銀魂:白銀ノ魂録実況プレイ 虚ルート   作:一億年間ソロプレイ

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遭遇とか言っときながらその手前なんだよなぁ…


朧遭遇~松陽先生遭遇まで part6

 おはようございます皆さん。初めましての方は初めまして。やっと虚もとい松陽先生と遭遇するpart6、始まります。

 前回は幼気な朧くんの献身を見て終了でしたね。はい。何が何でも生存ルートを辿らせますよええ。

 

 今の月は7月ですね。ちょっと10月くらいまでにならないと松陽先生が腰を落ち着けて塾を開いてくれないのでその間は天人でも狩っておきましょう。おら、経験点寄越せ。

 あ、そうです。今の間にコメント返信しますね。同じような内容はまとめてあります。

 

 Q1.体力そのまま上げずにプレイして

 何を言っているんだお前は…(頭抱え)縛りプレイとか日光弱体化の時点で既に縛りプレイですよ。確かに精神力があると瀕死攻撃食らっても何度も食いしばりみたいなことは出来ますが…。

 

 Q2.刀以外の武器使わんの?

 あ……。ま、まあね、前回は村雨の凄さをシチョー=シャ=サンたちに見せる為だったんです。今度から弓とか火縄銃とか槍とか色々使わせていただきますよ。戦国時代やら攘夷戦争やらでアイテムボックスに武器がたくさんありますからね。

 そうですね…今度参加するときは戈とか使ってみましょうか。長柄武器は刀の時とモーションが違いますからいつもと違った戦闘シーンになるでしょう。ええ!

 

 Q3.(松陽先生の)切り分けた後の体ってアイテムボックスに入るの?

 入ります。滅茶苦茶にボックス内の容量を使いますが入ります。

 

 お、月も10月。そろそろ手を止めて経験点がどれだけ稼げたでしょうか…。

 

空木 変異体 男性

 

体力:26

霊力:0

知能:48

スタミナ:95

筋力:99

精神力:86

器用さ:99

素早さ:99

幸運:99

 

変異体特性【不老不死 五感強化 魔眼 日光弱体化 不眠症 蹴鞠恐怖症 寡黙 無痛覚】

経験点:67

 

 性格が気長というのもあって良いんじゃないでしょうか。

 まずは精神力とスタミナをフルで入れて知能に残りを突っ込みましょうか。

 

 

空木 変異体 男性

 

体力:26

霊力:0

知能:98

スタミナ:99

筋力:99

精神力:99

器用さ:99

素早さ:99

幸運:99

 

変異体特性【不老不死 五感強化 魔眼 日光弱体化 不眠症 蹴鞠恐怖症 寡黙 無痛覚】

経験点:0

 

 はい、装備を戻して笠を付けて松陽先生が塾を開いてる場所までイクゾー!

 来年の4月に寛政の大獄が起きて松陽先生投獄イベントが発生するので…、出来るだけ攘夷戦争に参加しつつ必ず一回は松陽先生とコンタクトを取るのが目的です。

 

 着きました~^^(松下村塾)

 ほら、見ろよ見ろよ。子供たちの笑い声溢れる幸せそうな松下村塾です。拝んでおきましょう。

 

 あと最近突っ込まれるんですが、私は決してペドフィリアではないです。幼少期が可愛いと思うだけでロリコンでもショタコンでも無いです(キレ)

 おほん、そんな話題は良いとして…松下村塾の中に高杉くんと桂くんがいないか探しましょう。ぬ、お二人ともいますね。あ、銀さん昼寝してますね。

 ア゛ア゛ァァーーー!がわ゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!

 

 こんな幸せな風景を消してはいけない(戒め)

 というのも、この時代は攘夷戦争とは別に、ゲリライベントで天人の襲撃がランダムで起きます。比較的起きにくいこのエリアでもたまに発生します、すると松下村塾燃えちゃうので…イベントが発生したら対処しましょう。

 でもこの天人襲撃イベントってたまに原作キャラが出て来るんですよねー。以前試走した時はここで勾狼やら春雨第七師団に出会うのでちょっと気が抜けません(特に後者)

 大抵は名も知らない天人たちなんだから楽勝!なんてやってたら鳳仙来た時の気持ちを述べよ(20文字以内)

 

 それでも私たちは存分に松下村塾の前通り抜けウォッチングを繰り返すのみです。イベントは乱数の問題なんで無理ッス。

 へへへ…、可愛い、やはり、やはり幼少期は最高や……。どんな人物であっても幼少期はええんや…!

 

 

 …チッ。マップの方で天人襲撃イベントが発生しましたね。攘夷志士、行っきまーす!(血涙)

 そうそう。攘夷戦争と同じく装備を変えることを忘れずにね。武器も戈にしときますね。

 

『ただならぬ雰囲気を感じる』

 

 はー、中々強い奴を引き当てちゃったみたいですねー。……(ガクブルガクブル)

 

「我らの力を下等な猿に見せよ!」

 

 あっ、辰羅族っぽいですね。ってことはこの襲撃イベントで出てくるリーダー格天人は華陀ちゃんです。やっほーい!美人のお出ましだ!血の化粧で飾ったりましょう!

 辰羅族は傭兵三大部族の中でもステータスは貧弱ですが、恐るべきはスタミナと体力の多さと数です。削り切ったと思ったら削り切れてないことが多いのでしっかり殺してやりましょう(外道)

 カスが、アルタナ狙いの天人なんてこの地球に必要ねーんだよ(豹変)

 他に言う事があるとするなら、華陀ちゃんが戦っている姿が見られるとしか言い様が無いイベントですね。

 

 ほれ、こうしてこのように調理すれば…。

 

 んんん?何故倒れている…って。

 

 ア゜ー!?(死亡判定)

 

 食いしばり食いしばり!死ぬぅ、このままじゃ死んで時間を有効に使えなくなるゥ!!まだ松陽先生イベント起こしてないのにそれは困るゥ!!(レバガチャ)

 何故に死んだお前ってアー!状態異常の音ォ!!

 

 そうです、言い忘れましたが華陀ちゃんもとい辰羅族と戦う時は状態異常にも気を付けましょう。奴らは卑劣なので状態異常を駆使してきます。さっきは猛毒でやられましたね、ちくせう。精神力MAXにしてても掛かる時は掛かるんでね…。

 

 ほっ。何とか復活出来ました。

 オッハー!!じゃあ今までのちかえしをたっぷりとさせて貰おうじゃないか…ということで削り取ってやんよそのやわらか体力ゥー!

 ということで襲撃イベント終了です。お疲れさーした。

 

「こ、今回は引いてやろう!」

 

 次会う時はかぶき町四天王編ですね。首洗って待ってて(刀用意)

 原作の流れのままにして置いたら折角の経験点が牢屋でぽつんと一人残されることになります。それは流石にもったいない可哀そうなので命を刈り取って上げましょう。

 原作のストーリーにある程度介入するとストーリー終了後に経験点ボーナスが貰えるので介入したいニキネキ達はじゃんじゃんやりましょうね。関わったキャラとの好感度が上がる効果もあるので出来るならやるべきです。

 

 さ、再び装備を戻して松下村塾通り過ぎウォッチングに勤しみましょうか。ウェヒヒ。

 え?松陽先生イベント?

 

 ……。

 

 忘れてませんよ。ええ。平安時代で虚さんと接触ルートを通ってそのイベント起こすと()()()()()()()が起きるとかそんなことありませんとも。ええ。

 でも避けてても致し方無いですね。そろそろ接触しましょう…おっ、いいタイミングでいましたね。

 

 ちゃんとメニュー画面でセーブしてからイベントやりましょう(17敗)ほんの少しの操作ミスで選択肢ミスるとかよくありますからね。

 という所で松陽先生イベント入りそうなところで今回は終了です。すみませんねぇ…尺が長すぎると低解像度になっちゃうので…。

 

 次回は松陽先生イベント垂れ流しから始まります。

 ほな、さいなら。

 

 

|||

 

 

「アルタナを探せとな…。まったく元老も無茶なことを言うものじゃ」

 

 宇宙海賊春雨には元老からある命令が出ており、その為に地球へ赴いている。面倒な様子で華陀は髪を白装束の帽子に纏めていた。

 

 アルタナとは大地に巡る惑星のエネルギー。このアルタナを実用可能なエネルギーに変換できるようになり、天人たちの文明は飛躍した。しかし、それと同時にそれは戦争を引き起こした。

 アルタナを巡り数多の星の間で戦争が引き起こされた。戦争が原因か、はたまたアルタナを使用し過ぎたのが原因か多くの星のアルタナは枯渇し、滅んでいった。

 その戦争の後、天人たちはアルタナを研究し管理する組織を設立した。

 

 突如として天人が地球を襲撃した背景にはこのエネルギーが関わっている。地球はかつてない程のアルタナを含んでいる星だった。それと同時に、アルタナに見られる奇跡を体現した存在が発見された惑星でもあった。

 

 アルタナはただのエネルギーではない。アルタナには生命体に何らかの変質を与える現象が見られている。体の傷が一瞬にして治った、アルタナの泉に触れたら巨大化した、病が治ったなど奇跡というべき現象が起こることが分かっている。

 その中でも格別に違うと言えるのは不老不死。

 アルタナの研究者らが求めたのは地球で見られた不老不死の存在だ。アルタナ保全協会もとい天道衆、それと繋がる春雨にはその現象を体現した存在とアルタナの満ちる地域の捜索の指令が出されていた。

 

 華陀ら春雨第四師団の船がある地域へ着陸した。それは奇しくも不老不死の存在が私塾を開いている場所に近かった。

 そして、とある子供に導かれて鬼がその場へ近付いていた場所でもあった。

 

 

 春雨第四師団が着陸してから少し歩いた先には鬼がいた。多くの人、天人を殺害してきた鬼が戈を携えながらぞろぞろと向かってくる辰羅族に、戈を構えた。

 鬼を視認していた白い装束に身を包んだ辰羅族たちも武器を構えて戦闘態勢へと移行した。

 

「我らの力を下等な猿に見せよ!」

 

 華陀の一声によって目の前に佇む鬼に辰羅族たちが襲い掛かる。鬼は少し息を吐いて、戈の柄を握りしめた。

 

 辰羅族は傭兵三大部族の一つとして数えられるが、同じく数えられている荼吉尼族や夜兎族とは違って人外染みたパワーはない。単純な戦闘力で言えば地球にいる侍と変わりはない。

 しかし、辰羅族が誇るものは卑劣さと残虐さ。そして、数の暴力。

 一騎当千を誇る武士であろうと数の暴力には抗えず、気力を消耗し、いずれは倒される。そのことを何よりも辰羅族は知っていた。

 

 だから、目の前の鬼さえも退治出来ようと思っていた。腕に覚えがあるのか、一人で我らと対峙しようとしている哀れな猿を殺してやろうと意気込んでいた。

 

 鬼が戈を振るう。それは辰羅族の首を目掛けて、あるいは四肢の一部を目掛けて、あるいは体の中心目掛けて。

 軽々しく振るう割に、その戈から齎される力は大きく、鋭い物だった。

 一瞬で刈り取られる首。宙を舞う腕や足。成す術も無く辰羅族の多くが刈り取られていった。

 辰羅族の身に纏う白装束が同族の血によって赤く染められていく。まるで血の雨を降らせるかの如き所業。

 

 華陀はその存在の名を知っていた。春雨の中でも要注意人物として取り上げられていた地球人、村雨。

 その手に持つ獲物は村雨と名の付く刀であった筈だが、それでも華陀は理解してしまった。

 

 目の前にいるのが村雨であることを。そして、今の状況では到底勝てないことを。

 理解したから奥の手を使うことにした。

 仲間の死体に隠れてあの村雨に毒を打ち込む。たったそれだけのことだが、華陀には勝算があった。

 

 じり、と音を立てず、目立たないように動いていく。その間に同族がやられていくが華陀は関係無しに進む。

 そして死体に隠れ、十分に毒を塗った暗器が届く距離までやってきた。

 華陀が懐取り出したそれは細い針だ。しかし、先端には華陀が特別に調合した毒が塗られてあった。

 針はまっすぐ、戈の攻撃の合間を潜り抜けて鬼へと刺さった。途端に鬼の態勢がガクンと崩れ、目や口、鼻などのありとあらゆる穴から血が噴き出た。

 

「ふふふ…どうじゃ?我の特製の毒は。猿に食べさせるのも勿体ない位じゃが…美味いじゃろう?」

 

 己らが勝利を確信した華陀が死体の山から立ち上がり、仲間と共に鬼へ襲い掛かった。

 華陀の毒はあの荼吉尼族でさえも落とす威力を持っていた。本来ならば使う予定も、その毒の調合や素材の調達が難しく予備も無い一点物だったが、あの夜兎族率いる春雨第七師団がこぞって「戦ってみたい」と言わしめる村雨には充分だと感じていた。

 

「死ねェ!」

 

 辰羅族たちの刃が鬼の急所へと届く。その時。

 

 カキン

 

 甲高い音が鳴り、鬼へと向けられた刃がくるくると空を飛んだ。倒れた時に手放された筈の戈が再び辰羅族へと襲い掛かった。

 先程まで降り止んでいた筈の、血の雨がまた降り始めた。

 

 鬼の目がぎょろりと動き華陀を捉えた。崩れた態勢から立ち直り、矛をそのまま、華陀の毒を投げた左腕へと薙いだ。スパリと肉と骨を瞬時に断ち切られ、プシャァと血が噴き出た。

 そのことを理解した華陀が及び腰になりながら逃げる。それを援護する為、残り少ない辰羅族が援護の為に鬼へと刃を向けた。呆気なくそれらは散っていった。

 

「こ、今回は引いてやろう!」

 

 無事に船へと辿り着いた華陀が地球から離れていく。

 それを見送った鬼が、どさりと地に座り込んだ。少しばかり華陀の毒が残っているからだ。

 

(随分と強烈な毒を扱う天人だった)

 

 鬼は顔から溢れ出ていた血を拭いながら、先程の一撃で引いてくれたことを幸運に思っていた。

 

(……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ここへ来る前、あの死にかけた子供から伝えられた情報を元に、鬼が先生とやらを見たからだろうか。

 鬼の脳裏に茅色の髪を揺らしながら子供たちに何かを教えている様子の男性の姿が過る。

 

 「会ってあげてください」、その言葉とあの姿にどう結びつくのかが鬼には分からなかった。鬼にはこの方、時代を超えてまで会うような間柄の存在はいない。同族なんて見たことが無い。

 確かに茅色の髪はあの童を思い出しはするが、他人の空似だろうと考えていた。生きている筈が無い。もうあの童は天にでも召し抱えられて、この世にはいないものだと。

 

 …ふぅ、と思考を断ち切る様に鬼が溜息を吐いた。ひとまずは服を着替えようと考えた。

 何故かは知らないが、鬼は不思議な空間を扱うことにより多くの物を持つことが出来て、服や刀などの装備を瞬時に変えることが出来る。そうして不思議な空間へ収納した物は服の傷や刀の刃毀れも何もなくなったかのようになるのだから、本当に不思議なことだと思っている。

 

 ここに来る前に着ていた着物と、陽と鴉から僅かに感じる視線を覆うための笠を身に着けて塾の開かれている村へと鬼は引き返した。体の毒はもうすっかり抜けていた。

 

 村への通り道で見えるのはあの茅色の人物の開いた私塾だ。子供の笑い声や鍛錬に励む音が絶えない様子が眩しく感じている。

 庭木の松が立派に生えて彩るその門の入り口に人影が立っていた。

 

「この松下村塾に何か御用ですか」

 

 その顔はどこか泣きそうな童の顔に似ていると、鬼は感じた。

 

 


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