そしてにじさんじENが始動…なんだあれは…神じゃないか!?
ホロライブENもそうだがENは凄い力が入ってるな…!
にじホロENがV界隈に大きな波を起こしますよ…!
『はァ…はァ…はァ……!』
Z市の地下深くに存在する怪人王オロチの下、怪人達で構成された怪人協会本部。現在そこでは怪人&魔界王&ドレイクの郷VSヒーロー&ライバーによる戦争とも言える大規模な主力戦闘が行われていた。
そんな怪人協会本部の地下迷宮の中、1匹の野良怪人があまりの恐怖に息を切らして逃げ回っていた。
いつもなら人類に恐怖を与える立場である彼が何故恐怖を与えられているのか…しかも歳が20もいかない少女に…
『く、くるなぁ!!!』
やがて怪人は行き止まりへと辿り着いてしまった。後ろには同胞や仲間達を惨殺した恐怖の少女が…赤みがかった髪に美少女と評せる整った顔は怪人達の返り血に塗れ、片手には刃こぼれした斧を持ち…
「おしまーい♪」
少女…赤羽葉子は無邪気な笑みを浮かべて怪人目掛けて斧を振り下ろした。
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「うぉわ……」
「うーわ……」
怪人協会本部突入組である葛葉と叶は今現在同期である赤羽葉子の奇行…と言ってもある程度理には適ってるが生理的に受け付けにくい行動に声を出してドン引きしている。
自分達よりも歳下でまだお酒も飲めない高校生である美少女がカマキリの様な怪人や屈強な身体を持つ怪人の死体を素手で引きちぎって解体して鋭利だったり頑丈な部位だけを自身の手持ち武器にしているのだ。
その際に勿論尋常ではない怪人の出血があるが赤羽葉子は気にする様子も無く鼻歌を歌いながら怪人の死体を引きちぎる。
葛葉が吸血鬼の固有能力や身体能力による戦闘、叶が即座に銃火器を組み立てて発砲というファイトスタイルなら赤羽葉子はスーパーオールラウンダーである。ただのオールラウンダーとは違う。この世にあるありとあらゆる物質を武器として利用して相手を徹底的に殺す戦闘方法なのだ。例えば銃火器、剣、斧などの武器からレンガ、糸、金属片といったそこら辺に落ちてるもの更には素手、怪人の使えそうな部位を引きちぎって武器にするなど何でも彼女は使って戦ってみせるのだ。
この戦い方の利点は武器に困らない事だ。剣が折れ、銃火器が弾詰まりを起こしても困る事は無い。殺した怪人から武器や肉体を奪い取れば武器に困る事は決して無いのだ。
しかし…それを18歳のJKがやるのは些か怖いというか気まずいというか何と言うか…
(バネさんの狂気的な所は好きだけど死体漁りはエグくてまともに見れないなぁ…)
長年赤羽葉子と一緒に居るが叶は未だに彼女のこういう所は慣れない。
とりあえずは赤羽葉子による解体ショーはまだまだ時間が掛かりそうなので叶は顔色を悪くしてる葛葉に先に見回りをしようと誘い、解体ショー会場から離れる。
幸い赤羽葉子が率先して殺戮を始めたおかげで叶は今のところ弾薬も銃火器の部品も殆ど使用していない為、強気に行動する事が出来る。
「と言ってもここら辺の怪人はバネさんが皆殺しにしたからやる事無いなぁ…」
赤羽葉子からなるべく離れない様に適切な距離を保ちながら地下迷宮の色んな部屋を見回る叶と葛葉。特に興味深い物は無く、所々蜘蛛の巣が張ってる汚い部屋があるくらいだ。
しかしそんな中…
「うぉっほぉ!おい良いもん見つけちまったぞ!ツイてるわ俺ら!」
相方の葛葉が地下迷宮の一室から興奮気味に叶に報告してくる。彼のテンションが上がる時は大体ろくな事じゃない。叶が不安げに葛葉の居る部屋へと入ると…
明らかに怪しさ100点満点の煌びやかな宝箱が一室のど真ん中に置いてあった。
(罠じゃん……)
「ダンジョンで宝箱を見つけるってありがちな展開テンション上がんね!? 開けようぜ!」
(馬鹿じゃん……)
どう考えても罠であろう宝箱を目の前にして葛葉はウキウキしながら今にも宝箱を開けようとしていたのだった。
「葛葉、それ罠だよ」
「うん」
「開けたらやばいでしょ」
「うん」
「流石ににじさんじぐるみで動いてるこの作戦でそんなトロール*1行動出来ないからやめよう」
「うん」
「………聞いてる?」
「うん」
「聞いてないでしょ?」
「うん」
叶は思わず顔を手で覆う。葛葉の戦犯行動は今に始まった事じゃないが流石にこんな小学生レベルの罠に今にも引っかかりそうな事に叶は泣き出しそうだった。
「おい!絶対に開けるな!開けるなら全部終わってから開けるんだ!良いな!」
「うん」
「聞いてねぇだろ!」
「うん!」(元気の良い返事)
「聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」(音割れ)
そんな葛葉と叶の宝箱を巡る言い争いがある合間に解体ショーを終えた赤羽葉子が部屋に入ってくる。
「どうしたのかなかな?」
「いや〜…葛葉があんなあからさまな罠に引っかかりそうなんですよ……………え?」
叶が呆れて指さす先には目を輝かせながら今にもあからさまな宝箱を開けようとする葛葉が居た……はずなのだが、叶が指さす先にはそんなものは存在していなかった。あるのは煌びやかな宝箱から飛び出す黒紫色の蠢く大木の様な生物と大木から枝分かれする細長い枯れ木の様な触手が葛葉の首を絞め上げているおぞましい絵面だった。
「やっぱり罠じゃん!」
予想していたよりもだいぶ恐ろしい罠に戦慄しながらも叶はスナイパーライフルを即座に創り出しスコープを覗かないクイックショットで葛葉を絞め上げる枯れ木を撃って切断させた。
「うっ…はァ…はァ…二度と宝箱なんて開けねぇ…!」
枯れ木から解放された葛葉は絞め上げられたせいか顔がとても青いが喋りながらも背中から赤黒色の斧や刀や金槌といった様々な武器を召喚して戦闘態勢を取る。どうやら余裕はありそうだ。
そんな間に宝箱から生える黒紫色の大木はみるみると大きくなり、根を張り始め、今居る部屋の半分程を根で埋めつくし不気味で耳障りな咆哮を生え際である宝箱から発する。
『スィャムロォオォオォオォオォオォオォオォウォオオォウォ!!!』
【怪人協会幹部(ギョロギョロの実験で偶然産まれた化け物) ミミッキング 災害レベル:竜】
宝箱の怪物、ミミッキングは自身の養分にする為に再び枯れ木の様な触手を今度を数十本同時に葛葉達へと迫らせる。
「葛葉くん!借りるよ!」
しかし、赤羽葉子が何の躊躇も無く葛葉の背中から展開された武器のうちの赤黒い斧を手に取るとそのまま奪い取って迫り来る枯れ木を1本残らず全て切断して見せた。
この時、葛葉は…
(俺の背中にあるあの武器って他の人触れるんだ…)
と思ったそうな。
赤羽葉子が枯れ木を一掃した後、無闇に前線に出て手痛い反撃を受けないように彼女はすぐ様葛葉より後ろに後退し、追撃に出ようとする新たな枯れ木は叶のクイックショットで全て撃ち殺される。
『ナォムゥゥウブォォォォォォオオォォオオォォ???』
ギョロギョロの手によって偶然に産み出されたミミッキングは産まれたばかりなのでまともに戦闘など行った事が無い。たまにミミッキングが眠っている宝箱を怪人王オロチの強さの秘密や魔界王の持つ宝等と勘違いして宝箱を開ける愚かな怪人をさっきの様に締め上げて殺す事は多々あったが…ここまで抵抗されて殺せなかった事は無いので上手く養分を摂取出来ない事にミミッキングは疑問を抱く。
何がダメなんだろうか?
今までと違い、1匹ずつでは無く3匹を同時に食べようとするから上手く殺せないのだろうか?
じゃあ1匹だけ殺そう。
次に1匹殺そう。
最後に1匹殺そう。
『ウァツァァハァァウァアァァウァ♪』
ミミッキングはそう考えると新たな知識を得た事に満足しながら…1番肉付きがあり養分が高そうな赤羽葉子に狙いを定める。
先に言っておくが別に赤羽葉子が太っている訳では無い。叶が細長いのと葛葉の見た目が不健康であり、赤羽葉子は太ももがムッチムチで胸もそれなりに大きいので肉付きが良くて養分が多いと判断されただけである。決して赤羽葉子は太ってない。
今まで何十本と合った枯れ木が全て赤羽葉子へと攻撃目標を変更し、襲い掛かるかる。
「なんか急に私を狙いだしたんだけど!?」
「そりゃあうちの赤羽さんは可愛いですから」
「え……可愛い?」
「可愛い」
「私が?」
「赤羽さんは可愛い」
「やだ…叶くん///可愛いだなんて…///」
叶は無表情で虎視眈々と枯れ木を撃ち殺すが一方で赤羽葉子は叶に可愛いと何度も言われた事で顔を赤らめながら恥ずかしがって攻撃が大きく疎かになり始める。
「戦場でイチャイチャしてんじゃねぇぞコラァァ!!!」
だがそれをカバーする様に葛葉がブチ切れながら襲い掛かる枯れ木だけではなく、部屋に張っている根ごと赤黒いオーラで一掃する。更に隙あらば自身の武器の1つである槍を手に取るとそのまま大木の枯れ木では無く大木本体に投擲して見せた。
しかし、赤黒い槍は大木を貫通するどころか突き刺さる事無く大木に触れた瞬間粉砕した。
「あぁ!?効いてねぇ!」
「枯れ木も根も斬っても斬っても意味無さそうだしこの怪人ヤバいんじゃ…」
「…狙うなら大木の根元だね」
叶はスナイパーライフルのリロードをし、赤羽葉子は斧を担ぎあげ、葛葉は粉砕された槍を再召喚し、叶の言った通りこの大木の根元に狙いを定める。
「バネさんと僕は枯れ木と根を!葛葉は宝箱付近の根元ごとやれ!」
叶がそう叫び終わると葛葉は一気にミミッキングの宝箱へと接近する。勿論、弱点を狙われるのを本能的に危険を察知したミミッキングの枯れ木達は根と一緒に葛葉単体へと襲い掛かるが…瞬間的にスナイパーライフルを分解しグレネードランチャーへと作り直し、根を焼き払った。そして枯れ木の方は赤羽葉子が思いっきり斧を振るう事で太い斬撃が枯れ木を一刀両断した。
おかげで誰にも邪魔されずに宝箱まで辿り着いた葛葉はミミッキングが生えて来てる宝箱の中へと両手を突っ込み……
「くらえ」
吸血鬼のエネルギー、つまりは先程から扱ってる赤黒いエネルギーを両手から大量に流し込んで赤黒い稲妻を発生させた。
『ツンォオヨコェココムコヨゥウゥ…ラォルォ…!』
叶の予想通り、根元…つまりは宝箱の中は弱点だったのだろう。ミミッキングはとりわけ一番気味の悪い声を発しながら余った枯れ木を葛葉の追撃に使うわけでは無く、やたらめったらに振り回してまるで苦しんでいる様だった。
そしてやがて葛葉がエネルギー不足で攻撃を放ち終わる頃には…ミミッキングは全身黒ずんでおり、ピクリとも動かなくなっていた。
「ヨォシ!対あり!」
ミミッキングの戦闘不能を確認すると葛葉はガッツポーズを決めて意気揚々と叶達の方面へと戻っていくが…
「「………」」
叶と赤羽葉子は恐ろしく真顔で無言だった。
「あ…?どうした?」
「どうしたじゃないんだよ」
「元々葛葉が宝箱を不用意に開けなければ避けれた戦闘なんだよね」
「おっ、えっ、あ…ッスー…いやでも俺達が倒さなきゃ他の人が殺られてたかもしれないし敢えて開けたというか__」
「他の人は罠だと気づいて絶対に開けなかったと思うんだけど」
「え、あっ…ッスー…いや、でも経験値?というかそういう色々学んだ?というか____」
「あからさまに怪しい宝箱は二度と開けないと学んだね?」
「ッスー…ウッス…スイヤセン…」
「じゃあ行こうか2人とも」
叶はグレネードランチャーを分解しながらこの部屋を退出する。そしてその後ろを赤羽葉子と少し腰が低くなってる葛葉が歩く。
(叶怖ぇ〜)
先の枯れ木の化け物や災害レベル竜の吸血鬼、怪人を己の肉体で解体するJKよりも特にこれと言った特殊能力の無いゆるふわ系天使の方が何倍も怖かった。
同じギョロギョロに造られた者同士なのでエビル天然水とミミッキングはにじさんじで言うと舞元と社、瀬戸美夜子と健屋花那、グウェルとチャイカ、エアル王子と緑仙、ギルザレンとベルモンド、みたいにママ(絵師さん)が同じみたいな感じですね!
葛葉(チャンネル登録者80万人おめでとう!)
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