ライバーが存在する、ヒーロー世界…   作:HR-H HR-E

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感想欄で古代兵器オメガって何処かで聞いた事あると言われましたが
古代兵器オメガはその名の通り、ファイナルファンタジーのオメガがモデルです。
ちなみに地獄の女神と銀河最強も元ネタが存在します。というよりまだ登場していない残りの十二災厄は殆どがとあるゲームのキャラクターがモデルとなっています。


15撃目 作戦開始

 怪人協会が指定したヒーロー協会とにじさんじVS怪人協会決戦の日の朝…にじさんじも怪人協会も各々が決戦の日に向けて準備を進めている中、ヒーロー協会の最高戦力も勿論準備を進めていた。

 しかし、にじさんじが全ライバーを今回の戦いに投入する中、ヒーロー協会の最高戦力であるS級ヒーローは消息不明となった駆動騎士、戦線復帰が出来ない金属バットとタンクトップマスターを除いた14名中、なんと9名のみ。一応サポートとしてS級に匹敵する実力の持ち主であるA級1位から4位が付いてきて、埋め合わせとしてA級、B級、C級が付いてくるが…この程度がヒーロー協会の最高戦力とは到底怪人協会を嘗めているとしか思えないだろう。しかしこの程度の戦力にならざるを得なかった理由はちゃんとある。

 そもそもA級の上位陣はその殆どが先の怪人協会のデモ活動や怪人狩りのガロウにやられてしまい、戦線復帰不能。S級6位のメタルナイトは怪人王オロチの強さに萎縮してしまい、作戦参加を拒否。S級14位の番犬マンは自身の守ると決めたQ市から出ようとせず、作戦参加を拒否。そしてS級1位で、ヒーロー協会最高ランクのブラストは…やはり音信不通であった。

 やはり…というのはとある事情でブラストは死んだと断定されている。しかしブラストの最後の戦いを唯一見届けたとされるベルモンド・バンデラスはブラストが死んだと思われる日に「彼は死んでいないよ」と言っていた為、一応は生きていると扱っているのだ。まぁ、実際にそのベルモンドの言葉通りにブラストが生きてる等と思っている人はヒーロー協会では居ないだろう。

 ちなみにS級ヒーローであるシルバーファングとジェノスも作戦に参加していない。していない…というより作戦から外されたのだ。シルバーファングは怪人協会に愛弟子のガロウが居るため、かえって危険と判断。ジェノスは怪人協会アジトのあるZ市のゴーストタウンに住んでいる為、また彼の素性が分かっていないから信用出来ないという理由で作戦から秘密裏に外されてしまったのだ。

 

 以上の理由で今回の作戦に参加するパーティはこの様な最高戦力とは思えない寄せ集め集団となってしまったのだ。しかし幸運なのは戦慄のタツマキとキングが参加している事だろう。この2人なら災害レベル竜が現れても勝てるからだ。

 

 にじさんじからは呪王と魔界王と言った災害レベル竜が他にも居る…と言われたが、正直災害レベル竜が4体程度ではキングもタツマキにも敵わない。これは慢心ではなく、ちゃんとした事実である。実際にタツマキは災害レベル竜すらも一瞬で始末出来る超能力者で、キングは言わずもがな、にじさんじに牽制出来る程の存在だ。

 だが、この時…ヒーロー協会は大きな誤算と大きな過ちを犯してしまったのだった…

 

 まず、大きな誤算というのはヒーロー協会側は怪人王オロチ、ギョロギョロ、呪王、魔界王の4体を災害レベル竜と断定していた。それは間違ってはいない…しかし彼らは幹部のほとんどを災害レベル鬼で、もう災害レベル竜は昨日キングが倒したムカデ長老と後は2、3体居るくらいだと思ってしまったのだ。しかしそれも仕方がない。災害レベル竜なんてそうそう現れるものでは無いのだ。にじさんじにだって(ヒーロー協会が)災害レベル竜に区分されている怪人すら5体くらいだ。(実際に災害レベル竜と区分される実力を持っている怪人はにじさんじに15体程居ます)

そしてもう1つ…大きな過ちというのは今作戦のブレインであるS級5位の童帝はつい先日、自身のかつての師であるメタルナイトに「隣に居るやつは信用するな」という言葉とかつて自分が捕まえて牢獄にぶち込んだ鈴鹿詩子、災害レベル竜に区分される怪人が所属しているにじさんじを全く信用していなかった…その為…にじさんじ側には午後4時以降に攻めると嘘の情報を伝えて先に正午にヒーロー協会だけで怪人協会のアジトを叩き、作戦を安全に完遂させようとしたのだ。

 

 最高戦力とは程遠い寄せ集めの精鋭。敵の戦力の過小評価。疑心暗鬼故に味方となりうる者を遠ざける…ヒーロー協会からしたら大真面目だが、もしにじさんじがこれを知れば頭を抱え、怪人協会がこれを知れば腹を抱えて笑い出すだろう。それ程の愚策…欠点だらけの作戦だったのだ。

 

 しかし…この男は違った…この作戦の欠点にいち早く気づいた男が居たのだ…その男は…キング!今作戦の主戦力となる男だ。

 彼は童帝から信頼されている故にシルバーファングやジェノスにこの作戦を伝えずに彼らを秘密裏に作戦から除外、にじさんじは信用ならないので嘘の時間を教えてにじさんじ抜きで作戦を遂行することを伝えたのだ。キングはその時こそ何も言わなかったが…薄々気づいていたのだ。この作戦は成功しない事に…

 

(ええぇ〜…バング氏やジェノス氏抜き!?…という事は…サイタマ氏も居ないかぁ…しかもにじさんじライバーも居ないのかよぉぉぉぉぉ…無理ゲーでしょ普通に考えて…こっそりとサイタマ氏達に伝えるのは不味いかなぁ、でもサイタマ氏達もにじさんじも信頼出来るから裏切るなんて事は無いはず…!それより死にたくないからどちらにしろサイタマ氏には付いてきて貰おう!)

 

 作戦が失敗し、仲間を…人類の未来を失うくらいならと…自身の信用を失ってでもキングはシルバーファング、ジェノス、にじさんじに本当の作戦を打ち明けて作戦を確実に成功させるつもりでいた。自身のヒーローとしての信用、人間としての信頼を犠牲にしてまでも仲間や守るべき存在の事を考えて行動するその様は…まさしく本物のヒーローと言わざるを得なかった。

 

 

「で、以上がキングから送られてきた真実ですね…突撃の予定時刻が4時間も早くなったのは予想外でした…怪人協会ばかり警戒しててヒーロー協会が嘘の情報を教えてくるなんて思ってもいませんでしたから黛さんやベルさんに情報の裏を取ってもらうのを忘れていました…本当にキングさんは偉大ですね…ヒーローの鏡です」

 

 月ノ美兎委員長は先程キングから送られてきたメールをすぐにライバー全員に添付して送ると、とりあえず近くに居たライバーには口で説明した。

 現在の時刻は11時半、もう正午まで30分しか無い。一応キングはある程度は粘って見せるから慌てなくても良いともメールには書いてあったのでZ市のゴーストタウンに着くの1時間後の12時半になる予定だ。

 

「1時間も持ってくれるんでしょうか…もし魔界王がるるちゃんくらい強かったらキングさん以外もう死んでるんじゃ…」

「戦慄のタツマキもおるし大丈夫やろ、それに魔界王が強くても流石にキングを目の前にして他のヒーローを狙う余裕なんてある訳ないやろうし」

 

 アジト付近に突入する為、青を水色を主体として鎧を身に纏いヘルエスタセイバーを持つリゼ・ヘルエスタと軍服の樋口楓は既に準備完了しており、待機して話していた。リゼはアジトに直接突入、樋口楓は地上でアジトから逃げ出す残党処理に編成されている。

 ちなみににじさんじ最高戦力である月ノ美兎は住民避難である。何故、鈴原るるやドーラ、ベルモンドと並ぶ月ノ美兎が前線ではなく、住民避難かと言うと、魔界に詳しいえま★おうがすとや前魔界王の娘である魔界ノりりむ曰く。今の魔界王は魔界王になる前から卑劣で残忍で最悪な強姦魔みたいな性格をしている事で有名なので不利と判断すれば確実に住民や非戦闘員ライバーを人質に取ると断言していたのだ。その為、災害レベル竜を単独で倒せ、尚且つ非戦闘員みたいな見た目をして魔界王を油断させられる月ノ美兎がこの枠に収まったのだ。

 

「…色んな方々から返信が来てますね。流石にじさんじライバーの皆様。もうほとんどが準備完了して午後4時まで待機するだけだったそうですね、一応合流して最終確認するから正午ピッタリには間に合わないでしょうが…予定よりは早く着きそうですね。」

 

 

 

 

★-------------------------------------------------★

 

 

 

 そして…命運を分ける作戦遂行の正午の時間。

 ヒーロー協会の最高戦力が童帝が特定したZ市の怪人協会のアジトへ向かう途中に200を超える怪人協会の雑兵達が襲いかかるも、ギョロギョロが予想していた通り、ヒーロー達は誰も打ち取れずに雑兵部隊は全滅。しかしキングと童帝を除くヒーロー全員の戦い方や実力をギョロギョロは分身体から確認出来たのでむしろお釣りが来るくらいの成果だ。しかし………だ。

 

(何故ライバーが居ないんだ?もしやビビってるのか?…いや、そんなはずは無い。魔界王が居ると情報をチラつかせたからキングと共に意地でも怪人協会を潰そうとするはずだ…時間差で仕掛けてくるのか?…何のために…?)

 

 ギョロギョロは何故ヒーローとライバーが同時にここに攻めてこないのか分かっていなかった。流石の怪人協会のブレインである彼?も童帝の自己判断でにじさんじライバーが作戦から除外されているなんて思ってもいなかったのだ。

 

(何はともあれ…ライバーがまだ来ていないなら好都合だ。タツマキは私が相手をするとして、上のヒーロー共やキングはあいつらに始末してもらうか…)

 

 ギョロギョロは超能力の派生である念能力で少し離れた場所に居る魔界王達に指示を送る。

 

【おい、魔界王共。ようやっと仕事だぞ。魔界美大生はまだ来ていないが、キングはやって来た。始末したついでに地上に居るヒーロー共も始末しろ。】

『……めんどくせぇ…まぁ、キングは了解した…だが地上は却下だ。何故俺がそんなここに攻めてこようとしないビビり共を相手しないとならない。』

『私も同感ですね…私達の作戦上、そもそも待機しないと行けない場所があるので…そうだ、タイムリーパーを行かせればいいんじゃないですか?あいつならキング以外のS級ヒーローくらい倒せるでしょう』

『そうだな、ギョロギョロ。地上のヒーローはタイムリーパーを向かわせろ。あいつの力なら最低限の仕事は出来るだろ』

【……分かった。そいつを向かわせよう】

 

 ギョロギョロは念能力を切ると次にタイムリーパーと呼ばれた怪人に出動命令を送る。

 

【タイムリーパー、魔界王からの指令だ、地上に居るヒーロー共を皆殺しにして来い!】

 

『…御意』

 

 死神の鎌を持つ白骨の怪人、時を操る死神がゆっくりと立ち上がった。

 

 

 

 

★-------------------------------------------------★

 

 

 

 

 一方、地下深くにある怪人協会アジトの入り口がある地上のZ市ゴーストタウンでは…

 

 ジェノスやシルバーファングの穴埋め兼人質として攫われたヒーロー協会重役の子供を保護する役目としてA級からC級までの実力者がアジトに攻め込んできたS級に怖気付いた怪人がアジトから敗走して来た所を始末していた。ちなみにA級1位から4位のヒーローはサポートメンバーだがアジト突入班としてアジトに入っている。

 災害レベル鬼や竜と違って自分の力に自信が無い災害虎以下の怪人達はまんまと地上で待機していたヒーロー達に為す術なく殺されて行った。

 しかし彼らが活躍出来ているのは現れている怪人が災害レベル虎以下だからである。災害レベル虎はA級ヒーロー1人で対処出来る程度の怪人…ではS級ヒーローまたはA級ヒーロー5人以上でないと対処出来ない災害レベル鬼…その鬼の中でも上位である災害レベル鬼、または災害レベル竜が現れたら…このサポートメンバーは軽く全滅しかねないだろう…

 

「やっぱり前線から逃げてきた怪人は全員大したことねぇな。」

 

 B級60位のニードルスターは余裕な言葉を吐きながらも最大限、周りを警戒している。そんな中、同じく周りを警戒していたC級ヒーローのポイズンが残党が逃げ出さないように塞いでいたアジトへの出入口の1つから黒いローブを纏った白骨の怪人…まるで死神の様な怪人がこちらに近づいて居た。

 あの体格からして明らかに塞がれた出入口を抜け出せるような見た目では無い…なら、考えられるのは入念に塞がれた出入口を破壊して出てきた…かだ。

 そんな得体の知れない怪人に近付くような事はしない。だから、サポートメンバーの1人であるA級22位の一発屋は遠距離からスナイパーで白骨怪人の頭部を狙い、引き金を引いた。

 

 

『…流石に()()()()()()対処どころか反撃すら出来るな…』

 

 勿論、銃弾なので怪人に向かって行く速さは異常だ。半端な怪人では避ける事すら出来ない。しかし白骨怪人は銃弾が頭に届く直前に右手を飛んでくる銃弾に掲げると、突如一発屋の撃った銃弾はその場で静止してしまった。その様子に一発屋はもちろん、他のヒーローも驚愕した。しかし次の瞬間…更に驚愕した。

 

『ここで3人…始末』

 

 何とつい先程まで数十メートルは軽く離れていた白骨怪人はいつの間にかサポートメンバーの集団のど真ん中に居た。

 

「!?」

 

 サポートメンバーは何人か驚いて飛び退いたが、残念ながらニードルスター、フェザー、一発屋は白骨怪人の持つ大振りな鎌で致命傷では無いものの立ち上がれそうにはない重症を追ってしまった。

 

『いきなり驚かして失礼…しかし()()()()()()彼らを始末し無ければならなかったのでね…私はタイムリーパー…十二災厄の1つ。偉大なる時を司る神クロノ様に仕える執行人』

 

【怪人協会メンバー タイムリーパー 推定災害レベル:鬼〜竜】

 

 タイムリーパーと名乗る白骨怪人は驚愕するサポートメンバーに深々とお辞儀をして、自己紹介をする。だが、サポートメンバーの方はタイムリーパーの名前等興味は無く、十二災厄に仕える執行人…つまり関係者である事に驚く。

 しかし、タイムリーパーは自己紹介に時間をかけてサポートメンバーの驚きや仲間がやられた動揺から来る隙を立て直される前に再び瞬間移動をする様に高速で移動した。

 

『お次は貴方です』

 

 そうC級ヒーローであるギアスパーの耳元で呟くと、彼の頭部を鷲掴んでアスファルトの地面に叩きつけた。

 

『残るは…10名…しかしここで後ろから…』

 

 動けなくなったギアスパーの隣でタイムリーパーは残るサポートメンバーを見てブツブツ呟き始める。すると、突然その大振りな鎌を誰もいないはずの後方へと振るい始めた。

 タイムリーパーが無意味に振った鎌だが、ちょうど後方に鎌を振るったタイミングのおかげでにじさんじライバーの剣持刀也と神田笑一の奇襲攻撃を防ぐ事となった。

 

「ッ!?」

「マジか!?」

 

 奇襲攻撃を防がれた事に驚いた剣持と神田は防がれた際の衝撃を利用して大きく後ろに後退する。それと同時にタイムリーパーを包囲するように何処からともなく緑仙、桜凛月、樋口楓、長尾景、不破湊が現れる。

 

『……()()()()()()調()ですね、さてここからが面倒臭い…』

 

 まるでにじさんじライバーの強襲を知っていたかのような行動と態度、そして順調というタイムリーパーが置かれている状況には似合わない単語がタイムリーパーから発せられる。更に…白骨の顔なのでとても分かりづらいが…笑っているようにも見える。

 

 

『よし…ここからが本番だな、RTA再スタートだ』

 

 

 




タイム・・・時、時間
リーパー・・・死神
リープ・・・跳躍

つまり
タイムリーパー=時の死神または時間跳躍者という二つの意味になります。
これでタイムリーパーの台詞の意味や能力は分かったでしょう。
あと新しい十二災厄が名前だけ出てきましたね。
時間を司る神…クロノ

神田笑一
https://nijisanji.ichikara.co.jp/member/Shoichi-Kanda/
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