うたわれるもの~大いなる父にうたわれしもの~   作:othello

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ものすごく短いです。


幕間 いつまでたっても

 

 

 Sideクレス

 

 

 ボロギギリ討伐を一通り見守った俺は、姫の護衛に戻っていた。

 

 

 丁度急速に入っており、明日の昼前には到着する予定だ。

 

 

「オリ、ぁえっと……クレス様」

 

 

「この天幕の周りの護衛は、私の2面を知っているものばかりなのでどちらでも構いませんよ。ただ、一つご助言をするならばおそらくクレスとして慣れていただけた方が、お話もしやすいかと。オリオンの方にはえらそうな肩書が多くついていますからね。正直自分でも肩が凝りそうです」

 

 

 そういって自分が苦笑いすると、彼女も笑う。

 

 

「そうですね。私も同じです……。都に行って何かかわれるといいのですが」

 

 

「……この先の町で私の仲間と合流して都に向かいます。明日はその村での補給や休息などを長くとるために、朝早くに出立します。今日はもうお休みになられたほうがいいかと」

 

 

「そう、ですね。ありがとうございます。クレス様」

 

 

 彼女は少しし寂しそうな顔をして、俺に御礼を言う。

 

 

「明日つく村にはあなたと同じくらいの歳の旅人がおります。おそらくですが都までの道、ご一緒することになるかと。良ければ話してみてください。面白い二人ですよ」

 

 

 俺の言葉に振り替える彼女。俺はその表情を見ることなく天幕から出て行った。

 

 

 

 

 

「だれかいるか?」

 

 

「はい、どうしましたか兄貴?」

 

 

 俺の仲間の休む天幕に声を掛けてはいると休みの奴らほとんどがいる。

 

 

「……向こうで死んじまった奴が出た」

 

 

 その言葉に全員が、無言になる。

 

 

「──―の二人だ。酒を置いておく、クジュウリの連中たちとも話は付けてある」

 

 

 俺はそういってどこから取り出したか大きな酒樽を連中の中央に置いた。

 

 

「先に墓参りに行ってくる。……任務中だから羽目を外しすぎない程度に笑って送ってやってくれ」

 

 

 これは俺の部隊の決まり事。死者は笑って送り出す。

 

 

 ウコンとミカズチも見習っているみたいだった。……おそらくウコンのところでは今頃宴でも開いてるんだろうな。

 

 

 俺は地面を強く踏みしめる。

 

 

 ……あの場にいれば、二人を失わなかったかもしれない。

 

 

 悔しい……でもそれはウコンのほうが大きいだろう。

 

 

 何年たってもヒトの死ってやつは受け止めきれねえものだな……。

 

 

 おれは夜道を走る。途中に出てくる動物や虫は威圧で制する。

 

 

 中には気にやられて生命活動を手放す個体もいた。

 

 

 ……だがそれより先に俺は目的地にまっすぐ向かった。

 

 

 着けばそこは浸りの光がわずかに光り輝く墓地だった。

 

 

 その中で光る提灯の光。

 

 その場所に行くと……。

 

「水、ありがとうな」

 

 墓より立ち去ろうとしているウコンとハクだった。

 

 

 

 

 

 

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