ライバーが存在する、ヒーロー世界…   作:HR-H HR-E

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今回はマジでおふざけ回です。あと初めて一人称視点で書くので読みづらいかも知れません。もう一度言います、マジでおふざけ回です。なんか大きなミスがあったら教えてください。

それと日間ランキング57位になりました(書いてる時)
うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!ありがとう!!!

更に夢追翔(今回のおふざけ回最大の被害者)、10月9日に3D配信決定!
やったぁぁぁぁぁぁ!!!!!


番外編 悪夢に追われる28歳、バーチャルシンガーソングライター

 みんな初めまして!夢を追いかけて28年!夢追翔*1です!

 僕は普段、バーチャルシンガーソングライターとして活躍してるんだけど、司会をやらされたり、無茶ぶりをやらされたり、地獄を見せられたり、袖を引きちぎられたり、酷い目に何故か合ってるんだ!

 でも今の状況に比べると、全然まともな目に合ってたんだなって思えるんだ!

 

 え?何故かって?

 

 それはね……

 

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!スーパーエンジェルダーッシュ!!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!誰かぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 今現在、全裸の筋肉オカマに追いかけられてるからさ☆

 

 夢を追いかけてた筈なのに何でオカマに追いかけられてんだろうね!

 

 いや、もう冗談抜きで誰か助けてください。お願いします、本当に。何でもしますから

 最初はチャイカさんかと思ったら似て非なる者だし、明らかにチャイカよりキツそうなオカマ来たし、捕まったら掘られる♂だけじゃ絶対に済まない。

 もう二度と緑*2や加賀美*3と顔を合わせられないくらいめちゃくちゃ(意味深)にされる。絶対に。

 

 もう誰でも良いから助けてください(切実)

 

 そんな無我夢中に走る僕の前に聞き覚えのある青年の声が僕に掛かる

 

「夢追さん!大丈夫ですか!?」

「アッキーナ!」

 

 現れたのは僕のかわいい後輩の三枝明那*4くん、緑仙と同じユニットでメジャーデビューした唐辛子だ!

 

 待てよ?助かった!って思ったけど正直アッキーナ何か出来る状況?後ろのオカマ絶対に僕のついでにアッキーナも掘るよ♂絶対に。

 

 僕は並行して走るアッキーナの顔を見つめる。

 アッキーナは後ろのオカマを少し見つめると少し顔を青くして僕を見つめ返す。

 

「これどうすれば良いっすかね!?」

「何しに来たの!?」

 

 助けに来てくれたのはありがたいけども!その気持ちは本当にありがたいけども!Youは何しに来たの!?

 

 何故か被害者を増やしながらオカマから逃げる僕達だったけど、そこで道が人で密集してるのに気づいた。

 

 しめた!僕とアッキーナは身体が細いからするりと抜けられるけどあのオカマはきっと無理だ!ここで巻くしかない!

 

 僕はアッキーナとアイコンタクトを取り、密集へと飛び込んだ。

 

 少し苦しかったけど、あのオカマから逃げ切れるなら安い。

 やがて、密集から抜け出して後ろを振り抜くと……

 

 

「すまない!みんな、上を失礼する!」

 

 全裸のオカマは背中から白い翼を生やして密集をジャンプして飛び越えて見せた。

 

「「何でもありかよ!!!」」

 

 いや、にじさんじに居るオカマも何でもありだから文句言えねぇわ!

 でも、まずい!このままだと追いつかれてしまう!僕とアッキーナの貞操が危ない!

 

 そんな時、視界の端に誰か手招きしているのに気づいた。

 

 そちらの方向を向くとそこには…

 

「叶くん!」

 

 にじさんじの中でもトップクラスにゲームが上手くて、何かと頼りになる叶くんが裏路地の入口付近に居た。

 僕はアッキーナの袖を引っ張ると移動方向は曲げて叶くんの方向へと向かう。

 

「耳を塞げ!」

 

 すると叶くんはポケットから何かを取り出すと僕達の背後のオカマに投げつける。

 僕とアッキーナは耳を塞ぎながら、叶くんの元へ滑り込むと同時に耳を塞いでても聞こえる爆音と背後から強い光が放たれたのが分かった。スタングレネードだ…

 

 

 待って?ここ街中だよ?

 

 

「2人とも無事かい?」

「ありがとう、助かったよ叶さん」

 

 うん、本当に助かった。ありがとう。

 でも待って?街中でスタングレネード?

 

「状況はよく分からないけど、大変そうだね」

 

 うん、本当に大変だった。

 でも待って?街中でスタングレネードの方が大変じゃない?

 

「さっ、早く逃げよう。ここに居たら危ない」

 

 叶くんが僕達に背を向けると裏路地の奥へと進もうとする。僕は後ろの方を見ると先程のオカマが目を抑えて悶えているのが確認しできた。

 

 よし、大丈夫そうだ。

 

 しかし、僕が背中をオカマに向けた矢先だった。

 

 

「エンジェルブラインドターッチ!!!」

「ぎゃああああああああああああ!!!」

「「アッキーナァァァァァ!!!」」

 

 オカマは前が見えないのに的確に僕達の方へと飛んできた。でも幸い……いやアッキーナからしたら最悪だけど、見えていないからか僕ではなくアッキーナに飛びついた。

 

「捕まえたぞ夢追ちゃん!さぁ!このぷりぷりプリズナーが自信をたっぷり付けさせてヤる!」

「違います!僕は夢追さんじゃなくて三枝あk_________うぎゃぁぁぁぁあああああああああ!!!」

 

 こ、これは見せられない!言えない!表現出来ない!

 

「夢追さん!今のうちにこっちへ!」

 

 すまないアッキーナ!僕にはどうしよう無い!

 君の事は絶対に忘れない!君の分まで絶対に生きてみせる!生き残って君の勇姿は絶対に愛園*5さんに伝えてみせる!

 

 ありがとうアッキーナ!さよならアッキーナ!

 

 

 僕は涙を流しながら叶くんの後を追い、アッキーナが散ったその場所を後にする。

 

 

「1人脱落してしまった……」

「うっっ……アッキーナ……」(涙)

 

 裏路地の狭くなる道を沿い、僕達は最初に居た場所の反対側へ回ろうとする。しかし僕はアッキーナを失ったショックから立ち直れなかった。

 

「泣くな!夢追さん!あいつの意志は…!俺達が継ぐんだ!その為には生き残らないと!」

「叶くん……!」

 

 そうだよな、そうだ!泣いてなんていられない。さっき決めたじゃないか!あいつの分まで生き残って、愛園さんに彼の勇姿を伝える!これが僕がアッキーナに出来る最大の恩返しだ!

 

 涙を袖で拭い(袖無いけど)僕は決意を心に抱いた。

 やがて、狭い裏路地は終わりを迎えて、街の反対側へたどり着く。

 

 

「どーも。」

 

 抜けた先のすぐ側には何故か黛くんが立っていた。

 

「黛くん!?どうしてここに!?」

「叶さんに呼ばれてきた。何やらオカマに追われて大変なんだってね。とりあえず、にじさんじ(事務所)へ逃げよう。あそこなら部外者は易々と入れない強固なセキュリティがある。」

 

 なるほど、あそこならここから近いし、絶対に安全だ。しかし黛くんはこの短時間で駆けつけてくれたのか、凄いな。

 

「あれ?アッキーナは?」

 

 黛くんは首を傾げる。

 ごめん…黛くん、ごめん……君の仲間…メッシャーズ*6のアッキーナは……

 

「…………いや、急ごう」

 

 俯いた僕を見て察したのか、黛くんは歩を進める。方向はにじさんじ事務所だ。

 

 そして僕と叶くんが黛くんに続こうとした時だった。

 突如、叶くんが僕を突き飛ばしたのだ。

 

「え?」

 

 尻もちを付いた僕は思わず困惑するがその困惑は一瞬にして別の物に塗り替えられた。

 

「エンジェルダーイブ!!!」

 

 裏路地の出口の狭い通路をぶち破って先程のオカマが現れたのだ。もし叶くんが僕は押してなかったら僕は完全にあのオカマに巻き込まれていた……

 

「夢追さん逃げろ!」

「え?」

「逃げるよ」

「え?」

 

 叶くんが突然声を荒らげて、黛くんが僕の腕を引っ張る。オカマが現れた恐怖にまだ頭が追いついてないけど、僕は引っ張られるがままに黛くんについていく。

 

 待てよ?

 

「叶くん!君も早く!」

「ここは僕に任せろ!!!」

 

 僕が叶くんがオカマと対峙にしている事に気づいた時には遅かった。叶くんは上着の内ポケットから大量の何かを取り出した。

 

 あれは……まさかC4!?

 

「夢追さん!まゆゆ!僕の分まで生き残ってくれ!そして赤羽さんにあの世で会おうって伝えて!そして葛葉*7には……愛してるって伝えてくれ!」

「赤羽さんと葛葉さんに伝える言葉逆じゃない!?」

 

 叶くんはC4に付いている赤いボタンを押すと、C4は無機質で高い電子音を響かせると…オカマと叶くんを爆炎と煙で包み込んだ…

 

 熱風と何かが焦げたような臭いが僕の顔に叩きつけられる、でも僕は瞬きも顔を背ける事も無かった…叶くんが爆発に巻き込まれた場所を黛くんに引っ張られながらも凝視した。

もしかしたら煙が晴れたら叶くんが居るかもしれない。

 もちろん、そんな事はありえない。いくら叶くんがとても強かろうと耐久力は人間より少し丈夫程度だ…助からない……でも…でも…

 

 そんな時、煙の中から人影が現れる。

 

 一瞬、願いが叶ったと歓喜に満ち溢れそうになったが…すぐに絶望で満ち溢れそうになった

 

 立っていたのは……オカマだった……

 

「っっ!」

 

 僕はすぐに視線を逸らし、黛くんと進んでる進行方向に向き直り、加速する。

 もうにじさんじの事務所までもう間近だ……というかもう視界に入っていた。

 

 ただ、背後から近づいてくる大きな足音も近付いて来ていた。

 

「黛くん!夢追くん!急げ!」

「舞元さん!力一さん!」

 

 だんだん近づくにつれて大きく視界に映るにじさんじ事務所、その入口には(ほぼ)同期であり、頼れる歳上の農家ライバーの舞元啓介*8と正体不明のピエロライバーのジョー・力一(りきいち)*9がエントランスの半透明な扉を開けて待っていた。

 

 そして扉の近くには椅子やら机やら色々…僕達を事務所に入れた後に入口を閉鎖する気だ。

 

 しかし、そんな時に不運に見舞われる。

 

 あともう少しという所で黛くんが転んでしまったのだ。その拍子に僕と黛の繋がっていた手は離れてしまい、僕より前に走っていた黛くんは僕の後ろに行ってしまった。

 慌てて僕は助けようと立ち止まろうとするが…

 

「俺の事は置いていけ!」

 

 滅多に声を荒げない黛くんの叫びに僕は伸ばそうとした手が止まる。

その隙に黛くんは立ち上がり、そのままオカマの方へと立ち向かって行った

 

 僕と大して変わらないくらいもやしの黛くんはそのもやしから想像も出来ない跳躍力でオカマに飛び掛り……オカマと接触した瞬間、えげつないぶっ飛び方をした。

 

「黛くぅぅぅぅぅぅぅん!!!!」

 

「夢追さん……お願い…生きて……ガクッ」

 

 えげつないぶっ飛び方をしてえげつない音を立ててえげつない地面との激突をしたえげつない黛くんは弱々しくも…はっきりと聞こえる声で僕に告げた…

 

 気づけば、僕はにじさんじ事務所まで逃げ切っていた。

 

 黛くんの言葉に従ったのか、ただただ黛くんの悲惨さに恐怖して逃げたのか……分からない。

 

「くっ……黛くんを助けるのは無理か!?」

「力一!諦めるしか無い!早く入口を封鎖するぞ!」

 

 僕が無事ににじさんじ事務所のエントランスを抜けて中に入ると、舞元力一の2人は黛くんを助けようと少し躊躇したが、無理だと判断しこれ以上犠牲を増やさない為にエントランスの扉を閉めて近くに予め積み上げてあった机や椅子、ユードリック*10の石像、田角社長*11の肖像画を扉に積み上げていき入口を封鎖した。

 

 事務所のエントランス付近まで来たオカマは一瞬の間に造られたバリケードに動揺したものの、すぐに拳を握り、物凄い速いラッシュをかました。

 

 

 しかし…

「なっ……馬鹿な……スーパーエンジェルラッシュが効かないだと!?」

 

 扉は傷一つ付いていなかった。

 

「はっはっはっはっ!どうだ!この扉は誤って事務所を壊してしまいかねない相羽ういはのパワーや文野環*12の暴走に耐えれる様に設計されているんだ!その扉は災害レベル竜は破壊すら出来ず、相羽ういは*13ですら壊すのに6分はかかるぞ!」

「アイドルや野良猫対策に事務所全体を避難シェルターの何十倍も強固にするのってここくらいだろうね…」

 

 舞元さんは高らかに事務所の強固さを自慢しながら、力一さんはこんなに金をかけるにじさんじやいちから(にじさんじの本社)に少し呆れながらもバリケードから離れて事務所内のエレベーターのボタンを押す

 

「…いくら強固と行っても、ほぼ一日中殴られたら万が一に壊されるかもしれない。相手はS級ヒーローだからな。一応3階に居るちーさん*14に助けを求めておこう」

 

 エレベーターはだいぶ上の行ってるのか、1階まで降りてくるのに時間がかかりそうだ。

 僕はやっと落ち着ける場所についた安心感でその場に座り込む。そういえばずっと走りっぱなしだったなぁ……

 

 ……ふと、エントランスにいるオカマを警戒して。エントランスのバリケードに目線を向ける…バリケードは大丈夫だ、扉も全く破られる気配が無い…

 

「「「うん?」」」

 

 その時、僕達3人は気づいた……バリケードのすぐ近くに見覚えのある女性が居ることに…

 

 その女性はやけに可愛らしい…子供ウケしそうなデザインの服装をしており、まるでテレビ等の子供教育番組で観る歌のお姉さんの様な……

 

 歌のお姉さん……?

 

「しまった!!!!!」

 

 僕達が彼女が何をしようとしているのかに気づいた時にはもう遅かった。

 

 バリケードの近くに居たのは、実際に子供の教育番組にも出演している子供大好きな歌のお姉さん、鈴鹿詩子*15

 

 過去にショタが好きすぎるあまり、S級ショタヒーローの童帝を襲い、臭蓋獄へぶち込まれた事がある。凶暴な男性しか居ない臭蓋獄だったが、詩子お姉さんはあろう事か襲ってきた臭蓋獄の囚人をボコボコにして、囚人同士を連結♂させて自身の性欲を満たすという暴挙に出た。

 その後はにじさんじが彼女をスカウトする事で彼女は無事に臭蓋獄から出てきたのだが……

 

「プリズナーさ〜ん!お久しぶりです〜、鈴鹿詩子です!」

「むっ!?詩子ちゃんだと!?久しぶりだな!」

 

 どうやら2人は知り合いだったそうだ。

 

 詩子お姉さんがバリケードに手を添えると、たちまちユードリックの石像やら机やらで出来たバリケードと扉は腐敗して、溶けていった。

 

「さぁ、中へどうぞ」

「すまない!助かった!」

 

 筋肉質なオカマに追いかけられて貞操を狙わられる美青年、彼女がこのシュチュエーションを見逃すはずもなく。あろう事か詩子お姉さんはあのオカマに協力したのだ。

 

「さぁ!観念しろ!夢追ちゃん!」

「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

 

 エントランスの扉をくぐり抜けたオカマにもう邪魔するものは無い。しかもにじさんじ関係者に招き入れられたオカマは堂々と夢追に近づいって行った。

 

 そんな時、後ろのエレベーターから1階にエレベーターがやって来た音が聞こえる。

 

「夢追くん!逃げろ!」

「3階に居るちーさん達に助けを求めるんだ!」

 

 今度は迷わなかった。

 

 僕はエレベーターの中に駆け込み、扉の閉ボタンを素早く押し込んだ。

 舞元さんと力一さんの2人はオカマの進撃を食い止めようと飛びかかったがにじさんじの中でも屈強な方である彼らすらもオカマの体当たりの一撃で吹っ飛んで行った。

 

 それがエレベーターが閉まる前に見えた最後の光景だった。

 

 

 扉が閉まったエレベーターは何の問題もなく、僕を3階へと引き上げていく。

事務所のエレベーターは決して遅くは無いのだが、僕は1階から3階までの少しの間を移動するエレベーターがとてもとても長く感じれた。

 

 ここまで多くの先輩を…後輩を…仲間を失った…

 

 先程までは緊迫していた状況だったから、君の分まで生き残って見せると思うだけで済ませていたが……そんな軽い気持ちで済ませて良いものでは無い。

 

 ちーさんに助けを求めた後

 

 あのオカマを倒した後

 

 仲間達を弔った後

 

 僕は…僕は…

 

「……僕はどうしたら良いんだ」

 

 

 長かったエレベーターが3階に着いたことを音とエレベーター内に付けられている液晶画面で知らせてくれる。

 

 まだ暗い気持ちが晴れない…でもだからと言って諦める訳には行かない。後回しにするのはとても良くないが僕は仲間の事を…悲しい気持ちを心の奥にしまった。

 

 そしてエレベーターの扉が開くと同時にエレベーターの外に駆け出して……

 

 

 オカマに激突した。

 

 

 

「…なっ!?」

「どうした夢追ちゃん!そんな悲しい顔をして…!安心しなさい、このぷりぷりプリズナーのウルトラミラクルスーパーエンジェルハグで癒してから、(自主規制)からの(自主規制)で(自主規制)してあげよう!」

 

 まさか……階段で先回りして来たのか!?

 でもエレベーターと階段はだいぶ離れていたはず……それなのに追いついたのか!?本当に今更だけどこのオカマ何者何だよ!

 

「く、来るな!」

「怖がらなくて良い、私は犯罪者や怪人には容赦しないが君のような好みの男にはとても優しいんだ、信用してくれ…」

 

 目の前にはオカマ、後ろはエレベーター内なので壁しか無い。上も無い。閉ボタンは扉がオカマに引っかかって意味が無い。

 

 近づいてくるオカマ…脳裏に浮かぶ散っていった仲間達…初配信から今までの走馬灯…

 現実逃避でもしようとしたのか、僕は目を瞑り、同期の犬(黒井しば)信頼出来る後輩(加賀美ハヤト)…そして尊敬して憧れているあの人(緑仙)を想い………

 

 

 僕は意識を失った。

 

 

 

 

 

★-------------------------------------------------★

 

 

 

 

「ぇ……お?」

 

 

 

 

 

 あれ……?

 

 

 

 

「…めお……ってば」

 

 

 

 

 僕は貞操を失う痛みが来るのを恐怖して待っていたが、何も来なかった。

 来たのは身体が揺すられる感覚と聞き覚えのある美しくかわいくかっこよくて聞き取りやすい声……この声はまさか……!

 

 僕は恐怖で中々開かなかった瞼を思いっきり開けて見せた。もしかしたらこれは幻聴で目の前にはあのオカマが居るかも知れない……でも…でも…!

 

「大丈夫?ゆめお?」

 

「………緑?」

 

 僕は勝った…恐怖に…オカマに…

 目の前にはオカマなんてもう居なかった

 居たのは僕を心配するように顔を覗き込んでくる同じにじさんじのメンバーの緑仙だ……えっ、ちょっと待って緑ってこんなに顔綺麗だったの?あっ、凄、んっ、ぐぅっ(限界化)

 

 さっきまで目の前に醜い筋肉オカマの顔があったからか、イケメンで可愛くて美しい美形の緑仙の顔がいつにも増してとてつもなく綺麗に見える。それはもう直視すれば感動のあまり泣き出してしまいかねない程にだ…

 

「ゆめお?泣いてるの?」

 

 ごめん、直視しなくても泣き出せる。

 

 僕は存在しない袖で涙を拭うと緑仙の方へ向き直った。

 

「いや…なんでもないよ」

 

 笑顔で緑仙にそう告げると、僕は周りを見渡す……エレベーターじゃない、事務所でも無い…ボロボロでヒビだらけの壁、なんか植物が生えてきてる床、存在しない天井…僕の家だ…

 

 まさか……夢…?

 

 僕はポケットからスマホを取り出すと配信アプリを開く。

 すると画面には叶くんと黛くんが同じゲームをプレイして、三枝くんは舞元さんと力一さんが務めるラジオに参加していた。

 

 皆……無事だ…本当に…夢だったんだ!

 

 今度こそ僕は泣いた。良かった、無事で良かった。みんな……本当に…!

 

「ゆ、ゆめお!本当に大丈夫!?変な所で苦しみながら寝て起きたと思ったら泣き始めて!」

「うっ……グスッだ、大丈夫…大丈夫だよ緑……ただね、嫌な事があっただけさ…ズズッ」

 

 緑がとても心配そうに顔を近づいてくる。やめろそれは僕に効く(死ぬ)

 

「ゆめお……やっぱり炎上してから災難続きなんだね…文野環に麻雀誘われるし、新衣装で袖が生えてくるし、星川*16炎j_______」

「ちょっ、まっ、緑、最後のそれには触れないでおこう?ね?」

 

「そんなゆめおにね…元気が出るように、意外な人達を連れてきたんだ」

「意外な…人達?」

 

 その瞬間、僕は今までにない恐怖感に襲われた。

 

 嘘だ、嘘であってくれ……夢であってくれ…!

 

 

 

 

 

「やぁ!こうして会うのは初めましてだな!夢追ちゃん!私はぷりぷりプリズナー!」

「同じく初めましてだね!夢追くん!私は超合金クロビカリ!」

 

 

「「緑仙くん(ちゃん)達に頼まれて君を励ましに来たよ!!」」

 

 

 現実は悪夢なんかよりもっと過酷だった…

 

 

 

 

 その後…何が起こったかは…話したく無いし、もう思い出したくは無いな…

 

*1
お金も袖もない28歳の自称シンガーソングライターの司会者。司会者なだけあって、にじさんじの大型企画では司会者として抜擢され人望も高い。しかしサイコパス疑惑のある発言をしたり、そんなに歳の離れてない女の子とパパ活生活をしたりと怪しい噂が絶えない

*2
本名:仙河緑。通称緑仙(りゅーしぇん)。にじさんじSEEDs。中性的な顔をした美少女?美少年?にじさんじトップクラスの歌唱力を誇ってるだけでなく、女性声と男性声が出せる。かっこいい。また、地獄みたいな企画で同期や後輩を振り回すことが多々ある。かわいい。マジで惚れる、男でもいいから抱いて欲しい()

*3
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*4
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*5
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*6
三枝明那、黛灰、不破湊の三人のコラボネーム、全員髪にメッシュが入ってる

*7
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*8
34歳の農家。にじさんじ人間種の中では最年長。野球やプロレスが大好きなおじさんであり、おじさんである為かにじさんじはおろかにじさんじ以外のVtuberにも玩具にされている。だが、それは愛や信頼から来るもので彼は視聴者、先輩、後輩からとても信頼され燃やされている。

*9
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*10
伝説のにじさんじライバー、不確定な情報が多すぎる為、あまり語れない

*11
いちから株式会社の社長であり、記念すべきにじさんじ100人目のライバー。20代でにじさんじを立ち上げて大成功した実力者である。

*12
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*13
後の話に出る予定なので詳しくはその時

*14
勇気ちひろの事。後の話に出る予定なので詳しくはその時

*15
にじさんじ2期生の歌のお姉さん。月ノ美兎に憧れてにじさんじに加入した。にじさんじはおろか、Vtuber界隈全体の中でもかなりのやべー女であり、古の腐女子、歴戦のショタコン、腐り果てた母性と恐れられている。彼女の生配信はBL話と下ネタトークでもちきりである(現在は落ち着いている)鳴き声は「おしり見せなさいよ!」

*16
イギリス人と日本人のハーフ。にじさんじを代表するメスガキ。視聴者、先輩、後輩、にじさんじ以外によく煽り散らかして小馬鹿にしてくるクソガキ、でもそこがいい。煽った後にはボコボコにされてわからせられる。そこがまた良い。前述の夢追とはパパ活の関係にあるが最近、郡道美鈴と神田笑一の子供になりたいと宣言している。鳴き声は「ふんふんァ!」




元気な姿で帰ってこいよ星川ァ!
いつまでも待ってるぞ星川ァ!
愛してるぞ星川ァ!
でもこの小説絶対認知されてないからこの言葉は届かないぜ星川ァ!(涙)
ライバーにも認知されるくらい人気になるように頑張ります!

あっ…あとお前も愛してるぞゆめお!!!

今回は人数が多いのでゆめおだけです。
夢追翔

https://www.youtube.com/channel/UCTIE7LM5X15NVugV7Krp9Hw
10月9日21時に3D配信!!!

https://twitter.com/kakeru_yumeoi

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