銀魂:白銀ノ魂録実況プレイ 虚ルート   作:一億年間ソロプレイ

20 / 22
すいません今からでも松陽先生と虚さんの誕生祝っても大丈夫スか。間に合うっスか?
あ、間に合わない? サーセン。


[少々早めの同窓会]

 真選組は年の終わりから異常に忙しかった。突如として屯所前に煉獄関の経営に携わっていた悪人共が気絶させられた状態で放置されており、こちらが問い詰める前にペラペラと己が罪状を吐き出した。

 これらの証言によって煉獄関に正式に捜査の手が入ることになった。不気味なのは、煉獄関のバックにいた天導衆がこちらの動きをさせるがままにしていることだ。

 無論、彼奴等を検挙出来るほどの証拠を残されている訳ではなく。上からの言葉も無く。攘夷志士たちの動きも活発になりながら。

 

 ――引っ掛かる物を残して、煉獄関の騒動は終わった。

 

「この雑煮、美味いな」

 

 みょーんと伸びる雑煮の餠を食べながら、――煉獄関の検挙の証拠を真選組へ転がした本人は正月の空気を味わっていた。

 

 鬼獅子を徹底的に潰した後、万事屋と戦う者たちを潰し、そしてそいつらから脅して言わせた証言によって天導衆の一人の命を刈り取った。

 痕跡を消しながらの犯行かつ煉獄関関係者たちを江戸の警察機構に突き出すことによって彼らの手柄として、天導衆の死は天導衆(おなかま)のみが知りえる様に――彼奴等お決まりの会議場へ行く際の宇宙船内で殺害し、かつ奈落の捜査を遮る様に工夫もした。

 それに伴い、煉獄関の胴元が潰れたことによって道信への追手も途絶えることになるだろう。良い事づくめだ。

 

 隣では餠は角餠か丸餠かで新年早々言い争う二人がおり、喧噪に段々と慣れてきた朧が静かに御節の用意をしているのが見えた。

 御節は朧だけでなく全員で用意したが、違う路線へ行こうとする双子を止めるのに苦労した。何故か煉獄関の検挙よりも疲弊した。

 

「まったく……。いつまで争うつもりだ、騒々しい」

 

 やいのやいのとまだ騒ぐ二人の頭を掴むと庭先まで引き摺ってずっぽりと力任せに肩まで埋めた。

 庭から何とも言えない表情をする双子の頭が見える景色の中、何かを思いついたのか部屋からミカンを持ってきて二人の頭上に乗せた。

 

「……! 今日の構図が決まったな」

「『決まったな』、じゃないんですよ」

「自分がされる側になるとかなり理不尽を感じますね、コレ」

「ご自身がされる側……?」

 

 むすりとした顔の虚に遠い目になる松陽。その前でスケッチブックに絵を描く空木。そして、それを困惑した目で見守る朧。

 

 描き終えた後に二人は土の中から出され、大人しく雑煮を食べていた。これが食べ終われば松陽からの誘いで初詣に出掛ける予定だ。

 江戸の正月は新年になっても騒がしい。人にしろ、空を飛ぶ船にしろ、なんにせよ騒がしくて適わない。

 

 ――今年もきっと、騒がしい一年になるのだろう。

 

 

||

 

 

「師匠は世界を滅ぼしたいと思ったことはありますか」

「どうした急に」

「常々不思議に思うのです。私より長く生きている貴方がそう思ったことはないのだろうかと。私は貴方に再び会う日まで、何度も死にたいと思いました。その結果、この星を滅ぼすしかないと考えて準備を進めたこともあります」

 

 こんな往来で話すような話題ではないが、あまりにも自然に世間話の体で話すので何ら違和感も抱かれずにスルーされている。

 

「実行に移る前に……、あの男が全て壊しましたがね」

 

 一瞬だけ眉を顰めた虚だったが、空木へと振り返る頃にはにこりと得体の知れない笑みに早変わりしていた。

 

「どうなんです?」

「そんな『昨日の朝餉の感想どうでした?』みたいなノリで聞かれても困るが……」

 

 言われて空木はこれまでの行動を振り返ってみる。虚と出会う以前の記憶は未だに曖昧なままだが、幾つかはハッキリとした記憶もある。

 

 虚と別れる原因となった坂下畑麻呂の襲撃。

 我武者羅に人を殺した戦国での事。

 天人への苛つきで参加した攘夷戦争。奈落への潜入……。

 

 はて、不思議と世界を滅ぼそうとして動いたことは無かった。

 身の内には漠然と何事かを許さぬ思いと出処の分からない生存欲求があるというのに、星を壊したいとまでは行かない。

 

「壊そうと思ったことはないな。俺はお前たち程龍脈に根付いた存在ではないから死のうと思えば死ねるしな」

「……そうなんですか?」

「あまり俺について聞いてくれるな。よく分からん」

 

 変異体としての違いはよく分かる。虚と松陽の肉体再生速度は自らとは段違いだ。

 傷痕すら残らずに癒し、心臓からでも寸分の違いなく肉体を構築する。龍脈の力に満ち溢れているとも言うべきか。

 

「そういうお前は、今はどうなんだ」

「私の口から言わせるのですか? 酷いお人だ。分かっているでしょう。私はいつまでも、貴方が終わらせてくれるのを待っています」

「……そうか」

 

 ――別たれた日々はあまりにも長く、そして人を変える。

 人の醜さを見続けた童は破滅願望を宿し、自らにその期待を向ける。貴方ならば殺してくれるでしょう、と。一切の疑いを持たぬ満面の笑みは未だに空木を捉えている。

 

「ちなみに死に方の希望はあるのか」

「私の死に様を目に焼き付けて頂けるのならなんでも」

「なんでもが飯の時でも困ると言っている」

「ですがそれが希望ですので。ああでしたら、貴方の目で殺されたいです」

「だからこれはそこまで万能じゃないと……」

 

 困り顔になる空木に比例して笑顔の色が濃くなる虚に面白くない気持ちが過ぎり、空木は虚の頭に手を置くとつむじをぐっと押した。

 

「頭から破裂させるおつもりですか? ふふ、ご自由に」

「そんな繊細な生き物じゃないだろう」

 

 風船みたく突いて死ぬような存在ならそう拗らせている筈もない。むぎゅむぎゅとつむじをつつく内に――空木に電流走る。

 

 一ミリ、頭が高くなっている。

 

 これは由々しき事態であると判断した空木の行動は速かった。

 進化はBボタンキャンセル、即ちつむじ倍プッシュ。

 

成長しないように成長しないように成長しないように成長しないように成長しないように成長しないように成長しないように成長しないように

「あの師匠。流石に怒っていいですか」

「駄目だ、許さない。殺す時には戻って良いが、今暫くはそのままでいろ」

「師匠」

 

 無意味に呪詛を吐く空木に呆れながらも虚はされるがままにしている。

 

「どうしてそう“子”であることに執着されるのでしょうね」

「……それは」

「それは?」

「……………………一般的な良識においても“子”は守り育てるものだ。何も間違った行動ではない、うむ」

「貴方の場合は少々常軌を逸してるんですがそれは。私の“親”とでも言うのならば成長は喜ぶべきでは? ねぇ、()()?」

 

 つむじプッシュを止めた空木が知らない振りをすれば、虚の顔に青筋が浮かび上がる。

 

「そんなに怖いですか、私に見下ろされるのが」

「怖くなんてないし……。将来が自販機だなんて知らんし……」

「こちらを向きなさい。師匠、しーしょーう?」

 

 着物の袖を掴んで抗議してもそれが効いている様子は無い。下の方で虚の声を右から左に聞き流している空木の目には河川に姿を隠していく日が見えた。

 もうすぐ夜が来る、と思った時には感じた。

 

 身を重く締めつける重圧。戦場でもまったく感じなかった――強敵の気配。

 咄嗟に顔を向けた先で。

 

 

 

 

 

「あの~、()()()()。よろしかったら俺とお茶でもしに行きませんか?」

 

 

 

 

 

 見知らぬ男からの声かけに絶句。と同時に、男目掛けて虚による木刀の突きが常人では反応できない速度で繰り出された。

 ()()()()()()()、男は持っていた大きな番傘で木刀の向きを逸らしていた。

 

「あっっっぶね!? 随分とヤンチャなクソガキだなコラ。ちょっと離れてなさい、今は大人同士の時間だ」

「今すぐにその口を閉じなさい頭公然猥褻物」

「誰の頭がキ○玉だってェ!?」

「そこまで言ってませんよ」

 

 付近の道に人が通っていないことを喜ぶべきか、虚と渡り合っている男に驚くべきか。

 打ち合うだけで空気が震える異次元の戦いを前にして空木がしたことは、その間に入ることだった。

 

 突然入ってきた空木に木刀と番傘を握られ――、めきめきごしゃぁっとお互いの獲物が圧し折られた。

 「へ」と気の抜ける声を出した男と「まずい」と一言零した虚たちの視界は突如激しく動き、瞬時に暗くなった。

 

 その後に両者に鈍痛が走り、頭の奥でちりちりと星が散った。

 声を掛けた男と虚、両者の頭をディスペンパックの如くぶつけ合った衝撃によるものだ。

 

 

 

 

 

「俺はッ、男だァァッ!!!」

 

嘘だろォォォォォォォ!!!???

 

 

 

 

 

「いや、大変すまなかった。嫁と出会った以来の遺伝子のザワつきだったもんで。そっちの坊主もすまなかった、だがこの星海坊主(うみぼうず)とやり合うなんざ凄まじいな」

「はぁ、星海坊主……? 妖怪か貴様」

「宇宙最強のえいりあんはんたーと呼ばれる実在の人物ですよ、師匠」

 

 時間も時間なので居酒屋で一杯、という話になった。門限は近かったものの、今回ばかりは特例で虚を引き連れて店へと入った。

 被っていた帽子を脱ぎ捨てた星海坊主は照明によってキラリと頭頂部が輝いていた。

 

「しっかし随分紛らわしいナリをしているな。どうだ、その毛をちょいと俺に寄越したり……」

「初手にナンパをかます軟弱者にやる髪は一つとして無い」

「いいじゃんそんなフサフサ生えてるんだから少しぐらい俺に分けてくれたってバチは当たらないだろ? なぁそうだろ?」

「哀れな……」

 

 ほんの少し得意気な顔になった虚を他所に空木は猪口に入った清酒を呷っていると、「はぁ」と星海坊主の重たい溜息を吐いた。

 

「娘は変な男の場所にいるわターミナルでえいりあんが暴れるわで出航の便が消えるわでまったく大変だよもうこっちは。一日にどんだけイベント詰まってんだって話だよ。そんだけ詰まってんなら俺の所に毛根だって詰まってきたっていいんじゃないのか」

「さっきから毛の話しかしてないなコイツ」

 

 さり気なく酒に手を出そうとする虚の手をピシャリと止めた空木の一言にガバリと星海坊主が顔を上げた。

 

「あのねぇ一瞬なの。そんなにフサフサでいられる時期なんて人生でほんの一瞬、およそ三分の一程度なの。それ以降の三分の二なんて殆どハゲのままで生きていくんだよ人間は」

「そうか大変だな」

「大変だよこっちは! って俺の頭を突いてんじゃねぇ! 蜂の巣にされたいか!」

 

 空木の目で見てみると、なんとこの男、毛根が弱点である。頭に一つ一つ――毛根のあるだろう場所に消えゆく様に仄かな光が見える。

 類を見ない頭に哀愁を感じ、あまりの哀れさに空木は頭を叩き始めた。

 

「叩くなァ! 叩くなっつってんだろォがこの男女!」

「ンだとこの若ハゲがァ! もう一度毛根自体をディスペンパックしてやろーか!」

「師匠落ち着いて下さい。切実に。もしかして酔ってらっしゃる?」

「酔っておらん」

 

 若干顔の赤い師を見て虚は即座にこの場を切り上げることにした。

 何か一言言えば喧嘩腰になる大人共の代わりに虚が支払い、空木の財布を持ち主の元へと戻していた時だった。

 

 星海坊主は一転して鋭い目つきをして二人を見据えた。冷えた夜風と相まって空木のやや箍の外れた気分も元の落ち着きを見せ始めた。

 

「――所でお前ら、変異体だろ」

「……変異体?」

「俺と頭をぶつけたその小僧の傷がすぐに癒えていた。その現象にゃ見覚えがある」

「ギャグ漫画の治癒速度にメタ指摘は御法度だということを知らんのか」

「これギャグ漫画じゃなくてその二次創作だろ。話を逸らしてんじゃねぇよ」

 

 チッと空木から舌打ちが聞こえ、虚が背の竹刀袋に手を伸ばす所で空木が手で彼を制止する。

 

「気にするな、これは俺の短慮が招いたことだ」

「……師匠」

「殺る気か、テメェら」

 

 着物の内へと手を入れて音も無く刀を取り出し帯に差す。鞘を纏ったままでも湿った空気を漂わせるその業物の名は村雨。

 戦場で幾度も血の雨を降らせ、今や愛刀と化した妖刀を携えて空木の“目”が星海坊主へと向けられた。

 

「こっちの変異体は随分喧嘩っ早いじゃねーか。安心しろよ、アンタらを他人に口外したりはしねーよ」

「その言葉を信用する奴が何処にいる。お前は随分と手の掛かる人間と見たが、斬れば単なる肉に変わりはない」

「やっぱり違うな。……俺の()()()とはまったく違う。アイツはそんなにも血塗れじゃなかったな。――そんな悍ましい目はしていなかった」

「……は? もしや、お前、不死の人間と家庭を持ったとでも言うのか?」

 

 驚きを滲ませて問えば星海坊主は「あぁ」と頷いた。当然の様に頷く男に唖然とした表情を隠せない。

 

「……で、その変異体はどうなったのですか」

 

 興味が出たのか、固まった空木の代わりに虚が星海坊主に話を促す。隣で手が震えている空木は目に見えていない。

 ――遠い星にいたという同族の話は彼の視野を少しばかり狭くするのに覿面だった。

 

「アイツは……死んだ。俺が死なせちまったようなもんだ」

「――! 死んだと? 変異体が死んだ……、ですって? 聞きましたか! ししょ……」

 

 虚は飽いている。その永遠に近しい生を疎ましく思い、終わることを望んでいる。

 それは別たれる前も、――別たれた後も同じ。

 

 何故か星海坊主の話でふつふつと湧き上がる、責任感にも似た思いが空木をキリキリと締め上げている。

 虚は変異体の死を喜び、傍らの師へと振り返ったが途中で言葉は途切れ、上がっていた口角は行き場を失くしたように固まった。

 

「……どうやら、ソイツの方が問題抱えてるらしいな」

「……言ってくれる。何も問題など抱えてなどおらん」

「そんなに怖いか、テメェが終わることが」

「ただそれだけであるものか。今日は興味深い話を聞いた、くれてやる」

 

 懐に忍ばせた短刀を引き抜いて空木は乱雑に自身の髪を切ってその房を星海坊主に投げつけた。「ちょ、これいいのかっておおい!!!」と背後からの叫びに振り向かずに空木はその場を離れる。

 飲み屋の喧噪である程度騒がしい筈だが、空木とその後を追う虚の間にある空気は静まり返っていた。その沈黙を先に破ったのは虚だ。

 

「師匠は、私を殺したくはないのですか」

「約束は違えない。お前は殺す」

「では何故そのように苦しそうな顔をなされるのです」

「苦しみなど無い」

 

 その言い分が苦しいものであると虚の目には分かっていた。今の空木を見れば誰だってどうしたものだろうかと気にかけるだろう。

 それぐらいに常の平静が破れた姿を見せていた。

 

「これが、苦しみであるものか」

 

 消え入る言葉で落とされた意味を虚は知らぬままに、二人は家路に着く。

 

 

||

 

 

 平日の月曜日、多くの子供が寺子屋へと向かう通学路。並び立つ家屋の隙間からハァハァと息を漏らしている人影があった。

 彼の血走った目はつぶさに通りがかる女児たちの健全な肉体に興奮の視線を向けていた……。

 

「ぐへへ……。可愛いなぁ子ど――ピギュ」

 

 眉間に鉛筆が突き刺さる。血で濡れた部分を拭いながら、――今日も今日とて影のPTA活動は忙しない。

 空木は絵を描くこと以外では、こうしてかぶき町の児童たちを闇に潜む変態から守る活動を自主的に行っていた。それもたまたま、絵を描こうとした際に変質者に追い回される児童を発見した為である。

 

 ――絵ェ描いてる場合じゃねぇ!

 

 そうして変質者の意識を刈り取った彼には、『ここの(児童たちの為に)治安を守らねば』という使命を強く宿していた。

 

「狩っても狩っても黴の様に湧いて出てくるな……」

 

 もういっその事犯罪を犯す前に殺した方が早いんじゃないか。

 物騒な思考のまま馴染みの茶屋に座り込み、自宅から持ってきた新聞を取り出した。

 

『大江戸青少年健全育成条例改正案が発表』

 

 大きな見出しのタイトルと共にぼかしの入った発禁本……。それは、空木がどこぞの出版社から依頼されて表紙絵に起用された『月刊ぬらぬら』。

 

「なん……だと……?」

 

 ざっくり言えば、空木の絵師生活が終わる内容だった。

 溜め込んだ財はあるが、絵師の仕事が無くなればどうなるか。他所へ転職……、いや誰かを上に置いて仕事をするなど空木の気位が許さない。

 無職の危機到来。いや、最悪無職を回避する術はあるが尊厳が死ぬ職場へゴートゥヘル(かまっ娘倶楽部へようこそ空木ィ♡)

そして口にしたるは。

 

 

大江戸青少年健全育成条例改正案反対ィ! 表現を律する暇があるならまず犯罪者の厳罰化を行え!」

 

大江戸青少年健全育成条例改正案反対ィ! 表現を律する暇があるなら己の心を律する術を覚えよ!」

 

 

 似た内容を口走る二人の目が合う。片や死んだ目をした男、片や同じく死んだ目をして派手な着流しを着た男。

 

「――同志よ。貴殿の名は」

「空木だ」

「同志空木。私の名は武市変平太。ロリコンじゃありません、フェミニストです。此処に署名を」

「分かった。同志変平太、武運を祈る」

「清き一票に感謝を。――必ず勝利いたします」

 

 武市変平太は繁華街へ、空木は郊外へとすれ違っていく。どちらも決意に満ちた瞳をしていた……。

 

「あの、失礼ながら何を……?」

「抗議運動」

「ああ、表現の規制ですか……」

 

 彼等の一連の動きを割烹着姿の朧は見ていた。

 

「確かに空木殿の仕事に支障は出ますな。これを機に他の、健全な表紙絵の仕事を引き受けてはどうでしょう」

「浮世絵だけでは儘ならんか。時代の流れを感じるな……。それで、今日の昼飯は何だ」

「筑前煮にございます」

「悪くない」

 

 そして、ひっそりと仕事の依頼を受ける先を増やしてリスク回避に務めようとする男の姿も見られたのであった。

 

 

||

 

 

 一目見た時から衝撃が走った。内側の獣が騒いでいた。

 あそこで団子を食べる茅色の髪の少年は――先生(吉田松陽)だと。

 

「先生、なのか……?」

「はい? 何ですか晋助」

「せ、先生ッ……!?」

「あ、内緒だったんでした。どっこいしょ」

 

 震えた声で訊ねた着流しの青年に向けて、松陽は微笑みを浮かべた。

 

「それでは懐かしの拳骨を」

「間違いねぇ、先生だ……!」

 

 軽い拳骨で成人男性をめり込ませた少年。彼はまごうことなく、あの日助けることも、その死に様を目にする事も出来なかった唯一の恩師。

 感動と困惑で高杉晋助は少年を見上げた。松陽といえば、弟子の真っ直ぐな反応にじーんと感じ入っていた。

 

「晋助は素直ですね……。銀時からは吉田松陽(わたし)の隠し子だなんて思われてしまっていたので……、先生感激です」

「あいつの目は節穴ですから。……ふ」

 

 そうか、あの三人の中で俺が一番に先生に気が付けたのか。――思い当たった事実に内心で自尊心をターミナルより高く持ち上げた高杉だった。

 

「先生。色々と、本当に色々と話したい事があるので付いてきていただけますか」

「いいですよ」

 

 こうして松陽は高杉ら鬼兵隊の船へと招かれた。当然ながら鬼兵隊諸君らは突然入ってきた少年に警戒を隠していなかったが、「俺の恩師だ」の一言に怪訝な目を送られるだけで済まされた。

 

「……オイオイ高杉クゥーン。オマエが急に同窓会の幹事出来る程の背があるとは思ってなかったわー。マジ無いわー。そういうのは事前に手紙とか出してからお伺い立てるもんなんだよガキ杉クゥーン」

「俺もまさかこの状態で連れていかれるとは思わなんだ。なんだ高杉、旧知たる俺たちに会いたかったという訳だな? 可愛い所があるじゃないかこの大馬鹿者め」

「先生、コイツら吊るし上げていいですか」

「ヤる時は急所に一撃入れてからサメの餌にしなさい晋助」

 

 上から、酔っ払ってゴミ捨て場に落ちていた銀時。ピシャァと額から血を吹き出しながら蓑虫巻きにされて岡田似蔵に連行されてきた桂。

 両名からの言葉を浴びせられた高杉には静かに苛立ちが沸き上がっていた。

 「高杉出るとシリアス回でだりぃよ」という顔を隠さなかった銀時が高杉の隣に立つ松陽を見て「あ゛!?」と大きな声を上げた。

 

「待て待て待て、なんでここに松陽がいんだよ? つか先生つった? お前……、本当にとち狂ったのか?」

「うむ、確かにあの日先生は亡くなられた筈だ……。いやしかし、かぶき町にてよく先生に似た面影のある男児がいるとは思っていたが……」

「よく疑問を持ってくれました、小太郎」

 

 ちょくちょく銀時と接するうちに松陽は気付いた。――やはりとんでもない勘違いをされていると。

 自身と接する時に少し余所余所しい態度とどこかを見る遠い目。

 師たる自分を前にして金をタカり、年下にケツを叩かれ、かぶき町全体にゲロのマーキング連発のだらしない私生活の数々……。

 

 ここで勘違いを解かねばならない! 使命感に駆られた松陽は胸を張った。

 

「実は私、あの処刑場で黒の○織の一員によってAPTX48○9を飲まされてこんな身体になってしまったんです!」

 

 事情を説明して高杉は素直に飲み込んだ。しかし、銀時と桂の両名は互いに顔を見合わせた。

 

「でもお前虚っていう双子の――「フケです」……フケ?」

「薬を飲まされた時に落ちたフケが急に進化して出来たフケです。今は自立して双子を名乗っていますが、世間体上そうするのが良いからであって、アレはフケです

「……本当に先生なんですか。ではあの遺体は……」

フケです。投獄されている間にフケと代わって本体の私は生き延びたという訳です」

「いやでもあれどう見ても死体「フケです」……ではどうして、……今に、なって…………」

 

 この圧と雑な誤魔化し方はかつて恩師と仰いだ吉田松陽そのもの……!

 戸惑いの中、堪え難い疑問が桂の口から出る。

 

「ごめんなさい。君達を巻き込みたくは無かったのだけれど、……やっぱり、顔を見ると駄目ですね」

 

 ――彼等の手には、師の遺体に触れた実感というものがある。

 あの日、突如として三人は気絶させられ、目の前にあったのは首を斬られた遺体。惨いことに心臓まで抜き取られていた。

 師匠を手に掛けることも出来ず、何も分からないまま、師匠が死んだという事実だけを胸にして生きることしか出来なかった教え子たち。

 

 あの時の慟哭と感触が、年甲斐もなく言葉を荒げて目の前の少年の言葉を否定したくなる。

 だが、齢十七程の少年から漂う雰囲気が……、紛れも無くあの日失った師そのものだとも伝えている。

 荒ぶる胸中が黙りこくる男たちから二の句を奪い、ひたすら湿りに湿って重い空気が艦内の一室に満ちる。

 

「――そして、突然こう言われても君達は納得しないでしょう。とんだ頭の固い悪ガキ共ですからね」

 

 しゅるり、松陽と名乗る少年は竹刀袋から木刀を取り出した。

 

「久しぶりに剣術の指導といきましょうか。三人同時に、()()()()()()()()()()()

 

 思わず剣に手を掛ける程の殺気が少年から放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その人は、侍というには不羈奔放(ふきほんぽう)な方だった。

 土地を持っているでもない。主君に仕えてるでも、忠誠がある訳でもない。家にも、金品にも縛られず、教わりたいと望む者たちに私塾を開いていた。

 

『侍とは弱き己を律し、強き己に近付こうとする意志。自分なりの美意識に沿い精進する、その志をさすのです』

 

 それぞれの武士道を胸に、侍になる事は出来る。そう高杉に諭していた師の姿を思い出せる。

 やがてあの人は投獄され、処刑された。

 だが、()()()()()()()()()()()()()()()()()。処刑を任された銀時でさえ、気絶しており、手に掛けた感覚は無かったと言った。

 不可思議ではあったが、師の遺体だけは本物であった。護りたかったものを護ることは出来なかった。己の無力を叩きつけられた、あの感覚……。

 

 ――それを揺るがすのは目の前の少年。吉田松陽と似た顔と、その笑顔。

 

 生きてきて欲しいとは思う。だが、その願い自体が荒唐無稽であることは理解している。

 目の前の少年が本人であって欲しい。――だが、そんな筈は無いのだと己の培ってきた感覚が告げる。死体の影が過ぎる。

 志だけでなく、遺体までもを嬲られた師を騙るのならば子供とは容赦はしておけん。だが……。

 

(馬鹿な、高杉が沈んだだと……!?)

 

 高杉は「吉田松陽である」とは言いながら、その目の奥に不信を隠していた。手の内を見てから判断しようとしたのだろう、真っ先に斬り掛かったアイツは一刀の元に沈み、胴体に強い衝撃を受けながら壁に放られていった。

 

(……あの打ち合いでの衝撃が体に残っているようだ。内が震えている)

 

 高杉との軽い応酬、それだけで空気が振動し、その衝撃を遠方のこちらにまで伝えてきている。

 ――只者ではない。それに。

 

 少年には一部の隙も存在していない。背丈よりも大きく見える、その体格。

 

 ああ本当に、打ち合いの中であっても崩れぬ笑顔がよく似ている……。

 

「銀時!」

「ヅラァ!」

 

 目を配り、銀時が少年へと突っ込んでいく。その間に俺は懐の爆弾の幾つかを起動させて少年目掛けて投げる。

 即座に起動した爆風の中、少年の裏手に回り挟撃。――の予定だったが。

 俺が振るった()()()()は少年のたった二本の指で止められていた。

 

「良い連携と作戦ですね。それでは、どーん」

「ふんぬ゛ゥ!!!」

 

 この拳骨! 打たれたと思ったら床にめり込むこの感覚!

 

 ――間違いない! 松陽先生そのものではないか!?

 為す術無く地中に埋まったピク○ンが如く、俺は残った銀時との打ち合いを見た。

 

「ほらほら避けないと。一回当たる度に銀時の恥ずかしいエピソードを話していきます」

「んで俺だけなんだよ!! アイツらのはっずい話も混ぜとけよ、――――――松陽”!

 

 剣を辛うじて回避している銀時から確かに感じる。

 おお、まるであの頃に戻ったかのように銀時が生気を漲らせて必死に剣戟を捌いている。まだ松下村塾があった頃……、日常でよく見た光景。

 

 少年……、先生の話を胡乱な瞳で聞いていたあの男がそう呼ぶのか。

 俺たちの誰よりもあの人といて、誰よりも傷付いたお前が。

 

「ククク……、はは……。…………せんせ、本当に、“せんせい”、なんだなァ……」

 

 壁の方から、泣く様に笑う高杉の声がした。

 ……柄にもなく俺も泣きそうになるではないか。

 

 

||

 

 

「ということで師匠、銀魂屈指の名作とも言える紅桜編が終わっちゃいました」

「初手メタネタをやめろ。はぁ……、で、なんだ、結局言ったのか」

「まさか空木殿が阿○博士ポジションだったとは……」

「いやコイツが飲ませたんじゃね? ショ○コン? ○リコンの気があるだろ。APXT4○69の需要があるのはコイブルルルゥンいえ、俺たちの先生を助けてくださった大恩人に何か言うなんて、ハイ。その猛牛はどれだけ調理してくださっても構いませんので、へぇ」

 

 チェーンソーを起動させた空木への命乞いを述べていく天パ侍が寸分の躊躇いなく解体されていく中、完全初対面の高杉は目を白黒させていた。

 空木は松陽から()()()()で呼び出され、単騎で艦隊に潜入していたところで弟子を率いた松陽と合流した。

 返り血の飛ぶ解体作業を終え、別の意味で死んでいる目が弟子の中では小柄な青年を見上げる。

 

「どうも高杉晋助。俺の名は空木。名前だけはそこの童からよく聞いている」

「……おい、アンタ。攘夷戦争にいた輩――“村雨”か?」

「それと同一人物だが……。お前もサインを強請る口か?」

「いや……、何でもねェ。ただテメェの様なちんちくりんが紅桜と打ち合おうってのか」

「紅桜? あの絡繰と刀の融合物体か? 斬ったぞ」

「は」

 

 松陽との合流前に紅桜全てが潰され、現場を目撃していた村田鉄矢は大号泣した。

 

「俺の生息圏に外来生物を持ち込むな、斬るぞ」

「もう斬っているんですが」

「おいまさか岡田の野郎も……」

「あのヘンテコ刀と融合していた男か? 斬ったぞ。刀だけ斬り落として人間の方は仲間に救助されていった。死んではいないな」

「……春雨の天人共は」

「斬ったぞ」

 

 ――この弟子(師匠)(松陽)にして師匠(空木)あり。紅桜編、完!

 

 全ての手札も出尽くしてしまったが為、高杉たちは一度引くことになった。

 地上へ下ろされた空木らは遠ざかっていく艦を見上げていた。銀時、桂とも別れた家路の途中、気になる事を松陽へと聞いた。

 

「あの男を引き留めることはしないのか」

「ええ。晋助には晋助のやりたいことがある。銀時には銀時の、小太郎には小太郎のやりたい事……志というものがあります。ただ私は……、彼等に生きていると知って欲しかった。彼等の目を長い間、悲しみで曇らせたくは無かったのですよ」

 

 松陽が生きてからの心残りは、仕方がないとはいえ穏便ではない方法で弟子たちの前から姿を消した事。

 頑固であり、性根の直らぬ悪ガキであるが……、不器用な優しさを持った弟子たち。

 松陽が彼等の事を話す時はいつだって慈愛というものが滲み出ていた。その内容がどんなに情けない話だろうと、大切で仕方ない思い出だと聞き手にまで伝わってくる。

 

「お前は随分と自立しているな」

「そうですか? それならきっと、あの悪ガキたちのお陰ですね」

 

 空木は流し目で背後を見た。

 

「一泊してきてもいいぞ」

「ほんとですか!?」

「久しぶりの水入らずの時間だ。好きにしろ」

 

 ひらりと手を振って先へと空木が進むと、茂みに隠れていた頭が出てきた。

 

 

||

 

 

 人を斬る感覚ってのは中々消えない。一度斬りゃぁ、それで生きていけると覚えちまったら尚更消える訳ゃねェ。その感覚は必要だと覚えちまってんだから。

 松陽か、弟子か。その二つを天秤に掛けて俺ァ、斬ろうとした。――松陽を。

 

 けどよ、……その時、俺たちは気絶させられた。決意と共に意識が刈り取られ、後に残ったのは“何も出来なかった(テメェ)”だけ。

 

 松陽の弟子として幕を引くことさえ出来なかった。代わりの誰かがアイツを斬っちまった。心臓も抜き取るなんて悪趣味な真似もしやがって。

 ……斬られたのは松陽だけじゃない。その場にいたあのいけ好かねェ烏だかチキンの集団と御高説をのたくり回っていた偉そうなジジィ。

 そんで俺らだけが死体に埋もれてたせいか、生き延びてた。

 状況の不可解さはあれど、松陽が死んだというのは間違いなかった。

 

 ここ数年、そうやって(テメェ)をそう納得させようとして生きてきた。

 同じツラだろうが同じ名前だろうが松陽本人の筈が無ェ。悪い夢でも見てる気分で吐きそうだった。

 だからあのガキが松陽の隠し子だってことで納得しようとした。

 

 ――その隠し子が松陽本人? 名探偵○ナン方式で生きていただァ?

 否定してェのに出来ない事実ばっかり積み上がってきやがる。あの巨人みてェに痺れがきやがる剣も、人間を簡単に埋める拳骨も、……俺らを見てる眼差しも。

 ……吉田松陽(せんせい)だった。

 

「どうしたんです、黙ってばかりじゃ何も伝わりませんよ」

「話したって伝わんねーもんだってあっただろうがよ」

「あはは、これは手厳しい」

 

 隣を歩く背は低い。アイツだって人間だから小さい頃はあるってのに、今の今までそんな事を考えもしていなかった。

 松陽が前に何をしていたか聞けば「海軍やってました」だの「パン工場で働いてました」だのとはぐらかされてばかりで、なんにも知りやしなかった。

 

「……そんなに、俺達(おれたち)ゃ頼りねェかよ」

 

 塾開いてた時も。投獄された時も。処刑されそうになった時も。

 ぼけーっとしたそのツラの中で、一体何考えてんのか誰にも伝えねーまんまで。

 

「何抱えてんのか、俺もアイツらだって知らねーけどよ。そんでも小さくなったお前なら尚更、背負って運ぶくらい俺にだって出来らぁ。俺だけで無理なら、三人いりゃ大人一人だって運べるってのによ。お前はいっつもそうだ。自分の中で話を終わらせやがる」

「銀時……」

「あーあ、イヤだね。こんなドデカイ荷物、背負って運ばにゃいかん弟子ってのは」

 

 ――ずっと見てきた。誰より見てきたつもりだ。あの得体の知れない剣裁きを、ずっと身に沁みつかせてきた。

 だから分かっちまった。

 コイツは嘘なんて言ってねぇ。吉田松陽そのものだって。

 

「銀時」

「……んだよ」

「歩くの疲れたので負ぶって下さい」

「はァ!?」

 

 足を止めた松陽を振り返れば、何考えてるか分からねー笑顔で。……仕方ねぇな。

 今の銀さん、ちょっくらサービス精神旺盛なだけだから。期間限定キャンペーン中なだけだから。

 松陽へと背を向ければ、重たさが乗る。……ああ、重てェ。

 

「ごめんなさい。今まで君達にはたくさん隠し事をしていましたね」

「ああ本当にな。うんざりだ。あんな心臓に悪い最期は真っ平御免だ」

「そうですね。本当に……。私も穏便な手段で去りたかったですね。――ねぇ銀時、元の姿に戻れる時が来たら皆でお酒でも飲みましょうか」

 

 俺の横に小指を立てた手が出ていた。

 

 あの時みたいに遠くじゃねぇ、近くにある。

 うるせェ鴉でも、バカみてェにデケェ月でもない。俺が今、松陽を背負ってる。

 

「約束ですよ」

「酒代持ってくれるんなら? 別にいいけど? パフェも一緒にな」

「仕方ないですねぇ……。可愛い息子と弟子たちの為です。奢ってあげましょう」

「おっ、マジ? ラッキー、ねだってみるもんだな!」

「そうそう、実は君達に紹介したい一番弟子がいましてね。その子とも一緒にですよ」

「オメー、そういう重要な話をサラっと言わないでくんない!? は!? 一番弟子!? 俺じゃねーの!?

「実はそうなんです~。もっと早くに言うべきでしたね~」

「このっ、ほんっとテメーはよォ……!」

 

 ――俺が護りたかったモンは、どっちも無くなっちゃァいなかった。

 色々言いたい事はあるけど、今はそれでいい。

 この背の重みを、今度は絶対失わせやしねェ。




お二人共誕生日おめでとうございましたァ!!!

空木…大江戸青少年健全育成条例改正案反対派。それはそうとAPTX4869の副作用を知ったら使う。
フェミニスト…大江戸青少年健全育成条例改正案反対派。同志をゲットした。
岡田…辻斬り仕掛けてたら桂を連れてこいと言われ、突然見知らぬ男に腕を斬られた。かわいそ……。
また子…急に頭が子供連れてきた。なんすかあのガキは!!!
万斉…援軍交渉した春雨全部斬られたでござる。ぴえん。
村田鉄矢…紅桜全部壊されて心がバキボキ。
村田鉄子…兄者が帰ってきてから泣き暮れている。心配。
高杉…実は戦う前に二人だけで話している。剣を交えて確信に至る。それでも獣はメラメラしている。
銀時…ちょっとメンタルが回復した。良かったね。それはそうと今までの生活態度が松陽に知られていることに気付き……、SANチェック失敗。
桂…実は最後の方で銀時と松陽先生との話を盗み聞きして涙ぐんでいる。
エリザベス…『桂さん、生きてたんスか⁉ 俺の出番は? 紅桜編どこいったんスか?』
一番弟子…最近割烹着姿での登場が多い。近所のおば様に大人気。実は弟子'sとの遭遇を避けているのでまだ会っていない。
海星坊主…『神楽ちゃんへ。最近、お父さんは蘇生出来ました。とてもふさふさです。これでもう頭が爽やかなんて呼ばせません。(以下略)』
虚…師匠、私のコーヒーゼリーどこにやりましたか。
松陽…弟子たちと会えてホクホク。あ、コーヒーゼリー食べておきました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。