止まる大結界 迫る記憶-The Legends-   作:飛煙

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第八話『マッチング』

「ゼェ...ゼェ...」

 

ぜーはーゼーはーと息を荒げながらなんとか屋上に着く。

 

「あれ......レヴナントいないじゃん。ま、俺にかかれば?あいつより手早くー?」

 

上から音が...上!?

 

”ドンッ!”

 

とレヴナントが降って来た。

 

あらやだかっこいい。

 

「遅い。何をしていた?」

 

「ボロ出しながら雑談してたー。このビルロケットなんだってよ。4F以上に安全装置的なのがあるらしい。」

 

「行き先は?」

 

「わかんにゃい☆」

 

「月よ」

 

「おぼぼぼぼボブエベベ......びっくりして吐いちゃった!」

 

「!?......どっちも機械なの?」

 

「これと一緒にするな」

 

「うんしょ、うんしょ」

 

こぼしたアイテムたちをバックパックに詰めていく。

 

「......あなた達の目的は?」

 

「このつまらん茶番を終わらせることだ」

 

 

 

 

 

「私もよ。協力して」

 

時間はない。だから単刀直入に言った。

 

「名乗れ。」

 

「......永琳よ」

 

「これで対等だ」

 

名を聞くなってこと?お連れさんのせいですぐバレそうなのに。

 

「えぇ。早速だけどあそこに戦闘が発生してるのはわかる?」

 

「化け物どもを皆殺せということか」

 

「できるならね。話が早くて助かるわ」

 

「上のアレはなんだ」

 

禍々しいロボットは上の黒い空について聞いてきた。

 

「ドローンよ。対空セキュリティがやられていてね。私がなんとかする。」

 

「アンタらが月に逃げるまで肉壁になれでおけ?」

 

「そんなわけないでしょ。これ使って。」

 

「何これ?連絡ツール?」

 

「そう。私が合図したら帰ってきて。なるべく高い階に。連絡できない場合もあるからそこは各自なんとかして」

 

「それだけか?」

 

「えぇ」

 

「お前はここから支援しろ」

 

「10秒に一回くらいでやるから」

 

「あぁ。獲物を狩りに行ってくる」

 

「行ってら」

 

「屋上使っていい?」

 

「安全は保証できないけど」

 

「はーい」

 

軽い返事をすると彼は大口径スナイパーライフルを手に狙撃ポイントへ向かった。

 

 

”貴様がこの茶番劇の客か?”

 

おどろおどろしい青紫のオーラを纏った威圧感を感じさせる見た目の彼はそう言った。

 

”屋上で話しましょう”

 

そう言って凌ごうと思ったが視線を外されず、半分悟った。始めは新しい妖怪が侵入してきたと思ったがどうやら違うらしい。

 

エレベーターの中で思考を整理できたのは幸運だった。

 

話しましょうと言った手前、もはや協力を仰がなければ道はない。

 

声をかけると謎の装備品をばら撒く人間、そしてあの妖怪もどき。

 

青い壁も彼らも今日初めてみるものだ。何かしらの因果関係を感じたが、彼らは終わらす側らしい。

 

目的の合致までは求めない。協力関係になったそれだけで十分だろう。

 

「指揮を取る永琳よ。生存者をこのビルに集めて」

 

私は私のやるべきことをやる。

 

 

 

 

「向こうも賢くなって全くドローンのデータが集まらなくなってきましたねぇ。

 

 しかし”頂点”の配備は完了している。後はいつやれば効率がいいかだ。」

 

その時ハイライトスクリーンに屋上で大口径銃を撃つ者の姿が映った。

 

「よくないな。これはよくない。一方的な発言は議論ではない。

 

 ......諸君!最終段階に入ろうと思う。反対意見を聞こう」

 

静寂が答えた。

 

「では始めよう。」

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