶碗が置かれていた。
だが、虚は神楽の後ろに顔を隠した忍者らしき人物がごはんですよが掛けられた茶碗を用意し頭の上に置いていたのを見た。それから梁の上へ戻った所も。
(忍者を用いて奇跡が起こった様に見せているのか)
朧から聞いた話では、徳川定定に政権が移行してからお庭番衆は解体され、奈落が更に重宝されていたと聞く。恐らくそこの者の一人だろうと目星を付け、この場における奇跡と呼ばれる現象の仕組みが分かった虚はどうでも良さげに外を眺めた。
「みんなで夢を掴んで幸せになりましょう!」
「夢幻教万歳ぃぃ!!夢幻教万歳ぃぃ!!」
斗夢の起こした奇跡に興奮した信者たちに倣い、銀時たちは道場へ移動した。「ドリィィムキャッチャァァァ!!」と何の為にもならないことをしている人間を横目に虚はさっさと帰ることにした。
「えっ帰るんですか!?」
「特に面白味も無い仕掛けでしたので…それに門限がありますから」
「門限?その年になってまでですか!?」
新八は驚愕した。門限なんて関係無さそうな顔をしている人物に定められていたことに心底驚愕していた。
「あら、心配性な……母御さんなのね」
「は、母御じゃなくて父親ですが………ま、まぁ、そうです」
「花子ちゃんの仇は私たちが取っておくわ。心配される前に早くお帰んなさい」
「いや姉上、まだ花子さん死んでませんよ??」
「せやで!何勝手に死んだことにしとるん!?」
お妙が曖昧な記憶を頼りに虚の引取人である空木を思い出しながらそう言った。
「あ、それよりもさっき、あの仕組みが分かったってさっき言ってませんでしたか!?」
「忍者ですよ」
「忍者!?ちょっとどういうことですか」
突然の忍者発言に新八が言い寄ろうとするも虚はさっさと付けホクロを捨て、衣装も着替えて帰途についていた。
陽が落ち始めて人通りも少ない時間に、密かに虚は笑った。
(今度母御に間違えられていたらそっと訂正しよう)
お妙のあの様子ではまた母御に間違えられるかもしれない。師匠は女性に間違えられることを酷くお怒りになられる。自身がその誤解を助長させていると知れた場合、最悪首が飛ぶやもしれんと身を震わせた。
――同時刻、バイト先でくしゃみをする空木がいた。
「どうした新入り?風邪か?」
「いえ、何でもありません」
「体調はしっかり管理しときなよ。生者は死者と違って病気になりやすいんだから」
「「あはははは!!」」
親し気に声を掛けてきたのは身体が半分透けている幽霊、何故かは知らないが笑い始めた声も幽霊。
とんだバイト先に来てしまったと思いつつ、銭湯の清掃に勤しむ空木だった。
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かつて、天皇がおはせし都には必ず龍脈が地を巡っていた。
それは天運か、はたまた偶然であったのかは分からぬことではあるが、時の人はその龍脈の力を操る術を編み出した。
今は表舞台に出ることは無きその術の名前を『龍脈道』と呼ばれ、この名が表で大々的に知られていた当時、その術を修めようと切磋琢磨していた者たちがいた。
この力を操れる血脈として専門家の間で語られる一族の名を坂下。
龍脈道の開祖として知られる名門。その理由はとても簡単な物で、龍脈動に関する文献に『後継者選定之旨』というものがあり、そこに坂下家があった。
ただ龍脈道とは何か。その本質に触れた文献は無く、単語のみが独り歩きしている現状。専門家たちは議論し合った末、『龍穴』と呼ばれる地が各地で祀られていることを突き止めた。
彼らはより一層、龍脈道の真相を探る為に研究が今も細々と続けられている。
というのが現代で知られている龍脈道の全てである。
実際、龍脈道は密やかに受け継がれているものであるが、彼らがそれを知り得ることは無い。
「何故なら!本流とでも呼べる地点を全て天人に占領されたからです!」
龍脈とは星に巡る生命力のことであり、それを異星ではアルタナと呼ぶ。
天人は星の命と引き換えに発展していった。アルタナを独占する奴等にとって専門家は邪魔な存在。真実に気付かれる前にその命を消されるだろう。
「あいつ等本当に減らすことしか考えてない!まったくもって不愉快!しかも閻魔様からもどうにかしてこいと言われて地獄を追い出された始末!!…可哀そうだと思いません?」
「「いいえまったく」」
そんなことを一気に言われても、という気持ちが占めている虚と松陽だった。
一日も終わり、寝てみれば隣に同じ顔をした人物がいるわ、目の前に不審な人物が突然語り出したわで早く目が覚めないかと思っている。
「じゃあもうちょっとだけ龍脈道について教えてあげましょう。あれは減らすだけの術ではなく、龍脈を活性化させて増やしたり減らしたりして星の体調を整える術とも言います。この術を使って都を守護したり、各地に赴いて龍脈を整える仕事がかつてはあったのですよ……。あと!それから坂下家が龍脈道の開祖ではありません!
その間に二人はしりとりをし始めた。
「あ、聞いておりませんね?龍脈から産まれた方々」
「せ…セミファイナルdTVで放送するらしいので見ましょうね」
「ね、ねだと……」
「しれっと宣伝もしてるじゃないですかー…。あーあ、どうしましょうかね。この
ぐるんと二人が見向きもしなかった男を振り向いた。にたりと笑いながら男は指に一枚の写真を挟んで揺れさせた。写真の中では空木の面影のある少年が目を瞑っている姿があった。目の隈もまったくないが、何となく空木であると思わせる人物だ。
しかし、二人にはその写真の人物が確実に空木であると感じ取っていた。
「お…幼い頃ですって」
「…捏造では?いいえ、捏造です。あの時代に写真なんて技術があるものですか…!」
「あ、いらないんですか?今なら一枚だけ特典でプレゼントしようかと思ったんですが」
二人は即座に殴り合いを始めた。片やストレート、片や足を使って同位体を蹴落としていく。
変わり身の早さにうん?と男は疑問に思ったがまぁいいかと写真を争っている二人の上空に放り投げた。
「「!!」」
上からひらりと落ちてくる写真を目にし、二人は飛び上がった。姿勢はまるでボールを望むスポーツ選手の如く、自身の持つ身体能力を前面に使って―――その写真を握った。
片や喜びに笑みを浮かべ、片や目を見開いて深く落ち込み始めた。
「じゃ、
暢気な男の音声と共に、視界が真っ白に染まっていく。
そうして空木が留守にしてから五日目のこと。
一つの部屋に離れて敷かれた二つの布団の間の地点にて立ち上がって何かを手にする松陽の姿と、地に崩れ落ちる虚の姿を目にして、朧は僅かに口を開けたまま呆然とした。
デコボッコ編をやるまで死ねない…死ねないんや………