銀魂:白銀ノ魂録実況プレイ 虚ルート   作:一億年間ソロプレイ

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お、お久しぶりです……(震え)
本編よりも番外編?の方が書けたのでそっと上げます……
いつも通りフォントや動くやつで遊んでますので注意(重要)
まともに出てくる原作キャラが虚さん・松陽先生しかいないので注意(超重要)


異説 『多き生なれど、今を楽しめ』

 

 皆さんお久しぶりです。ゆっくりです。

 さて、無事虚エンディング5「鬼の笑う道」を達成した動画を挙げて以降、私はもっと他のエンディングが無いか探しておりました。苦節十……千年くらいは掛かりましたかね(すっとぼけ)

 

 その間何をしていたかと言いますと~……、虚さんの色んなエンディングを試行錯誤した結果。

 

 私はエンディング7を見つけました。

 

 もう一度言います。

 

 

 エ ン デ ィ ン グ 7 を 見 つ け ま し た 。

 

 

 条件を言います。

 

 ・原作ストーリー外(平安時代・鎌倉時代などの時代辺り)

 ・種族は人間

 を討伐

 

 たったこれだけ! 簡単!

 

 なんだこれは、たまげたなぁ……。

 三つ目の所をどうしてやろうかと思ったのかコレガワカラナイ状態ですが、そもそも銀魂のアニメを見返していたのが原因です。ほら、松陽先生が銀ちゃんに「君は君の剣で、人の剣で私より強くなってくれなくちゃね」って言っていたシーンで「せや、人間の状態で虚さん撃破したらどうなるんやろ!」と思ったのが始まりです。

 ですが、変異体NPCと戦闘する場合、体力を削っても何度も復活しますが、それでは撃破扱いにはなりませんでした。虚さんの撃破方法は後々お伝えしますので、早速キャラメイクしていきましょう。

 

 先日の小さいアップデートにて、これまであったようでなかった機能が追加されました。

 その名もキャラモデルのコピー&ペースト

 私は今まで疑問に思うこと無くキャラメイクしてましたが、ユーザーの方々から「気合入れて作ったキャラメイクを使いまわしたいからコピー&ペースト機能が欲しい」という声が多かったようです。ということで追加されたこの機能を使っていきましょう。

 コピー先のキャラモデルは前動画にしたこともある空木くんです。

 

 これをこう(コピー)して、こう(ペースト)じゃ。

 

 はい、キャラメイクの画面が空木くんの時と寸分変わらないものになりましたぁ~!

 性格、能力値、変異体特性といったものもそのまま同じです。ステータスを決める振り分けポインヨすら同じ。スバラシイ……。

 空木って? という方は私の上げている動画で「銀魂:白銀ノ魂録実況プレイ 虚ルート」という動画ツリー(ハーメルンで投稿した小説)があるので、気になった方はそちらを是非見てください。

 

 しかし同じキャラモデル使うのもんにゃぴ……、なのでちょちょいと細部を変えます。細い体を健康的な肉体へbuild upさせ、目の隈も無くしましょう、そして髪型をポニーテールにします。

 はい、健康的な空木くんが出来上がりました。名前も変えようと思います……が、まずは一番重要な種族を人間に変更します。変異体特性の欄が消えて魂特性の欄が出ました。出身は母なるちきうのままにし、時代は戦国あたりにしておきます。やっぱ戦国時代が経験点稼げるんですわ。

 

 さて、魂特性の欄は原則一つのみですが、変異体特性と同じくランダムガチャです。早速回してイクヨーイクイク。

 

[絶対の力]

 

 あぁ~いいっすねぇ~^

 [絶対の力]というのは火事場の馬鹿力の効果があります。体力バーが真っ赤になるとステータスが全て大幅にUP! タイムアタックなどでは重宝される魂特性です。

 

 ではお次、性格と過去を決めていきましょう。過去はフレーバー的なものですが、性格と若干関わっているので重要です。では回しますよぉ……。

 

[力が欲しい]

 

 どうすっかな~、振り直し……。いえ、性格も振ってから考えましょう。

 はい、ドーン!(人差し指)

 

[慈悲深い]

 

 何だお前(驚愕)

 力が欲しいくせに慈悲深い? とんだトンチキな組み合わせですよクォレハ……。

 [力が欲しい]だと、経験点やスキルをよく習得できます。意欲的に学んでいるということですね。

 [慈悲深い]は……、それこそフレーバーのようなものです。善人に好かれやすくなり、悪人に嫌われやすくなるとかそんな感じのもんです。折角説明した過去と性格が入れ替わってんな……(長考フェイズ)

 

 ままエアロ、と振り直しませんでした。[力が欲しい]方が重要度は高めですからね。

 続いてステータスの振り分けポインヨを変えます。

 

体力:+12

霊力:+0

知能:+7

スタミナ:+9

筋力:+13

精神力:+9

器用さ:+16

素早さ:+26

幸運:+8

 

 霊力なんて要らぬッ! というステータス振り分けにしました。素早さは勿論、筋力や体力、器用さも高めで欲しいので多めに振り分けました。

 続いて名前ですが……、今回は真面目に考えて中之丞(なかのじょう)という名前にしてみました。剣術を獲得する気なので、武士っぽい名前にしたんですよねぇ~。

 

 じゃ、開始ボタンを押して……イクゾー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、なんというか死体だらけの村スタート。お前、前もこんなスタートじゃなかった?気のせい?なんていうコメントは消していこうね~^^

 スタート地点なんてどうでもいいんですよ。ステータス確認のお時間DA!

 

中之丞 人間 男性

 

体力:3

霊力:37

知能:53

スタミナ:42

筋力:98

精神力:32

器用さ:65

素早さ:71

幸運:37

 

魂特性【絶対の力】

経験点:0

 

 はっ? 体力ゴミカスすぎない???

 おっと失礼。概ね筋力があって素早くて――という中々の高ステータスなんですが、如何せん体力が……。フリーザ様に「体力たったの3……ゴミめ」と断じられてしまいそうなぐらい深刻です。

 ……というか、霊力……あることない? ウッソだろお前……(呆け) あ ほ く さ。

 

 よろしいならばこのまま行きます(鋼の意志)

 別にカス体力なんて経験点を振り分ければ済むことなんで。最初は死なない様にして、経験点を溜めていき、体力が40代になるまで割り振ってから他のステータスを上げていきましょう。

 

 一先ず武装じゃ武装。刀狩りのお時間です。辺りの村から刀を探しましょう。農具は簡単に手に入りますが、やっぱ刀っすわ。単純に攻撃力が高く、そして[武術・独学]が手に入る確率も高くなります。今回はこのスキルと、[龍脈道]がキーとなります。[龍脈道]については追々説明していきます。

 

 

 

 ……青年刀探し中……

 

 

 

 おぉ、ええやん。大きい屋敷の所で無事な状態の刀をゲットだぜ!しました。早速装備していきましょう。

 

 そしてこの刀を使いまして……今から修行を行うッ!

 

 日に30時間の鍛錬という矛盾のみを条件に存在する肉体を作り……ません。

 ここでひたすら体力が10代になるまでの経験点を稼ぎます。修行は刀振ってるだけでやれます。

 おい待てぇい、そんなに悠長にやってられる時間があるのかゾ? という質問が出てきそうなのでお答えしましょう。

 ストーリー外での時代で人間を選べば、その時代を五十年くらいまで遊べます。誰得仕様なんだと思ったら、このエンディングに行くための仕様なんだなと僕は思います(眼鏡カチャカチャ)

 

 というのは嘘でして。変異体他繁殖不可能生物以外の種族には子孫システムという仕組みがあります。原作ストーリー外のみに適応されるものです。この時代で死亡しようが好きな時代でプレイキャラの子孫(なお外見は同じ)というものが突然生えてきて違う時代でも遊べるってことです。

 この仕様を使えばで幕府創立者のメンバーの家系になったり、柳生家とニコイチになったりと出来ます。はえ~すっご……。製作費とか、足りてらっしゃる? 早く(DLCを)出してくれ、(金をつぎ込みたくて)待ちきれないよ!

 修行シーンなんて見せても無駄な光景ですから倍速倍速ゥ!

 

 おっと、過去のおかげかたった三ヶ月で経験点が8も溜まりました。

 

中之丞 人間 男性

 

体力:3

霊力:37

知能:53

スタミナ:42

筋力:98

精神力:32

器用さ:65

素早さ:71

幸運:37

 

魂特性【絶対の力】

経験点:8

 

 これを全部体力にぶち込んでやるぜ~^^

 

中之丞 人間 男性

 

体力:11

霊力:37

知能:53

スタミナ:42

筋力:98

精神力:32

器用さ:65

素早さ:71

幸運:37

 

魂特性【絶対の力】

経験点:0

 

 これでなんとか体裁は整いました。修行は一旦止め、[龍脈道]を獲得する為に龍穴スポットへ行きたいと思います。そこにいる龍穴の守護者……、銀魂でいう阿音と百音の姉妹巫女のように龍穴を守る家系の方々がいます。その人たちの元へ突撃して[龍脈道]という龍脈版陰陽術を習うのが目的です。これは霊力の値無くても大丈夫ですが、突撃したとしても教えてもらえる確率はんにゃぴ……不明……ですね……。

 

 賢いホモの皆さんはこの動画を見てる時点で察していると思いますが、普通にこの中之丞くんは獲得できました。だから、動画になっているんですね(メガトン構文)

 

 あー、でもその前に……、とんでもない事実が発覚しましたね。

 

 >>キャラの場所が孤島<<

 

 船も……ないっすねぇ……。クォレハ……想定外デース……。

 見てください、この桟橋の向こうに広がる海を。そしてミリ単位で見える本土らしき場所を!

 

 落ち込んでいてもしょうがないので船を作ります。幸いにして器用さは高い方なので丈夫な作りの物が作れる筈です。

 

 

 

 ……青年製造中……

 

 

 

 船が出来ました。早速これに乗って本土を目指します。倍速ゥ~!

 

 

 

 ……青年移動中……

 

 

 

 着きました~^

 どうやら今の場所は伯耆国*1です。クソデカ龍穴があるのが出雲*2、大和*3、山城*4、武蔵国*5などですから、出雲へ行った方が良さそうですね!

 道中の野盗たちは斬り殺してイクゾ-!デッデデデデ(カーン!)

 

 さぁやってきましたー! ここが龍穴を守る一族がいるハウスです!

 お邪魔するわよ~? お話、いいかな?

 

 出てきたのはおばあちゃんです。巫女服が似合ってんねぇ~!

 

「なんじゃ小僧。参拝かえ?」

 

『はい』『いいえ』

 

 三つ目の選択肢、『指導願い』を押し――まず出ていません。最初は会話で好感度を上げてからが本番です。

 ちょっと手探りですが、このおばあちゃんNPCに毎回話しかけた後プレゼント攻撃を仕掛けましょう。はい、会話から煮物が好きらしいので料理をしてみましょう。でーじょうぶだ、器用さがあるのでレジェンド()みたいに全てが真っ黒こげになって好感度激落ちくん!?にはなりません。

 煮物やらなんやらでプレゼント爆撃していくとおばあちゃんNPCもにっこり。好感度も苗から徐々に蕾が見え始めた頃になりました。

 

「どうした小僧」

 

『話を聞きたい』『指導願い』『なんでもない』

 

 やっと出ましたね。特定の技能を持つNPCや原作キャラと仲を深めるとスキルを継承してくれる『指導願い』の選択肢が出ます。

 ですがこれ、性格や変異体特性に[寡黙]に類するものがある場合、コミュ障すぎて出ないんですよね。やっぱりある程度のコミュ力は必要ってはっきり分かんだね。

 一応そんなぼっち救済用に経験点を使用してのスキル習得がある訳ですが……。

 

 さぁ迷いなく押します! ポチー!

 

『文字を覚えた』

 

違うんだよぉぉぉぉぉ!

 

 となった場合、またおばあちゃんに話しかけて先程の流れを繰り返します。

 

『[料理]を学んだ』

『[体術]を学んだ』

『[投擲術]を学んだ』

『[棒術]を学んだ』

 

 !?!?!?!?!?!?!??

 

 な、なんか……老婆から習うにしては物騒なもんが見えましたが、まま、性能が上がったということで流しておきます。本命の[龍脈道]が出るまで根気強くゥ……、してから四か月経っちゃいました……。

 

「……お前が求めるのは龍穴に関するものか?」

『はい』『いいえ』

 

 やっと出ました。チカレタ……。

 

『[龍脈道]を学んだ』

 

 Foo↑気持ちぃ~^

 じゃけんこんな老婆の元から出ましょうね~^^ ほな……。

 

 さて、これで残すは[武術・独学]の取得、それからステータスを上げる為の経験点稼ぎです。

 中之丞くんがいるのは()()()()。勘のいいホモの兄貴たちならお分かりですな?

 

 戦に参戦ッ!

 人を斬っても犯罪にならぬ世ッ!

 多く斬れば斬る程報酬も好感度も経験点も溜まるとかいうボーナスステージッ!

 

 

 では出☆陣!

 

 

 ……青年参戦中……

 

 

 

 

ハイ、ヨロシクゥ!

 

はえ^~すっごいたくさん……。これ、全部斬っても? あ、そうですか。

 

ホラホラホラホラ(千人斬り)

 

天下無双(コロンビア)

 

(刀の切れ味)見たけりゃ見せてやるよ(武者震い)

 

アッ(被弾)

 

 

 

 ……青年参戦中……

 

 

 はいザクザクカットして、大体20年経ちました。合間合間で経験点を割り振っていましたが、後半からは面倒になって溜めていました。

 今全ての力を発揮する時、いざ鎌倉(時代違い)

 

中之丞 人間 男性

 

体力:40

霊力:75

知能:53

スタミナ:78

筋力:99

精神力:54

器用さ:65

素早さ:71

幸運:61

 

魂特性【絶対の力】

スキル【料理 体術 投擲術 棒術 龍脈道 弓術 馬術 道術 槍術 杖術 鎖鎌術 射撃術 捕縛術 武術・独学】

経験点:307

 

 相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!!!!

 

中之丞 人間 男性

 

体力:99

霊力:99

知能:99

スタミナ:99

筋力:99

精神力:99

器用さ:99

素早さ:99

幸運:99

 

魂特性【絶対の力】

スキル【料理 体術 投擲術 棒術 龍脈道 弓術 馬術 道術 槍術 杖術 鎖鎌術 射撃術 捕縛術 武術・独学】

経験点:12

 

 これが……力……。すごいのぉ……体中から力が溢れてくるのぉ……ッ!

 

 このように[力が欲しい]になると経験点も、スキルもなんでも欲しがりさんになります。流石、[過去]の中でも超有能過去と言われるだけはあります。もう最高に気持ちがえぇ^

 

 虚さんに挑める状態になった所で彼の元へ行きましょう。

 え? 前動画のpart1くらいに虚さんとコンタクト取るの難しいって言ってただろって?

 そうですよ。でも、そんなの[龍脈道]があれば関係ないんスよね。先輩ィ、知ってましたァ?

 虚さんは龍脈ことアルタナの変異体。体に流れる血にはびっちりぎっちりむっちり最後までアルタナたっぷり成分です。この[龍脈道]はアルタナの感知・操作を可能にしますので、それで虚さんを捜索。見た目はとても分かりやすいです。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()になります。

 

 ほな、会うまで倍速します。

 

 その間に作戦をお話しましょう。

 通常、生まれた土地である地球産のアルタナで動いている虚さんを地球で倒したとしてもすぐに復活します。虚さんでなくとも変異体、又は朧さんのように変異体モドキは体力バーを0にしても復活します。

 その際、虚さんこと変異体の体力バーの下にアルタナバーと呼ばれるものが現れます。これが朧さん、終盤の変異体モドキ奈落たちなら倒す度に減っていきますが、完全な変異体たる虚さんは地球で倒した場合アルタナバーが減りません。地球外での戦闘……、烙陽決戦篇で海坊主vs虚の間にお邪魔するぜぇ~~!って海坊主と共闘して虚さんを倒した時、虚さんのアルタナバーは()()()()()()()()

 

 アルタナバーが減っているということは、虚さんは倒せる訳です。例え減るのが二ミリでも。

 

 こんなの倒せる訳が無いよッ!とかいうシンジくんは最後までお聞きください。お前はエヴァに乗るんだ。

 地球で倒してもアルタナバーは減らない。そんなジレンマを解決するのが[龍脈道]です。このスキルを持っていればなんと、撃破時に虚さんのアルタナバーを減らす事が出来ます。後はアルタナバーが底を尽きるまで殺せばいいという訳です。至って簡単なお話ですね!

 

『やたらと烏が多い』

 

 お、虚さん登場テキストが出てきました。

 あああああああああああああ戦国時代の奈落の衣装ほんとすこ。しゅきぃ……。

 しゅきだから殺るね。

 

「おや、姿を見られてしまいましたね」

 

『烏の嘴のような面頬を付けた青年はこちらへ刀を向けた』

 

 戦闘入りま~す。

 

 

 

 こちらが 地球で長年生きている変異体虚さん 殺意トッピングです。

 攻撃時 舐めプされているのを見て攻撃を激しくしたら 虚さんからの誠意で即死級の攻撃をサービスしてもらいましたァ~!(魂特性発動)

 俺の頑張り次第で虚さん潰すことだってできるんだぞってことで、いただきま~~~~す!(一殺)

 まずはスープから……(二殺・三殺) コラ~!(四殺)

 これでもかって位クソツヨAIの動きの中には隙が入っており 嬉しさのあまり虚さんへ太刀をぶつけてしまいました~!(五・六・七殺)

 すっかり虚さんも立場を弁え ()()()()()()()()()()()()()()所で(八・九・十・十一殺)

 お次に(十二殺) 圧倒的存在感の即死級攻撃を 流す~!(十三・十四・十五殺)

 殺すぞ~!(誠意)

 サイヤ人じみた動きの中には動揺が混じっており(十六殺)

 さすがの中之丞も間合いに入って行ってしまいました~!(十七・十八・十九殺)

 ちなみに、虚さんが床ナメしている様子はぜひこの動画をご覧ください(二十殺)

 

 

 

 工事完了です……。(戦闘終了)

 計ニ十回、虚さんのクソ硬体力にぶち込んでアルタナバーが全部減りました。トドメの一撃をすると~……、

 

 

 

 シーンが入ります。

 

 

 

 中之丞くんの斬撃を受けて倒れた虚さん。中之丞くんは迷わず虚さんの心臓を持っている刀でぶち抜きました。

 器用にそのまま心臓を取り出して、手で握ります。

 

「……あぁ、これで、終わるのですね……」

 

 場面が変わり、傷だらけの虚さんが眩しそうに心臓を見つめています。

 

「ありがとう、名も知らぬ人間よ」

 

 中之丞くんが[龍脈道]を使って虚さんの心臓を結晶化させて――ゴリラの如き握力で握り潰しました。

 心臓と穏やかな顔で眠る虚さんが緑色の光になって消えていきました。

 

 エンディング7に必要な条件

・原作ストーリー外

・種族人間

・虚討伐

 

 が、達成されましたので~……。

 

 エンディングムービーが流れます。

 

 中之丞くんが歩きながら背景の方でザックリとした経歴と、クレジット、それからエンディングごとに異なるスチルが流れます。ここで原作キャラと面識があれば彼らの姿が映りますが、今回は戦国時代メンバーでおなじみの四人と虚さんが映っただけで終わります。少ないですねぇ……。

 

 はー、達成感がパないです。一回被弾した時はどうなることかと思いましたが、魂特性が[絶対の力]であったことを思い出し、そこからノーミスノーダメ攻略になったのはキツかったです(素人)

 もしやる場合なら耐久特化の魂属性を持っておくと……いややっぱ攻撃力ブーストの方が早く終わるので、被弾したら無難に体力回復アイテムをポーズ画面で使用して体力を回復しましょう。ということで解決方法は回復アイテムをたらふく貯めることですね!

 

 エンディング7だと幸せそうに死んでいく虚さんのスチルが流れた後、松下村塾前で朧さん銀ちゃん桂さん高杉クゥンが松陽先生を囲んで幸せそうにしている場面のスチルが出てきます。

 

 ウッ(絶命)

 

 ふぅ……。賢者のホモの皆様ならお分かりでしょう。虚さんはプレイヤーキャラに殺された後、吉田松陽としての穏やかな生を送ります。いわゆる転生というものですね。死亡してベイビー転生の後、優しい人間の元で育ったものだと思われます。やっぱ幼少期の環境は大事っすわ。

 根幹的に彼は変異体ですが、人の捉え方が前のように血みどろではなくなったのでしょう。私たちの良く知る吉田松陽先生がそこにいます。

 

『次は良き生を』

 

エンディング「多き生なれど」

 

 最後に中之丞くんが喋って終了ですが、ちょっと彼のボイスの判別がんにゃぴ……。慈悲深いタイプということにしておきましょう。

 実況はここまでです。突然番外編を上げましたが、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。

 御視聴、本当に、本当にありがとうございました。

 

 

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 本土から離れた離島ではあったけれど、別に不自由なく過ごしていた。

 剣を教えてくれる父と、いつも支えてくれる母。

 この島の村において、ちょっぴり私の家というのは特殊なんだそうな。

 元々、この島はお偉いさんが罪を犯した時に島流しという刑によって流される土地らしい。ここに流されてきた幾人かのお偉いさんの内、ある一人が村の娘と恋に落ちた。村は交際を認めないと言ったが、そのお偉いさんの態度が良かったのか、交際を許してもらって子が生まれた。その子供も親になって夫婦になって……、そうして私の家が生まれたらしい。

 自慢では無いが、ここは島では数少ない名字持ちの家だった。

 

 まぁ、全員死んでしまえばそんなことは些事になるのだけれども。

 

 ここは島流しの地。それは今も変わらず、あるお偉いさんが流されてきた。

 でもそのお偉いさんが生きているのを好ましく思わない輩がいたらしく、その人へある一羽の(からす)を使いに出した。

 その頃には着いていたお偉いさんを(からす)は迷わず公衆の面前で殺した。

 この島にいる人間、全て消してしまえばいいと考えたのか、それとも島に人間がいること自体許せない人がいたのか。もう本人には聞けないが、これに関しては聞くほどの興味もない。

 

 突如として起こった島での虐殺で、何故か私は見逃された。子供一人、放置しておけば死ぬとでも考えたのか。腹立たしくも、だからこそ今も生きてられた。

 そして、そのお陰で私は自らの力不足を自覚し、あの(からす)を葬る事が出来た。

 

 両親を殺した(からす)がゆっくりとこちらを振り返った時の、あの目。

 最愛の両親が殺された怒りよりも、全てに憂いて嘆いて死にたがっているあの眼差しをどうにかしてやりたいと思った。でも、それはそれとして彼への殺意はあったので、慈悲を以て殺してあげようという考えに行きついた。

 

 その為には力が必要だった。単純な力と、もう一つ違う強さが。

 父が(からす)に立ち向かって付けた傷を瞬時に癒した、あの超常的な力に対する策が。

 

 強くなる。それは、がむしゃらに家の屋敷にある剣を振っていればいいものではないと気が付いた。

 とりあえず腐りかけた皆の遺体を埋めて、島を出てみようと思った。だが、島と本土を行き来する船は(からす)によって破壊されていたので、見様見真似で船を作って浮かべた。

 

 海の旅は楽しかった。櫂の動かし方にもコツを掴んできたという所で、私は本土へ着いた。

 それからすぐにある老婆と出会えたのは幸運だった。彼女はすぐに傷が治る力へ対する手段を持っていた。

 一人でいる所を話しかけられて、それからなし崩しに老婆の元で世話になった。他愛ない会話が心地よくなるほどには距離が近付いた頃に私の目的を話すと、老婆は様々なことを教えてくれた。

 まずは文字。次に料理。老婆の好きな煮物を作るのが得意になってきた頃に、体術。枯れ木のような腕から一体どこから力が出ているのかというぐらいに痛めつけられ、体の動かし方を覚えた。物を投擲する時のコツに、棒を使った戦闘なども。

 込み入ったことは話さなかったから、結局老婆は何故そんなことを知っていたのかは分からずじまいだった。

 でも私が一番知りたいことは、その時まで敢えて教えなかった節がある。

 

「これは、殺す為の術ではない。世を平らげく治める為の術であるぞ」

 

 きっと老婆は、私の一番知りたいことを知っていて、私がその力をどう扱うかということも知っていた。

 

 この……大地というか、星にはとある力が流れている。その名を龍脈。龍脈流れる土地で国を興せば繁栄し、人の限界を超えた治癒能力を可能にするとか。正に求めていた力に一番近しいものだった。

 私は強請(ねだ)った。何度も強請(ねだ)った。そうして根負けした老婆が教えてくれた星の命ともいうべき力を授けてくれた。

 これで(からす)を殺す為に必要なのは純粋な力と経験、そして技術のみだった。

 

 世は混乱の最中、いつでも戦があったからそこへ飛び込んで人の命を多く奪った。

 こんな辛い世の中では生きるのも辛いだろう。そう思った私の慈悲と、思いついた技の試し切り……という面が無かった訳でもない。ともかく彼らのお陰で私はめきめきと強くなれた。刀を振る速度と技量、力の強さ……は元から強かったが、最小限の動きで命を散らせる術などを開発した。

 ああでも違うんだ。開発したいのはそういうのじゃあない。人を多く速く斬る為のものではなく、龍脈の力で不死になっている(からす)を殺す剣だ。その術を探す為に、あらゆる道具の使い方や術を覚えてきた。そうしてやっと、型らしいものが出来た。

 

 老婆から習った龍脈道、それを組み合わせた、ある(からす)を殺す為の剣。

 それは驚く程に効果的だった。

 老婆から教わった力で人を半分だけ不死にして効果を試したから、これは必ず効く。

 

 

 

 

 

 積もった雪を乗せた木々が並ぶ森の奥。奇妙なことに、烏の鳴き声が重なって聞こえてきた。あの日、島に男がやってきた時も同じだった。高まる期待に足を運ばせると、――少しだけ開けた場所に、ソイツがいた。

 体に龍脈が流れている(からす)、村を滅ぼした張本人、私がどうしても殺してあげたい(慈悲を授けたい)男。

 

「おや、姿を見られてしまいましたね」

 

 (からす)はそう言うと、持っていた刀を凡人には目にもとまらぬ速度で抜き、私へと斬りかかった。

 ――刀の速度を目で追えた。村にいた頃は見えなかった刀の軌道が見えた。(からす)へ近付いていた。今まで殺してきた(慈悲を与えてきた)ことは無駄では無かった。

 あぁ良かった。私が今まで殺してきた人は無駄ではない。喜んで私はこの(からす)に挑んだ。

 

 (からす)は酷く手強かった。

 ある程度彼の動きに慣れて剣を受け流し、近付こうとしたら重たい一撃を食らった。

 

「どうしました? これが、わざわざ私を見つけに来た貴方の全力ですか?」

 

 鋭く、素早く、何よりも強い男の一撃を、受け身も取らず脇に食らった。皮膚から内臓へと斬撃が届き、硬くある筈の骨すら柔らかに断った。

 ――あぁなるほど。誤算があった。

 僅かに折れた骨で臓器が痛む、が、相手の剣先が見えた。咄嗟に防御する……。衝撃が体中に響き、内臓がぎしぎしと血を吹き出していた。

 

 (からす)は生まれてからの不死だ。普通の人間ならば傷を避ける為に避けたり、受け流したりとするが、コイツにはそもそもそんな行動をする必要性なんて無いんだ。

 傷は負っても治る。だったら先に相手を潰せばいい。なるほど、不死なりの合理性ってヤツか。

 

 想像していたよりも(からす)は高みにいる。目の前に聳え立つ壁の大きさをよくよく見せつけられた。

 

 

 あ、あ、あぁ。……すごく楽しいな。

 

 

 ふつふつと体に力が湧く。刀を握る腕がまだまだ振るえるといきり立つ。壁を前にしても私の(からす)への想いは変わらない。

 ――老婆から教わった力を使えば、相手に流れる緑の血潮が見える。その彩を赤に戻せたのならば、きっと私の勝ちだ。

 

(からす)……! お前を今ァッ! 人にしてやる!」

 

 瀕死の人間が上げた啼き声に(からす)が嘲笑で返した。

 

「できるものなら」

 

 言質は取った。顔が笑みで歪む。

 

 

 

 ほんの少しの動きで相手の動きを見極める。目は最大限に動かし、意識は(からす)のみに集中させる。体はなんとか追い付かせる。

 右に振る、左と思わせまた右下から刃が来る。避ける。(からす)が踏み込んで懐へやってくる。そんなに来たいならもっと刀を寄せてやる。片手で目を潰す。刀を持った、もう片方の手で刀柄を使い、頭を打つ。脳震盪を引き起こさせて僅か一秒以下の隙で首を切る。一回、相手の首を取れはした。

 僅かにだか、奴の瞼は驚く様な動きを見せた。

 

「どうだ、これで一手」

「ふ、まだ一回ですか。鈍いですね」

 

 普通の人間は一回で死ぬんだけどな。余分な言葉を出しそうになる口は閉ざす。

 相手に流れる龍脈の操作に(からす)の動きに対応して。これまでの人生の中で一番忙しない。そして一手間違えたら死が待ち構えている……、だがそれでいい。

 

 背に刃を突き付けられている緊迫感が私を強くするから。

 (からす)の力を思い知る度に私は成長できるから。

 

 二回目は繋がった首を切る。三回目は心臓を突く。首か心臓を殺れば相手は少しだけ動きを鈍らせる。

 四回目は両方。さて、少しは気付いてきたのか(からす)の動きが早くなってきた。私はそれに対応した。剣がまさか風のように思える日が来るなんて。体が軽い、けど振るう際には重たく相手に、着実に攻撃を与えられている。

 五回目首、六回目頭潰し、七回目体の四肢をバラバラに。

 

「貴様、何を、したっ……!」

 

 バラバラになった四肢を繋げながら立ち上がる(からす)はようやく気が付いた。

 

「お前を殺す為の技を使っている」

 

 傷の治りが三秒、四秒、五秒と回数を増すごとに遅くなっていることに。

 

 八回目首、九回目首、十回目体半分、十一回目首。やはり首の方が治癒する部位としては少ないせいか、回復が早く、次の死へ素早く繋げられる。(からす)の付けていた面頬の紐が千切れる。露わになった(からす)の素顔は、やや私に対してか怯えているような様子が見えた。気に食わないな。

 

「まだ、まだお前の血潮は赤くない。もっと殺すぞ」

 

 それでも最初見た時よりはやや赤みが戻って人間らしい色になってきている。成果が目に見えて現れる。笑みが止まらない。

 そして十二回目、首を折った。

 

 流石に命の危機を悟ったのか、憔悴した顔で(からす)は連撃を繰り出した。一つ一つが凡人ならば目に見えず、攻撃されたと知覚することもなく死ぬ類のものだ。まともに防御すればそれこそ内臓に圧が掛かって紙一重で生きている私は死ぬ。

 

 ならば、と受け流す。

 衝撃は外へ、何も無い空へ。

 その為の動きを私は知っている。この日の為に編み出した技だ。

 

 ――お前を殺す(わたしの)剣だ。

 

 ――何十年も懸けて編み出したお前を殺す(わたしの)剣なのだ。

 

 十三回目心臓、十四回目心臓、十五回目体を斜めに真っ二つ。

 龍脈が薄れゆく。治りが遅くなっていく。鬼は人へ、(からす)は人へ。

 

「……なる、ほど。そう、ですか。あなたが、あなた、ならば……」

「終わりたいのだろう。長い生は飽きただろう」

「……えぇ」

 

 (からす)の口元に、笑みが宿る。目には剣呑さと、――深い絶望から救われるような希望の光が見えた。

 

「我が生、至上の力を以て、貴方と向き合いましょう」

 

 もうお互い血塗れでどちらが鬼なんだか分からない。でもそれでいいんだ。

 

 十六回目心臓、十七回目首、十八回目首、十九回目首。

 互いに笑い合って斬り結んだ。(からす)の顔に怯えはなく、ただ俺を見つめて剣を振るう。思い返してもどうやって戦っていたか分からないが、ただただあの時の戦いを、私は楽しいと感じた。

 

 ふらふらとしながらも足に地面をしっかりつけて。

 刀は一切落とさず相手を見据えて体を動かして。

 冷えた体に対して心は熱くて。

 吐く息に血が混じっても感じる喜びは時が経つほど増して。

 歯を剥き出しにして刀を鍔迫り合わせて火花を散らし、殴り蹴りの応酬をして。

 

 ――そうして、私は、(からす)の心臓を抜き取った。

 

 赤い血潮が背にする雪に飛び散った。僅かに緑光を発するソレを取り出す。

 疲労を携えた体がゆっくりと地へ倒れる。今、この場は血の池地獄と称しても問題ない程、(からす)の血で滴っていた。

 

「……あぁ、これで、終わるのですね……」

 

 きっと人生で一番したことのない、慈愛を含んだ眼差しで、(からす)は心臓を見て、ふっと私へ視線を移した。

 

「ありがとう、名も知らぬ人間よ」

 

 込み上げてきた。祭が終わった後の寂しさのような、大きなことをやり遂げた達成感のような、大事な友人が去っていったような。色んなものがごちゃまぜになった震えを抑え、老婆から教わった力で彼の心臓に流れる龍脈を結晶にして塞き止めた。

 

「……ありがとう、(からす)。私の生涯の友人よ」

 

 結晶を割る。穏やかな顔で、(からす)は緑色の光の粒となって、宙へと消えていった。広がる血の池も共に。

 

 体からがっくりと倒れた。あぁ終わった。満足だ、満足。

 私は私の力で(からす)を打ち倒した。不死の生命に勝った。そして、そして……瞼を閉じた。

 

 

 

 

 

 次に目を開ければ、私は暗い空間の中にいた。ここはどこか、と考える前に、私の前を幼い子供が走る。

 

『父上~! 剣を教えてくださ~い!』

 

 幼き日の私……であった。そうだな、確かに昔から私は父に剣を習うことをねだっていた。

 何とはなしに、その場で座る。目の前で父と、小さい私が剣をぶつけ合った。カン、カンと乾いた木刀の音が場を支配する。懐かしい、とても、懐かしい……。

 

「はは、拙いなぁ……」

 

 術というにはつたない。動きも型も使わず、ただ木刀を振るだけで楽しかったな。なんと穏やかな走馬灯だろうか。

 手を前に突き出す。傷痕だらけの、剣に時を費やした腕が見える。

 父と打ち合った私はやがて疲れて、そのまま地べたに転がっていた。

 

 瞬きをすると、倒れていた子供の私は成長していた。年の頃はそう、老婆と出会った時ぐらいだ。

 腰が曲がり、白髪をまとめて背に流した老婆が私に色んなことを教えている。彼女の話すことをうんうんと聞いている。これは確か……。

 

『これは、殺す為の術ではない。世を平らげく治める為の術であるぞ』

 

 神妙な顔で教わったのは大昔のこと。平家、源家と争いあう時より前の時代にあった、ある一つの道。

 その者は地下を巡る力を知り、それがこの星自体の生命にも等しきものであることを探り当てた。この力が集まる場所には富や幸といったものが集まり、人々には活力が生まれるという。

 病にかかったように痩せさらばえた土地、飢饉や不作が起こりがちな土地ではこの龍脈が巡っていないか、かつては巡ってはいたが時が経つにつれて衰えたか、というのが原因らしい。

 この道を修め、帝、ひいてはこの世を守ろうとしたが、その道を修めていた一門は帝の怒りを買って破滅。

 数少ない生き残りや、道を修める為に門扉を叩いてきた者たちが密やかに教え、龍脈の力が一等強い場所(龍穴)に住処を構え、守ってきた。

 

 老婆はそんな歴史を語って聞かせた。

 

『お前はこれを殺める為に使おうとしているのは分かる。だが、先程言ったことだけは忘れるでない』

 

 私は頷いた。枯れた手が乱雑に頭を撫でた。忘れていない。老婆が好む煮物の味に、何故か教えられた棒術やらも忘れていない。

 

 瞼を閉じる。景色はあの(からす)と対峙した場所に変わっていた。しかし、(からす)の姿は見えない。

 血だまりのあった場所に、私が一人座っている。

 

 雪が降っている。喜んでいるのか、悲しんでいるのか分からない、天から降りし雪花が肩に、頭にと積もり体温を奪っていく。

 背を立てて座っていた筈の私は、横たわっていた。漠然と、今の姿こそが本当の私の姿なのだと分かった。

 走馬灯ではなく、(うつつ)

 (からす)との戦いが終わった後の場だ。

 

 (からす)。私は、君がどんな生を生きてきたのかを知らない。だが、肉親を殺された恨みと、元々あった強くなりたいという気持ちが高じて、君を殺す(わたしの)剣を作り上げた。君に通用した。力んで足跡が力強く残る地面を手で撫ぜた。

 

 ――ふっ、と……。

 あの(からす)も望んで生まれた訳では無くて、きっと理不尽なまでに理由も分からぬままに産み落とされたんじゃないか。なんて考えが浮かんだ。

 加えて、(からす)の体には龍脈が流れていた。そう、人間に巡るべきである血潮ではなく、龍脈の力そのものが。

 

 ……もしかして、この星から龍脈が無くなるまで、あの命は繰り返すのか?

 明らかに(からす)は人工的に作られた物ではない。自然に産まれた、人の形をした命だった。

 もしそうならば、(からす)はまた、私が殺す前の様に虚無の顔をして生きるのだろうか……。

 

 両親を殺した時の、あの冷たい眼差しを。全ての生に飽いた、底の見えない暗闇を含んだ瞳を。

 それはなんだか寂しい。うん、寂しいな……。なまじ、強いばかりに、楽に死ねやしないだろうし……。

 

 ――うん。それは悲しく、寂しく、哀れなことだ。

 

 おもむろに立ちあがる。血を多く失った体は、今でも動くことが不思議だと自分で思えた。

 こんな体でも私は生きている。なればこそ、今の私がやるべきことはゆっくりと雪に埋もれることではない。

 

「また君が死にたいと思うのなら……、私は、その為の術を、細やかながら後世に残そう……」

 

 

||

 

 

 世にとある剣術あり。それは細々と、だがしかし着実に受け継がれていた。廃刀令が出され、江戸期に栄えていた多くの剣術が着実に弱っていく中、まったくブレずにあるというのは確かに異質かもしれない。

 だがこれといった特徴は無いともされ、そもそもそんな剣術が存在するのか? とさえ言われる始末。大体が伝聞や他の指南書にちょろっと触れられるくらいの物だから仕方なし。

 そもそもこの剣術なんてそう大層なものではない。でも剣客を名乗っておいて流派を名乗らないのもアレだ。それで一応名乗りはすると一部の達人が「ざわ……ざわ……」ってなるのはなんでだろう。そんなに先代ヤバヤバなことでもしたのかと知りたくなるが、もう先代は死んでおられる。知り合いの御爺も軒並み逝ってるだろう。

 

 私は孤児であったが、先代に拾われて剣術を習い、先代が生きている間も死んだ後も剣客として生きてきた。

 時は矢のように過ぎていった。天人との戦が二度起き、その全てに参加して早何年か。日本は天人側に服従する形で、世の中は平穏そのものとなった。

 

 となると、増えるのが天人という彼奴等。

 

「剣客やってるとかwwww」「おい侍、俺と一戦やろうずwww」「姉ちゃん可愛いね~! 女侍ってヤツ?」

 

 とかなんとか天人に煽られる始末。試合は受けて勝ってやったし、素面の癖に寝言を抜かした奴は闇討ちしておいた。

 厄介な者は増えたが根無し草なのは変わらないし、私が一剣客であることも変わらない。暇だから道場破りとかやってみようかな……。ほら、そのまま衰退するより花のある内に終わらせた方がいいでしょう。

 

「もし、そこの方」

「はい?」

 

 茶屋で暇つぶし……、日銭稼ぎの為に作っている木彫りをショリショリ彫っていると声を掛けられた。

 なにやら珍しい茅色の髪を持った男だ。いや、それにしてはなにやら……コイツ強いな!

 分かる、分かるぞ! コイツは根っからの強いヤツだ!

 

「いやぁ、見事な木彫りですね」

「それはどうも。手先が器用なものでね」

 

 でも声色や物腰は穏やかだ。ふむ……、先代と同じくオニダルマオコゼ的な生態をしていると見た。怒りに触れれば死――、みたいな。

 しっかしそんな御仁が何の御用か。図りかねるな。護衛にしてもその腕ではいらんだろう。

 

「貴方を名のある剣客と見込んでお願いしたいことがありまして」

「……ほほう、何故私を剣客と?」

「呼吸の仕方に立ち振る舞い、それに、手に出来ている剣だこからですかね」

「あぁなるほど……。それで、お願いしたいこととは?」

「実は教え子の様子を見に江戸へ行きたいのです。ですが、最近出来た江戸行の道とやらがよく分からなくて」

「ははぁ。よく御老人がおっしゃられるようなことですね……。貴方、意外と見た目に似合わず年を取ってるとか?」

「おや、分かりますか? そうなんです。意外とおじいちゃんなんです」

 

 冗談も面白いとは、どこぞのオニダルマオコゼとは違うな。

 目の前の男は二十代位にしか見えない。多く見積もっても三十代。いや、先代もそれなりの化物じみた年の取り方をしていたけれども、早々そんな化物がおる筈なかろう。

 

「ふむ。仕事としては護衛と道案内、お値段はいくら払えますかな?」

「ざっとこのぐらいです」

 

 男が着物の袖から取り出した財布。そこから渡された金額に思わずごくりと喉が鳴った。

 ……護衛と道案内だけで万を超える金額だと? 破格じゃないか!

 金は天下の回り物。あってよし、蓄えてよしの逸品だからな。

 

「よろしい承りました。して、出向日はいつ?」

「今日です」

「……でしたら早く行った方が良さそうですね」

 

 木彫りをしまい、立ち上がる。

 男はにっこりと微笑んでいる。……仲良くなったら試合とかやってもらえないかな。

 

「では行きましょう! いざ江戸へ!」

「おー」

 

 こうして奇妙な男との旅が始まった。私塾をやっていて、教え子が結構な数いて、悪ガキばかりであったが戦争の不況によって私塾を閉じざるを得なくなったがまた開いて、と。中々に波乱万丈な男の話を聞いて、私は旅にあったことを話して……、そうやって過ごしていく内に妙な気持ちを覚えた。

 

 男の姿が誰かと姿が被る。面頬を被った、黒い男だ。そいつも男と同じ、長い茅色の髪をしていた。……まるで昔から知り合いだったような、変な感覚がする。

 私にこんな男の知り合いなんていないし、先代と共に旅をしていた頃に出会ったこともない。

 

 元々寒かったが、雪が降り、日が落ちて更に寒くなった夜のこと。

 奇妙な感覚に押されるように、私は火鉢を共に囲む男に言った。

 

「人生、楽しいか?」

 

 男ははっとした目で私を見つめた後、目に涙を溜めた。そんなに泣くほどの人生を過ごしてきたのだろうか。私塾を閉じざるを得なかった、という話よりも根深い何かがありそうだった。

 涙を流さず、堪えるように男は口元を引き上げ、眉を柔らかくさせ、目を細めた。

 

「えぇ」

 

 その一言に、私では考えつかぬほどの感情が込められていることを直感した。

 私は、なんとなくその一言で気持ちが安らいだ……ような気がした。

 

「そうか」とだけ返す私に、男は満足そうに、眼を閉じて笑っていた。

 

 

 

 そうして男を江戸まで送った。まるで旧知の仲の友と旅するように、旅路は思い出すだけで愉快で面白おかしく、終われば名残惜しいものだった。

 あっという間に萩から江戸へと着いてしまった。

 

「そういえば、名前を聞いてませんでしたね」

「確かに」

 

 別れ際になってやっと気が付く頃には、この男との間に、他人という境が存在しないことに気が付いた。奇妙なものだ。

 

「改めて……私は吉田松陽。松の陽と書いて松陽と呼びます」

「松陽、か。いい名前だな」

 

 ぽろっと出た言葉を言えばやけに嬉しそうな顔をした。そして、松陽はじっと私を見てきた。

 今度は私の番だ。んんっ、と咳ばらいをする。

 なんだか思映ゆい心地だ。ただ自分の名前を告げるだけだというのに……。

 

「――九代目雪消(せっしょう)流師範、(とも)中之丞(なかのじょう)という。近い内、貴殿と刀を交わしたく候」

 

 そう告げれば、何がおかしいのか松陽は「くくくっ……」と含み笑いをした。

 

「なにかおかしかったか」

「いえ、やっぱりというか、お変わりないというか」

「む、一体どういうことで」

「――流石、ということですよ。……えぇ、まだ江戸に滞在なさるのなら、教え子たちの顔を見終わったら是非、受けさせてくださいな」

 

 喜びのあまりガッツポーズをした。

 絶対だかんな!絶対だかんな!と約束を交わした。

 

 私たちは一時の惜しい別れを経験し、――数日後、普通に町中で出会った。

 カッコつけて退散したのに恥ずかしいやらなんやら。

 

 でもまぁ、その後試合が出来たのは幸運で、やはりというか――男は強かった。

 

 初めて師匠以外の男にボッコボコにされた。穏やかな顔付きなのに、木刀を握った瞬間人が変わったように攻め立ててきた。興奮した。彼の教え子なんか(何故かついてきた)引いた目で見ていたけれどたまらん。やはり私は剣客一筋だな。それ以外の道なんて考えられない。強さを求めるのはきっと私自身の(さが)で恐らく前世から染み付いている気性だ。そうに違いない。

 

 ――あぁ、世界って広いな!

 

 なぜか懐かしく見える地面からの光景を最後に、私は心地よく意識を失った。

 

*1
鳥取県中部・西部辺り

*2
鳥取県東部

*3
奈良県

*4
京都南部らへん

*5
東京都・埼玉・神奈川の一部らへん




殺生流…虚さんのような変異体を殺し、生かすための剣術。殺生流。だったが、二代目から「字面が不穏すぎる」と言われて当て字の「雪消」で「せっしょう」と呼ばせる。以降、雪消流となる。

中之丞…ナチュラル上から目線サイコパス。慈悲と称して殺しを正当化するタイプの“慈悲深い”人物。対義語は空木。最後らへんの、転生中之丞の言う先代は空木タイプだったので仲が悪い。先代も嫌々剣を教えてた。
エンディング7は実質虚さんとの友情エンド。

転生したら私塾を開きます!~癖のある教え子がたくさん~…殺し合いしてたら友情が芽生えてた。殺された時の記憶を持ってる。穏やかな両親の下で拾われて育つ。転生後は奈落の頭領とかしてないし、朧さんは銀ちゃんを拾う前に拾った孤児(意訳)なので追手の心配とかもない。寛政の大獄もなんとかなってまた別所で私塾を構えているハッピーエンド世界線。そう、ここでの松下村塾には初期メンバーに朧さんがいる(超重要)。
実は刀を握ると虚さんが出てきたり出てこなかったり。でも中之丞の時は確実に出てきた。

誕生日おめでとうございます。
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