この小説書いてる最中に緑仙が好きになってくる…緑仙どんどんすきになる。
『お待たせ致しました!準決勝第2試合でございます!』
会場全体に響き渡る実況の声に社築はドキドキし始める。別に自分はこの大会の参加者でも何でもない。しかし親しい同期である緑仙がこの大会を順調に勝ち進み、次の準決勝で闘うのだ。しかも相手はこれまで闘った相手全員を2、3秒で倒したという無名の猛者…社築はもしかして緑仙が負けるのでは?と思えて不安で仕方がなかった。
しかし隣に居る同期や後輩達を見ると自分ほど不安には思って無さそうだった。恐らく全員緑仙信頼してるからこそ、緑仙は負けないという自信があるのだろう…しかし…
(あのチャランコとか言う選手何処かで見た事あんだよなぁ…チャランコ…チャランコ…けど名前は聞いた事ないな…でも顔は…あれぇ…なんだったけなぁ…)
社築は喉までチャランコという選手の情報が出てきてるのだがそこから出てこない。だがそんな事してる合間に試合は始まろうとしていた…
『ここまで完全無傷!少林寺拳法とオリジナルの技を組み合わせた最強の拳法の使い手!緑仙選手!そして対するはバクザン選手を阻み全試合一撃で終わらせた水球炭酸拳チャランコ選手!緑仙選手もバクザン選手と並ぶ優勝候補ですがもしかしたらそのバクザン選手を止めたチャランコ選手に阻まれるかも知れません!』
実況が前振りをしている間に緑仙は屈伸や蹴伸びを終わらせる。対するチャランコと偽ってスーパーファイトに替え玉出場しているカツラを被ったサイタマは棒立ちである。
(恐ろしく無防備だなぁ…本当にバクザンを倒したの?…いや、油断は駄目だな、実力はこの目で見たんだ……ごめんね、最初から本気でやらせてもらうよ)
実況の前振りが終わり、審判が構え!と叫ぶ。緑仙は左足を少し踏み込んだ体勢になり…悪戯する子供のような可愛い笑みを浮かべた。
「始め!」
審判が開始の合図と共に振り上げた腕を降ろす、それと同時に緑仙は真っ直ぐに直線にぶっ飛ぶ様に跳んだ。
「お」
チャランコ(サイタマ)が思っていたよりも速かった緑仙に少し驚くが、その緑仙の狙いが(カツラを被っている為)弱点の頭だと分かると
頭を押さえながら上半身を動かして緑仙の攻撃を躱す。
(頭を狙うなってアンケートに書いたらしいけど…狙うに決まってるじゃん!)
弱点があるならとことんそこを狙う。フェアプレイ?スポーツマンシップ?そんな事は緑仙に関係ない。にじさんじには我にじさんじぞ?という迷言がある。天下のにじさんじだから何しても許される。配信でBL対談しようが、事務所でナンを作ろうが、ベッドの下に隠れて炎上しようがにじさんじだから許されるのだ。そんなにじさんじにスポーツマンシップがなんだ。関係無いのだ。
先制の飛び膝蹴りを外した緑仙は外したと理解した瞬間なんと空中で何も無い空間を蹴るとそのまま再びチャランコの方へと跳んで行った。今度は上半身で避けられないように中段に蹴りを入れる。
「炎刃脚!」
しかし緑仙が放つのはただの中段蹴りでは無い。昔、どっかにある忍者の里という危険な工場を暇つぶしにアズマをはじめとしたにじさんじSEEDs1期生で潰しに行った事がある。忍者の里はもう壊滅していたが、金目の物を探す時に見つけた巻物に書いてあった技を繰り出す。
緑仙の左脚は炎に包まれて、チャランコの脇腹にヒットする。だがその程度でチャランコがやられるはずが無いのは緑仙もよく知っている。だから道着に炎が少し燃え移り、焦るチャランコに更に追撃の蹴りを浴びせる。
「閃光脚!」
光の速さで相手を連続で蹴り、更には蹴りが発光し、目眩しにもなる。夜や暗いところでなら目眩しになるが昼間の地上ではあまり意味が無い。だがメインはここからすぐさま別の技に追撃が出来るのだ。
「絶技!閃光拳!!!」
こちらも同じく光の速さで相手を連続で拳で殴る技、しかしこの技は制御が難しく更に高威力の為、絶技という分類にされていたが…流石天才というべきか…緑仙は見事にこの閃光拳を制御して拳を全てチャランコの弱点である頭に叩き込んで見せた。
この一連の戦闘はほぼ一瞬で行われている。その為チャイカやアズマ、緑仙やチャランコと同じく準決勝まで進んだスイリュー等の実力者以外はまるで何が起こっているのか分かっていない。勿論実況もである。
『凄い!何が起こっているのか分からない!凄い…凄っ…うおっ、凄っ!』(語彙力皆無)
絶技を使った緑仙はひとまず絶技を食らって棒立ちで物言わぬ状態になったサイタマから距離を大きく取る、流石に絶技を使えば腕が痛い。
(流石にあの実力で今のは死なないとは思うけど…少しやりすぎたかな?でもまぁいっか…)
バクザンを倒したチャランコ…恐らくは一昨年の自分より遥かに強いだろう。だからかつてスーパーファイトにおいてはバクザンとの戦いでしか使わなかった忍者の里の技をフルに活用して緑仙は下手したら相手を殺すかも知れない絶技まで使って見せた。もしかしたら後でアズマや社築に怒られるかも知れないけど負けるよりマシだろうと思った。
だが…
「いや〜思ってたよりも強いんだな、お前。シードじゃないから弱いかと思ってたぜ」
棒立ちしていたチャランコ(サイタマ)はまるで何事も無かったかの様に平然と歩き出した。
(嘘っ!?ノーダメージ…そんな事ある!?)
流石の緑仙もこれには驚きを通り越してドン引きである。更に観客席のアズマやチャイカ、夢追も驚きのあまり席から立ち上がっている。
「武術ってすげぇんだな、炎纏ったり…光ったり…跳んだり…まぁ、とにかくすげぇな」
(反応が素人かよ!まさかこいつ武術経験ゼロなの!?)
思えば、チャランコが3回ほど闘っていたが全部ビンタやら拳1発で、同じく全試合一撃のスイリューと違って武術の達人みたいな立ち回りはしてこなかった。そう考えると…スイリューと違い、武術経験ゼロでバクザンを倒し、自分の必殺の連撃を耐えたという事…
前者のバクザン一撃ならにじさんじ内に出来る人は何人か居る。しかし後者の緑仙の必殺を無傷で耐えられそうなのはそれこそ鈴原るるや超人相羽ういはクラスしか居ない。つまりこいつは…チャランコはそれレベル…?
(そんなの勝てるわけねぇじゃん!!!……もう禁技使うか、あいつが死んでも知らん!というかういはくらい強いなら死なない!)
緑仙はまだ少し痛い腕を降ろし追いついて呼吸する。
「禁技………骸脚」
呼吸を終え、禁技を宣言した後、緑仙はまたとんでもなく素早くチャランコに近づき、濃い紫のオーラを纏った左脚をチャランコの右腕に叩きつける。
禁技…絶技を越えた技で…使用を禁止される究極の技。緑仙が使った骸脚は触れた部分を文字通り骸にする…つまり殺す。腕に触れたなら腕が、足に触れたなら足が死ぬ。頭に触れれば即死である。緑仙は最初に右腕を続いて右脚から骸脚を放ってチャランコの左腕にも当てた。これでチャランコはもう両腕を一生使えない。
「あれ腕が動かねぇ」
チャランコ(サイタマ)は今更腕が動かない事に気づいたが、もう遅い。緑仙はチャランコの身長よりやや高く跳躍してかかと落としを決める。
「禁技…!月落脚!!!」
「…え?」
そんな思わず変な声を上げたのは名伽尾アズマだった。緑仙がとうとう禁技を使い始め思わず顔を顰めて、心の中でチャランコ選手に同情したまでは良いが……何故、その禁技を喰らったはずのチャランコが…平然と闘技台の上に…?何故、優位だった緑仙が闘技台から居なくなって、観客席付近の壁にめり込んでる…?
「いや〜腕が動かなくなってビビったけど、すぐに動いて助かった…(あとちょっと腕が動くのが遅れてたらヅラが取れてたな…)」
チャランコは骸脚で動かなくなったはずの右腕で頭を押さえて、左腕で緑仙を軽く殴り飛ばしたのだ。もう一生動かなくなるはずの両腕で…やってのけたのだ……
『あ…えっと……なんと準決勝第2試合!前々回のチャンピオンを倒して、勝者はチャランコ選手となりました!』
実況がそう宣言し、会場は大盛り上がり、チャランコはカツラが取れそうになった事に少しヒヤヒヤしながら無傷で闘技台から去っていった。そしてアズマ、チャイカ、夢追、社の4人は……寝ている不破湊を除いた観戦組は暫く唖然とするしか無かった………
緑仙の戦い方は悩んだ結果、忍者の里の技を模倣して使う設定にしました!禁技である骸脚と月落脚はオリジナル技です。
この後緑仙キレるだろうなぁ…でも可愛いから怖くない…キレる緑仙可愛い…ぐへへ
活躍したので、もう一度緑仙のページ貼ります、ちなみに言っておきますが緑仙は弱くありません、サイタマ先生が強すぎるだけです。普通に緑仙はS級くらいの実力はあります
緑仙
https://nijisanji.ichikara.co.jp/member/Ryushen/
社築
https://nijisanji.ichikara.co.jp/member/kizuku-yashiro/