スクールアイドル部に突如駆け込んできた聖良が言った「理亞が不良になってしまったんです‼」
果たして、Aqoursのみんなは理亞を救えるのか⁉

1 / 1
理亞ちゃんが不良になっちゃった⁉

バン‼

突如、部室の扉が勢いよく開いた。

「はぁ・・・はぁ・・・」

そこには息を切らした聖良さんが立っていた。

「え、聖良さん⁉どうしてここに⁉」

「理亞が・・・理亞が・・・」

「理亞ちゃんがどうかしたんですか⁉」

「理亞が不良になってしまったんです‼」

「へ?」

彼女の言っている意味が良く分からなかった。

「私、Aqoursの皆さんに助けてもらいたくてここまで来ました‼」

函館からここ沼津までは相当な距離がある。ただ事ではないのだろう。

「とにかく部室に入ってゆっくり話を・・・」

ブオン‼ブオン‼ブオーン‼

その時、突然地鳴りのような音が鳴り響いた。

「来ましたね・・・」

「一体何が⁉」

「ついてくれば分かります」

そう言って聖良さんは走り出した。

「ちょ、ちょっと‼」

訳が分からないが、とにかく全員で後を追う。

ブオン‼ブオン‼ブオン‼

だんだんと地鳴りのような音が大きくなっていく。そして、グラウンドに出た私たちが目にしたのは派手なバイクにまたがる理亞ちゃんの姿だった。

「来たか‼Aqoursの諸君‼」

ブオン‼ブオン‼

「え、理亞ちゃん⁉何してるの⁉」

「良くぞ聞いてくれたな‼これからこのバイクで天下取るんでヨロシク‼」

「・・・」

何がどうなっているのかさっぱり分からない。

「さっきも言った通りです。地区大会で敗れたショックで理亞はこんな風に・・・」

「そんな・・・」

「私がなんとかして見せましょう‼」

そう言って聖良さんの肩をポンと叩いたのはダイヤちゃんだった。

「大切な妹を持つ身として放っておけませんわ!私が説得して差しあげましょう!」

「オー!ダイヤ!ベリークールね‼」

「あれ?そう言えばさっきからルビィちゃんの姿が見えないような・・・」

ブオン‼ブオン‼

背後から大きな音が。何だか嫌な予感・・・

「理亞!待たせたな!」

バイクにまたがったルビィちゃんが現れて理亞ちゃんとハイタッチをかわした。

「ピギャアァァァ‼」

それを見たダイヤちゃんは悲鳴をあげて倒れた。

「ダイヤちゃん⁉」

「果南!ハグよ‼」

「オッケー‼」

ハグゥゥゥゥゥゥ‼

ぶはぁ‼

息を吹き返すダイヤちゃん。ハグの力恐るべし・・・

「ルビィが・・・私の可愛いルビィが・・・」

「ルビィちゃん‼一体どうしちゃったの⁉」

「お姉ちゃんがルビィの残しておいたケーキ勝手に食べちゃったから悪いんだぜ!」

「え・・・?」

「あ、あのケーキそうだったの⁉」

「そうだよ!せっかく楽しみにしてたのに‼」

「そんな理由で・・・?」

「そ、そんな理由って何⁉と、とにかくこれから理亜ちゃんと二人で天下取るんでヨロチク・・・あ、噛んじゃった・・・ヨロシク!」

「ヨロチク・・・プッ‼」

一同大爆笑。

「ピ、ピギィ‼み、みんな笑わないでよぉ‼」

「だって可愛すぎなんだもん‼」

「むぅぅ‼ルビィは不良なんだぞぉ‼怖いんだぞぉ‼そこんとこヨロチク・・・また噛んじゃった・・・」

アハハハハ‼「ピ、ピギャァァァァ‼」

ルビィちゃんは悲鳴をあげながらどこかへ走り去って行った。

「ちょっとルビィ‼」

ブオン‼ブオン‼

それを慌てて追う理亞ちゃん。

「行っちゃったね・・・」

「どうする?」

「追いますわよ‼」

「追うって言ってもどうやって・・・」

「私にお任せデース‼」

鞠莉ちゃんがいつの間にやら車の運転席にスタンバイしていた。

「え、大丈夫なの⁉」

「ちゃんと免許は取りマシタから!」

全員で車に乗り込む。

「レッツゴー!・・・と言いたいところだけど二人の居場所が分からないわね・・・」

「確かに・・・」

「ふっふっふ・・・」

そう言ってダイヤちゃんが、自信ありげにカバンから何かを取り出した。

「それは・・・?」

「発信機ですわ!ルビィのカバンにこっそりつけて、常に居場所が分かるようにしていますの‼可愛いルビィに何かあったらいけませんから‼」

そう言って鼻息を荒くするダイヤちゃん・・・怖い・・・

「じゃあ行くわよ!発進‼」

ブオオオ‼

凄い音を立てて急発進する車。みんな激しく体を揺さぶられる

「ちょっと鞠莉ちゃん‼」

「ソーリー!」

発進こそ不安だったものの、運転は徐々に安定し始めた。

ピコーン!ピコーン!

しばらく走っていると突然、ダイヤちゃんが持っている発信機から大きな音が。

「近いですわ‼鞠莉さんそこを左‼」

「オッケー‼」

「そこを右・・・今度は左‼」

ダイヤちゃんのナビゲーション通り鞠莉ちゃんはハンドルを切っていく。

「あ‼」

「理亞‼」

「ルビィ‼」

前方にようやく二人の姿を捉えた。

「追いついたのはいいけどこれからどうするの⁉」

「任せるのデース‼」

そう言って車を停止させた鞠莉ちゃんはどこかに電話をし始めた。

ゴゴゴゴゴ‼

その直後、辺りに響き渡る大きな音と地震のような揺れ。

「な、な、何‼何なの⁉」

「千歌ちゃん!あれ‼」

「‼」

目の前に巨大な壁が出現して理亞ちゃんとルビィちゃんの進路を塞いでいた。

「これが小原家の力デース!地中に仕掛けておいたバリケードを作動させました!」

「小原家って一体・・・」

「とにかく!これで二人はもう逃げられまセーン‼」

何が起こったか分からず呆然と立ち尽くす理亞ちゃんとルビィちゃん。

「ここまでですわね!」

「もうやめて理亞!」

「・・・私が足を引っ張ったせいで姉様の夢壊しちゃった・・・私、ダメな子なんだ・・・」

「そんな事ないよ理亞!」

「そんな事ある‼だって私は・・・」

ぎゅっ‼

理亞ちゃんを強く抱きしめる聖良さん。

「私の方こそごめんなさい‼理亞がこんなに苦しんでるのに一人じゃ何も出来なくて・・・もうどこにも行かないで理亞‼」

「姉様・・・」

「・・・」

そんな二人の様子を、泣きそうになりながら見守るルビィちゃん。

「ルビィ・・・一緒に帰りましょう!」

「ル、ルビィは・・・お姉ちゃんの事・・・許して・・・ないから・・・」

「家に帰ったら美味しいケーキいっぱい作ってあげますわ!だから!」

ダイヤちゃんがそう言って両手を広げる。

「うっ・・・う・・・うわーん‼」

大泣きしながらダイヤちゃんにしがみつくルビィちゃん。

「お姉ちゃんごめんね‼ルビィ悪い子だよ‼」

「私の方こそごめんね。こうやってあなたが戻って来てくれて本当に良かった‼」

「お姉ちゃん‼お姉ちゃん‼」

二人を見ていると私もお姉ちゃんが恋しくなった。

こうしてこの事件は幕を下ろしたのだった。

・・・

・・・・

・・・・・

「っていう夢を見たんだ‼」

「いやいや夢落ちかーい‼」

「紛らわしいですわ‼」

なぜ聖良さんのツッコミが関西弁だったのかはさておき、この後私は、二人から長い長いお説教を受けたのでした笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                 完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んで頂いてありがとうございます。
まぁ・・・何なんでしょうこの話は(笑)
突然思いついて書いてみたら以外にスラスラと・・・
夢落ちなので多少強引な所はお許しください。
夢落ちかーい‼聖良さん絶対言わない(笑)結構気に入ってる

て事で今回はこの辺で締めにさせて頂きます。


二〇二〇年 七月五日 津地こう


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。