先日、くれっしぇんどのライブ、ニコ生で観たんですが…
は?緑仙、お前…かっこいい声で歌うくせに猫耳って…男でも良いから抱かせてくれって感情になっちまったよ。大好き
ドーラ様さぁ、貴方3Dだと全裸じゃん?全裸で猫耳って凄いスケベ。そして近づいてくる。猫耳全裸人妻ファイアードレイクってスケベで大好き
クレアさん……猫耳……これからより一層推させて頂きます。もうね、最高で死ぬ、死は救済ってこういう事なんだね(尊死)
VRで観れば良かったなぁ…後悔
「あと3分ですね」
起立!気をつけ!どうも皆さん初めまして!にじさんじライバーの月ノ美兎です!
今日は黛さんからとても有益…と言うのは不謹慎ですね、衝撃で悲しいお知らせを頂いたのでにじさんじライバーの皆さんとパソコンによる通話を通しての会議で話したいと思っています。
私は現在、にじさんじ事務所の一室にて樋口楓ちゃんと静凛*1先輩と並んで会議の準備をしています。ですがもう既に準備は終わっており、会議に参加出来る事を確認出来たライバーも全員パソコンの通話に参加して画面に表示されているので指定された会議の時間まで待つだけですけどね。
今回は100名以上居るにじさんじライバー中、90名程が出席して居ますね。90%以上も参加してくれるなんて嬉しい限りです。
「美兎ちゃん、時間になったわ」
おっと、画面に表示されている各々のライバーの顔を見ていたら凛先輩に注意されてしまいました。
私はマイクの電源を入れて音声が入ってることを確認し、早速始めの挨拶をします
「起立!気をつけ!皆さんこんにちは!月ノ美兎です!」
「でろ〜んでろ〜んこんでろ〜ん…樋口楓で〜す」
「静凛です」
私達JK組が挨拶をすると画面に表示されている90名以上のライバーの皆さんは拍手をします。ですが、今回のような会議は進行の妨げにならない様に私達JK組以外はミュートする様になっているので拍手の音は聞こえて来ません。
「さて、早速今回皆さんを呼ぶことになった話題について話していきましょう。それでは黛さん、よろしくお願いします。」
進行を務める私が黛さんに話題についての発言を許可すると、黛さんのミュートが解除されます。
「どーも。黛灰です」
今画面でミュートになってる何人かが口パクでどーも。と言ったのを私は見逃しませんからね。
「今回俺が話す事については2つだけ…でもそれはにじさんじライバー全員を呼ぶのに値する程の話だよ。」
JK組と黛さん、後はモイラ*2様とベルモンド*3さんはもう知っているので特にノーリアクションですが、話を知らない人は一部を除いて真剣な表情になります。
「…シババワ様が亡くなったって情報を傍受した。ヒーロー協会本部の情報だから確かだよ」
シババワ様が亡くなった。その言葉に過半数のライバーが驚き、顔を顰めました。
シババワ様は災害等の予言を100%当てる偉大な予言者として、たびたびテレビにも出演しています。その預言者という仕事柄、シババワ様と交流の深いV△LZ*4の3人は特に驚愕していました。
中でも他2人と比べて物静かでは無い長尾景*5さんは激しくを手を挙げて主張していました。発言権…というより質問をしたいのでしょう。
私は先程黛さんにやった様に長尾さんに発言する許可を与えます。
「長尾さん」
「はい…えぇと、シババワ様ってあんな見た目だけどまだまだ全然寿命や病とは無縁だったはずなんスっけど…どうして亡くなったんですか?」
もしかして殺された…?とでも続けて言いそうな表情を長尾さんは浮かべます。
しかしシババワ様は殺された訳ではありません。そもそもシババワ様はヒーロー協会や政府のお偉いさんから直属の護衛を付けられてるので虎くらいの怪人程度ならばシババワ様の元へすらたどり着けません。
「傍受した情報によるととんでもない預言を見てしまい、驚いた拍子に飴を喉に詰まらせて窒息したらしい」
「え?」
長尾さん含む、ほぼ全ライバーが呆気に取られた様な顔をします。分かりますよ、私達だって初めて聞いた時まさか災害レベルの鬼よりも飴の方が恐ろしいなんて思いもしませんでしたから。
長尾さんは質問を終えると再びミュートになり、それと同時に黛さんが話の続きを始めます。
「今の報告が今回みんなを呼んだ理由の1つ目。これでも充分みんなを呼ぶ程の緊急事態だけどもう1つは捉えようによっては1番まずいかも知れない」
ここで本題に入るべく、黛さんが全員のパソコンモニターに表示される様にとあるメモを掲載します。そのメモは慌てて書いたのか、何とか読めなくもないくらいの汚さで書き殴られていました。
書いてある言葉は「地球がヤバい」
語彙力無いですね。でも慌てていたのなら仕方ありません。
「これはシババワ様が亡くなる直前まで最後の力を振り絞って書いたものだよ。情報量がとてもつもなく少ないけど……ヒーロー協会の情報では過去に災害レベル鬼や龍が出ても1度もヤバいと報告せずに分かりやすく説明していたんだ。」
その黛さんの説明によくシババワ様から預言を聞いていたりしていた弦月藤士郎*6が頷く。
「でも1度もヤバいと表現しなかったし…飴を詰まらせる程慌てふため無かった」
「もしかしたら近いうちに災害レベル龍より上である、災害レベル神。もしくは十二伝説のいずれかが地球に襲いかかるかも知れない」
十二伝説…他には十二災厄やら十二の特異点などチープな名称が付けられていますが、12もある災害レベル神に匹敵する存在や事象の事を指します。
しかし全てが地球や我々人間にとって災害にはなり得ません。十二伝説の1つに「人類最強」または「絶対正義」という枠があります(この名称も各々呼び方が変わりますが大体同じ意味です)。これはS級ヒーローのキングさんが該当します。
ですが、安心してはなりません。あの災害レベル鬼や竜挙句の果てには神すらも倒した事のあるキングさんに匹敵する存在や事象があと11もあるのです。
と言ってもあと11つの内2〜3つはにじさんじ内に居るんですけどね。
でも、残りの8〜9つは敵である可能性がありますね。
「残念ながらいつそのヤバいが来るのかは教えて貰えなかったらしい。でも警戒しておいて、もし十二伝説ならどんなに理不尽な目に合ってもおかしくないから」
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Z市
中心街こそまだしも、東のはずれにある地域は異常な程までに怪人がよく出没されると言われ、電気や水のライフラインが通りながらも誰1人人間が住んでいないゴーストタウンと化した。
つい最近では災害レベル龍に匹敵する超大型隕石が落ちかけ、中心街ごと消滅されると思われていた。
そんな人間が住んでいないと言われるゴーストタウンにとある2人組みがとある人間に会いに来ていた。
片方は西洋な鎧や金属のレギンス、剣など重装備をした金髪の男…一般人を怪人と間違えて殴ったが不問とされた英雄エクス・アルビオ
もう1人はエクスとは真反対に東洋な真っ黒な軍服を着た優しい瞳と顔をした銀髪*7の美青年。にじさんじのライトニング・ゲイボルグ「叶」
普段はこの様な服装ではなく、部屋着もしくはカーディガンを羽織った灰色セーターだが今回は特別な用の為にこの様な服装だ。
叶とエクスはZ市を封鎖する鉄のフェンスの前に行くと、文字通り一蹴してZ市に侵入した。
「叶さん、ここからとても強い怪人が出てきます。黛さんの話だとA級2人が1匹の怪人に負けたそうです。」
「へー…A級が…まぁ、僕達なら鬼程度なら負けないよ。竜も相性次第じゃ勝てるし……それにエクスや社さん、ベルさんの話が本当ならここにはめちゃくちゃ強いC級…今じゃB級かな?ヒーローが居るんでしょ?じゃあもうまともに怪人なんて居ないよ」
Z市のど真ん中を歩きながら叶とエクスは会話をする。無人で誰もいないためか、二人の会話は驚く程Z市に響く。
この二人の会話から察せるに、エクスと叶は深海王にトドメを刺しただけと世間で評されている、深海王を一撃で倒したヒーローに会いに来ているのだ。
「もしかしたらそのサイタマってヒーローのおかげでもう怪人は1匹も居ないかもしれませんね。だとしたら低家賃で家選び放題で安全な場所に住めますよ、最高ですね。まぁ、僕なら絶対に住みませんけど」
「……ここに引越しかぁ…バネさんの家近いしありだなぁ…」
「叶さんマジで言ってます?」
そんなこんなで談笑していると、叶のポケットにある生命体探知機が細かく震える。近くに生命体が居ることを知らせているのだ。
「おっ、さっそく探し人発見ですかね?」
「……いや、3つ反応がある。ハズレかもね…でもこの家だな。」
叶が見上げるのは中々大きくはあるが、ボロボロの廃アパート。このアパートの2階から生命体の反応があるのだ。しかし探し人は一人…Z市の怪人だろうか…?
「怪人が家に住むなんて…普通にあり得るか…」
「レヴィさんやチャイカさんみたいに人間に等しい生活をしているならあえて接触してこっち(にじさんじ)に誘います?」
「いわながぁさんや田角社長の許可なしはまずいでしょ」
だが、叶は接触しない気は無いらしく、普通に廃アパートの階段を登って2階へと進む。
しかし不思議なことに生命体探知機の通りならば3つの生命体はこの2階の一室の玄関に固まっている。
(屯してる?それともただ入り口で談笑しているのか?)
2階へと続く階段を登りきり、叶は問題の一室の入り口へと目を向ける。少し遅れてエクスもその一室の入り口を見る。
すると生命体探知機に表示されている一室の入り口の外側…ギリギリ部屋に入れていない生命体と目が合う。
「あ……」
そこに居たのは怪人では無かった。しかし、探し人でもない。
まさかZ市で会えるとは思えなかった意外な人物、S級ヒーロー3位の超高齢ヒーローのシルバーファング。
普段は山頂部にある道場に居る彼がこんな所に居るのはおかしい。
「おお、君達は叶君と…エクス君じゃったかな?」
叶達に気づいたシルバーファングは叶達に挨拶をする。何気に叶やエクスはシルバーファングに会うのは初めてだ。
そんな叶達に話しかけたシルバーファングに反応して、残りの室内に居た2つの生命体が室外に現れる。
「ん?バング…そこに誰かいるのか?」
まず最初に現れたのは首から下は完全な機械仕掛けになっている金髪のサイボーグ、シルバーファングと同じくS級ヒーローのジェノス。
あの深海王の時にも居たはずだ。
そしてもう一人、このハゲ男こそ叶とエクスが会いたかったのだ。
インチキでヒーロー協会の身体能力テストの最高記録を出した、巨大隕石破壊の現場に居ただけ、瀕死の深海王にとどめを刺しただけ等大したことはしてないし悪評が出回っているB級101位(最下位)のヒーロー、サイタマ。
しかし、叶達はそんな悪評や出回ってる話が全て嘘だと知っている。
にじさんじには真実を見通せる者と絶対的信頼をおける情報網である程度の確証は得ている。
また、超人的な反射神経と動体視力を持つ社築の証言でこのサイタマはトドメを刺しただけではなく、本当に一撃で深海王を仕留めた事は分かっている。黛が盗み出したデータでメタルナイトがZ市の巨大隕石を破壊していない事も分かっている。鬼に負けたジェノスが破壊出来るはずも無いし、あの巨大隕石を破壊したのは間違いなく鬼を一撃で倒したこのサイタマだ。
そして真実を見通せる力も持つ男、ベルモンド・バンデラスが「彼は間違いなく本物だよ」と言っていた。
以上の理由でサイタマはS級上位の実力を持つものだと推測出来る。しかし、情報や証言だけではまだまだ信頼できない事もある。
彼が強いのは確実として、タツマキやキングに届く強さなのか?
彼はにじさんじにとって脅威になるのか?
彼をこの近くに住む赤羽葉子の近くに置いても問題ないのか?
以上の3つを叶は確認しに来たのだ。
「やぁ、サイt」
「おい、何の用だ」
しかし、叶が本命であるサイタマに話しかけようとするとその前にジェノスが警戒心を露わにして話を遮る。
「お前は確か…にじさんじライバーの叶か…そしてもう1人は…元A級2位のエクス・アルビオだな」
「なんで叶さんはライバー呼びなのに僕はそんな不本意な肩書きで呼ぶんすか」
「そんな事はどうでもいい。ライバーがわざわざサイタマ先生の自宅に何の用だ。」
「そのサイタマ先生に会いに来たんだよ」
もはやジェノスは警戒心を通り越して敵対心すら出しているような気もするが、叶はそんな事気にせずに自身の目的を伝える。
「何?サイタマ先生にだと…? サイタマ先生は今お忙しい、帰れ」
「いや暇なんだけど」
そもそもサイタマはシルバーファングが尋ねてくるまではとてつもなく暇を持て余していた。そしてシルバーファングがいいものを見せてやると言うので仕方なく家を出ようとしたのだ。
サイタマはジェノスの背後から現れると律儀にヒーロー服を着ており、ちゃんと叶の視界に入るところに立つ。
「で、何の用だ?」
今サイタマが話しているからか、先程までとても威圧的だったジェノスは故障したのかと思うほど静かになる。
だが、叶達はいちいちそんな事は深く気にしない。S級ヒーローすら黙らせる程凄いんだなこのサイタマはという感想程度だ。
「まずはサイタマさん、Z市の巨大隕石破壊と深海王を倒し、偶然とは言え仲間を助けて下さりありがとうございます」
「お…?おう」
初対面である叶…そもそもサイタマからしたらまだ名前すら分からない青年が礼をしてくる事にサイタマは戸惑う。
「あれ?というかなんでお前隕石の事や深海王の事知ってんだ?」
いくら世間に疎いサイタマでもあの2つは世間的には自身の手柄になっていない事には気づいてる。真実を知るのも無免やシルバーファング、ジェノスの3人くらい(隕石事件に至っては2人)の極小数だと言う事にも
しかしサイタマの記憶の限りだとこの青年には話しても居ない。
もしかして世間に自分が認められ始めたかとサイタマは少し期待するが…
「僕のグループには真実を見通せる者が居ますからその人の証言で知りました。それまでは世間一般と同じ感想でしたよ」
なんだ、世間に知られた訳ではなく個人で知ったのか…とサイタマは少し落胆する。
「そしてサイタマさん。僕は…いや、僕含む一部のにじさんじは貴方のその強さを脅威と考えてます」
「え?なんで?」
そのサイタマの疑問に答えたのはジェノスだ
「サイタマ先生、にじさんじには一部怪人が所属しています。ヒーロー協会の一部のヒーローはにじさんじの怪人すら倒すべきだと考えているのでサイタマ先生もその中に含まれていると思われているのだと思います」
「へ〜…そうなのか、で、にじさんじってなんだ?」
「市民に笑顔を届けるをモットーに配信やライブ活動、ボランティアで怪人退治もこなしてる団体です。メンバーには怪人が含まれてるので先程の通りヒーローからいい目では見られていません」
ジェノスは淡々とサイタマの耳元で説明する。
あまりキツい説明ではないからジェノス自身はにじさんじライバーを別に悪く思っていないのだろうか?
「なるほどな! まぁ安心しろよ。暴れたり人間に危害加えねぇなら俺は襲わねぇよ」
「深海王の1件でほとんどのライバーは信頼するかも知れませんけど。悪いですがそれではい、そうですかと易々と信頼しては行けないくらいあなたは脅威です」
「え〜…じゃあなんだ、サインとか書けば良いのか?」
「おい、叶。サイタマ先生の手を煩わせるな」
「簡単ですよ。サイタマさん、僕と手合わせをして下さい」
1番手っ取り早いのはこれだ。かつて叶は後に大戦友となる、ある吸血鬼と手合わせをして信頼関係を築いたものだ。
今回それがサイタマに通用するか分からないが、やらないよりはマシだろう。
「手合わせだと? ふざけるなお前みたいな雑魚を相手にするほどサイタマ先生は暇じゃないんだ」
「まぁ待てジェノス君」
手合わせと抜かした叶にジェノスはより敵対心を強めるが、先程までずっと黙ってたシルバーファングがジェノスを止める。
「サイタマ君、にじさんじはのぅ、数こそヒーロー協会より少ないが実力ならばヒーロー協会を上回る。その中でも叶君は相当の実力者じゃ、儂が保証しよう。手合わせしてみてはどうじゃ?」
まさかの思わぬ助け舟。
もしサイタマが乗らなかったらエクスと2人がかりで襲いかかるつもりだったがその必要は無いようだ。
「そうか…じゃあいいぜ、暇だから。家壊れると面倒だから少し離れた所でな」
そうして移動した場所は車も人も何一つ通らない歩道。横幅は狭いが、上下や前後には空間が大きくある。
エクス、ジェノス、シルバーファングは邪魔にならないように誰も使っていないボロ民家の屋根から見下ろして見守っている。
そしてサイタマと叶はだいたい50メートル前後という距離の元、手合わせをスタートする。
(…あの叶という青年。あんなに距離を取ってどうする気だ? 見たところ大きな武器は持っていない様だが…まさか投げナイフや拳銃でサイタマ先生と戦うつもりか?)
「まぁ、手合わせだから軽くな。行くぞ」
サイタマが合図すると同時に…
ドゴボォォォン!
明らかに拳銃でも投げナイフでも無い銃声と爆発音にジェノスは度肝を抜かれる。そして、目を疑った。
「なっ……いつの間に…!?」
目を疑ったのは先程まで手ぶらだった叶が手に大きな重火器を持っていたからだ。
持っていたのはグレネードランチャー。明らかに隠し持てる代物ではない。
というか、隠し持ってたとしても今の一瞬で発砲するなどどうやって?
「驚きました?あれが叶さんがただの人間ながら恐れられる理由です。」
驚きのあまり口をあんぐりと開けるジェノスにエクスは誇らしげに説明をする。
「普段叶さんは武器や重火器を1つも持ってない。ピストルすらも…でも重火器のパーツは普段から持っているんです。」
エクス曰く
いつ怪人と出会ってもおかしくないから武器を所持していたが、市民を不安がらせるし警察にも目をつけられるため、常に重火器や武器を解体して身体や衣類の至る所に隠し持ち、いざ戦闘の時にまるで武器が突如として出現したと錯覚するくらいの速さで武器や重火器を組み立てて発砲する。
身体や衣類に仕込んである必要部品を瞬時に理解し、取り出し、組み立て、構え、発砲する。
この1連の作業にはなんと0.1秒もかからない。
ゴ〇ゴ13や野比の〇太すらも軽く上回る早撃ち速度と器用さである。
高火力、高出力の重火器を完全に不意討ちで放てる。それがにじさんじライバー、ライトニングゲイボルグ叶の強みだ。
対怪人用の特殊爆裂グレネードランチャーが放たれた場所は通常のグレネードランチャーからは考えられない量の煙と大きな穴を残す。
まともに喰らえば災害レベル鬼ですら即死だ…S級以上ならば死んではいないだろうが…動ける状態ではもはや無い…
「凄いな、手品か何かか?」
グレネードランチャーが着弾した場所の煙が晴れるとそこには何も無かった。
そして、その場から約50メートルもある距離をサイタマは一瞬で移動して叶の背後で叶の凄技に関心を示す。
「!?」
動体視力に自信の合った叶はサイタマを捉えられずに背後を取られた事に大きく驚くが、同時に一瞬でグレネードランチャーを解体して対物ライフルを作成。大きく跳躍しながら至近距離でサイタマの顔面に当て
て後方に下がる。
しかし…
「嘘だろ…」
サイタマは至近距離で放たれた対物ライフルの弾丸を口でキャッチして真顔で噛み砕き、そしてそのまま叶の視界から完全に消えた。
それだけで無く、上から見てるエクスの視界からも消えた
(……また後ろか!)
流石に同じ行動を2度も見ればいくら速くても叶は察する。サイタマが視界から消えた瞬間、すぐさま真後ろを確認し、サイタマを捉える。
対物ライフルをしまい、今度は銃火器による攻撃ではなく、目くらましの為にスタングレネードを起爆させる。
自分も至近距離に居るため、いくらか威力や爆発音を調整して下げたが、発光は健在だ。いや、それどころか少し向上してある。
思わず上に居るシルバーファングやエクスすら少しの間目を開けられなくなる眩い光を至近距離で浴びたサイタマは流石に反射的に目を瞑る。
(好機!)
叶も流石に発光と爆音で耳も目も見えていないが持ち前の察知能力で目の前のサイタマが移動していないことを理解した。
ここ一番のチャンス。叶はすぐさま最高の武器…ロケットランチャー…は流石にサイタマが近すぎて構えられない。
ならばほぼ同等の威力の筒状の手持ち手榴弾を右手に持つ。手榴弾と言えば安全ピンの付いた球状の物を思い浮かべるが、叶の持つ筒状の手榴弾は安全ピンなど付いておらず、衝撃を与えると狭い範囲に殺傷能力を持つ…我々の世界の歴史ならばドイツ軍が使っていたものに似ている代物を叶はサイタマに叩きつけようとしたのだ。
しかし、誤算が1つ
(!?)
「なんだこれ、トンカチか?」
手榴弾を叩きつけようとした方の手…正確には手首がサイタマに掴まれたのだ。
叶は硬直する。
先程の発光でまともに目が見えていないはずだ、例え予め目を瞑っていても暫くは見えないはず…今の叶本人すらも前が見えていないのだ…
例えどう鍛えても突然日常生活の明るさを数百万倍上回る光が目に入って来たら目は瞑ってしまうし、目は機能しないはずだ。
(人間なのかこいつ…!?)
手榴弾を持つ手はがっしりと掴まれており、全くと言っていいほど抜け出せない。
その為、視力が戻るまで退くことも出来ない。なんとか逃れようと左手だけでマグナムを作成して発砲するが、なんか弾かれているような気がする。
「……降参…ですね」
マグナムを撃ちきった所で叶はマグナムをしまい、降参の意味を示すかの様に左手を掲げた。
それと同時にサイタマは叶の右手を離し、「おう、満足か」と声を掛けてエクス達の居る屋根の上に一瞬で移動する。
「えっと、エックスだっけ?これで認められるのか?」
「エクスですね。見てただけの僕は判断出来ないですね、もう僕は既に深海王の時にとりあえずは信頼してますし、殴り合いで和解する熱血漫画理論なんてまるで理解出来ないので」
「叶さん、どうですか?サイタマさんは信用出来ますかね?」
エクスは屋根から見下ろして叶に問いかける。
「………よく分かんないや。まぁ、合格で良いでしょ」
まだ回復しきっていない目を細めながら叶はエクスに向かって微笑む。
「だ、そうです。サイタマさん。それでは僕達はこれで失礼します。さよなら」
叶の返答を聞いたエクスはペコリと頭を下げるとそそくさと回復しきっていない叶を担いでサイタマ達の返答も待たずにゴーストタウンから去って行った。
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「で、叶さん。実際のところどうなんですか?本当にあのハゲは合格なんですか?」
「え?……いや、実際のところ、本当に分からないや。あんな銃火器と拳の戦いでお互いを理解出来るはずが無いし、普通に正確な強さを測りたいだけで戦いを挑んだだけだよ」
「つまりあの戦いではまだ信用してないと?」
「……元よりヒーローなんてそう信頼出来るものじゃない…エクスもそう思うでしょ?」
叶の脳内には親友の吸血鬼が多数のヒーローに囲まれている記憶が、エクスの脳内にはあるヒーローに追い詰められている同期の亜人を見た記憶が蘇る。
「…………ええ、僕もそう思いますね。」
十二伝説は人類側にライバーが居る為、怪人陣営があまりにも不利になっているので戦力バランス調整の為に入れました。流石に神に届くかは分かりませんが、少なくとも12つの災害は全てボロスと同等かそれ以上の災害です。
叶戦はサイタマにスイリューやジェノスの時みたいに寸止めパンチさせようとしましたけど、死を直感する叶の描写が思い浮かばなかったので諦めました。
静凛
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叶
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